(取材)スターAI・情報塾(スタ塾)|ビジュアルプログラミングの次はコレ!大学入試「情報」対策にも。「AIと情報」を学べる注目のオンラインスクールにインタビュー

2025年1月に実施される大学入学共通テストから、プログラミングを含む「情報」科目が新設され、国立大学受験生には必修科目となる見通しです。こうした世の中の流れを受け、これからの社会人に必須とも言える情報技術やAIの活用スキルを身につけたい中高生、我が子に身につけさせたい保護者は増えています。

この記事では新たに開校した中学生・高校生を対象とした「スターAI・情報塾(以下、スタ塾)」について、運営元である株式会社チアリーの事業開発本部取締役本部長 福原立士さんにお話を伺いました。

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チアリーは、小中学生を対象とした「スタープログラミングスクール」や、小学生から学生、社会人、シニア世代と、全世代向けのパソコン教室「パソコン市民講座」等のスクール運営実績が豊富な教育企業です。気になるスタ塾のカリキュラムやオンライン学習とは?さっそく伺ってみましょう!

「スタ塾」スターAI・情報塾とは

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【標準カリキュラム】オンライン
対象:中1〜
情報活用編Ⅰ 全48回
AI活用編Ⅰ 全48回
※合わせて96回の授業は情報活用とAI活用をテーマごとに交互に学習を行います。

対象:中3〜
情報活用編Ⅱ 全48回
※97回以降の授業はデータサイエンスや高校の情報科目、さらには大学入試共通テスト対応のカリキュラムとなっています。

【オプションカリキュラム(定期開催の特別講座)】オンライン
毎月、オンラインによるライブ講座が2023年7月よりスタートします。
  • Pythonプログラミング講座入門編
  • AI生成/ChatGPT 講座
  • IoT実習講座(micro:bit予定)
(上記はオプションの一例です)

スタ塾について伺いました!

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今日はよろしくお願いします!

最初にお伺いしたいのですが……

・小中学生向けのスタープログラミングスクール
・小学生からシニア世代まで、全世代を対象としたパソコン市民講座

など、すでに全世代に対しての教育実績を持つ株式会社チアリーがなぜ今、中高生を対象としたAI・情報塾をスタートさせたのでしょうか?


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チアリーは1973年に英語教育事業からスタートし、以降2001年にパソコン市民講座の全国展開を開始、近年では健康マージャン教室「みんなの麻雀」の開校など、50年以上にわたりスクール運営やコミュニティ活動を通して全世代の方々に教育で生きる力を提供してきました。

一方で世の中のAIや情報技術の革新はとてつもない速さで進んでいます。子どもたちには、これら技術の仕組みを理解し新しい技術やサービスを生み出す力も求められる時代となりました。

そこで、新たに中高生を対象とした21世紀型スキルを身につけられるカリキュラムを開発し、開講するに至ったのです。以降ではその背景について、さらにくわしくお話しします!

今はインターネットやSNSで検索すれば、簡単にたくさんの情報を得ることができます。しかし入手できる情報量はあまりに膨大で本当に必要な情報に辿りつけなかったり、またその情報の信頼性を正しく判断することも難しくなってきています。いま話題の対話型のAIサービスであるChatGPTにしても、やみくもに問いかけるのではなく適切な質問をしなくては求める回答を出してくれません。もちろん出された回答が本当に正しいのかどうかも最終的には自身が判断しなくてはいけません。

これからの超情報化社会を生きる私たちには、AIや情報技術の仕組みを知り、これらを正しく効果的に活用する能力が求められています。

今回、スタ塾を立ち上げた背景には、プログラミングやICTの基礎、表現力や協創力を身につけた子どもたちに、次にAIや情報技術の理論や仕組み、サービス事例を学ぶことで「とてつもないスピードで進む技術革新への対応力、実践応用力、そして新たな技術やサービスを生み出す力をつけてほしい」という願いがあります。

丁寧に、そして熱く語ってくださった福原さん


カリキュラムは、高校での授業や大学受験対策としても活用いただけるよう、高校教科「情報Ⅰ」もしっかりと学べる内容になっています。それと同時に、実践的なスキルを得られるように、世の中の情報技術一つひとつをレッスンテーマとして取り上げ、丁寧に学習できるよう構成にもこだわりました。すべては、これからの社会で必要となるAIや情報技術の活用スキルを身につけ、「自ら課題を解決するための技術やサービスを生み出す力」を身につけ社会に出たときに活躍してほしいという思いからスタートしています。

カリキュラム開発には、AIサービスの開発および教育事業を展開している株式会社新潟人工知能研究所様や他、多くの情報処理教材などを開発してきた企業様、そして開志専門職大学情報学部様などの教育機関の協力をいただきながらまさに「産学連携」で行いました。たくさんの方々と共に開発したことで、より専門的な知識や新しい発想を取り入れたカリキュラム、学習コンテンツが完成させられたのではないかと自負しています。

スタ塾では「ひとりずつに専用のパソコン」が配布される!

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ただAIや情報の学習をするだけでなく、実践する力を伸ばそうという意図があるのですね。スタ塾では生徒さまひとりひとりに専用のパソコン「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)が配布されるそうですが、これも、実践型の学習のためでしょうか?


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おっしゃる通りです。

Raspberry Piはイギリスで教育での利用を想定されて開発されたとても小さくて手頃なコンピュータです。USB端子からキーボードやマウスを接続して、モニターもつなげれば立派な「自分専用のパソコン」となります。拡張性が高いので、さまざまなセンサーを取りつけてIoT(Internet of Things:モノのインターネット)として教育や研究用だけでなく、実際のサービスにも活用できるんですよ。

学校ではGIGAスクール構想によるデジタルデバイスの配布も進み、子どもたちはタブレットやスマホ等のデジタルデバイスをお持ちの場合が多いです。しかし、あえてスタ塾では「自分専用のパソコン」としてRaspberry Piを配布することにしました。

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スタ塾仕様の「RaspberryPi」


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キーボードやモニターとつなげれば、いわゆるパソコンとして使えます。


私たちは中高生の皆さんに、OSやハードウェアに依存しないジェネリックスキル(汎用的技能)を身につけてほしいと考えています。「Windowsなら使える」とか、「Macならわかる」ではなく、基本的なデジタルデバイスの操作や構造はOSや機種、メーカーに限らず扱えるようになってもらいたいのです。

自分専用であれば、設定変更も含めて自由にいろいろなことができます。Raspberry Piは拡張性が高く、シンプルなだけに応用が効くところが魅力です。いずれはスタ塾での利用だけでなく、自ら考えたIoTの実験やサービスを開発していけるようになってくれたら嬉しいですね。

オンラインで学ぶ「AI活用」と「情報活用」とは

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では、スタ塾の学習内容や方法について詳しく教えてください!


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スタ塾の学習は、スタープログラミングスクールなどで培った映像教材やテキスト開発のノウハウに、産学連携で提案されたチャットボット(対話型のストーリー)やアクティビティという体験実習を組み合わせた、これまでのオンライン学習にはあまり例のない、対話型の学習スタイルになっています!

中高生の皆さんが飽きずに、興味を持って学べるような工夫がたくさんあるので、それについても説明しますね。

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福原さん自らが教室のパソコンで実際のカリキュラムを見せてくださいました!


スタ塾のカリキュラムは、情報活用」と「AI活用」の2つの分野に分かれています。学習ナビゲートシステム「スタナビ」にログインして、「学習をはじめる」をクリックすると、このようなコースマップ(レッスンテーマ)が出てきます。これらのテーマをひとつずつ進めることで、段階的に力を身につけていくことができます。

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テーマごとに分かれたラーニングマップ。ロックをはずして、ひとつずつ学んでいきます。


「情報活用編」では、身近な情報技術やサービスの仕組み、コンピュータやスマホの仕組み、ネットワーク、セキュリティ、アルゴリズム、情報モラルといった情報の基礎はもちろん、画像データや動画データの編集、ホログラムやAR、メタバースなど最新のトピックについても学べます。ごく初歩的なことから高校科目「情報Ⅰ」に対応した内容を網羅し、大学入試対策としても活用できます。

「AI活用編」では、AIを「認識・予測・言語・進化」と4つのテーマに分け、画像や物体の認識や、確立・統計などデータサイエンスに基づく将来予測、遺伝的アルゴリズム、ディープラーニングなどを、AIを実際に開発することで学びます。また、そのためのツール(手段)として、Pythonでのプログラミングも学習します。

スタ塾

部分的に専門的で少し高度な内容も含まれますが、中高生の皆さんがレッスンに無理なく入っていけるような工夫もたくさん凝らしています。たとえば、レッスンには親しみやすいキャラクターたちが登場し、チャットでの会話を通して問題意識や疑問点を整理したり、学習を通して学んだことを確認したりします。

まるでLINEでやり取りするような感覚。中高生にとって「なじみやすい」画面表示になっています。


知識をインプットする目的で動画も取り入れています。今の中高生は日常的に動画を見ていますので、短くてわかりやすい解説動画を心がけ、視覚的にもスッと入り込めるレッスンになっています。1テーマの終わりごとには復習用の「まとめ動画」もあり、学んだ内容を振り返ることができます。また動画だけでなく、図表や資料などはスライドで整理しやすくまとめています。

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とてもわかりやすいですね!

それぞれの学ぶテーマを選んだり、順番や毎月の学習ペースは、自分で決められるのでしょうか?

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情報活用とAI活用、どちらも中高生の皆さんにとって絶対に必要となるスキルですので、選択ではなく必須のカリキュラムとして順番も決まっています。また、あえて「自由にどんどん先に進める学習スタイル」にはしていません。レッスンには最初に「鍵」がかかっていて先に進めることはできません。受講生には毎月4つの「レッスンを開放する鍵」が付与され、その鍵を使って順番にテーマを進めていく形で学習してもらいます。つまり毎月新しいレッスンが最大4つ受講できるということですね。もちろん一度解放されたレッスンは何度も繰り返し受講することができます。

月が変わり新しい開放鍵が付与されるまでは、来月解放されるレッスンを楽しみにしながら、これまで解放されたレッスンを何度でも繰り返し受講することで、確実に学習内容を定着させてもらうことを目的としています。

また、鍵で開放していくたびに「ここまでできた」という達成感も味わえると思います。

ちなみに、レッスン開放鍵をひとつ使用して、特別講座のレッスンを1回受講することもできます。

加えて、実習(アクティビティ)があるのもスタ塾の特徴です。

情報活用編ではホログラム(立体映像)を作ったり動画を編集したり、AI活用編ではネットから収集したデータを元にAIでアニメの口コミ分析したりなど、中高生の興味を惹くようなアクティビティがたくさんあります。

頭に詰め込む知識だけでなく、手を動かし、自ら考えて新たな「モノを生み出す」力が伸ばせるようなアクティビティは今後もどんどん追加をしていく予定です。

また学習する場所として、全国に拠点のあるチアリーの強みを活かし、全国のスタープログラミングスクールやパソコン市民講座の教室でも学べるようになっていることもスタ塾の特徴です。ご家庭だと集中して学習できないとか、通塾することで学習ペースを保ちたい場合には、教室でオンラインレッスンを受けることも可能です。またこの教室受講のサービスは、今後、全国各地のパートナー教室様とも連携して、私たちのスクールがないエリアの中高生のみなさんにも提供をしていきたいと考えています。

「挫折・孤立させない!」オンライン担任とテクニカルアドバイザーで充実のサポート

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スタ塾のカリキュラムがとても充実していることが分かりました!

ただ、正直なところ「オンライン学習は途中で挫折してしまうのではないか」「わからないところを放置したまま次に進んでしまうのではないか」「親として、子どもが何を学んでいるのかがわかりにくい」など、いくつか不安点もあるのですが……。



自宅でオンライン学習となると、大人であってもさまざまな誘惑に負けてしまいがちですよね。
「できないところで立ち止まってしまい、レッスンを進めないまま挫折」するケースもよくあることです。
スタ塾ではそうした問題点を解決するために、オンライン担任テクニカルアドバイザーを置いていますのでご安心ください。

スタ塾でもっとも特徴的な制度が、オンライン担任です。ひとりひとりの生徒に担任の先生がついて定期的に面談をすることで、オンラインによくある「孤立や挫折」をさせない働きかけを行います。

受講生は月に最大4回、先生と画面ごしにリアルタイムで面談を行うことができます。面談では主に学習計画を一緒に考えたり、学習の進捗を確認しています。またレッスンで指示されたレポートや成果物の評価やアドバイスなどを行います。毎月4回新しいレッスンを受けられますのでレッスンを行った後に面談を行うというスタイルを推奨しています。

既に学んでいる生徒さんの様子を見ていると、「最近は部活が忙しくてレッスンが進まないからどうしよう」と相談に担当が時間管理のアドバイスをしたり、先週行ったレッスンについて簡単なクイズを出して理解度を確認しあったり、かと思えば学校生活について雑談したりしていることもあります。定期的に担任と面談を行うことで学習はオンラインであっても、孤立感を感じずに続けていただいています

オンライン担任は生徒の様子を観察し、学習成果に対する評価と進捗の確認を行いますが、それとは別にテクニカルアドバイザーにリアルタイムで学習内容について質問することも可能です。Raspberry Piの設定がわからないとか、実習がうまく進められないといった時には、テクニカルサポートタイムを利用して自由に質問をが利用できます。

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サポートタイムは複数設定されているので、時間を合わせてわからないところを聞けます。


オンライン学習では途中でやる気がなくなってしまったり、技術面でわからなくなって放置してしまったりして、挫折してしまうことがあります。こうした問題点をカバーするために、充実したサポート体制を組みました。

なお、担任との面談やテクニカルアドバイザーへの質問などの記録は面談履歴として受講生と保護者に公開をしています。小学生と違って、中高生ともなると保護者の方からは子どもの学習を把握しきれない面がありますが、安心してください。保護者の方も専用のアカウントを作成していただき、お子さまの学習状況を確認できます。

スタ塾で高校教科「情報Ⅰ」の内容を網羅して学べば入試対策にもなる

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保護者の皆様にとっては、高校の定期テストや大学入試の対策も気になるところだと思います。

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スタ塾では繰り返し学び、実践的なレッスンを通じて、大学入試に必要な高校教科「情報Ⅰ」の範囲の学習も行えるようになっています。

保護者の皆様にとっては、
  • 中高の定期テストや大学入試の情報科対策
  • 将来的に必須になるITスキル
上記の両方を、中高生のお子さまにぜひ学んでほしいという思いがあるでしょう。

スタ塾では高校の教科「情報Ⅰ」の内容を網羅的に学びます。高校の教科書では「数行の解説で触れるだけ」になりがちな項目も、レッスンテーマとしてしっかり掘り下げた学習を行います。単純に丸暗記をするのではなく、繰り返しのレッスンでしっかり学びを定着させつつ、アクティビティで自ら実践し、「なるほど、そうか」と知識を体得してもらうプロセスを大切にしています。

高校生になれば大学入試や専門の資格取得を大きな目標とする子どもたちも多いでしょう。今後も生徒と保護者のニーズに応えるべく、大学入試対策(模擬試験答練)ITパスポート試験などの資格取得を目的とした「特別講座」も順次、開講して参ります。

スタ塾で蓄えたITスキルと知識を使って自ら解決する力をつけてほしい

スタープログラミングスクール 中学生 高校生
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では最後に、スタ塾での学びを通じて実現したい未来像、子どもたちの将来への思いなどをお聞かせください。

スタ塾のカリキュラムは、特別講座も含めて、中学高校の4~5年間での学びを想定しています。しかし、それはあくまで基礎となるスキルが身につけるのであって、「これから直面する新たな課題に対して、解決する力を生み出していくのは君たち自身なんだよ」と伝えたい。スタ塾で身につけた力を使って、どんどんいろいろなことに挑戦し、体験し、自ら学んでほしいのです。

社会ではこの先も、予想もしない速さで次々と新しい技術が出てくるでしょう。そんななかでも、自分で正しく適切な情報を取捨選択し、これまでの経験や積み上げてきた知識やスキルを使って、目の前の問題や課題を自分で解決できる人間になってほしいですね。

また保護者の方々にもお伝えしたいことがあります。
私たち大人が中高生の時代には、このようなAIや情報を学ぶ機会はありませんでした。そのため今の子どもたちの情報教育に対する現状についてなかなかついていけないという方もいらっしゃるかもしれません。スタ塾のカリキュラムは保護者のアカウントでも使用できます。ぜひ、保護者の方々にもお子さまが学んでいることを体験していただき、時にはお子さまと「これやってみたけど、難しった」なんて会話をしてみてはいかがでしょうか。スタ塾での学びを通じて受講生のみなさんの情報活用力がアップするのはもちろん、お子さまとともに同じ学びを通して親子の会話なども生まれれば、私たちとしても大変嬉しく思います。

\\スタ塾についてくわしく//
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