20代の再就職を成功させるには？難易度や就活前にすべきことを紹介

 20代の再就職の現実

 「離職からブランクが空くと、就職しにくくなる」というのが一般的な認識です。20代であっても「再就職は難しい」などといわれることがあるかもしれません。20代の再就職の現実について見ていきましょう。

 20代を積極的に採用したい企業は多い

 以下は、株式会社学情が行った「経験者（中途）採用動向調査2023」の結果です。
 

出典：経験者（中途）採用動向調査2023｜株式会社学情

経験者（中途）採用において、70%以上の企業が「20～25歳まで」を、93%の企業が26～29歳まで」を採用したいと考えていることが分かりました。
 
年代が上がるにつれて採用対象から外れる傾向が顕著となっており、20代であれば中途採用で再就職できる可能性は高いといえます。

 20代は「ポテンシャル」採用が期待できる

 同じく株式会社学情が行った「経験者（中途）採用動向調査2023」によると、企業は20代に対し「中長期的に戦力になること」を求めていることが分かりました。
 

出典：経験者（中途）採用動向調査2023｜株式会社学情

30代以上が即戦力を期待されるのに対し、20代はスキルや実績が採否の決め手とはなりにくいのが実情です。

20代の再就職は、やる気や意欲・コミュニケーションスキルなどが重要なポイント。企業の求める人物とのマッチ度を適切にアピールできれば、職歴にブランクがあっても正社員として入社できる可能性は十分にあります。 

20代が再就職を成功させるコツ

「20代は他の年代と比較して再就職しやすい」とはいえ、ポテンシャルだけで再就職できるわけではありません。希望の仕事に就くためには、戦略的な就職活動が必要です。再就職を目指す20代がすべきことをご紹介します。

すぐに就活を始める

職歴のブランクは、長くなるほど採用において不利になります。スムーズな再就職を目指すなら、今すぐに就職活動を始めるのがおすすめです。
 
一概にはいえませんが、職歴のブランクが3カ月以上あると不利になるといわれています。「20代」という若さのアドバンテージを生かすなら、少しでも早く書類審査や面接を受けましょう。
参考：20代におすすめの転職サイト
参考：20代におすすめの転職エージェント

自己分析で就職の軸を作る

自己分析とは、これまでの就業経験や人生経験を振り返ること。自分のスキルや実績を整理したり、得意なこと・強み・長所などを洗い出したりしましょう。

就職活動では、これまでの経験や将来のキャリアプランについて質問を受けることとなります。自己分析を徹底して自分の強みやアピールポイントを見つけておくことは、納得感のある志望動機を作ったりキャリアを説明したりするときに役立つはずです。
 
自己分析を行うときのポイントは、苦手なことや失敗もリストアップすること。自分に合わないこと・仕事を理解しておけば、誤って合わない求人に応募してしまう心配がありません。

就職のミスマッチが起こりにくく、納得のいく再就職を実現できます。キャリア相談を通じてアドバイザーから診断してもらうこともおすすめです。
参考：20代向けキャリア相談

書類・面接対策を行う

20代からの再就職を実現するためには、書類審査や面接をパスしなければなりません。履歴書や職務経歴書をきちんと作成すること・面接の準備を徹底することが必要です。
 
履歴書では、職歴や志望動機・自己アピールを適切に記載しましょう。離職後にアルバイトをした人は、アルバイト歴を記載しても構いません。
 
志望動機や自己アピールを書くときは、応募企業や業界を研究してから記載するのがマストです。「自分ならどのように企業利益に貢献できるか」「自分のどのような適性が、求人ポジションとマッチするか」という視点を持つことが大切です。
 
また面接は、見た目の印象も重視されます。髪型や身だしなみを整え、清潔感を演出しましょう。緊張して顔がこわばりやすい人は、笑顔の練習・相手の目を見て話す練習もしておくとよいかもしれません。

職歴のブランクの理由に納得感を持たせる

20代で再就職を目指す場合、「なぜすぐに転職しなかったのはなぜか」については、必ず尋ねられると考えましょう。採用担当者を納得させる、ブランク期間の説明が必要です。
 
ブランクが空いた理由を説明するときに重要なのは、うそをつかないこと。ブランク期間にどのようなことをし、何を考えていたのかをきちんと伝えましょう。「アルバイトをしていた」「資格取得を目指していた」「就活をしていた」などをきちんと伝えればOKです。
 
面接での回答にうそを混ぜると、提出済みの書類と相違する可能性があります。採用担当者に不審感を与えると、内定を勝ち取るのは困難です。 

20代が再就職しやすいおすすめの仕事

20代を求める企業は多く、再就職先の選択肢は豊富です。とはいえ経験や実績が重視される仕事やすでに人手が足りている仕事は、入職の難易度が高くなります。スムーズな再就職を目指すなら、経験や実績が不問の業界・人手不足が顕著な業界で仕事を探すのがおすすめです。

ここからは、再就職を目指す20代におすすめの仕事をご紹介します。 

エンジニア

IT業界は常に新しい技術が生まれており、エンジニアが不足している状態です。20代であれば、未経験可の求人は少なくありません。いったん入職できれば、将来性のある業界で安定したキャリアパスを歩くことができます。
 
エンジニアとして働きたい場合は、「どのエンジニアを目指すか」を明確化しましょう。学習する言語を決めた上で、基礎的なプログラミングスキルを身につけることが必須です。

一からプログラミングを学ぶ人におすすめなのは、転職保証付きのプログラミングスクール。スクール卒業後に求人を紹介してもらえるので、確実な再就職を期待できます。

20代歓迎のスクールは多いので、プログラミングスクールごとのサポート内容やカリキュラムを比較・検討してみてください。 

営業職

営業職は、商材や対象顧客によって選択すべき営業手法が異なります。近年は営業管理ツールを利用した営業も増えており、経験や実績は必ずしも重視されません。コミュニケーションスキルの高さや仕事への意欲を適切に示せれば、未経験の20代でも比較的スムーズに再就職できるでしょう。
 
20代が営業職を選ぶメリットは、教育体制が充実していることです。

また営業職を募集する企業の多くは、集団研修・OJTなど、さまざまな教育を実施しています。先輩について現場でスキルや知識学ぶことで、未経験からでも着実に成長することが可能です。
 
営業スキルは汎用性が高く、後にマネジメントや企画・マーケティング領域へもキャリアチェンジできる可能性があります。20代ならではのポテンシャルをしっかりとアピールして、再就職を目指しましょう。
参考：営業職に強い転職エージェント

20代の再就職まとめ

20代の就職活動は、多くの場合ポテンシャルが評価点となります。企業に貢献したい気持ち・仕事へのモチベーションを適切に示せれば、再就職は十分に可能です。
 
ただし職歴のブランクが長くなったり30代に近づいたりすると、20代でも再就職の難易度は上がります。20代ならではのアドバンテージを生かすなら、すぐに就職活動に入るのがおすすめです。