CurioStepは、子どもたちの好奇心を育むソニーの教育プログラム。
今回は、夏休みに合わせて開催された「CurioStep サマーチャレンジ2024」の中から、ソニーのスチューデント・ワンダー・プログラムの様子を取材しました。最先端の技術と豊富な知識が詰まったソニーの世界に足を踏み入れることで、テクノロジーがどのように進化してきたのかを肌で感じられるワークショップです。
未来を担う若者たちを応援するため、ソニーが社会貢献の一員として積極的に取り組んでいる教育プログラムやコンテストもご紹介します。
ソニーのスチューデント・ワンダー・プログラム〜ソニーの社会体験〜
ソニーのスチューデント・ワンダー・プログラムは、ソニーストア銀座で開催されました。こちらは中高生向けのイベントで、店内のシアタールームで開催されています。
ソニーストア銀座・スタイリスト2名が講師を務める今回のワークショップ。大きなスピーカーがずらりと並ぶ空間の一室に集まった参加者たちは、配られたワークシートを手に、まだ緊張している様子です。
普段は店頭で笑顔を絶やさず、お客様に製品の魅力を伝えているスタイリストのお二人。「皆さん、こんにちは!」と挨拶をすると、「ちょっと緊張しているかな?今日は一緒に楽しくソニーの世界を体験しましょう」とフランクに語りかけました。いよいよ、ワークショップのスタートです!
クイズ形式でのやりとりをしながらソニー創業の歴史をひもといていくうちに、参加者たちの緊張は少しずつ和らいできた様子。
「ソニーの名前の由来は知っていますか?この問題、けっこうテレビのクイズ番組でも取り上げられているんですよ」
こうして語られた由来は、とても興味深かったです。でも、これから体験する方もいますから、記事では内緒にしておきましょう。さぁ、次は何が始まるのでしょうか?
本格的なカメラを体験!仕組みを知ることでカメラの面白さを知る
つづいては、カメラの仕組みについての解説です。「普段、みなさんはどのようなアイテムで写真を撮影しているかな?」と問うと、全員が「スマホ」と回答。プロ仕様の大きなカメラが登場すると、皆さんビックリしていました。
スタイリストのきたがわさんは「カメラ大好き」だそう。カメラのレンズをとりはずして「反射鏡」を見せてくれたり、鏡がないタイプ(ミラーレス)についての仕組みを解説してくれたり、情熱的な語りがとっても楽しい!カメラもソニーもこよなく愛する気持ちが伝わるお話で、参加者の心にも響いたようです。
しかも、このワークショップでは、プロ仕様カメラを実際に触れさせてくれるのです。
今の中高生には、デジカメさえ触ったことがない人も、けっこういるのかもしれません。撮影も体験してみることで、タップ操作のスマホとは違うシャッター感覚に、ちょっと驚いたような表情を見せていました。
美しい音の世界を体験
次に登場したのは、ヘッドフォン。最高級レベルのヘッドフォンと併せて、何やら重々しいスマホ型の機器が登場しました。これ、何だと思いますか?
正解は、ウォークマンです!親世代(いや、もしかしたら祖父母世代かも?)には懐かしい響きですが、今日登場したのは、それとはまったく違う進化系ウォークマン。お値段はなんと「40万円」!これには付き添いの保護者だけでなく、取材陣も「ええええええ!」と驚きの声を上げてしまいました。
「このウォークマンと最高級のヘッドホンで曲を聞くと、歌手の息遣いまで聞こえます。まるで自分のためだけに歌ってくれているような感覚なんです」
その後も、音が伝わる仕組みや電波信号、「音に音をぶつけて音を消す」ノイズキャンセリングの仕組みなど、興味深い話が続きます。とくにノイズキャンセリングは、きれいにノイズが消去されるにも関わらず、誰かが話しかけてきたときにはきちんと声が聞き取れるという不思議な仕組み。参加者もこれには驚きです。
ちなみに、紹介されたウォークマンは、ソニーストア銀座のショールームで実際に聞いてみることも可能だそう。気軽に手を出せる値段ではありませんが、ソニーの最先端技術をぎゅっと詰め込んだ「夢のようなウォークマン」をぜひ試してみたいですね。
その後は、画素数を直感的に理解できる体験も実施。4K大型テレビの画面をルーペで観察し、「細かい点の集まり」から画像が作られていることを確認しました。さらにはソニーの巨大なスピーカーとともに、映画鑑賞体験も。ソニーグループは映画(ソニー・ピクチャーズ)も手がけていますもんね。
盛りだくさんのプログラムの中で、もっとも盛り上がったのがaiboです!
進化するAIと癒やしのaibo
初代AIBOの登場は、とてもセンセーショナルでした。記憶に残っている方も多いのではないでしょうか?
そして、今日のワークショップには新型aiboの「マロンちゃん」が登場。
新型aiboは、「自分で考えて気づいて行動する」力を持っています。AIが進化したことで、それぞれが個性を持ち、学習しながら成長していけるようになったのです。かわいらしいマロンちゃんは、本物のペットのよう。なでられると嬉しそうにしたり、かまってほしいとアピールしたり……参加者全員の心を一気に捉えて離しません!
人の脳神経回路(ニューロン)を数学的なモデルにした「ニューラルネットワーク」についても説明があり、かわいいaiboに触れながら、同時にAIの深い世界を知ることができました。
こうして、盛りだくさんのワークショップが終了しました。
ソニーの歴史から始まり、代表的なプロダクトに実際に触れながら、テクノロジーや仕組みも学べるワークショップ。気軽に参加できるイベントでありながら、最新技術の奥行きを知れる、大満足の時間でした!
スタイリストのおふたりにお話を伺いました
僕たちが学生だった時代には、まだプログラミングは一般的ではありませんでした。
でも、今のお子さんたちは授業などを通じて興味を持っている人が多いようです。皆さんの知識には驚くばかりです!
そんな興味をさらに大きく育てるためにも、ソニーストアでぜひ最先端モデルに触れ、最先端の技術を知ってください。いつでも皆さんを待っています!
こんなにある!ソニーのワークショップやコンテスト
ソニーでは、数あるグループ会社や事業所など各地で子ども向けワークショップを行っています。2024年の夏休みには、次のようなワークショップが開催されました。
- ロボットトイ「toio™(トイオ)」プログラミングワークショップ(ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社 熊本テクノロジーセンター)
- MESH™発明ワークショップ&サッカー体験(ソニーグループ株式会社 仙台テクノロジーセンター)
- aiboといっしょにビジュアルプログラミング体験(ソニーグループ株式会社 aibo開発チーム)
- ソニーのカメラを使ってビデオの撮影・編集を体験しよう!(ソニーストア名古屋 )
その他にも、工作キットのプレゼント企画やIoTブロック「MESH™」、ロボットトイ「toio™(トイオ)」、ロボットプログラミング学習キット「KOOV®」といったソニーのプログラミング関連製品のレンタルも!
実は他にもいろいろなワークショップやイベントがあるのです。全国に拠点を持つソニーだからできる、東京のみならず、宮城県・神奈川県・千葉県・愛知県・京都府・大分県、オンラインなどで開かれたワークショップは興味深いものばかりで大盛況だったのだとか。
今後も定期的にワークショップは開催されます。お子さまの年齢や興味に合わせて、ぜひチャレンジしてみてください。
シニアマネジャーに伺いました!「ワクワクする体験」を子どもたちに届ける想いとは
イベント後は、ソニーグループ株式会社 サステナビリティ推進部CSRグループサステナビリティコミュニケーションチーム シニアマネジャー 大前勇雄さんにソニーの教育プログラム「CurioStep」についてお話を伺いました。大前さん:
ソニーでは、テクノロジーとエンタテインメントを融合させ、子どもたちの創造性を育む活動に力を入れてきました。2023年度からは取り組みをさらに拡大し、全国各地のグループ会社や事業所で、子ども向けのワークショップやコンテストを開催しています。
これらのイベントでは、ソニーの製品を題材にした実験や工作を通して、科学の不思議を体験できるだけでなく、プログラミングに挑戦する機会も提供しています。音楽や映像制作など、さまざまな分野で子どもたちが楽しみながらテクノロジーに触れられるよう工夫しています。
近年、プログラミング教育が注目を集めていますが、ソニーのサマーチャレンジでは、プログラミングにとどまらず、ものづくりの原点である「アイデアを形にする」という体験に焦点を当てています。
これは、単にプログラミングを習得するだけでなく、その技術をどのように活用し、社会に貢献できるかを考える力を養うことが大切であるという考えが土台にあります。
ワークショップやイベントを通して、子どもたちが自分の可能性を広げ、将来の夢に向かって一歩を踏み出すきっかけとなることを願っています。今後も、ソニーは、子どもたちの「学び」と「遊び」を繋ぐ、ワクワクするような体験を提供してまいります。
無料で体験できる「ソニーの世界」イチオシです!
クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす。今回は、ソニーのPurpose(存在意義)を子どもたちに届ける取り組みをご紹介しました。次のチャンスにはぜひ、参加して、実際に体験してみてください!
ソニーのスチューデント・ワンダー・プログラムでは、ソニーの歴史や想い、ものづくりへのこだわりなど感じていただきたいと願っています。
ソニーはエレクトロニクスだけでなく、エンタテインメントやさまざまな領域でも事業を行っています。そうした事業を支えているソニーの技術に触れてもらい、テクノロジーへの興味を持ってもらえたら嬉しいですね。