小学6年生の子どもに「習い事」は必要?塾を優先すべき?
メーリングリストサービス「らくらく連絡網」を提供するイオレが、サービス利用者のうち「習い事をしている0歳~12歳の子どもを持つ親」を対象に行なったアンケートによると、小学校入学前までに半数以上の子どもが習い事を始めており、小学6年生の11~12歳から習い事を始める子どもは多くありませんでした(11歳:0.4%、12歳:0.6%)。一方で、学研教育総合研究所が2019年8月に調査した「小学生白書」によれば、小学6年生で習い事をしている子どもは80%となっており、多くの子どもが習い事をしていることがわかります。特に、塾に通っている子どもの割合は6学年の中で最も高く27%に。
新たに習い事を始めようとする場合は、子どもが本当にやりたがっているか、また中学受験を検討している場合は塾との兼ね合いや、英語など学習系の習い事の比重を高めることなども考えながら、無理なく習い事を続けていくことを考えましょう。
小学6年生の子どもが習い事をするメリット・デメリットは?
小学6年生で習い事をするメリットは、中学校入学に向けての良い準備になること。中学生になると、小学生に比べて授業時間が増え、学習する範囲も広くなります。小学生のうちに習い事で集中力を鍛えておけば、中学での学習にも役立ちます。英語やプログラミングなどの学習系の習い事は、中学校での学習の先取りにもなるのでおすすめです。
また、学校以外の子どもたちと一緒に取り組むことでコミュニケーション力の向上や、スポーツ系の習い事であれば基礎体力の向上などもメリットもあります。
一方でデメリットは、習い事が多すぎると子どもの自由な時間がなくなり、ストレスがかかるということ。小学6年生になると、学習塾や進学塾に通う子どもも多く、英語などの学習系の習い事も多くなりがち。子どもにとって遊びの時間が減り、精神的にも肉体的にも負担がかかってしまうと。やる気がなくなったり、生活リズムが崩れてしまう心配もあります。
無理をせず、子どもの意見も聞きながら習い事を選びましょう。
小学6年生の子どもの習い事の「月謝の目安」
ベネッセ教育総合研究所が2017年に実施した「学校外教育活動に関する調査 2017」によると、小学6年生が習い事や塾などの学校外教育活動にかける費用は、月1万8400円。その内訳は、「スポーツ活動」が4100円、「芸術活動」が1900円、「家庭学習活動」が3100円、「教室学習活動」が9300円となっており、スポーツ活動や芸術活動にかかる費用が小学校中学年よりも減少している一方、家庭学習活動や教室学習活動にかかる費用が増えています。特に教室学習活動=塾での学習にかかる費用は6学年の中で最も多くなっています。
小学校高学年になると、同じ習い事でもレベルが高くなることなどにより、月謝が上がる場合もあります。
「たまひよ」に掲載された、ファイナンシャルプランナー・鈴木さや子先生のお話によると、子どもの習い事の費用は世帯の手取り月収の5%以内が目安といわれています。塾などにかかる費用も踏まえながら、家計を圧迫しない範囲での習い事を検討しましょう。
小学6年生の子どもの習い事の「選定基準」
前述した学研教育総合研究所の「小学生白書」によれば、小学6年生が行なっている習い事のランキングは下記のようになっています。1.学習塾・進学塾
2.水泳
3.通信教育
4.英語・英会話教室
5.音楽教室(歌や楽器など)
6.書道
7.その他のスポーツ
8.武道(柔道、空手、剣道など)
9.サッカー・フットサル
10.そろばん
11.硬式野球・軟式野球・ソフトボール
小学6年生になると、学習塾・進学塾がランキングの1位に(27%)。そのほかにも学習系の習い事が上位に多く見られます。
小学6年生になると中学受験の対策として、あるいは中学入学に備えて塾や通信教育、学習系の習い事を選ぶ子どもが多いことがわかります。英語・英会話やプログラミングなどの習い事は、授業を先取りしたり、より高いレベルのスキルを目指すこともできるので、中学入学に向けての良い準備にもなるでしょう。
また、小学校の最高学年となるため、野球やサッカーなどの団体スポーツや、演劇やダンスなど、チームプレイが必要な習い事ではリーダーシップを発揮する機会もあり、社会性やコミュニケーション力を磨く目的にも適しています。
体を動かすスポーツの習い事は受験勉強の良い息抜きにもなります。受験勉強で忙しいからといってすべての習い事を辞めてしまうのではなく、子どものやりたい習い事を無理のない範囲でやることも検討してみましょう。
【学習系】小学6年生の子どもにおすすめの習い事3選
小学6年生になると、学校の授業でも応用問題が多くなるため、基礎がきちんと身についていないと、学校の勉強についていくのが難しくなってしまいます。また、中学受験を考える場合は、本格的に塾で受験対策をする必要も出てきます。中学入学に向けての準備にもなりますので、子どもの学力や目的に応じて、最適な学習系の習い事を選びましょう。集中力・計算力を身につける【そろばん教室】
スマホや電卓で簡単に計算できる現代ですが、そろばんを学ぶメリットは、スマホや電卓では学ぶことのできない計算の過程を理解し、計算力を向上させられること。また、そろばんが上手な子ほど、芸術脳である右脳が発達し、イメージ思考やひらめき力が高くなるとも言われています。1つの問題に集中して取り組むため、集中力が養われるというメリットも。比較的月謝が安いのも魅力です。おすすめの教室「未来こども教室 そろばん教室」
子どもたちにとって「将来本当に役立つ能力」を身につけさせることを目的に、そろばん・書道教室・プログラミング教室など、幅広い種類の教室を展開する「未来こども教室」。そろばん教室は現在、東京都内に約50教室を展開しています。
使用テキストは、未来こども教室本部が指定した「商工会議所」「全珠連」の検定に準拠したテキストを珠算・暗算でそれぞれ使用。子どもはそれぞれ自分の級のテキストを開いて問題を解いていき、間違えたところを講師がピンポイントで教える指導スタイルとなっています。
あいさつや返事といった礼儀作法も大切にしており、けじめのある動作ができるよう「心の教育」も同時に指導しているのも特徴です。
・未来こども教室 そろばん教室
所在地:東京・兵庫
対象:年中~小学6年生
コース&料金:小学生コース(4070円/月)、キッズコース(2420円)、ほか入会金や維持費など
※詳しくは教室にお問い合わせください
思考力や記述力を育てる【学習教室】
学習教室の魅力は、ゲームやパズルを使って楽しく学習することができ、やり抜く力や論理的思考力などが身につけられること。学校とは違った環境で、子どもたちの学習意欲を高めることができます。また、自主的に学習する習慣も身につくため、中学受験の土台づくりにも役立ちます。おすすめ教室「アルゴクラブ ウィズダムアカデミー」習い事&送迎サービスつきの民間学童「ウィズダムアカデミー」のラインナップにある「アルゴクラブ」は、「遊びながら頭がよくなる」という魅惑のキャッチフレーズを掲げる数理教室。
算数オリンピック委員会、東京大学数学科学生、そして数学者でありジャグラーとしても有名なピーター・フランクル氏が共同開発した数理教育プログラムで、数的推論ゲーム「アルゴ」を軸に頭脳ゲーム、幾何パズル、算数問題を用いて算数力を高めます。
ゲームやパズルを通じて「考える楽しさ」を何度も体験し、「算数が好き・得意」「自分で解かないと気がすまない」と自信を育んでいくのが特徴。論理的に考えようとする力やチャレンジする習慣、仲間と協力してパズルを解くチームワークなども養うことができます。
・アルゴクラブ ウィズダムアカデミー
所在地:東京・神奈川・千葉
対象:小学1年生~
コース&料金:7700円/月
※詳しくは教室にお問い合わせください
中学受験を目指す【進学塾】
中学受験の入試では、小学生が6年間で学ぶ内容だけでなく、それを上回る学習範囲とさらに発展させた問題が出題されるため、学校の勉強だけでは対応することは難しく、塾などで対策する必要が出てきます。塾選びの一番のポイントは「子どもに合った塾を選ぶこと」。集団指導と個別指導のどちらの指導形式にするか、夏期講習や冬期講習はどうするかなど、まずはしっかりと情報収集し、費用や合格実績なども踏まえて、子どもに合った塾を選びましょう。おすすめの教室「チャイルド・アイズ オンライン 中学校受験対策コース」
講師はチャイルド・アイズ専門の研修を受けた幼児教育のプロで、子どもの個性・能力・志望校に合わせたオリジナルのカリキュラムを提供。少人数制での細やかな指導体制で子どもの能力を引き出してくれます。
受験に対する疑問や悩みにいつでも相談にのってもらえるのもポイント。関東地方を中心に全国で135教室を展開しているほか、オンラインでも受講することができます。
・チャイルド・アイズ オンライン 中学校受験対策コース
対象:小学1年生~6年生
コース&料金:学齢と目的により異なります。
※詳しくは教室にお問い合わせください
【STEAM編】小学6年生の子どもにおすすめの習い事2選
自分で考え、自分で学んでいく子どもたちを育てるという教育方法で注目されているSTEAM教育。その一環であるプログラミング教育をはじめ、STEAM教育を学べる環境は急速に整ってきており、オンラインで学ぶこともできるため、手軽さも魅力です。学校の授業に生かせるだけでなく、中学校入学に向けての準備にもおすすめ。伸ばしたいスキルや子どもの興味に応じて、楽しく続けられるスクールを選びましょう。論理的思考の基礎を身につける【STEAM教育】
21世紀型スキルを身につけるための教育として注目されている「STEAM教育」。問題解決力や論理的思考のほか、クリエイティブな発想やスキルなど、子どもが将来的に社会で求められる感性やスキルの基礎となる部分を学ぶことができます。おすすめの教室「みらいのおねんど教室 オンライン」
経済産業省が推進するEdTechの教育事業にも登録され、自治体や企業などと協働し3DCG制作教育に取り組んでいます。
レッスンでは、映像制作現場で実際に使われているソフトを使用し、「フレンドリーコース」「ベーシックコース」「テクニカルコース」の3つのコースを用意。3DCG技術やITリテラシーだけでなく、想像力や観察力など未来に必要な力がぐんぐん伸びるのも特徴です。
教室は愛知県にありますが、オンライン教室もあるため、全国どこからでも参加することができます。
・みらいのおねんど教室
所在地:愛知、オンライン
対象:小学1年生~
コース&料金:フレンドリーコース(1万4000円/月)、ベーシックコース(1万4000円/月)、ほか入会金など
※詳しくは教室にお問い合わせください
プログラミングスキルを身につける【ロボット・プログラミング】
2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化され、小学6年生の授業でも実践する機会がある「プログラミング」。中学校でも2021年度よりプログラミング教育が拡充されており、プログラミング教室はその準備にもおすすめです。プログラミングのスキルを身につけられるだけでなく、プログラミング学習を通して論理的思考や発想力が育まれるのも大きなメリットといえます。おすすめの教室「ロボット科学教育Crefus」
ロボット作りだけでなく、社会の中のテクノロジーについて学ぶのも特徴。小学5年生以上を対象とした「Crefusゴールドコース」では、地雷除去ロボットやサーキットレーサーを製作します。
複数のセンサーを使い分け、より複雑なプログラムを要する競技を通じて必要なメカニズム、中級プログラミング、プレゼンテーション手法などを学ぶほか、理数的な知識と思考力を統合して、より高度なプログラミング活動を通じて論理的に考える力を養うこともできます。
・ロボット科学教育Crefus
所在地:北海道から沖縄まで全国各地
対象:未就学児~中学生
コース&料金:Crefusゴールドコース(小学5年生~)1万6500円/月、ほか入会金や維持費、教材費など
※詳しくは教室にお問い合わせください
【語学編】小学6年生の子どもにおすすめの習い事2選
学研教育総合研究所「小学生白書」の小学6年生が行なっている習い事のランキングでも、英語・英会話教室が4位に入るなど、小学生の習い事として人気がある語学。オンラインで学習できる環境も整ってきており、塾や他の習い事との両立のしやすさも魅力です。先取り学習をして中学校の授業の準備をすることもでき、学校の授業対策にも将来に役立つスキルを身につけるうえでもおすすめです。楽しく英語に親しむ【英語・英会話】
小学校での英語教育の必修化により、2020年から小学6年生は年間70単位時間、週に2時間程度英語の授業が導入。2021年から中学校でも英語を使った授業が基本になるなど英語の授業体制が大きく変化したこともあって、英語教育への注目が高まっています。教室によって教え方・方針・クラス環境にそれぞれ特徴があり、レッスンを通して子どもたちが得られる体験も多様なので、子どもとの相性や目的に応じて選びましょう。おすすめの教室「ラボ・パーティ」
英会話スクールのように、英語のスペルや発音を教え込んだり、間違いを訂正したりするのではなく、全国で約800人いるラボ・テューターが、アクティビティーを通じて子どもの力を引き出しながら指導します。
「たくさん英語を聞き、耳から自然に言葉をつかみとっていく」ことを大切にしており、「はらぺこあおむし」など世界の名作絵本の英語版を教材として使っており、付属のCDにはプロのナレーターや俳優陣による英語・日本語両方での朗読、豪華なBGM入り。言葉の響きを聞いているうちに子どもたちが英語を自然と口ずさむようになるのが特徴です。
・ラボ・パーティ
所在地:北海道から沖縄まで全国各地
対象:0歳~小学生
コース&料金:8800円/月(小学生)ほか、入会金など
※詳しくは教室にお問い合わせください
話すこと・発表に自信をつける【日本語スピーチ】
正しい日本語を学び、発声や腹式呼吸などの基本スキルを身につけられるのが、日本語スピーチ教室。人前で話すのが苦手だった子が聞き取りやすい声で話せるようになったり、自信を持っておしゃべりできるようになったり、さまざまな場面でのコミュニケーション力を向上させることができます。私立中学の入試では面接を実施しているところも多いので、その対策としてもおすすめです。おすすめの教室「KEEʼSこどもスピーチスクール」
企業のトップリーダーたちも学ぶKEE’Sの話し方メソッドを、子ども向けにアレンジしており、レッスンではロジックツリーを使って、わかりやすい話し方や思考法をレクチャー。友だちの発表を聞いてよかったところを伝えたり、友だちや先生からアドバイスをもらったりすることで、協調性や仲間作りの意識も芽生えます。
学校での音読や発表に抵抗がなくなり、話すことがどんどん楽しくなるだけでなく、自分の考えを整理し、筋道を立てて話す「ロジカル」な力も身につけることができます。
・KEEʼSこどもスピーチスクール
所在地:東京に2校(丸の内、恵比寿)+オンライン
対象:未就学児~小学生
コース&料金:小学生高学年クラス(小学4~6年生)1万3200円/月、ほか入会金や教材費、システム使用料(希望者のみ)など
※詳しくは教室にお問い合わせください
【スポーツ編】小学6年生の子どもにおすすめの習い事6選
小学6年生になると塾に通うことも多くなり、習い事との両立は難しくなってきます。体を思い切り動かしたり、基礎体力を養うことができる運動の習い事は、息抜きの意味でも続けたいところ。12歳までは子どもの運動能力が伸びやすい「ゴールデンエイジ期」で、運動経験を積むと早くその動きを吸収することができるため、子どもの発達発育の段階に合わせて様々な運動をすることが推奨されています。社会性やコミュニケーション力を育むこともできるでしょう。基礎運動能力を鍛える【総合・多種目スポーツ】
ひとつの競技に絞って打ち込むのは、体が発達した中学生以降でも遅くはなく、幼少期はさまざまな運動を体験することがおすすめです。総合的なスポーツスクールでは、走る、跳ぶ、投げるなど、あらゆるスポーツの基礎となる運動能力を鍛えることができます。運動面だけでなく、集団生活の中でのルールやマナーを学んだり、教室を通して出会う仲間と接することにより、やり抜く力やコミュニケーション力などの「非認知能力」の育成などが期待できる点も魅力です。おすすめの教室「テリオス アスレチックスクール」
「認めて、褒めて、励まし、勇気づける」の指導方針のもと、スポーツの基礎動作を継続的に行なうことで、走力、跳躍力、敏捷性などの力を総合的に高めていきます。がんばればがんばっただけ記録が伸びる喜びは、さらなるチャレンジへの意欲に。
また、リレー走など団体競技もあるため、リレーでどうやったら早く走れるのか、バトンをスムーズに渡せるのかなどを仲間と話し合い、自分の意見を主張したり相手の提案を受け入れたりといったコミュニケーションを学ぶこともできます。
・テリオス アスレチックスクール
所在地:北海道、宮城、東京、長野、愛知、大阪、兵庫、広島、福岡
対象:3~12歳
コース&料金:7580円/月、ほか入会登録費、運営管理費、更新費など
※詳しくは教室にお問い合わせください
そのほか運動神経を鍛える【野球、サッカー、テニス、ダンス、乗馬など】
「ベースボールスクール ポルテ」では、野球の技術だけでなく、野球という団体スポーツを通して子どもたちの「非認知能力」を育てることを大切にしており、野球を楽しみながら礼儀や協調性、自立心、リーダーシップなどを身につけていくことができます。
「リベルタサッカースクール」では、サッカーを通じて礼儀、協調性、社会性を養い、子どもたちの「心」を成長させることを目標にしており、運動能力だけではない力を育むことができます。
「テニススクール プリマステラ」ではテニスの技術力アップだけでなく人間性を伸ばすことにも焦点を当てた指導を実施するなど、子どもたちの精神的な成長が期待できるのも魅力。
「ETC DANCE SCHOOL」は、「上達を実感できる楽しさ」「披露する楽しさ」といった、「楽しい」の連鎖を体感しながらダンスを練習します。
「乗馬クラブ クレイン」では乗馬を通じて優しさやいたわりの心を育むなど、それぞれに特徴があり、体も心も鍛えたい小学6年生にもおすすめの習い事といえます。
子どもの習い事選びに迷ったときの考え方
学習塾と習い事、どちらを優先すべき?
小学6年生になって中学受験が迫ってくると、これまで通っていた習い事と塾との兼ね合いは、頭を悩ませるところ。中学受験がマストであれば、どうしても塾を優先することになりますが、子どもにとっての息抜きになる習い事もあります。続けたい習い事は子どもの意思も尊重し、塾とのバランスをとりながら続けていける方法を検討してみましょう。
受験がマストでない場合は、子どもがやりたい習い事があれば、まずそれを優先。とはいえ、時間や予算に限りはあり、学校での学習状況によっては補習塾や学習塾などを考える必要も出てきます。子どもと相談しながら、本当にやりたい習い事に絞るといいでしょう。
習い事の掛け持ちはいくつまで行うべきか
「ケイコとマナブ.net」が2017年に実施した「子どもの習い事」についてのアンケートによると、子ども1人あたりの習い事平均数は1.92となっており、多くの家庭が習い事を2つ掛け持ちしていることがわかります。また、子どものお出かけ情報「いこーよ」が2020年に実施したアンケートでは、10~12歳になると65%の子どもが2つ以上の習い事を掛け持ちしているという結果に。
習い事は子どもの知識や経験、スキルを伸ばすのにとても役立ちますが、小学6年生になると塾との両立を考える必要もありますし、習い事の数が増えると費用や時間的な負担も増加します。
3つ以上の習い事を掛け持ちする場合は、本当に子どもがやりたがっているかなど、慎重に検討してから始めることをおすすめします。
小学校高学年から「教室を乗り換える」のはあり?
小学6年生になり、今まで通っていた習い事が物足りなく感じてきたり、中学校入学に備えてより高度な内容のレッスンを受けたいと思ったら、教室を乗り換えるのもひとつの方法です。小学校高学年になれば行動範囲も広がるので、近所の教室だけでなく、電車でアクセスしやすい近隣エリアの教室も含めれば、選択の幅はぐっと広がります。
それでも目的や好みに合う教室がなかったり、塾との兼ね合いで時間の調整などが難しければ、オンライン対応しているスクールを利用するという方法も。
ただ、子どもにとっては慣れ親しんだ先生や友だちと一緒に続けていきたいという場合もあるので、親だけで判断せず、子どもときちんと相談して決めることがおすすめです。
まとめ
小学校での最後の1年ということもあり、何かと忙しい小学6年生。中学受験などもあり、どうしても塾の学習が優先されやすくなるタイミングですが、子どもにとって習い事は息抜きにもなり得るほか、チームワークや好きなことを追求してやり抜く力などを磨くきっかけになるなど、様々なメリットも無視できません。
限られた時間・予算の中で、親にも子どもにも負担にならないよう、バランスよく習い事を続けていきましょう。