この心配はプログラミング学習にも共通します。「一生懸命キーボードを叩いて学習しているのはいいのだけれど、熱中しすぎて健康が心配!」と考える保護者もいるかもしれません。
といっても、スポーツクラブとなると気が向かないお子さんも多数。「走るのは苦手だからイヤ!」「ボール遊びも好きじゃない」なんてお子さんにおすすめなのが、今回ご紹介するヨガ教室です。
そもそも、ヨガとは?
ヨガとは本来、古代インドで発達した宗教的瞑想の方法で、ヒンドゥー教や仏教の一部の流派で受け継がれてきました。これが西欧社会で知られたのは、1970年ごろのフラワームーブメントのなかで、ラブ&ピースのシンボル的な扱い方をされるようになってきてから。
日本では21世紀になり、主にアメリカでの流行が伝わる形でヨガスタジオやスクールが現れるようになりました。
特徴は音楽や運動効果による発汗効果も含めた「呼吸」「ポーズ」「瞑想」を行う点にあります。
アロマを使ったリラックス効果を得ようとするのも日本型ヨガならではかもしれません。
ヨガのリラクゼーション効果は新しい健康法としてとらえられ、一般にも徐々に定着しはじめています。
キッズヨガ教室とは?
ヨガを子どもに習得させるキッズヨガ教室が日本に現れたのは、10年ぐらい前からと言われています。その契機は、いまの日本社会が子どもたちを苦しめる雑念にあふれているとする考え方によります。
いじめ、不登校、受験戦争、生活時間の乱れなどに囲まれながら、子どもたちの感性が乱れ、森羅万象をありのままに感じとれなくなっている。
そんななかで「感じる力」を育てるツールとしてヨガが使われるようになっています。
裸足になって、肌の感覚を呼び戻していく。
五感の発達をもとにして、身体能力を向上させていく。
感じたままに体を動かしながら、自由なマインドをえる。
幼児向けのキッズヨガ教室はお遊戯に近い楽しさ重視のタイプが多いですが、徐々に世界をより深く感じとる心と体のトレーニングに進んでいきます。
ホームページで情報を探せるキッズヨガ教室3選
最近、キッズヨガ教室も各地に増えてきましたが、多くは先生1人が自宅スタジオで運営している小規模の教室です。ここでは、企業として生徒募集を行っているキッズヨガ教室を紹介します。
WAPPY|ヨガを通じてハッピーになる!
こどもヨガプロジェクト『WAPPY(ワッピー)』ニコウタyoga、親子ヨガ、キッズヨガ
キッズヨガ、ニコウタyoga、親子ヨガ、学校や幼稚園にて出張レッスン!すくすくカードの使えるレギュラークラスは『板橋スタジオふたば』にて!
この記事をs-futaba.biz で読む >「輪」+「和」+「笑」+「Happy」=WAPPY(わっぴー)
「ヨガを通じてつながって、和んで、笑顔でハッピーになろう!」をキャッチフレーズに活動しているヨガスクールです。
4歳からの幼児クラスでは、楽しみながら運動効果を上げるのが目的。動物や昆虫のポーズを友だちといっしょに行い、協調性やコミュニケーションを育てていきます。
6歳からの小学生クラスでは、筋力や柔軟性を保ち、姿勢を改善していきます。
スタジオは東京板橋区、都営三田線・板橋区役所前から徒歩5分にあり、出張ヨガレッスンにも対応しています。
ヨガビヨンド荻窪教室|英語も学べるキッズヨガ
英語のキッズヨガ | ヨガBeyond荻窪教室 | 杉並区荻窪の少人数制ヨガスタジオ・丁寧な指導
単に体を動かすだけでなく、その後の人生に大きく影響する「ヨガのメソッド」を学ぶ英語のキッズヨガクラスです。 「
この記事をyoga-beyond.jp で読む >東京荻窪にスタジオを持つヨガビヨンドは「英語のキッズヨガ」。
地球や自然の一部としての、人間らしさ・愛・あたたかさ・思いやり・その結果としての穏やかで満ち足りた毎日をすごしていくヨガです。
世界のどこに立たされても自分の力で生きていけるよう、Visualization(感覚・思考の視覚化)、Discussion(話し合い)により、自分のイメージを相手に伝えていく英語学習が特長です。
生きるために欠かせない二つの力を同時に学べるヨガ教室として好評です。
スタジオヨガチッタ|自分にも他人にもやさしくできる人を育てる英語ヨガ
江東区清澄白河、現代美術館から徒歩一分のヨガ教室スタジオヨガチッタでも「英語のキッズヨガ」を開講しています。
英語の歌や英語の単語を使い、遊びの要素を加えながら、いつの間にかヨガや英語に親しんでいけるのが特長です。
基本にあるのはヨガ哲学にある「アヒムサ(非暴力)」の考え方で、カラダにもココロにもやさしくするのがねらい。
自分を深く知ってもらうためのコミュニケーション能力も同時に得られるスクールです。
キッズヨガ指導者を育てるスクール
日本各地に広がっていくキッズヨガ教室は、広い部屋さえあれば家庭でも開講できるため、在宅ワークを希望する保護者からも人気です。ここでは、キッズヨガの指導者を育てる代表的なスクールを紹介します。
ヨギーインスティテュート|ヨガで子どもの潜在能力を引き出していく
キッズヨガを知ると、子どもとの時間がさらに楽しくなる!:ヨギー・インスティテュート
キッズヨガプログラム「ナマスティーン」を開発したララ・ベヌーシス先生へ、キッズヨガの特徴について聞いてみました。 1.ナマスティーンのキッズヨガの特徴は何ですか? ナマスティーンは、ほかの子ども向けプログラムとは違って、とてもユニー...
この記事をyoggy-institute.com で読む >同校のインストラクター ララ・ベヌーシス氏が開発したキッズヨガのプログラムが「ナマスティーン」。
応用生理学をコロンビア大学の大学院で学んだベヌーシス氏が、子ども発達、運動学習について研究した結果生まれたプログラムで、3~7歳の脳の発達にもとづいた成長をうながしていきます。
子どもたちのポテンシャルを生かす(潜在能力を引き出す)のが目標、身体、精神、感情、社会的に学んでいく能力をサポートする学習環境・カリキュラムを提供しています。
キッズヨガ教室に対する批判
近年、都市圏を中心に広がりを見せているキッズヨガ教室ですが、中には批判もあります。その多くは、キッズヨガが子どもの精神発達に寄与するかどうか科学的根拠に乏しい点を挙げています。
「自分が考えたメソッドで、飛躍的に子どもたちの感性を豊かにできる」とする考え方は、行きすぎるとカルト的になり、危険を伴います。
リラックスして気持ちよく、快適に生きるツールとしてヨガを利用する限り大きな問題はありませんが、教室の方針に納得できるかどうか、「病気が治る」など過度な効果をうたっていないかはしっかりとチェックした方が良いでしょう。
まとめ|親子でいっしょに、心も体もすこやかで
キッズヨガの大きな魅力は、多くの教室で「親子いっしょ」にワークできる点にあります。最近の子どもは、学校や塾、習い事でもいそがしく、親子で打ち解ける時間もなかなかとれません。
スタジオのなかで、親子いっしょにリラックスしのびのびと感覚を広げていくひとときは、言葉がなくても素晴らしいコミュニケーションがとれる素敵な体験になるのではないでしょうか。
子育ても、お互いに理解しあえば楽しくなるし、やさしくなれます。キッズヨガがそのきっかけになると良いですね。