(取材)国土交通省航空局 勝間裕章氏|無人航空機(ドローン)の国家ライセンス制度と機体認証制度の現状
2022年12月、ドローンの国家ライセンス制度が始まりました。レベル4飛行が解禁し、許可申請も一部免除されたことにより、今後ますますドローン活用の幅が広がることが予想されます。 この記事では国土交通省航空局安全部 無人航空機安全課課長補佐(統括)の勝間裕章氏に、国家ライセンス制度や機体認証制度創設の背景や、現在の状況などをお聞きしました。
この記事をcoeteco.jp で読む >そんななか、近年盛り上がりを見せているのが農業用ドローン(産業用マルチコプター)。これまで手作業、もしくはヘリコプターにより散布されてきた農薬を空中から散布したり、生育状況を調べたり、大切な農作物を食い荒らす鳥獣を追い払ったりと、私たちの“食”を守る心強い味方です。
(取材)ホクレン農業協同組合連合会が挑む『ドローン農業』の未来|スマート農業で日本の食を支える
担い手の減少や高齢化など、多くの問題を抱えている農業。そこで北海道の農業を支えるホクレン農業協同組合連合会(以下、ホクレン)は、ドローンの活用による効率的な農業の展開を目指しています。「ドローン農業」の未来について、同会の丹羽昌信氏と、同会を技術面で支えるNTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)の中川宏氏にうかがいました。
この記事をcoeteco.jp で読む >(取材)一般社団法人無人航空機操縦士養成協会(DPTA)代表理事 志村伊織氏|スマート農業・ハンティングドローンによる農業活性化とは
ドローン産業の発展のため、高い専門性を持つドローンオペレーターの養成を目的として設立されたのが一般社団法人無人航空機操縦士養成協会(DPTA)です。 同協会はドローンスクールの管理団体として、特に農業分野、ハンター(狩猟)向けドローンの開発・教育・運用の推進に多大な貢献をしています。今回は代表理事である志村氏に、協会の活動やこれからについて詳しくお話を伺いました。
この記事をcoeteco.jp で読む >担い手の高齢化が問題になり、今や65歳以上の人が約7割を占めるという農業。ドローンパイロットとしてその一端を担うことは、日々忙しい農家さんの力になれるのはもちろん、社会貢献にもつながります。
しかし、いざ携わるとなれば、気になるのがその実態ですよね。
資格を取るには、どのくらいのお金と時間がかかるの?
ぶっちゃけ、稼げるの?
(取材)SkyLink Japan|卒業後すぐ稼働も可能!ドローン農薬散布事業者を養成する超実践型スクール
SkyLink Japanは、人手不足や高齢化など深刻な問題がある日本の農業現場にドローン活用でソリューションを提供する会社です。2014年にドローン販売事業を開始し、2023年3月に農業ドローン散布事業者養成スクールを開校。スクールでは半年間かけて超実践的なプログラムを受講でき、一人前のオペレーターとして散布作業ができるようになるのだとか。同社の西村啓司さんに、詳しくお話を伺いました。
この記事をcoeteco.jp で読む >(取材)株式会社WorldLink & Company CTO 渡辺一生さん|ネクストステップは「3次元」産学連携でドローン業界を牽引
高性能レーザスキャナ(LiDAR)や超高解像度カメラなどの先端技術とドローンを組み合わせ、社会課題の解決を目指すSkyLink Japan (株式会社WorldLink & Company)。この記事では同社執行役員・CTO ソリューション統括事業部 事業部長の渡辺一生氏に、ドローンソリューションの現状と今後の展望についてお聞きしました。
この記事をcoeteco.jp で読む >この企画では、5日間の教習+3日間の実践研修の全貌をお伝えし、ビジネスチャンスの実態に迫るとともに、知っておくべき実践の厳しさも忖度なしでお届けします!
資格取得にチャレンジした、コエテコ編集部メンバーを紹介!
GMOメディア(株)の社員。メンバーで唯一、車を運転できる。
市民農園で野菜を育てた経験あり。
本人いわく「適当な性格」だが、それがかえってドローンの操縦練習をスムーズにしている面も。
ドローンどころか車の運転もほぼ未経験。アクションゲームも下手くそだが座学だけは得意。
大自然はお友達。虫を追いかけすぎて、他のスタッフから「何してんすか」と言われる。
夏野の愉快な仲間たち1号。
ドローンは未経験だが、ゲームが得意で操縦もめきめき上達する。効率アップに快感を覚えるタイプ。虫はちょっと苦手。
夏野の愉快な仲間たち2号。
カメラマンとして参加。地元の子供達やおっちゃんと仲良くなり、オオサンショウウオの巣を教えてもらう。
Skylink Japanの農業ドローン散布事業者養成スクールとは?
今回、お世話になるのは2014年からドローン販売事業をスタートし、農業や点検、測量などの分野でソリューションを提供しつづけてきたSkylink Japanの農業ドローン散布事業者養成スクールです。SkyLink Japan マルチコプターフライトスクールの評判・口コミ・料金【取材記事あり】
SkyLink Japan マルチコプターフライトスクール(運営:株式会社WorldLink & Company)のカリキュラム(座学・知識、対象(受講資格・条件))、料金(受講料・諸費用)、取得できる免許・資格や特徴など解説。
この記事をcoeteco.jp で読む >Skylink Japanのドローンスクールの特徴は、なんといってもその超実践的なカリキュラム。具体的な流れをかいつまんで説明すると、
- まずは農業用ドローンの「オペレーター認定証」を取得
- 京都府・美山町で実散布を模した実践実習
- 実際の散布チームに加わる
このようなステップを踏むことで、独り立ちできるドローンパイロットへと育っていきます。
しかも注目すべきは、最後の段階である実散布では、きちんと「仕事」として報酬が支払われること。報酬は出来高制のため、得られる金額はスキルや稼働時間によりますが、可能な範囲で稼働すれば受講料の一部をペイできるのだとか。
どうしても高額になりがちなスクールの受講費用。それが少しでも押さえられるのは、とても魅力的です。
今回はレポート企画ということで、「オペレーター認定証の取得」「実践実習」までを受講させていただきました。
できることなら、実散布にも参加したかった……!
使用機体はNTTが開発した農業ドローン「AC101」
Skylink Japanの実習で使用するのは、NTTグループのドローン専業会社が開発した農業ドローン「AC101」です。
AC101のすごいところは、何といってもそのコンパクトさ。女性でも楽に持ち上げられるほど軽量(機体重量7.6kg)で、タンク容量は軽トラックにも積みやすい8.0L。しかしながらパワーは充分で、散布幅は5m、散布面積は1バッテリーで最大2.5haと、効率の良い散布が可能です。
操縦アシスト機能も豊富で、離着陸、飛行、散布のいずれにもアシスト機能を搭載。もちろんスクールでは緻密な操縦を学びますが、「そこまで細かな操縦には自信がないかも……」という農家さんでも無理なく運用できるのが嬉しいところ。
個人的には、掃除がしやすいところも魅力的だと感じました!
農薬はベタベタするので、きちんと清掃しないと詰まったり、故障したりしてしまうんですって。
受講の前に…知っておきたい、農業用ドローンのリアルな運用
農業用ドローンは3名1組(2名でも可)で運用する!
授業のようすをお伝えする前に、Skylinkの散布実習への参加資格について確認しつつ、農業用ドローンのリアルな事情をお伝えします。農業用ドローンの運用は、2名ないし3名で行います。それぞれの役割は以下のとおりです。
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オペレーター(ドローンの操縦者)
- その名の通り、ドローンを操縦する役目を担う。的確な操縦テクニックが求められるポジション。
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ナビゲーター(合図マン)
- オペレーターの位置からは、圃場(田んぼ)の奥行きは見えづらい。そのためナビゲーターが圃場の奥に立ち、「(あと)10m、5m、カット(停止)!」と声をかける。
- あぜ道を歩いて移動することになるため、意外と運動量が多い。
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補助者
- 機材を積んだ車を移動させたり、農薬を補充したり、周囲の状況を観察・警戒したりする役目。ドローン農業で効率よく稼ぐには作業スピードが重要なため、補助者がテキパキと動くことが大切。
- 2人チームの場合は、補助者の仕事はオペレーターとナビゲーターが分担して行う。
そのためSkylinkの散布実習には、原則として3名1組で申し込まなければなりません。どうしても人数の都合がつかない場合はスクールに相談できますが、コエテコ編集部としては、「できれば仲良しの3人組で参加するのがベスト」というのが本音。
このあとのレポートでお届けしますが、散布の効率=稼げるかどうかを左右するのは、ドローンの操縦スキルよりもむしろチームワークだと感じました。
事故を防ぎ、散布の効率を上げるためには、気兼ねなくコミュニケーションできるかどうかが大切です。メンバーに「こうしたらどうかな?」と言われてムッとするような関係性ではうまくいかないんですよね。
できれば親戚同士か、仕事への熱量が同じくらいの仲間同士で参加するのがおすすめです。
とくに、バリバリ稼ぎたいのか、無理なく副業で……なのかがズレていると、揉め事につながりそう。
こればっかりは農業とか関係なく、フリーランス界隈でもよくあることですね……。
天気に振り回されるのを覚悟して!
それから、気にしておきたいのが天気。というのもドローンは雨や風に弱いため、わずかでも雨が降っていたり、風速3mを超えたりすると飛行できないんです。とくに梅雨の時期などは、予定していた日に受講できないことも。
座学もあるため、「5日間のうち、1日だけ雨」くらいならまったく問題ありませんが……
「5日中、4日も雨」みたいになると、日程を変更せざるを得ません。
車が運転できないとキツイ!
「あるある」系の疑問といえば、「車は必要?」も気になりますよね。結論から言いますが、絶対に必要です!それも、できればハイエースなどの現場作業車が望ましいです!
さらに、地域によってはビジネスホテル等の宿泊施設も乏しいそう。キャンピングカーとまでは言わずとも、簡易な車中泊ができるくらいの車のほうが、稼ぐ効率は上がりそうです。
スクールの先生いわく、「とくに操縦に不慣れなころは、仕事が終わったらすぐに体を休めるのがベスト」とのこと。疲れた頭で長距離を運転すると交通事故にもつながりかねませんので、安全第一で考えましょう。
田舎の不便さ+大自然を楽しむマインドを持とう
これも「そもそも」系の注意点ですが、圃場(田んぼ)があるのはいわゆる“田舎”と呼ばれる地域です。交通の便もそうですが、場合によってはコンビニ等もなく、最寄りの店まで車で1時間、みたいな環境もザラです。そして、当然ながら虫もいっぱいいます(そのための農薬を撒きに行くのだから、当たり前ですが)。カエルやヘビ、コウモリも遊びに来ますし、蚊やアブ、ハチが周囲をぶんぶん飛び回ることもあります。
夏野自身も、散布が終わって宿に戻ったら、部屋のすみっこで10cmくらいの虫が死んでいました。
農業用ドローンの仕事は、「ニーズもあるし、ボロい商売なんじゃないの?」なんて思われるかもしれませんが、世の中そんなに甘い話はありません。
必要以上に脅すつもりはありませんが、リアルなイメージをきちんと持ってから通い始めたほうが、スムーズに受講が進むはずです!
スクール受講前の準備物(本格参入する人は+αの準備も)
実習に参加するには、いろいろと自前で用意しなければならないものがあります。具体的には以下のような持ち物です。服装
- 農業に適した服装(作業着など)
- 長靴
- ヘルメット
- 軍手(指あきがおすすめ)
- ネックゲーター等、顔・首まわりの日焼けを防ぐもの
- サングラス
機材類
- 無線機(2〜3名が同時通話できるもの)
- 風力計(ドローンは風速3.0m/s以上では飛行できないため)
本格的に参入するなら用意したい機材・グッズ
- 農業用ドローン本体
- バッテリー(できれば3本以上)
- 発電機
- 農薬を入れるポリタンク(できれば大・小いずれもあったほうが体力の負担が少ない)
女性は作業着のサイズに注意
このうち、女性が気にしておきたいのは作業着のサイズ。というのも、けっこう大型の店舗じゃないと、女性サイズの作業着が売っていないこともあるためです。他のスタッフは「現場近くのホームセンターで買ってから行こうぜ」なんて話していたのですが…
夏野は3店舗くらい回り、ワークマンプラスでやっと女性用サイズを発見しました。
農場での日焼けは「やけど」レベル!長袖・長ズボンで物理的に対策を
それから、日焼け対策も怠ってはいけません。今回の実習は7月に行われたのですが、カンカン照りのなか実習を受けていると、やけどレベルで日焼けします。これはもう、美容以前の問題です。他のスタッフは、日焼け止めや軍手をサボった結果、「お風呂が痛くて痛くて」と弱ってしまい……
2日目から慌てて装備を増やしていました。
悪いことは言いません。とにかく肌の露出は避け、どうしても出てしまうところには日焼け止めを塗りましょう。虫刺されやケガの対策にもなります!
現地へ到着。次回、いよいよ受講開始!
というわけで次回は、いよいよ実習のようすをレポート!意外な才能を発揮する駒井、大胆すぎる柴垣、下手くそすぎて半泣きの夏野は果たして無事にライセンスを取得できるのでしょうか?乞うご期待!
Skylink Japanのドローンスクールはこちら
今回、お世話になっているSkylink Japanのドローンスクールについて、詳細を知りたい方はこちらのボタンから詳細ページをご覧ください。(取材)SkyLink Japan|卒業後すぐ稼働も可能!ドローン農薬散布事業者を養成する超実践型スクール
SkyLink Japanは、人手不足や高齢化など深刻な問題がある日本の農業現場にドローン活用でソリューションを提供する会社です。2014年にドローン販売事業を開始し、2023年3月に農業ドローン散布事業者養成スクールを開校。スクールでは半年間かけて超実践的なプログラムを受講でき、一人前のオペレーターとして散布作業ができるようになるのだとか。同社の西村啓司さんに、詳しくお話を伺いました。
この記事をcoeteco.jp で読む >(取材)株式会社WorldLink & Company CTO 渡辺一生さん|ネクストステップは「3次元」産学連携でドローン業界を牽引
高性能レーザスキャナ(LiDAR)や超高解像度カメラなどの先端技術とドローンを組み合わせ、社会課題の解決を目指すSkyLink Japan (株式会社WorldLink & Company)。この記事では同社執行役員・CTO ソリューション統括事業部 事業部長の渡辺一生氏に、ドローンソリューションの現状と今後の展望についてお聞きしました。
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