プログラミング教育がわかる、プログラミング・ロボット教室がみつかる

相棒は手のひらサイズのコンピュータ「IchigoJam」!タミヤロボット スクールで「生きる力」を身につける

「タミヤロボットスクール」は、株式会社タミヤが企画協力しているロボットスクール。タミヤ、という名前を聞くとミニ四駆を思い出す方も多いかもしれませんね。「本物のロボティクス学習をすべての子ども達に」という理念を掲げているこちらのスクールでは、いったいどんなことが学べるのでしょうか?
プログラミングコース体験会の様子と共に、「タミヤロボットスクール」代表・安中剛さん、そして高井戸教室講師・多田淑恵さんのお話をお届けします。

「タミヤロボットスクール」高井戸教室で行われた体験会を見学してみました


「タミヤロボットスクール」高井戸教室の会場は、京王井の頭線 高井戸駅から徒歩3分の位置にある、高井戸地域区民センター。今回見学させていただいたのは、プログラミングコースの体験会です。


教材として用意されているのは、こどもパソコン「IchigoJam」。専用カリキュラムテキストを使って、キュートなロボットを動かすことに挑戦します。
この日の体験会に参加していたのは、4月から小学4年生になる男の子。以前にもタミヤのイベントに参加したことがあり、その時からすっかりプログラミングにハマってしまったんだとか。今日の目標を尋ねると「プログラミングを教科書に書いてあるだけじゃなく、自分でも考えてやりたい!」と元気よく教えてくれました。

体験会は「コンピュータが入っているもので、何か思いつくものはある?」という講師の多田さんからの質問でスタート。最初はとまどっていた男の子も、「お願いしたら動いてくれるものって何があるかな?」と言われると「パソコン?スマホとか・・・あ、ゲーム機!」とたちまち身の回りにあるものを並べていきます。
「家の中にもいろいろあるんじゃない?」「電子レンジ、冷蔵庫、炊飯器・・・」というように、生活の中にコンピュータがたくさんあることを自然と気付かせてくれる導入部分を経て、いよいよ次はプログラミングに挑戦です。


まずは、専用カリキュラムテキストを見ながらプログラムを入力していきます。キーボード操作に慣れていないせいか、最初は一生懸命文字を探しながら打っていましたが、慣れるとどんどんなめらかに!短期間であっという間に上達していきます。


とはいえ、ロボットが思った通りに動かないことも・・・。そんな時も「あ、スペース入れ忘れた!」「ここが間違ってる!」と自分でミスに気付いて修正していきます。見守っている安中さんや多田さんも、すぐに手を貸すことはしません。そのほどよい距離感が本人にどこが間違っているのかを考えさせ、「今のなし!」とめげずに何度もチャレンジすることにつながっているようでした。

やがて、ロボットとじゃんけんをするプログラムを見事完成、いざ勝負!グー、チョキ、パーと書かれた紙の上をぐるぐる回るロボットが止まった場所と自分の出した手を見比べて、「あー負けた!」と悔しそう。しかし悔しさよりも、ロボットと勝負できる楽しさが上回っているのか、「もう1回やる!」と、勝つまで何度も繰り返していました。


ロボットじゃんけんの後は、ロボット同士でのレースにも挑戦します。
「このプログラム、さっきより難しいけど大丈夫?」という問いかけにもまったくひるまず、「やろうやろう!」という返事。プログラミングでいろんなことができるのが、楽しくてたまらないようです。
思った通りに動くと、「お母さんすごいよこれ!見て!」と見学しているご両親に得意げな可愛らしい笑顔を向けていました。


そして、1時間の体験会はあっという間に終了。時間が過ぎても物足りないのか「この後の授業ってある?いつやってるの?」となかなかロボットから手を離しません。「また来たい!」とすっかりプログラミングに夢中になっていました。


最後は付き添いのご両親といっしょに、仲良く記念撮影!
取材へのご協力ありがとうございました。

子ども達が「やりたい!」「つくりたい!」と思えるキッカケをたくさん提供したい

「タミヤロボットスクール」代表・安中剛さん(写真右)と高井戸教室 講師・多田淑恵さん

「タミヤロボットスクール」代表であり、プログラミングコースを監修している株式会社ナチュラルスタイルの安中剛さんにお話をうかがいました。

---「タミヤロボットスクール」の成り立ちについて教えてください。

当スクールの大きなポイントは、「生きる力」を身につける、というところです。私達は「生きる力」を「やり遂げる力」と定義をし、その力を身につける、そのための体験・学びの場を提供するために当スクールを立ち上げました。

---「タミヤロボットスクール」に通うことで、お子さんにはどのような変化が期待できますか?

当スクールでは、「生きる力=やり遂げる力」を身につけるための手段として、プログラミングを学んでもらいます。
まずは「プログラミングを学ぶ」ことによって、基礎的な考え方や成功体験を身につけてもらいます。その上で「プログラミングから学ぶ」、自分でこうしたいという創造力、それを形にする論理的思考、行動力、おそらく最初から上手くはいかないですから、何度も試行錯誤して課題を解決していくことになります。
通塾でそれらを体験していくことで、単なるプログラミング習得だけでなく、普段の生活、学校の勉強、将来の人生において自信を持って取り組み、自分のやりたいことを実現していける人物を目指します。

---「タミヤロボットスクール」で採用している教材や、その経緯についてお聞かせください。

プログラミング教材は「IchigoJam」を採用しています。これはそもそも子ども向けプログラミング学習のために、2014年に福井県で誕生した「こどもパソコン」です。OSは、50年以上前にプログラミングの基礎学習用に開発されたBASIC言語を採用しています。

プログラミングの基本といえる「IchigoJam+BASIC言語」を使うことで、「プログラミングで学ぶ」ために近道をせずに、まずはその基礎となる「プログラミングを学んでから、プログラミングで学ぶ」、それによって自分自身で考え、作り、やり遂げる力が生まれると考えています。

また、それを画面に留まらず、目に見える形にするために、タミヤさんとタッグを組んでおります。
タミヤさんのロボットもロボット本体はもちろん、電池ボックスからギアボックスにいたるまで、ネジ1本1本を自分で手にして組み立てて完成させます。その課程でいろいろ困難なことも発生すると思いますが、その経験を経た上だからこそロボットが完成して自分の思い通りに制御できた時に、大きな喜びと共に、それ以上の自信が付きます。その学びが、「IchigoJam(BASIC)」のそれと合致した結果、このスクールが誕生しました。


---「IchigoJam」の魅力はなんでしょうか?

「IchigoJam」は手のひらサイズのコンピュータです。今回の教材セットにはキーボード、ミニモニターも付属しているので、電源さえあればどこでもプログラミングが可能です。通塾の間に学びが寸断されることなく、子どもは自分のやりたい時にいつでも自主学習ができます。
また、今回は基本的には市販品を採用しているため、教材価格を極力抑えて、入会のハードルを下げ、他の習い事と同じ水準にしたい(=誰でもプログラミングを学べる環境をつくる)という思いがあります。

---プログラミング教育への思いをお聞かせください。

現代はモノが溢れている時代なので、子ども達は何でも手に入る代わりに、自身で創造したり挑戦する機会を奪われているのではないでしょうか?
私達は、当スクールを通して、子ども達が「やりたい!」「つくりたい!」と思えるキッカケをたくさん提供したいと考えています。そしてその思いをただの空想で終わることなく実現させるために、本物のプログラミング・工作を通じて子ども達を応援していきたいと考えています。

---今後の教室・授業展開について教えてください。

昨秋からお話を進めさせていただいている加盟者さま達と、4月から全国70超の教室を開講いたします。すでにその後もたくさんのお問い合せをいただいており、5月に第2期の説明会を実施、今秋開講を目指して準備を進めております。

---プログラミング教育を考えている保護者の方、および子どもたちにメッセージをお願いします。

現在はたくさんのプログラミング学習の手法があります。どれも子ども達のために考えられた素晴らしい手法かと思いますので、まずはお試しいただく事が大事かと思います。
お子さまそれぞれに個性があるように、これら手法にも個性がたくさんありますので、ぜひお子さまに合った、お子さまが「やりたい!」と思う手法を見つけていただければと思います。そのためにも、「難しそう」「まだ早い」といった大人のフィルターは決してプラスにはなりません。子ども達は、プログラミングというものが未知な分、大人のような抵抗感もなく、知らないことをどんどん吸収してあっという間にそれを使いこなすことになります。

せっかく、日本も徐々にこのような環境が整ってきています。私達が学校教育で「リコーダー」を全員が経験したように、すべての子ども達にもプログラミングを経験してもらえるよう、ぜひこのような環境をなるべく早期に活用していただければと思います。

プログラミングが分からないがゆえの、ほどよい距離感があってもいい

「タミヤロボットスクール」高井戸教室の講師である、合同会社テラック代表・多田淑恵さんに、体験会に参加されたお子さんの様子や、保護者としてのプログラミングへの向き合い方についてお話をうかがいました。

---本日体験会の様子を見学させていただきましたが、かなり専門的な内容なのに参加したお子さんが抵抗なく、すぐ取り組んでいる姿が印象的でした。

今のお子さんはタブレットやパソコンにもすぐ慣れますね。キーボード操作も最初は遅いんですけども、打っていくうちにコツを掴んでスピードアップしていきます。最初は一文字一文字打っていても、最後の方は単語レベルで頭の中に入れてそれを打つという感じです。ほんの10分、20分ですごく成長していきます。

もちろん、お子さんによって成長速度に違いはあります。親がなんでもやってしまうと、なかなかできるようにはなりません。日ごろから子どもの自主性に任せているご家庭だと、学ぶ力がどんどん高まっていくようです。

---「タミヤロボットスクール」の特徴として、「試行錯誤の重視」「コミュニケーションを大切にする」というのが掲げられています。

ロボットのプログラミングにおいてはエラーが起きた場合、どこが間違っているのか、その原因が明確に分かります。ただ他の勉強や人生ではそうもいきませんよね。「目の前にあるこのロボットはどこが間違っているんだろう?」とトライ&エラーする力を身につけ、そこから発展して人生における解決力につながっていけばいいなと思っています。プログラミングで論理的思考の基礎的な力を身につけていけば、他の科目などにも応用がきくはずです。

また、(お子さんは教材である)ロボットに対して“好き”という気持ちがすごく強いんですよね。好きなことだと「なんでダメだったんだろう?」と真剣に考えます。その気持ちがやる気につながっていると思います。

これまでの体験教室でも、特に意図的に交流させようとしなくても、いつのまにか子ども同士が相談してやっていることが多いんです。「今度、対戦用ロボットを作って競争させようよ!」とか、自然とコミュニケーションが生まれています。初対面でも、お互いに名前を知らなくても、ロボットがあることで距離が縮まるようです。


---論理的思考力、課題の解決力、創造力、これからの子どもたちにそういった力が必要な理由とはなんでしょうか?

昔は高学歴で大企業に入れば一生安泰という考えが主流だったと思うんですが、最近は大企業に入っても何があるか分かりません。世の中がどうなっていくか分からない時代では、何があっても自分で目標を立てて実現していく力が問われます。自分で考えて人生を切り開いていく力というのは、これからの社会でますます必要になるんじゃないでしょうか。

それこそ、いま人間がやっている仕事もどんどんロボットに取られていくでしょうし、そうなった時に残っていくのは人間にしかできない仕事です。そういう仕事につくためにはやはり、机の上の勉強だけではなく、自分で考えて試行錯誤していく力が必要です。だから、そういう力を持った人材が求められると思っています。

---プログラミングに対して苦手意識を持っている保護者の方は少なくありません。そういった方は、どう向き合っていけばいいでしょうか?

プログラミングというだけで拒否反応が出てしまう方もいますよね。教室にもお父さんとお子さんのペアで来てくださるパターンがすごく多いんです。
でも、そこで子どもが「すごく楽しい!」という反応を示すと、お母さんも「私は分からないけど楽しいならどんどんやってみたら?」と子どもの主体性に任せることになるので、それはそれでいいことだなと思っています。励ましたり後押しはするけれど内容までは踏み込まないという、子どもの自主性を尊重するスタンスも逆にいいんじゃないでしょうか。
逆にプログラミングについて知識があるお父さんが子どもの代わりにやってしまったりとか、ついつい口を出してしまうこともあるので、わからないゆえのほどよい距離感があってもいいと思います。

子どもが楽しみながら、考える力ややり抜く力を身につけられるのがプログラミングの魅力です。プログラミングの知識を身につけたいからプログラミング教室に通わせるのではなく、プログラミングを通して何を学ぶか、の方が大事なんです。プログラミングはあくまでもツール。興味があれば専門的な知識はあとからついてきます。
ぜひお子さまの主体性に任せて、楽しみながらどんどんプログラミングをやってもらいたいです。保護者さまはそれを見守っていただけるといいのかなと思っています。

編集部コメント

ロボットやそれを使ったゲームなど、子どもが興味を持ったり楽しいと感じる体験を通じて本格的なプログラムを学べるカリキュラムがたいへん魅力的でした!
また、「タミヤロボットスクール」では、毎回の授業ごとに生徒自身が目標を立て、授業後に振り返りを行います。その内容を記載した振り返りシートを講師がチェックして理解度をはかったり、子どものやる気につなげるサイクルを回していくそうです。楽しいだけで終わるのではなく、しっかりと基礎を学びながら成長していける環境があると感じました。


タミヤロボットスクール
http://tamiya-robotschool.com/

運営本部
株式会社ナチュラルスタイル

http://na-s.jp/
「IchigoJam」を使った子ども向けプログラミング講習やワークショップを全国各地で多彩に展開。「平成28年度第2次補正予算『若年層に対するプログラミング教育の普及推進』に係る提案公募」に選定されています。

タミヤロボットスクール 高井戸教室
http://tamiya-robotschool.com/school/detail.html?id=10
TEL:050-3562-3149 (受付時間:09:00~21:00)

講師プロフィール
多田 淑恵
自律化コンサルタント。合同会社テラック代表。
https://www.terak.co.jp/
東京大学卒、同大学院修士課程修了。学生時代約5年間、塾講師・家庭教師として教育業界に携わる。大学院修了後、日本アイ・ビー・エム株式会社にてIT・経営コンサルティングに従事。ITの支え以上に人の問題解決力が重要になるこれからの社会を見据え、教育事業を起業。自分で考え行動できる人を育てる事業活動を展開中。
『子どものちゃんと「やり抜く力」は6歳までに決まる!』(PHP研究所)著者。

(取材・文/冨岡美穂 撮影/大和田聖美)



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この記事を書いた人


コエテコ編集部

2020年から始まる小学校での「プログラミング教育の必修化」に向けて、小学生を対象としたプログラミング教室、ロボットプログラミング教室の市場はどんどん拡大しています。社会・教育・産業構造が大きく変革していく中で、未来の日本を担う子どもたちはグローバル化・情報化社会を生き抜く力を身につけなければなりません。 コエテコ編集部では、習い事やプログラミング教育に関わるテーマをわかりやすく、面白く伝える記事を作成し、皆さんにお届けしていきます。

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