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15万DLヒットゲームの開発者。大学1年生のえふぇ子さんが「好き」で活躍できる理由

新連載・小学生の「なりたいお仕事」探検隊。第2回は、大学1年生のゲームクリエイター「えふぇ子」さんです。

えふぇ子さんは、大学で数学や情報学を学ぶ18歳。講義や課題のかたわら、自宅ではゲーム制作に没頭しています。

代表作の「Mathmare(マスメア)」は、数学をテーマにした弾幕避けゲーム。高校生・高専生以下を対象としたゲーム開発の全国大会「Unity(ユニティ)インターハイ2019」で、準優勝を飾りました。2020年以降は“注目のゲームクリエイター”として、人気TV番組の「マツコ会議」に2度も出演しています。

引用元:hulu-マツコ会議「個人製作で大ヒット『インディーゲーム』!愛すべきクソゲーの天才開発者(2020/10/10)


驚くのは、未経験から独学で学び、わずか3ヶ月で制作したゲームが15万DL超えのヒットを遂げていること。えふぇ子さんがゲームクリエイターとして飛躍できた理由を、お父様の想いとともに深掘りします。

お父様はお仕事の休憩時間に参加してくださった

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シンプルな2Dゲームで大会審査員を魅了

週に4日は大学で、丸1日講義があるという、多忙なえふぇ子さん。本格的にゲーム制作を始めたのは、高校2年生の春。「Unity」というゲーム開発ツールで、Mathmareを作ったのがきっかけでした。

Unityの制作画面 写真提供:えふぇ子さん


ITに詳しくない人にとってはあまり聞き慣れない「Unity」というツールですが、じつはモバイル向けゲームの約半数はUnityで作られているのだとか。実際に、「Unityインターハイ」には、Unityでの開発歴5年以上のベテラン勢も参加されているそう。

そんな中で、えふぇ子さんの制作されたMathmareは、2021年7月現在のダウンロード数がiPhone/Androidを合わせて15万超え。マツコ会議に出演した時期には、一気にダウンロード数が伸びたといいます。

「数学の夢魔がみせる悪夢」の中でプレイするMathmare。数式でできた弾幕が美しく、見とれてしまう


世の中には豪華なコンテンツがあふれる中、個人が開発したゲームは「AppStore」や「GooglePlay」の検索結果に載ることすら難しいと言われます。そんな時代にあっては、15万DLという記録は信じられないほどの快挙。無駄を取り払った美しいグラフィックが審査員、そしてプレイヤーを魅了したのでしょう。

えふぇ子さんの勢いはとどまるところを知らず、翌年には、スマホ向け2Dアクションゲーム「Der Erlkönig(魔王ゲ)」を制作。中学の授業で習うゲーテの詩、「魔王」の続編を描いたRPG風のゲームです。

Der Erlkönig(魔王ゲ)のプレイ画面。昔ながらの2Dが個人的に好きだ


なんとこの魔王ゲも、「Unityインターハイ2020」でゴールドアワードを受賞。未経験・独学でのスタートながら、2年連続で受賞を果たしたのです

夢は海洋学者からゲームクリエイターへ。「物語を表現したい」

そんなえふぇ子さんは、山形生まれの山形育ち。小中学生時代の夢は、意外な職業でした。

「私、海洋学者になりたかったんです。古代生物も好きで、今開発中のジグソーパズルゲームにも、『アノマロカリス』という、5億年前の古生代カンブリア紀の海にいた生物が出てくるんですよ」

そう言って『生命の進化史』という図鑑をめくるえふぇ子さん。昔から、古代生物と、「物語をつくること」が大好きだったそうです。


「ゲーム制作にはまる前には、小説を書いていた時期もあるんです。自分のなかの物語を、創作物として発信してみたくて。そのまま漫画や小説の道に進む可能性もあったのかもしれませんが、実際には、イラストや小説1本で勝負できるほどのスキルがなくて(笑)。そんな中で、中学生のときに、学校の授業や『マインクラフト』でプログラミングに触れて、ゲームで物語を表現したいと思い始めました」

ちなみに、「小説には自信がない」と謙遜するえふぇ子さんですが、高校2年生のときに書いた小説「アイ・ハヴ・ノウ・ガールフレンド」は、文学賞の最終審査まで進んだというから驚きです。“ある程度”で妥協せず、どこまでも高いレベルを追い求める意欲が、「Unityインターハイ」の結果につながったのかもしれません。

ゲーム制作にはプログラミングが必須!?

えふぇ子さんが語るように、ゲーム制作とプログラミングは切っても切り離せない関係。

ゲームは通常、企画・プログラマー・デザイナー(イラスト)・サウンドのそれぞれに担当者がいて、チームで制作します。しかし、えふぇ子さんの場合は、自分ひとりですべてを担当しなければなりません。

えふぇ子さんによると、イラストやサウンドはフリー素材を使えるものの、「プログラムはそうもいかない。プログラミングの知識は必須」なのだとか。

プログラムを組む画面。「ソースコード」と呼ばれる文字列を入力していく 写真提供:えふぇ子さん


「ゲーム開発ツールはUnityのほか、『Unreal Engine(アンリアルエンジン)』や『RPGツクール』も有名です。私は自由度が高く、インターネット上に情報が多く出ている点で、Unityを選びました」

プログラミングを学ぶ上で、開発現場のメインストリーム(主流)になっているツールを選ぶのは、確かに大きなアドバンテージになりそう。とはいえ、ちょっぴり難しく見えてとっつきづらい……と感想を漏らすと、『はじめてゲームプログラミング』をおすすめしてくれました。

「私は、営業でもなんでもないのですが(笑)、6月に発売した任天堂の『はじめてゲームプログラミング』は、(ゲーム制作に興味のあるお子さんに)おすすめです。3Dゲームを簡単につくれるので、まずはこういったソフトで、制作を楽しめるかどうかを見極めるとよいのではないでしょうか」

(コエテコライターによる『ナビつき!はじプロ』体験記)

えふぇ子さん自身も、「実は、ゲームの構想を考えている時間が一番楽しいです。正直、プログラム自体はつらいことも……」と笑います。強烈なアイディアがあるからこそ、難しいプログラミング言語に立ち向かう力が湧いてくるもの。「ちょっと興味を持った」段階であれば、こうしたとっつきやすいソフトから始めるのがよいのかもしれませんね。

学校の授業は大切。代表作は数学の勉強から生まれた

そんなえふぇ子さんには、ある信条がありました。

学校の授業は、きちんと受けるようにしています。塾だけに頼ると勉強以外のことに手が届きにくくなるし、学校の勉強って、ゲーム制作やプログラミングにも役立つんです。数学なんかはとくにそうですね。Mathmareを思いついたのも、数学のテスト勉強の最中なんです」

Mathmareに出てくる弾幕は、数学の「媒介変数表示」で表された曲線がモチーフ。えふぇ子さんは、勉強中にこの用語の意味を調べた際、Webサイトに出てきた曲線の美しさに心を奪われます。

えふぇ子さんが実際に目を奪われた曲線 引用元:WIKIMEDIA COMMONS


「媒介変数表示って何?」と驚いた人もいるでしょうか。マツコ会議では、マツコさんが媒介変数表示について「生まれて初めて聞いた。私も習ったのよね……?」とこぼし、Twitterで話題に。学校や専攻によっても差があるようです。(ライター自身も、記憶にありません……!)

「曲線、きれいですね!」と伝えると、「そうなんですよねぇ…」と惚れぼれした表情を浮かべるえふぇ子さん。心から数学が好きな気持ちが伝わってきました。

両親が用意した「15万円のノートパソコン」が転機に

えふぇ子さんに転機が訪れたのは高校1年生の冬。東京の進学校へ進んだえふぇ子さんは、宿題と部活動に追われ、目のまわるような日々を送っていました。

「部活はオーケストラ部でした。本当はパソコン部に入りたかったのですが、入部方法がわからず(笑)。体験入部で弾いたバイオリンが楽しかったので、ひとまず入部したという感じです」

バイオリン自体は楽しかったものの、大好きなゲームとプログラミングの時間は減る一方。えふぇ子さんの心は、次第にしぼんでいきます。お父様は、当時をこう振り返ります。

「東京へ引っ越したのは、ぼくの仕事の都合なんです。1年生の後半は相当つらそうでしたね…。部活を続けるか続けないか 、学校へ行くか行かないかの瀬戸際の状態で」

写真提供:えふぇ子さん


「家族会議を何度か開いて、唯一娘が目を輝かせたのが、ゲーム制作とプログラミングの話題だったんです。そのなかで、娘が『“Unityもくもく会”に参加したい』と言うので、すぐに家電用品店へ走って、15万円のゲーム開発用のノートパソコンを買いました。15万なんて、年に50万も100万もかかる部活動に比べたら安いし、それで娘が元気になるのならと」

こうしてえふぇ子さんは高校2年生の4月、オーケストラ部を退部し、学校の勉強と課題、そしてゲーム制作に専念することに決めます。

4月末には、お父様が買ってきたノートパソコンを手に、ゲーム開発者が集まる憧れのイベント「Unityもくもく会」にも参加。会のメンバーに支えられながら、Mathmareを開発したのです

「子どもには2割増のフィールドを」

お父様は言います。

娘が何か『やりたい』と言ったら、2割増のフィールドを用意するようにしてきました。10万円のパソコンが欲しいと言われたら、15万円のものを用意するとかね。

子どもって、十二分なフィールドさえ提供すれば、ぼくたちの想像を超えて、『100点以上』のことをしてくれるって思うんです。先ほどの古代生物の図鑑もそうで、娘が小学1年生の頃、書店で『これが欲しい』と“かついで”きて。値段をみたら5,000円もして、正直驚きましたが(笑)、それをきっかけに、親が想像もしていなかった海洋学者を志したんです」

えふぇ子さんはなんと、2歳から自分でお父様のパソコンの電源を入れてログインし、アンパンマンの動画を観ていたといいます。とはいえ、急に15万円ものパソコンを用意された思い切りの良さは、お父様自身が昔、パソコンが欲しかった時期に手に入れられず、「自分の子どもにはぜひ触らせてあげたかった」気持ちにも起因したのだとか。

画像はイメージです


ちなみに、Mathmareで得た収入は、一番多い月で2万円だそう。収入源はゲーム内の広告で、平均月収は5,000円前後。意外と少ない印象ですが、そこには、えふぇ子さんのビジュアルを大切にする気持ちが表れているのだとか。あえて広告を少なくし、ノイズを除いているためなのだそうです。

やめる=新たな挑戦の始まり。えふぇ子さんの夢は広がる

インタビューも終盤に差し掛かり、「夢だけを語るなら、一生ゲームをつくって暮らしたいです」と、可愛らしく笑うえふぇ子さん。お父様の最後のひとことも印象的でした。

「たとえ興味をもって始めても、早々に興味がうつり変わるのが子ども。けれど親はつい、『本当に続けられるの?』と聞いてしまいますよね。その一言は子どもの好奇心をつぶすと思うし、すぐに飽きるか一生モノになるかどうかは、やってみないとわからない。ぼくも常に、子どもの路線変更を許す=新しい挑戦が始まる、という感覚でいます」

さらに、大人が勉強することも大切、とお父様。子どもが「YouTuberになりたい」と言うなら、YouTubeのことを勉強してみる。そのような姿勢でいれば、意外にも、「YouTuber、やってみたら?」と背中を押せるかもしれません。

すでに若手ゲームクリエイターとして活躍するえふぇ子さん、今後は中世ファンタジー風のゲームやSFもつくってみたいそうです。一体どんな成長をみせてくれるのでしょうか?今後に期待が高まります。

えふぇ子:Twitter(@EphedrineUniuni

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