プログラミング教育がわかる、プログラミング・ロボット教室がみつかる

“好き”を“学び”に!世界でも勝負できる子どもを育てる(後編)- ロボ団 代表 重見彰則さん

「ロボ団」を運営する夢見る株式会社  代表取締役 重見彰則氏


前編では、「ロボ団」創設のきっかけや子どもたちの学習をサポートする仕組みについてお話をうかがいました。

前回の記事>>   “好き”を“学び”に!世界でも勝負できる子どもを育てる(前編)

子どもをペアにすることで生まれるコミュニケーション


「ロボ団」の特徴として、毎回子どもをペアにして授業を行っています。基本的に組み合わせは毎回変えています。なぜ固定にしないのかというと、固定にすると子ども同士でなれ合いになるのです。そして、なぜか主従関係ができるんですよ。そうなると、メインの子どもだけがいつも操作をやるようになり、もう一人は見ているだけになってしまいます。また、分からない時、一人では先生に助けてもらわないと先に進めなくなってしまう。

でも、実は子どもたちだけで解決できることもたくさんあって、ペアにすることで、協力しあいながら進めることができます。先生に教えてもらったら、その時点で思考停止ですが、子どもたち同士で「じゃあ次どうしよう?」と考えると、頭がすごく活性化されるじゃないですか。それがペアで授業を行う目的です。子ども同士のコミュニケーションを取れるところが、「ロボ団」の授業の良さだと思います。

学ぶ意義を保護者にも分かりやすくアプローチ


「プログラミングはよく分からない」「小学生から始めなくてもいいのでは・・」と思う保護者の方も多く、言葉や資料だけではなかなか学ぶ意義が伝わりません。
仮に、親のモチベーションが100になった時に入会するとしましょう。学習塾の場合、親は子どもに勉強してもらいたいので体験会に来る時点で、すでに60はあるんです。だから学習塾は、このすでに高い60のモチベーションを100にする対応をするだけです。

けれど、親が積極的に子どもをプログラミング教室に通わせたいと考えているのは都心部くらいです。その他のエリアでは、子どもが体験会のチラシを親に見せて「これ行きたい!」と頼んで来ることがほとんど。だから、親のモチベーションは0~10。子どものモチベーションは学習塾より高いのですが、入会は厳しいです。

ですから、「ロボ団」では「ロボット教室はロボット作って動かすだけではない。算数などもあり遊びではない。これは楽しい学習です」と学ぶイメージを見てもらう動画を作りました。体験会では、まず最初にこれを見てもらっています。


ロボ団の紹介動画!

また、「ロボ団」は、入会する前の体験会を有料で行っています。料金は1回3,000円。1回の授業が6,000円(3時間)なんですね。その6,000円を体験会では半額でできます。エリアによっては通常の授業を覗きに来る時には無料にしているところもありますが、新規入会者用の体験会は有料です。お金を払っているから子どもも親も、きちんと話を聞いてくれます。

プログラミングを学ぶ意義を伝えるプロモーション動画

男の子は競技、女の子は発表会


女の子を対象にしたコースを2018年4月から始めます。ただこれは、「ロボ団」ではなく、「チアーズ」という別のコンセプトを持つコースとしています。まず、大阪・なかもずと、東京・水道橋、その後FC加盟店のいくつかで実施して、2019年春からは希望するFCで始める予定です。
「チアーズ」という言葉は、日本語でいうところのチアガールではありません。Cheer Next Leaders(次世代のリーダーを応援する)を略した呼び名で、テックガールを10万人輩出しようというミッションの呼びかけです。

「ロボ団」の男女比は、いくつだと思いますか? 普通、プログラミング教室はユニセックスを対象にしていて、「ロボ団」もユニセックスで考えていました。しかし、フタを開けたら92%が男の子だったんです。総務省の案件で公立小学校のプログラミング指導をロボ団で行ったことがあります。その時のアンケートでは、男の子も女の子もマインドストーム®が楽しいと答えていたので、女の子がプログラミングに興味がないわけではありません。
女の子が来ないのはなぜだろう?といろいろ分析してみました。理由の一つとして考えられたのが、「ロボ団」のカリキュラムが目標としているロボットコンテスト(ロボコン)。ロボコンは相手と競い合う競技です。だからサッカーや野球のように競技が好きな男の子ばかり集まるようになっていたのか、と理解しました。

それでは、女の子はどういうものに惹かれるのだろう?と考えました。東京の教室の責任者はIT企業から転職してきた女性なのですが、彼女によると女の子の好む習い事は、ピアノやダンス、バレエだというのです。これらは自分を見てもらう発表会がアウトプットで、バチバチと戦う競技ではありません。なので、マインドストーム®を使ったプログラミングで、女の子が好むクリエイティブな表現を披露する場を用意してあげようと思っています。「チアーズ」では、ロボットという言葉を一切排除しました。

世界に広がる「ロボ団」

「ロボ団」を運営する夢見る株式会社  代表取締役 重見彰則氏

「ロボ団」の教室数は、2018年4月に世界で100になります。国内98教室で、あとは香港とタイ・バンコクに1教室ずつです。
2017年に海外担当の外国人を採用し、同年5月に香港に教室を開設、全部英語の海外版カリキュラムがあります。2018年秋にはアイルランドやナミビア、そしてパキスタンでの開設も決まっています

海外では、マインドストーム®が普通に子どもの教育に使われています。でも、僕が海外に行って思ったのは、マインドストーム®はすごく優秀な教材で海外でも使われているけれど、子どもが直感的に理解できるビジュアル言語から他の言語に移るまでのカリキュラムがない、ということです。学校での学習はビジュアル言語で終わって後は自分でスキルアップ、みたいな体系ができあがっていました。その中間のカリキュラムを「ロボ団」はロボットから自前で作っているので、海外でもいけると思います。

2018年夏からはTECH留学を始める予定です。夏休みに5日間くらい海外校に行って現地の子どもとペアを組み、一緒にワークショップをやってもらおうと思っています。現地でのコミュニケーションは英語ですが、マインドストーム®は世界共通なのでプログラミングは一緒にやれます。
また、そこで初めて英語は大事だと子どもが実感し、勉強しなければと自ら思うこともあるでしょう。経験から生まれる感情要求は、子どもの学習においてとても重要です。

世界は日本の子どもたちを待っている


僕自身、楽しいことしかやりたくないと思っています。楽しいと思ってやっている人に子どもは敏感に反応し、知識を吸収していきます。「ロボ団」に来ている子どもの変化を特に実感するのが、進学面においてです。

子どもが保護者に、高専に行きたいとか、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)に行きたいと言うそうで、プログラミングを高校で教えているところはないか?と聞かれたりもします。関西の難関中学に部活でマインドストーム®をやっているところがあるのですが、そこに通いたくて受験に合格したり、と子どもの学習意欲に対するモチベーションが上がっているようです。

 各教室の取り組みなどを紹介する「Robo Done Post」という機関誌を各月で発行しているのですが、この中に卒業生インタビューを載せて、「ロボ団」での子どもの成長が保護者に伝わるようにしています。「ロボ団」を始めて分かったことですが、子どもがいくら楽しくても、親の理解がなければ子どもは続けることができないのです。僕は、そのために必要なことは何でもやっていこうと思っています。

これからも子どもがワクワクする機会をどんどん増やしていきたいです。子どもたちに将来「プログラミングやっていてよかった」、と言ってほしい。世界は日本の子どもたちを待っています。「ロボ団」はプログラミング教育で、世界で活躍する子どもたちを育てることを目指しています。


<編集部から>

「ロボ団」の団には、団結、団体、そしてdone.(できた、やりきった)という意味が込められています。子ども一人ひとりの理解度を確認しつつ進めてくれる体制や、保護者の疑問や不安ともきちんと向き合ってくれるきめ細やかさ。あくまでも子どもの“好き”を尊重し、楽しく学んで成長しよう、という指導方針には共感できる保護者の方も多いのではないでしょうか。
 女の子のためのコースや海外留学など、新たな試みを続ける「ロボ団」の今後の活動からも目が離せません。


<カリキュラム>
教材やロボットは全てオリジナルで、どうしたら子どもたちが楽しんで続けることができるかにこだわって作られています。




子どものための制作×プログラミング「ロボ団」
https://robo-done.com/

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TEL:072-258-8111(電話受付時間 11時~20時)
https://robo-done.com/contact/


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この記事を書いた人


コエテコ編集部

2020年から始まる小学校での「プログラミング教育の必修化」に向けて、小学生を対象としたプログラミング教室、ロボットプログラミング教室の市場はどんどん拡大しています。社会・教育・産業構造が大きく変革していく中で、未来の日本を担う子どもたちはグローバル化・情報化社会を生き抜く力を身につけなければなりません。 コエテコ編集部では、習い事やプログラミング教育に関わるテーマをわかりやすく、面白く伝える記事を作成し、皆さんにお届けしていきます。

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