これからを生きる子どもたちに大切な物事の捉え方「リフレーミング」とは?
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「短所も、見方を変えると長所になる」というように、見方を変えて感じ方を変えることをいいます。
これからを生きる子どもたちに大切であると言われているのが、お互いの多様性を認め合う視点です。
リフレーミングは、物事を多様な視点から捉えるという意味で非常に重要といえます。
また、Eテレの新番組「でこぼこポン!」でもリフレーミングを活用したコーナーが設けられており、注目度の高さが伺えます。
「リフレーミング」とは?
枠組みを変えることで、感じ方を変えること
リフレーミングとは、「物事の枠組み(フレーム)を変えて、違う視点で捉え、別の感じをもたせること」を意味します。もともとは、コミュニケーション心理学(NLP)の専門用語の1つです。
リフレーミングを理解するための有名な例として、「コップの水」があります。
コップに半分の水が入っている場合、あなたはそれを見てどう感じるでしょうか。
「まだ半分もある」とポジティブに感じる方もいれば、「もう半分しかない」とネガティブに感じる方もいるでしょう。
同じものを見ても、状況や見方が違えば、感じ方が変わってくるのです。
自己分析、他者理解に効果的
リフレーミングは、自分や他者を深く理解するときに有効な手段といえます。自分では苦手と感じていることでも、場面や見方が変わると長所となることがあります。
例えば、「自分の意見を言うことが苦手で周りに合わせてしまう」と短所に感じる部分でも、見方を変えると「協調性がある、他者の考えを受け入れる器がある」と捉えられます。
また、自分以外の他者を理解するときにも、相手の良い面に目を向けることで、よりよい関係性につなげることができます。
子どもへの声掛け・就活のヒントにも!
子育てでは、お子さんへの声かけにリフレーミングが有効です。飽きっぽい子も、見方を変えると好奇心旺盛な子と捉えられます。
「もう、すぐ飽きちゃうんだから!」と言われると子どもは叱られた気分になりますが、「いろんなことに興味があるのね」と言われると「僕って好きなことがいっぱいあるんだ」という自己理解につながります。
また、自分のことを深く知るという点から、リフレーミングは就職活動にも使われています。
自己PRやエントリーシートを書く際の準備として行う自己分析に有効です。
リフレーミングのメリット
ポジティブな面に目を向けることができる
ついついマイナス面に目がいってしまうことでも、リフレーミングによってポジティブな面に気づくことができます。コンプレックスも見方を変えると自分の強みになったり、大変なことでもモチベーションを保ったりすることができます。
反対に、ポジティブな部分でも多面的に捉えることで、さらに伸ばしたい部分・注意を払うべき部分が見えてくることもあります。
物事を多面的に見ることができるようになる
リフレーミングは、ポジティブシンキングと同じではありません。いろいろな視点から物事を捉えることを指します。
「もし~だったら」と仮定して捉えたり、「失敗したけど今のうちでよかった」と時間軸をもとに捉えたりする方法があります。
ストレスを感じにくくなる
ストレスを感じることでも、リフレーミングができると、メリット・デメリットともに受け入れることができ、ストレスが軽減することがあります。例えば、部活のレギュラーに入れなかった生徒がいたとします。「何で入れないんだ!悔しい!」という感情がまず出てきますよね。落ち着いたところでリフレーミングして、「悔しい!でもまだ夏の大会でチャンスがあるからがんばろう。レギュラーに入れなかったのが最後の大会じゃなく今で良かった」と捉えられれば、ストレスが軽減し、モチベーションになります。
リフレーミングのデメリット
リフレーミングはマイナスと感じているものをプラスに変換するため、ポジティブ思考になれるメリットがありますが、ネガティブなことをポジティブリフレーミングしてしまうことで自分のダメな部分を直視できず、成長できなくなるというデメリットがあります。自分の気持ちが沈んでいる時、前向きになりたい時はダメな部分をポジティブに変換して捉えることも大事ですが、ダメな部分をいいように捉えてばかりではいつまでたっても成長できません。もっと成長したい時はリフレーミングに頼るのではなく、ダメな部分をしっかり見つめなおして改善策を考え、行動に移していくことも大切です。
リフレーミングの練習をしてみよう
ここからは、お子さんや子育てをテーマに、リフレーミングのトレーニングをしていきましょう。他の見方、枠組みを変えた捉え方をするとどうなるか、実感してください。お子さんの性格・気質について
・引っ込み思案 ⇒ 物事を慎重に進めることができる、安心できる環境で力を発揮しやすい・こだわりが強い ⇒ 自分で決断する力がある、集中力がある
・自己主張が強い ⇒ 表現力がある、積極的に自分を出せる環境にいる
お子さんの行動について
・片付けが苦手 ⇒ 様々なことに関心がある、興味をもてるものが身近にあふれている・すぐけんかをする ⇒ 素直に感情を出せる、子ども時代にしっかりと人間関係作りを学んでいる
・家ではにぎやかなのに学校では静かに過ごしている ⇒ オンとオフを切り替えている、学校で求められる姿を理解して過ごしている、家では心を解放して過ごせている
ご自身の子育てについて
・子どものやることにすぐに口をだしてしまう ⇒ しっかりできるようになってほしいと思っている証拠、本当は口を出さずにいたほうが良いのではないかと感じている・仕事で忙しく子どもと関わる時間が少ない ⇒ 集団生活(園や学校)の時間が長く社会性が養われている、親が一生懸命仕事をする姿(背中)を見せることができている
多様な捉え方ができると世界が広がる
今回は、「リフレーミング」についてご紹介しました。対象となる物事は1つでも、どの視点から見るかによって、捉え方は多様になります。
見方を変えると、気持ちが楽になったり、新しいアイデアが浮かんだりすることもあります。
物事の見方・捉え方の1つとして、意識してみてはいかがでしょうか。
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