CA Tech Kids×アドビ 「Kids Creator’s Studio」の成果報告会で小学生が開発したオリジナル作品を発表!
「Kids Creator’s Studio」は2017年10月に始動した、テクノロジーとクリエイティビティを学びながら、アイディアを実現する力を育む「次世代のクリエイター」を育成・輩出するプログラムとなっています。
今回の「成果報告会」では、選考で選ばれた小学3~5年生の男女計5名が、半年のプログラミング言語「Swift」を使ったiPhoneアプリ開発の学習に加え、PhotoshopやIllustratorなどの各種クリエイティブツールのレクチャーや、サイバーエージェントのチーフデザイナーによるデザイン講義などを受けた後、受講者自身が考案したアイディアにもとづき、オリジナル作品の開発・制作に取り組んだ作品を発表するとともに、制作の背景や工夫した点などを語りました。
大人たちも圧巻!ユニークな作品が登場
程よい緊張感の中始まったプレゼンテーションでは、子供達が作った独創性豊かな作品が揃いました。アプリのデザインには「Adobe Illustrator」や「Adobe Experience Design」を使用。開発だけでなく、配色や形、大きさなどに工夫を凝らしているものばかりで、とても小学生が作ったとは思えないクオリティの作品に来賓や観ている大人たちは終始驚きを隠せずにいました。
吉田たくとさん(小4)『たべガチャ』
トップバッターは、カマキリやバッタ取り、野球など体を動かすことが好きな吉田たくとさん。小学校2年生から始めたプログラミングも好きなことのひとつで、今までMinecraftやX-code、HTMLやObjective-Cなど色々なことを学んできたそう。Kids Creator’s Studioでだんだんプログラミングの力が付いてきたので、世の中の誰かの役に立ちたいと思い、困っているお母さんのために作ったアプリが「たべガチャ」。59種類の食材の中から最大3つを選択すると、作れる料理を提案してくれるアプリ。毎日の献立を考えるのを大変そうにしているお母さんのために心を込めて作った作品でした。今後は、栄養素なども分かるようにして、おばあちゃんのためにも使えるようにしていきたいと語りました。

斉藤みりさん(小3)『eat Daily』
2番目に登壇したのは、今回最年少生徒の斉藤みりさん。一輪車や絵を描くことが趣味で「SHOW ROOM」というアプリで毎日ネット配信も行っているそう。アメーバピグに興味を持ち小学校2年生の時にTech Kids Schoolに入り、今回Kids Creator’s Studioに参加し作った作品が「eat Daily」。前日の料理を忘れてしまうおっちょこちょいなお母さんのために、毎日作った料理の写真や評価、メモなどで記録できるアプリだそうです。日付や朝昼晩の選択もできるため、365日の朝昼晩の料理を記録することも可能。みりさんのお母さんだけでなく、お料理が苦手な人にもぴったりなアプリですね。

曽田柑(かん)さん(小4)『プログラ』
次に登壇したのは、ロボットを作ることや工作が好きな曽田柑さん。学校で参加したScratchのワークショップが楽しかったのがきっかけで、習い事としてや、本などを読みながらScratchを勉強し、今までいろいろな作品を作って賞をとっている柑さん。もっと難しいことに挑戦したいと思い、友達の紹介でKids Creator’s Studioに参加したとのこと。そんな柑さんが開発したのが、小学生がクイズを通して簡単にプログラミングを学ぶことができる「プログラ」です。プログラミングの6つの基本概念に基づいた24個のクイズを進めていくことでプログラミングを理解できるゲームになっています。子供だけでなく、大人もぜひやってみたいと思える作品でした。

高橋温(おん)さん(小5)『memorisu(メモリス)』
次のプレゼンターはスノボやキャンプ、ボルダリングなどアクティブなことが好きな高橋温(おん)さん。小学3年生の時にiPhoneアプリ開発やMinecraftのワークショップに参加して楽しかったため、もっと学びたいと思いTech Kids Schoolへ。4年生の時Unityで作成したApple Storeにプレゼンしているアプリのデザインが地味だったためKids Creator’s Studioに参加、今回「memorisu」を開発。このアプリは多くの人が使っている赤シートをもっと便利にしたいという思いから生まれました。写真でテキストを撮影、画面上で赤線を引き覚えたいところをマークして、問題が作成できる。解答した際の達成率なども記録でき、次の学習に生かせる優れものです。学生にはすぐにオススメしたいとても便利なアプリですね。

菅野晄(ひかり)さん(小5)『写刺繍 Sha-Shi-Shu』
ラストを飾ったのは小学2年生からプログラミングを始め、なんとApple社のCEOティム・クック氏に自身のアプリを見てもらった経験をもつ菅野晄さん。今まで様々なゲームやアプリを開発し、「回一首(マワリッシュ)」という作品では様々な賞を受賞している大人顔負けの小学生です。今回「新しい価値を生み出す作品を作りたい」と思い開発したのが、誰でも簡単に刺繍の図案が作れるアプリ「写刺繍 Sha-Shi-Shu」。刺繍の図案を作成するのは難しく、販売されているものは同じようなものばかりなため、オリジナルの図案作成を叶えてくれるアプリだそうです。好きな画像を選択し、縫い目の細かさや数、糸の種類を選ぶだけでアプリが自動的に図案を作成してくれるという優れもの。刺繍好きな人や、やってみたい方にはとても嬉しいアプリです。
プレゼンを終えた5名からは、Kids Creator’s Studioに参加してから、「身の回りにあるデザインが気になるようになった」、「色には理由があると分かった」「次の作品にも今回学んだことを活かして作品を作りたい」などゲームやアプリを開発するだけでなく、デザイン性を意識するようになったそうです。今も注目度が高い子供たちですが、今後どうなるのか楽しみでもありますね。
「未来の創り手」トークセッション

第2部では、1部で素晴らしい作品をプレゼンした小学生5名と、総務省 情報流通行政局 情報流通振興課長の犬童周作氏、慶応義塾大学 環境情報学部 准教授 中澤仁氏とのトークセッションを開催。子供たちのプレゼンテーションの率直な感想や、2020年の小学生のプログラミング必修化に向けてのお話を語っていただきました。子供たちはそれぞれの将来の夢などを語り、現在のプログラミングの学習を活かしていく子だけではなく、プログラミング以外のことを夢として掲げている子もおり、プログラミング学習で学んだ知識を「1つのツール」として習得している子もいました。
また、成長していくにつれてクリエイティビティが失われていく問題に関して中澤仁氏は、今回プレゼンを行った子供たちはみな「楽しい」と感じているにも関わらず、大学生になると「一生懸命勉強して身につけるもの」になってしまい楽しさを見出せなくなってしまうそうです。今回発表されたようなユニークなアイディアは子供ならではの発想なため、このような発想を生み出せるような、頭を柔らかいままにする教育を小学生・中学生のうちから行っていくことが大切だと語りました。
編集部コメント
今回のプレゼンテーションは、子供たちそれぞれが「周りの人の役に立ちたい」「もっと便利なものをつくりたい」「価値のあるものを作りたい」など自分のためだけでなく、身近な周りの人たちのために作った作品を発表していました。アプリを開発する技術だけでなく、デザインの技術も学ぶことでよりクオリティの高いアプリづくりを目指している姿がとても素敵でした。大人だと難しいと思ってしまうツールも、子供は簡単に吸収しどんどん成長していけるパワーを持っています。「プログラミングを学ぶ=将来はプログラマーに?」と思う方も多いと思いますが、将来に活かせる「一つのツール」として頭のやわらかい内に楽しみながらプログラミングを学んでいくという選択しもあるのだなと改めて実感しました。
2020年の必修化に向けて、ぜひプログラミング教育に興味を持ってみてはいかがでしょうか。
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