好きだから夢中になる!みんなが主役のIT×ものづくりの発表会「ワンダーメイクフェス」
台風の影響でどんよりした天気とは対照的に、会場は子どもたちの歓声や拍手で賑やか!
イベントに参加したのは年長から高校生の子どもまで。
LITALICOワンダーでは生徒にそれぞれ「クリエイターズネーム」というニックネームがあり、年齢に関係なくニックネームで呼びあっていました。
子どもたちが質問しあう姿は真剣そのもの!
今回は、LITALICO ワンダーに通う子どもたちの作品発表会を見学してきました。
『ワンダーメイクフェス』とは?
ワンダーメイクフェスは、IT×ものづくり教室 『LITALICO ワンダー』 が子どもたちと社会との接点を増やすことを目的に通塾生の作品発表会として開催しています。
昨年度の ワンダーメイクフェス4 は、発表者450名でしたが今回のイベントでは3会場で800名以上の発表者がいるとのこと。
発表は、プレゼン発表・ブース出展・ポスター展示と3つに分かれています。
しかも参加は立候補制!自分から立候補して作品のプレゼンや展示をしているそうです。
来場者もフェスに参加できる!プレゼン発表

さっそく私が向かったのは、プレゼン発表の会場。
会場の中は発表者の他、ご家族の方でいっぱいです。
プレゼン前緊張して表情がガチガチに固い子どもたち。
そんな子どもたちを、子ども審査員のマックス君がアドリブのコールアンドレスポンスで笑顔に変えていました!
発表者「リタリコ~!」
観覧者「ワンダーフェス!!」
まるでライブ会場のよう。
来場者もフィードバックでワンダーメイクフェスに参加!
ワンダーメイクフェスでは、来場者もフィードバックで参加することができます。
発表の後のフィードバックの時間に、4つのキーワードから選んでシートを掲げます。
キーワードは、『ナイスストーリー』『ナイスユーモア』『ナイステクニック』『ナイスデザイン』です。
緊張した面持ちでプレゼンをしていた子どもたちも、会場のフィードバックを見て微笑んでいました。
プレゼンを会場で聴いて驚いたことが3つありました。
・自分の言葉で堂々と発表!
・プレゼン能力が高い!
・オリジナリティがあふれるプレゼン!
例えば、資料の文字にキラキラをつけたり、音楽をつけたり、セリフ調に資料を作ったり…とお子さんそれぞれが趣向を凝らしていたのです。
私が、彼らの年齢の頃はワープロで文字をタイピングするくらいだったなぁ……。

実は私、プレゼンと聞いててっきり『自分が制作した作品を見せる発表会のようなもの』を想像していたのですが、その想像は間違っていました。
自分の作品のポイントを端的に話し、反省点を挙げて、今後の課題まで発表し、さらに今後の目標について話すお子さんも!
社会人が仕事でプレゼンをするのと変わらない、むしろそれ以上のプレゼンなのではないのか?と感じました。
自分の思いを正確に伝えることは大人でも難しいことだと思います。
しかし、今回プレゼンをされていたお子さんは、みんな自分の気持ちを言葉にできていてとってもすごいなぁ!と驚きでいっぱいでした。
子どもたちの目標!スペシャルプレゼン
今回、新しい試みとして行われたのは、過去にワンダーメイクフェスで審査員賞を2回以上受賞している子ども審査員によるスペシャルプレゼン!みんなが食い入るように、プレゼンに耳を傾けていました。
大人の方々は、お子さんが将来彼らのような作品を作ったり、堂々とプレゼンをする姿を想像されながら聞いていたのではないでしょうか。
そんな子ども審査員によるスペシャルプレゼンをご紹介します。
企画から制作まで1カ月!ロボットを作りたい

「小さいころからモノ作りに夢中でした。LITALICOに通うまでは工作だったけれど、今はロボットを作っている」
目をキラキラ輝かせて話してくれたのは、プログラミング教室に通い始めて2年6カ月のColaさん。
Colaさんは文字を書くロボットについてプレゼンをしました。
そのロボットとは、ペンがついたアームが動き、文字を書くというもの。
企画から制作までは1カ月ほど。
携帯性も重視し、折りたたんで小さくできるように設計をしたそうです。
過去にこのワンダーメイクフェスに参加した際に、ロボットが大きいので運ぶときにパーツが取れてしまったりしたという経験から折りたたみ式にしたそうです。
経験から学んで次の制作に活かしているとのことです。
「部品をはずした時に、どこに戻せばいいか分からなくならない?」
「折りたたむという発想はどうやって生まれたの?」
など、Colaさんのプレゼンを笑顔で聞いていた生徒さんが次々に手を挙げて質問をしていました。
質問に答えるColaさんもとっても楽しそう。
プレゼンが終わると、早速子どもたちはColaさんの周りに集まってロボットの説明をしてもらっていました。
プログラミングを始めたのは小学4年生のとき

次に発表したmugipiさんは現在中学3年生、プログラミングを初めて6年目になります。
これまで制作した作品を順番に紹介していました。2Dのゲームから、シューティングゲームなど、複雑なゲームも。
今回新しく披露してくれたのは、3Dで作られたゲーム。背景がとてもよく作りこまれていました。
制作期間は約1年とのこと。音楽もゲームの世界観に合っていて、会場にいた子どもたちは、息を飲んで聞いていました。
「僕も作りたい!」と呟いていた子もいたほどです。
審査員を務めた 株式会社ネクソン モバイル事業部プロダクションチーム 岩澤 泰洋さんも「すぐにでもゲームコンテストに応募してもよいほどのレベルですね」と大絶賛でした。
人を惹きつけるプレゼン力
冒頭で会場を盛り上げていたマックスさんは、人を惹きつけるプレゼンが印象的でした。
制作したのはフラッシュ暗算のロボット。実演をするときに、子どもたちから次々に質問が飛び交いました!
フラッシュ暗算では、プレゼンを聴いていた子どもたちが「僕らが挑戦する!」とフラッシュ暗算に挑戦。
マックスさんのプレゼンは、会場に笑いが溢れ終始和やかでした。
プレゼンに参加者を巻き込む力は、マックスさんの最大の武器ですね。
自分の言葉で作品を紹介!ブース出展
次に見学したのは、展示ブース。
子どもたちがパソコンの隣に立って訪れた来場者にゲームの遊び方を説明していました。
実際に説明してもらったのですが、ゲームのテーマや、見どころなど丁寧に教えてくれました。
実際に展示されているPCで遊べるので、
・他のお子さまがどのようなゲームを作っているのか?
・どういうゲームが作れるのか?
ということがわかり、大人の方も楽しまれていました。
ワークショップでコミュニケーション

決められた時間の中で、参加されている子どもがそれぞれゲームを作り、完成したゲームをみんなで遊ぶというセッションです。
ゲームを作る子どもたちの表情は真剣そのもの。
「これ、どうやって作ったの?」
「面白いね!」
と話しながら、自分のゲームと比較したり、知らないことを学んでいました。
顔見知りのお子さまも、初対面のお子さまも、ゲームを通じてすぐに打ち解けていました。
子どもが作る発表会

写真をみて気づいたかもしれませんが、このワンダーメイクフェスでは、たくさんの子どもスタッフが携わっています。司会、カメラマン、アシスタント、受付、審査員など、自分が好きなことや出来ることに携わることで楽しんでいました。
会場にいたどのお子さまも、質問をしたり話しかけたりと積極的に動きまわっていました。
「普段、学校でこのような光景って見れるのかな?」
と、疑問に感じたのでLITALICOの矮竹さんに伺ってみました。
「学校では恥ずかしいなとか、面倒だなって思ってしまうことがあると思います。だけど、自分の好きなことだったら、恥ずかしいとか面倒だとか思わず自分から動いちゃうんです。」
好きなことだから夢中になる。
好きだからもっと学びたくなる。
プログラミングを通して、作品を作ることだけではなく、自分の伝えたいことを言葉にして発表できるということは大きな学びになるのではないでしょうか。
次回の開催は2月の予定とのこと。
みんなのプレゼンを聴いたり、展示作品を見たりと、親子で楽しめる発表会です。
興味を持たれた方はぜひ足を運んでみてくださいね。
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