お手伝いが子どもの将来に与えるプラスの影響や効果を解説

仲良し家族

みなさんのご家庭では、子どもにお手伝いをしてもらっていますか?

お手伝いというと教えるのも大変ですし、子どもは学校や習い事で忙しいので、結局ママが全部やってしまう家庭も少なくないのでは?


小学生でできるお手伝いといえば、『料理』『テーブル拭き』『床拭き』『片付け』『配膳』『洗濯物を畳む』『風呂掃除』など。

何でもないことのようですが、毎日お手伝いをすることで学びを得たり、その後の生き方にもプラスの影響を与えてくれます。具体的に、どういった効果が得られるのでしょうか。

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「お手伝い」から学べる4つの効果

お手伝いをしてもらうことは、親だけにメリットがあるわけではありません。子どもがお手伝いをすることによって、手先と頭を使うチャンスを獲得しているという見方もできるでしょう。お手伝いをすることを子どもが習慣化できれば、段取りや効率化を考えるようになります。

保護者の働きかけ方によっては、自主性を育み自尊心を高めることにもつながるでしょう。子どものやる気を伸ばせるように、根気強くお手伝いの方法を子どもに伝えていきたいですね。ここでは、子どもがお手伝いをすると得られる4つの効果について説明します。

実物に触れることで五感が磨かれる

家事は『視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚』といった五感を使いながら行うものですよね。


現代では小学生の国語の宿題で音読が出ることが多いですが、勉強をする上でも五感を使うと、脳の働きが活性化したり記憶が定着しやすくなるのです。


音読の他にも、九九の歌を歌ったり、図形や地図を見たり、生き物と触れ合ったり、社会問題について議論したり、英会話をしたり。五感を使いながら勉強をすると、勉強が楽しくなるというのもメリットの一つです。


お手伝いは何気ないことですが、毎日五感を使うと考えると侮れません。

自ら段取りを考え、工夫するようになる

家事を行うには、段取りを考える必要がありますよね。


たとえば配膳の場合、配膳のタイミングを考え、テーブルの上を片付けて、布巾で拭きます。それから箸やお茶碗、コップなどをそれぞれ並べ、大皿を中央におくといった段取り通りにやるのが家事というものです。


毎日お手伝いをしていると、次第にどうやったら早くできるか、やりやすくなるか、楽にできるかなどの効率も考え始めることでしょう。キッチンカウンターにお皿や茶碗を用意しておく、お盆を使うなど、工夫をするようになります。


段取りを考えたり、効率を考え工夫することは、勉強をする上でも重要です。こういった経験を家事でしておくと、勉強をするときにも応用しやすくなります。

責任を持つことで自主性がつく

お手伝いを任せれば、『自分の仕事』として責任を持つようになります。自分がやらなければ家族が困るので、自主的にやるようになるでしょう。


また、たとえば洗濯物を畳んでいただけなのが、畳みやすい干し方を考える、畳みやすい場所を考えるなど、断片的ではなく流れとして考えるようにもなります。


こういた自ら考える自主性も、勉強をしたり、将来を考える上ではプラスになりますよね。

社会の一員として働く意識が持てる

お手伝いをすると、家族のためになります。

家族の一員として働く意識』を持つことは、やがて社会に出て『社会のために働く意識』を保つための架け橋となってくれます。ある意味、社会勉強とも言えるのですね。


大人になって仕事・結婚・子育てをする際にも、友人関係や趣味においても、『誰かのために動く』という意識は重要です。


『誰かのため』を考えることで仕事でも意義が見出せ、良好な人間関係を築けるようになり、人生が豊かになるでしょう。

お手伝いで家事や生活の大変さを知る

家事というのは本当に大変なものです。誰からも褒められず、対価ももらえないのに、誰もやらなければ生活が崩壊していきます。子どもの頃から両親に家事などを任せきりだとそのことに気づかず、その状態で急に一人暮らしをすると苦労するかもしれません。

家事は単純な作業の集まりですが、それらも工夫次第で速くこなせるようになったり、いくつかの家事を並行してこなしたりすることができるようになりますよね。全く家事をやったことがないと、そういったことに気づけません。

何事も「知っている」だけでは駄目で、実際に経験してみないと覚えることはできません。そして、何事も地味なことの繰り返しというのは、家事に限らず勉強でも仕事もで同じことです。将来のためにも、家事のお手伝いは大事なのです。

子どものお手伝いのポイントは『長い目で見て見守る』

お手伝いにメリットがあるとわかっていても、忙しい中家事を教えるのは一苦労ですよね。


適当なやり方にイライラしたり、危なっかしくて怒ってしまい、結局「もういい、私がやるわ」なんて言ってしまいがちです。


子どもが初めてやることですから、下手だったり、適当だったり、危なっかしいのは当たり前でもあります。目先だけを見るとイライラしますが、長期的な目線で見ると、怒りも次第に治まってくるでしょう。


いつか上手になる」と信じ、やり方を教え危ないことは注意するものの、基本的に見守るスタイルをとると親子共に楽になります


子どもは自分で考えて試すことが好きなので、やる気がそがれず、ゆっくりでも上達していくでしょう。長期的には期待しつつ短期的には期待しないでおくと、親の気持ちも楽になります。


大人にとっては何気ないお手伝いですが、『毎日、繰り返しやる』からプラスの影響も出やすいでしょう。子どもが自ら勉強し、将来を考えるという姿勢を築くためにも、お手伝いを取り入れてみてくださいね。

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