近年は、ゲームクリエイターやアニメーター、Youtuberなどのクリエティブな職業につきたいと考える小学生が目立つようになってきました。これらの職業に共通して必要なのが“3Dの技術や知識”です。
みらいのおねんど教室では、現役プロアーティストやクリエイターが講師を務め、プロが使うソフトや3Dプリンターを使用。まさに本物志向の3DCG制作体験型STEAM教育を提供しています。
今回はみらいのおねんど教室(本部・愛知県清須市)を訪れ、実際の授業を取材!「小学生のCG制作の授業はどんな感じ?」「3Dプログラミングって何をやるの?」「今、3D教育が必要とされる理由とは?」などなど、保護者が気になるポイントを、授業の様子+講師へのインタビューでくわしくご紹介します!
みらいのおねんど教室の基本情報
みらいのおねんど教室の特徴
- 本格的な3DCGやプログラミングを基礎から学ぶ
- 講師は現役のプロアーティストやクリエイター、専門学校講師
- 世界標準3DCG制作ソフトウェア「ZBrush」* 日本唯一のZBrush Japan登録キッズスクール
- 経済産業省 未来の教室 ~learning innovation~EdTechデータベースに登録
- 成果が見える!授業の制作物を3Dプリンタで印刷して自宅に郵送
- 授業毎に制作過程の記録を残して個別のMy成長レポートを作成
Friendly フレンドリーコース |
Basic ベーシックコース |
Technical テクニカルコース |
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対象年齢 | 小学校1年生〜小学校6年生 | 小学生〜中学生 | 小学生〜高校生 ※Technical昇格テスト合格後 |
コース内容 |
・パソコン基礎とみらいのおねんどでの造形がメイン (マウス、キーボード練習、ファイル作成、3Dモデルの制作、3Dモデル色ぬりなど) ・創造力、発想力、思考力を育む |
・みらいのおねんどで作ったオリジナル3Dモデルを3Dプログラミング ・創造力、発想力、思考力、空間認識能力を育む |
・本格的な3Dプログラミングの応用力 ・アニメーションやゲーム制作について学ぶ |
受講料 |
・月謝 :14,000円(税込)
・入会金 オフライン 16,000円(税込)
オンライン 14,000円(税込) |
* ZBrush……映画・ゲーム・玩具・ジュエリー・自動車・医療など幅広い分野で使用されている世界標準3DCG制作ソフトウェア。ディズニーやピクサー、マーベル等の有名スタジオが手掛ける映画タイトルでも使用実績があります。
小学生がなりたい職業に3Dを活用した職業が例年ランクイン!
突然ですが、2021年の11月に実施された「進研ゼミ小学講座」の「2021年の出来事や将来に関する小学生の意識調査」で上位にランクインした職業を見てみましょう。
「ユーチューバー」「漫画家・イラストレーター・アニメーター」「ゲームクリエイター・プログラマー」「デザイナー・ファッションデザイナー」……保護者世代にはなじみのない職業もありますが、いずれも3Dを活用する職業といえます。
いわゆる「クリエイティブな職業」といわれる仕事が注目され始めた背景には、SNSやYoutube、TikTokなどの動画配信サイトで誰でも気軽に発信・受信できるようになったことがあげられます。
以前は紙や平面で設計していた作業現場も、デジタル化が進んでいます。例えば、CAD(キャド)と呼ばれるコンピュータを用いて設計をすることができるツールやCGで3Dモデリングをし、3Dプリンタを活用して商品や試作品を作るという一連の作業工程も一般的になってきました。
このような背景から3D教育の需要は今後ますます高まり、幼い頃から3D教育を受けることで子どもたちの職業選択の幅が広がると言えるでしょう。
みらいのおねんど教室・かえで先生と代表・戸田勝也さんにインタビューしました!
現役のプロ3DCGアーティスト・専門学校講師のかえで先生(左)、代表の戸田勝也さん(右)
日本の子どもたちに3D教育の機会を!将来にも役立つ3Dプログラミングスクール
ーみらいのおねんど教室さんを拝見して、「3Dを勉強し始めて数ヶ月」という生徒さんたちが高度なソフトウェアを使って楽しく学んでいる姿に驚きました。現役のプロ3DCGアーティストであるかえで先生が、みらいのおねんど教室を開催したきっかけを教えていただけますか?かえで先生:みらいのおねんど教室を開校したのは、3DCGアーティストとして活動する一環として、3Dについて調べる中で海外先進国の3D教育が非常に進んでいることを知ったのがきっかけです。
例えば、イギリスでは2016年から小学校1年生から3Dプリンタに触れ、ものづくりをし、14歳までの間に製品化までを経験する教育プログラムが組まれています。さらに、お隣の中国では、2018年に中国全土の小学校40万校に3Dプリンタが導入されています。
日本では一部の私立学校で試験的に導入されてはいますが、そもそも3Dプリンタを扱うためには3Dモデルの知識や技術が必要となります。ところが、専門知識を持った先生は非常に少ない。海外先進国で3D教育が進む中で、日本はずいぶん出遅れている現状を知り、3Dに携わる一人の人間として教育の場を提供したいと考えるようになりました。
そこで、名古屋のカフェを借りた2時間程度の3D教育のイベントを革切りに、東京や京都など全国各地で開催。そこで「もっと3Dを学びたい!」というご要望を多数いただいたため、定期的に学べる場を作ろうと、2021年9月に「みらいのおねんど教室」を開講しました。
ーもともとは全国で3D教育のイベントを開催されていたとのことですが、現在も全国各地から生徒さんが集まっておられるのでしょうか。
かえで先生:はい。みらいのおねんど教室では、生徒さんのご希望にあわせてオフライン/オンライン(自宅・サテライト教室)の受講スタイルを選択できます。このうち、オンライン受講に関しては、ご自宅にパソコンとネット環境、ZOOM専用端末(スマホまたはパソコン)があれば全国どこからでも受講いただけます。
オンライン授業の様子
講師が操作をレクチャーしながら、一緒に3Dモデリングしていきます
ーイベントや教室に通っている生徒さんは、どのようなきっかけで教室にたどり着かれるのでしょう?
かえで先生:「ゲームが大好き」「絵を描くのが好き」というお子さんが、イベントをきっかけに教室に通っていただくことが多いですね。
なかには授業を通して3Dの知識を身につけ、自分でも調べ始めるようになり、「3Dモデルを作る仕事があるんだって。将来は、(有名ゲーム企業である)スクウェア・エニックスに就職する!」なんて目標ができた生徒さんもいらっしゃいます。
今は好きなゲームを参考にキャラクターデザインを考えて3Dに起こし、プログラミングを組んで動かすところまで頑張っています。子ども達の成長には、目を見張るものがありますね。
世界標準レベルのソフトウェアを使ってアイデアを形にするカリキュラム
ー授業で使っている世界標準3DCG制作ソフトウェア「ZBrush」は、ディズニーやピクサーなど有名企業でも導入されているものですよね。どうしても高度なイメージがあるのですが、あまりパソコンをさわったことのないお子さんでも、授業についていけますか?かえで先生:もちろんです!フレンドリーコースで使用している「ZBrush」の最大の特徴は、“直感的に扱える”点です。パソコンにあまり触れない小学生のお子さんでも、本格的な3DCG制作ができますよ。
授業では講師と一緒に進めていきますし、ツールの名前もビジュアル的にわかりやすいネーミングに変えて「とげとげブラシ触って」「次はくねくねブラシだよ」と伝えるようにしています。
フレンドリーコースの生徒さん。普段は外で遊ぶのが大好きなタイプでパソコンにはあまり触れない方なのだとか。「太陽の塔が走り出したらどうなるかな?」とアイデアを自分で出して形にしています。
戸田さん:フレンドリーコースでツールに慣れたら、ベーシックコースでは、いよいよ本格的な3Dプログラミングをしていきます。
アニメーション制作では、映画「ジュラシック・ワールド」や「エヴァンゲリオン」などの世界的な制作現場に使われている3DCG制作ソフトウェア「Blender」を使用。それをNode(ノード)でプログラミングし、子どもたちのアイデアを実際に動かすところまで作っていきます。思っているよりも難しくなく、慣れればどんどん進めていけると思いますよ。
生徒さんの3Dモデルを3Dプリンタで印刷したもの。筋肉や骨の動きまでしっかりデザインされており、これがアニメーションで動くのを想像すると楽しくなりますね!
子どもたちが自分で発見することを重視した指導方法
—では、みらいのおねんど教室が特に大切にしていることや、指導で心がけていることを教えてください。かえで先生:答えをすぐに言わないことですね。
もちろん、ソフトウェアの操作はこちらでレクチャーしますが、そのほかのことはまず生徒さんに考えてもらい、一緒に調べて自分の中で発見する体験を大切にしています。
例えば今日、授業を受けていた生徒さんは「ワニを作りたい」と言ってくれました。ところが、指の数を6本にしていたので、「本物のワニは指が何本あるかな?」と一緒に調べることに。その結果、「ワニの前肢の指は5本、 後肢の指は4本なんだ」と気付いてくれました。
ーとても自然な形で子ども達の気付きを促しているのですね。通っているお子さまや保護者の方の反応はいかがですか。
かえで先生:「みらいのおねんど教室に通うようになってから、物事を多面的に見るようになりました」とご好評をいただいています。
ある生徒さんは、自分と同い年くらいの子が一つの方向から写真を撮っているのを見て、「もっといろいろな角度で捉えないと」なんてぶつぶつ言っていたそうです(笑)。
戸田さん:付け加えると、保護者さまにもぜひ3DCGとはどういうものなのかを知っていただきたいですね。今や、私たちの身の回りにあるものはほとんど3Dで設計図を起こしていますし、テレビで見ている映像も3DCGでつくられています。子ども達が取り組んでいるのをご覧いただくことで、遠い世界のものだった3Dがより身近になればいいなと考えています。
みらいのおねんど教室は現在、愛知県清須市の教室と岐阜県にサテライト教室を設置しております。6月にはさらに、長崎県と広島県にも開校予定です。私たちのビジョンは日本全国どこでも3D教育を受けられる場所を作ることですので、お近くの方はぜひ、お気軽に足を運んでいただければ幸いです。
―かえで先生、戸田さん、ありがとうございました!
みらいのおねんど教室の無料体験はこちら!
本格的な3Dプログラミングが学べるみらいのおねんど教室では、随時無料体験会を実施中!お申し込みは以下の赤いボタンからどうぞ。オンラインにも対応しているので、ご自宅にパソコンとネット環境、ZOOM専用端末(スマホまたはパソコン)があれば全国どこからでも参加できます。ぜひチェックしてみてください!