発想力とチームワークが光るプレゼンで会場を魅了!『SPSアワード2019』in東京大学レポート

発想力とチームワークが光るプレゼンで会場を魅了!『SPSアワード2019』in東京大学レポート
2019年3月31日、東京大学伊藤国際学術研究センター伊藤謝恩ホールで、「SPSアワード2019」が開催されました。

今回で3回目となる「SPSアワード2019」には、関東にある「STAR Programming SCHOOL」16教室でプログラミングを学ぶ500人以上の小中学生の中から教室の代表として選ばれた約200名が参加。

独創的なアイデアと抜群のチームワークで作り上げたプログラムを会場に集まった約500名のオーディエンスの前で発表。

今回は、アワード【午前の部】の様子をレポートします。

「SPSアワード2019」とは?

SPSアワード出場者の集合写真

SPSアワード出場者【午前の部】の集合写真


主催は、国内外に小中学生向けプログラミング教室「STAR Programming SCHOOL(スタープログラミングスクール)」を展開する株式会社チアリー。

年に1回、教室に通う生徒達が学習の成果をプレゼンテーションする晴れ舞台、それが「SPSアワード」です。

今年のテーマは、「○○な世界にしよう」

身の回りの困ったこと、世の中の問題点をみんなで話し合い、それらの問題をScratchを使ってどのように解決できるか。

各チームがアイデアを持ち寄り話し合い、「こういう世界にしたい」という想いをプログラミングを使って具現化。

また、優れた企画やプログラミング、プレゼンを行ったチームには賞が贈られます。

プレゼン会場は、東大にある伊藤謝恩ホール!

東京大学の伊藤謝恩ホールの写真

会場は東京大学の伊藤謝恩ホール


アワードの会場は、東京大学の伊藤謝恩ホール。行き届いた音響設備、無垢の木を使った重厚感のある雰囲気が魅力で、年間を通して様々なイベントが行われる場所です。

こんな会場でプレゼンをする事自体、子ども達にとってはとても貴重でドキドキワクワクする体験!さあ、どんな発表会になるのでしょうか?

会場横の多目的スペースに展示された企画書を、興味深く眺める保護者達


開催スケジュールは、午前と午後の2部制。開場時間10時を過ぎると、生徒や保護者が会場へ次々とやって来ます。

SPSアワードは、子ども達にとって緊張感みなぎる大舞台

ドキドキ、ワクワク。緊張した雰囲気が漂う生徒席


本番前にプレゼン資料をしっかり最終確認!


会場前方の生徒席では、プレゼンに挑む各チームの子ども達が待機中。

入念に資料を読み込む子、講師からアドバイスをもらう子、席を移動してはしゃぎまわる子と、子ども達の反応は様々。

いつもと違う空間と雰囲気に、緊張感と興奮を感じているようです。

いよいよ、SPSアワード2019が開会!

「発表を通して、子ども達の成長の様子を見てほしい。」と語るスクール代表の福原立士氏


約500席ある会場は、開会時にはほぼ満席。

スクール代表の福原氏の開会宣言で、いよいよアワードがスタート。プレゼンをするのは、関東にある12教室から選ばれた19チーム。
「ゆうき&たくや」、「ウケる~」、「ポテトチップス」等、チーム名から個性が光るラインナップが並びます。

仲間と一緒に学習の集大成を、いざプレゼン!

緊張しつつも堂々としたプレゼンをする葛西教室「金曜スリーワールド」


トップバッターは、葛西教室「金曜スリーワールド」チーム。「毎日の忘れ物をなくすこと」という問題の解決策として、家から学校までの往復で楽しく持ち物チェックができるミニゲームを考え、ユニークなプレゼンを披露。

続く葛西教室2チームは、「宇宙のゴミをなくせ!」「AI…政治の実態」といったシリアスな問題を題材に、ストーリー、そして細部にこだわった工夫のある企画を発表しました。

チームの雰囲気の良さが印象的だった東神奈川教室「パーフェクトワールド」


東神奈川教室の2チームは、ゴミ問題を解決するため、プレイヤーが楽しみつつ課題解決のできるゲームを作成。
担当講師からもお墨付きのチームワークの良さで、和気あいあいとしたプレゼンを披露していました。

各チームの独創性のある企画や作品にオーディエンスも興味津々


また、今回がアワード初参加の橋本教室の1チームが取り組んだのは、自然環境問題
分かりやすい説明と凝ったビジュアルデザインが目を惹く、説得力のある丁寧なプレゼンを発表。

そして環境問題等の壮大な問題を扱うチームが多い中、海老名教室「水曜日クラス」はアレルギーという身近な問題を扱う視点の柔軟さで会場の共感を呼びました。

ユニークな発想が新鮮だった海老名教室「土曜日クラス」の写真

ユニークな発想が新鮮だった海老名教室「土曜日クラス」


ゴミをリサイクルしてきれいな町をつくる実用的シュミレーションゲームを考案した「妙典バスターズ」​​の写真

ゴミをリサイクルしてきれいな町をつくる実用的シュミレーションゲームを考案した「妙典バスターズ」


ゴミ問題や平和を取り戻すといった課題に取り組んだ船橋教室、BGM付の臨場感のあるシュミレーションゲームを披露した妙典教室の発表が終了し、一旦休憩タイム。

休憩時間も最終チェックに余念がない発表前のチーム陣​​の写真

休憩時間も最終チェックに余念がない発表前のチーム陣

後半戦も、オリジナリティに富んだ企画が勢揃い

25分間の休憩が終わり、後半戦がスタート。残るチームは3教室7チーム。

プログラムを作るのが大好きというセンター北教室の2チームは「平等な世界にしよう!」、「お金がない世界」というテーマで、ユニークな視点を取り入れた作品を発表。

バグの発生やスクリプトの作成に苦戦した分、完成した喜びもひとしおだったようです。

本人達も楽しみながらプレゼンをする中野教室「ウケる~」チーム


​「治りにくい病気を治す」問題を解決するアクションゲームを作成した中野教室「SKYHIGHとフェニキアのはっかあめ」チーム​の写真

「治りにくい病気を治す」問題を解決するアクションゲームを作成した中野教室「SKYHIGHとフェニキアのはっかあめ」チーム


錦糸町教室のプレゼンの様子

TV取材経験もある錦糸町教室は、個性と元気の良さが魅力のプレゼン


9教室19チームすべてのプレゼンが終了し、審査陣は審査のため会場を一時退場。

各々の大役を無事終えた子ども達は、ようやくほっとひと息。友達同士、笑顔が広がります。

ロボット、Webプログラミングコースのハイレベルなエキシビションも開催!

審査員が審議をしている間、Scratchプログラミングコースのステップアップコースにあたるロボットプログラミングコース、新たに開講されたばかりのWebプログラミングコースの生徒達によるエキシビションがスタート。

参加したのは、3教室4チーム。各チーム、ロボット操作に奮闘しつつも楽しくロボット開発に勤しむ様子がスクリーンに映し出され、会場からはどよめきや笑い声も。

また、センター北教室「あいたいWEB Five」チームは、コーディングに苦労しつつも工夫を凝らしたオリジナルのUFOゲームをお披露目。

どのチームも、Scratchプログラミングコースの生徒達にとっては憧れ、また大人からは感心の声を集めた見事なエキシビションでした。

葛西教室のプレゼンの写真

ロボットを動かす難しさを改めて感じた葛西教室「戦争と平和」チーム


エキシビションで会場を盛り上げた「ARMY」のプレゼンの写真

エキシビションで会場を盛り上げた「ARMY」のプレゼン

遂に、待ちに待った結果発表!

審査陣が会場に戻り、いよいよ表彰式。

まずは、「グッドプログラム賞」の発表。特にすぐれたプログラムを作成したチームに贈られるこちらの賞を獲得したのは、葛西教室「雨玉」チーム。
AIをはじめとする登場人物、しっかりとしたストーリー展開のある練られたシナリオが評価されました。

また、発表に向けて生徒達と二人三脚でがんばった全教室の先生達には、株式会社サーティファイ代表取締役の國山広一氏の“粋な計らい”で急遽「サポーター賞」が設けられました。プレゼンターの國山氏と会場のオーディエンスから盛大な拍手が贈られました。

授業で学んだ技がしっかり組み込まれていた点も評価が高かった「​​雨玉」​​の写真

授業で学んだ技がしっかり組み込まれていた点も評価が高かった「雨玉」


各チームをサポートしてきた先生方も「サポーター賞」を受賞の写真

各チームをサポートしてきた先生方も「サポーター賞」を受賞


続いて、特にすぐれた企画書を作成したチームに贈られる「グッド企画賞」を受賞したのは、センター北教室「プログラムの魔術師」チーム。

プレゼンターの株式会社情報通信総合研究所特別研究員の平井聡一郎氏からは、「プログラミングは表現ツール。ただプログラミングを作るだけではなく、何のためにそれを作るのかを考えていくことがとても大事なこと。」というコメントも。

プログラムの魔術師チームの写真

「プログラムの魔術師」は、ゲームの構造と内容が分かりやすく、企画書の完成度の高さが評価のポイントに


次に、「グッドプレゼン賞」を株式会社電通のビジネス・ディベロップ&アクティベーション局ビジネスプロデューサー関島章江氏から授与されたのは、橋本教室「アニマル橋本スターズ」。

写真やイラストを使った分かりやすい説明画面、何よりも伝えたいという気持ちがうまく伝わった点が高評価の要因。

また、関島審査員からは「プレゼンで伝える時に大事なのは、“共感力”と“本人の得意を組み合わせる”こと」とプレゼンの極意となる貴重なアドバイスもありました。

アニマル橋本スターズの写真

「グッドプレゼン賞」を受賞した橋本教室「アニマル橋本スターズ」


そして、最後の「審査員特別賞」を受賞したのは、海老名教室「水曜日クラス」チーム。

食べ物アレルギーという身近な話題を取り上げ、さらに自分達の写真を使うことで、観る者により身近な問題としてアピールできた点が評価につながりました。

水曜日クラスチームの写真

プレゼンターの和田審査員とハイタッチを決める海老名教室「水曜日クラス」

SPSアワードは、仲間で課題をクリアしていく大切さを学べる貴重な機会

表彰式が終わると、株式会社チアリーの代表である和田浩一氏による閉会の挨拶。

生徒達に今日の自己評価を尋ねると、なんと上手く発表ができなかったと評価する生徒が続出。でもこれは裏を返せば、悔しさや反省をバネにしてさらに成長できる伸びしろがあるということ。

チアリーの代表である和田浩一氏の写真

株式会社チアリーの代表である和田浩一氏の閉会挨拶


挨拶で和田氏が語ったのは、仲間で力を合わせて問題を解決していく大切さ。
設立から現在に至るスクールの成長を重ねながら、「自分のやりたい事にどんどん挑戦して、失敗しながら考えて、プログラミングを通して成長してほしい。」と、生徒達にこれからの期待を込めたメッセージを送りました。

表彰式終了後の写真

表彰式終了後、即行撮影会と化す会場


最後にみんなで記念撮影をして、SPSアワード2019【午前の部】が終了。

賞の有無にかかわらず、参加した生徒達の顔には自分達の力で1つのことを成し遂げた達成感と自信があふれているようでした。

論理的思考や技術だけじゃない!「やり遂げる力」、そして「チームプレイ」が身に着くプログラミング学習

アレルギーを持っている友達の存在や自分の好き嫌いがアイデアを考えるきっかけになったという、海老名教室「水曜日クラス」チーム。

メンバーは2人のみで1人当たりの仕事量の多さに大変さを感じつつも、同じ学校のクラスメイトということで学校でも何度も話し合いを重ね、今日は見事「審査員特別賞」を獲得。

2人をサポートしてきた先生も「作品を認めてもらうことで、自信を持って自分の作品を伝えられるようになった」と、アワードを通じて見られた2人の成長ぶりを嬉しそうに語ってくださいました。

海老名教室「水​​曜日クラス」の写真

「次はロボットのプログラミングに挑戦したい」とさらなる意欲を語ってくれた海老名教室「水曜日クラス」


子ども達のやり遂げる力を伸ばすためにも、講師は答えを教えないことを指導方針とするSTAR programming SCHOOL。

また、今回のアワードを含め授業を通して身に着くのは「チームプレーの大切さ」と語る前林先生。アワードのような大々的なプレゼンの場以外にも、授業では毎回プレゼンを行う時間があるので、人の話を聞く力や発表スキルが上達する点も当スクールの強み。

SPSアワード2019は、そうしたスクールの特徴を存分に感じることのできるアワードでした。

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