では実際にどのようなスケジュールがたてられているのでしょうか? 今回の記事では公立・私立の小学校中学校の2020年度の夏休みについて情報をまとめました。
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夏休みの短縮は9割以上!
コロナの影響による休校は長いところで2ヶ月以上続きました。小学校も中学校も「1年間で学ぶこと」は決まっています。結果として長期休暇を短縮し学習時間を確保する小学校・中学校は全国で9割以上と言われています。それでも授業時間が足りず、たとえば7時間授業の実施、行事の中止などにより教科への時間の割り振りなどが検討されています。
夏休み短縮のメリットは?
- 無理をせずに授業時間が確保できる
- 9月入学など新しいシステムを考えなくてよい
また先送りされましたが9月入学といったような新たなシステムを作る必要もなく単純に休みを短くするだけでいいので実施しやすいというメリットもあります。
夏休み短縮のデメリットは?
- 第二波がきた場合、夏休み期間だけでは補填できない
- 熱中症対策
- 子どものモチベーションが下がる
もしコロナウイルスの第二波があり再び休校の措置がとられたら、今度は夏休みでも学習時間は充分に確保できなくなります。夏休みはない、それでも勉強は追いつかないとダブルパンチになりかねません。
そもそも夏休みは子どもにとっては大きな楽しみです。旅行に行ったり、祖父母の家に帰省したり、お祭りや花火大会があり、プールや海で遊ぶ、あるいは夢中になっているスポーツに励んだり、部活動で頑張ったりと、リフレッシュの時間と楽しみにしているイベントがたくさんある期間です。
いたしかたないとはいえ真夏の楽しい時間がなくなることは子どもにとっては大きなショックでしょう。高校受験がある中3、中学受験を予定している小6の子どもたちにとっては夏期講習に行けなくなる、いわゆる「受験の天王山」といわれる夏に時間をかけられないことも影響は少なくないはずです。
2020年小学校・中学校夏休み期間の具体例
では各自治体や私立校の夏休みについて具体的な対応を見ていきましょう。基本的に文部科学省では「お盆休み」を中心に前後を含めて「一定の夏休み期間」を確保できるよう勧めています。生徒たちだけでなく現場で働く先生がたも休みが必要です。下記は主に都道府県や教育委員会によるモデル・ガイドラインです。さらに各自治体や学校によりそれぞれ独自の夏休み短縮期間が定められている場合があるので目安としてご覧ください。
東京都「公立小・中学校」夏休み短縮期間
夏休み期間 :8月1日~8月23日通常授業 :7月21日~7月31日、及び8月24日~8月31日
*東京都のガイドラインに沿った形
神奈川県「公立小・中学校」夏休み短縮期間
夏休み期間 :8月3日~8月16日(検討案)*神奈川県による検討案の段階、各市町村教育委員会が対応
大阪府「公立小・中学校」夏休み短縮期間
夏休み期間 :8月8日~8月23日大阪府教育委員会によるモデル8月1日~17日、8月8日~18日など自治体により最短9日間~19日間で検討中
北海道「公立小・中学校」夏休み短縮期間
札幌市のガイドライン夏休み期間 :小学校 8月8日~8月18日
→小6 8月8日~8月16日(9日間)
中学校 8月8日~8月23日
→中3 8月8日~8月16日(9日間)
秋田県「公立小・中学校」の夏休み短縮期間
夏休み期間:8月1日~8月19日*各自治体により違うので要確認
埼玉県「公立小・中学校」の夏休み短縮期間
夏休み期間 :8月1日~8月16日*各自治体により違うので要確認
奈良県「公立小学校・中学校」夏休みの短縮期間
夏休み期間 :8月1日~8月31日*奈良県教育委員会によるガイドライン。各学校により違うので要確認。
参考:
朝日新聞DIGITAL
産経新聞
墨田区教育委員会
奈良県教育委員会新型コロナウイルス感染症にかかる対応方針
FNNプライムオンライン(北海道文化放送)
夏期休暇の日程等については、基本的には学校から保護者へ連絡という形になっています。上記については、自治体によっては公式サイトで既に公表されていますが、一部はニュース等によるものであること、コロナの感染状況によって日々状況が変化していることに注意してください。
教育委員会等によるモデル・ガイドラインを参考に各自治体、学校によって独自の夏休み期間を検討している段階です。しかし確実に言えることは「夏休みを短縮して授業時間を確保する」ことはほぼ全国の学校で決定している点です。
私立小・中学校の夏休み短縮について
私立の小学校や中学校も夏休みの短縮を検討しているところがほとんどです。ただ私立の場合、土曜も授業日程がもともとある場合が多いことや、各校によって独自のカリキュラムがあるため、- 公立小学校とほぼ同じく夏期休暇は2週間〜3週間程度に短縮
- 休校期間を長くとりオンライン授業等でサポート
- 今後の状況をみて対応策を決定(6月下旬あたりで発表)
夏休みだけじゃない!遅れを取り戻すためには
自治体にもよりますが夏休みをこれだけ短縮しても「学習時間が足りない」と言われています。そのため、以下のようなことも検討されています。- 7時間授業
- 土曜授業の増加
- 行事の中止
各科目や行事等の実施についてなお、最新の「新型コロナウイルス感染症対策に伴う児童生徒の「学びの保障」総合対策パッケージ」(文部科学省)を見ると、運動会と修学旅行については時期をずらしたり、規模や観客数を見直し、感染防止に充分配慮したうえで学校行事等も含めた学校教育ならではの学びを大切にしながら教育活動を展開しましょうとなっています。また地域の感染状況により、上記のような授業に関しても臨機応変に対応することとなるでしょう。
・音楽科における狭い空間や密閉状態での歌唱指導
・家庭科や技術による実習(調理等)
・体育など児童生徒が密集する運動
・児童生徒が密集して長時間活動するグループ学習
・運動会や文化祭、修学旅行など長時間密集して行う学校行事
新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する対応について/文部科学省
子どもは学習だけで力を発揮するわけではありません。運動が得意な子、音楽が大好きな子、美術で素晴らしい才能を見せる子、それぞれが専科科目の発表行事で自分たちの成長をアピールします。子どもの個性と特性、努力をみんなで見ることができ、たたえ合う機会がなるべく減ることがないよう祈るばかりです。
子ども同士の関わりが減ることへの懸念
学校に行けば先生がいてクラスメイトがいます。クラブ活動や部活で同じことに興味がある子と知り合い、行事などを一緒に行うことで学年の違う子とのやり取りもあるでしょう。家庭では家族とのコミュニケーションが基本ですが、学校という社会では好きな子も嫌いな子も苦手な子とも向き合っていかなくてはなりません。
子ども同士でケンカしたり仲直りしながら「どうしたら相手に気持ちを伝えられるのか」「自分の意見を強く言うべきなのはどんなときか」「相手の気持ちを想像して考えてみたらどうなのか」人として必要なコミュニケーションスキルを少しずつ身につけていきます。
しかし今はマスクをし、友だちとはソーシャルディスタンスを保ち、給食やお昼の時間も教室は無言です。たとえば推奨されている机の配置を見ても、友だちと一定の距離をもつようになっています。
引用:学校における新型コロナウイルス感染症 に関する衛生管理マニュアル
校庭で大声で走り回り、腕を組み、取っ組み合いをし、手をつなぎ、抱き合って喜ぶこともできません。夏休みを短縮し、とにかく必要な授業数を確保するしたうえで少しでも子ども同士で関わりをもてる環境へと戻っていくことを願うばかりです。
まとめ|健やかな成長とwithコロナ対策のバランス
コロナウイルスは脅威ですが、正しく恐れて正しく感染予防に努めることが大切です。感染リスクを最小限に抑えつつ子どもたちが元気に登校し楽しい学校生活を送れるようになるといいですね。withコロナ、コロナと共に今は過ごしていくほかありません。学校も試行錯誤しながら、先生も頑張っています。親も学校の努力を理解し、子どもと一緒に暑い夏を乗り切っていきましょう!
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