「習い事には通わせたいけど、子ども一人で通わせるのは心配」な方のために、子どもの防犯対策についてまとめました。
習い事につきものの防犯対策
まずは、実際に起こった事例を見てみましょう。「中学生だから安心」ではない!
2016年2月、予備校に通う19歳の予備校生が同じ予備校生に刃物で殺害される事件がありました。現代社会では、小学生や中学生だけが事件に巻き込まれる対象ではないことがわかります。「うちの子はもう中学生だし、男の子だから大丈夫だろう」と考えず、しっかりと防犯対策をしましょう。
「犯人がフルネームで呼びかけてきた」事例も
また2014年当時、中学1年生の女の子が誘拐された事件では、23歳の男性が逮捕されました。男性は女の子を誘拐する際、フルネームで呼びかけたことが分かっています。いつになっても無くなることのない、10代の女性や子供を狙った誘拐事件。「自分の子どもに限って……」と油断することはできません。
「知らない人から声をかけられても、ついて行かない」ように注意していても、フルネームで呼びかけられると「知っている人かな?」「お父さん、お母さんの知り合いかな?」と思ってしまい、振り返ったり立ち止まったりしてしまうのが普通です。親としても、ここまで巧妙なケースに対応するのは難しくなります。
「習い事の防犯対策」、みんなはどうしてる?
巧妙化する手口は予測しにくい。そこで頼りたいのが防犯グッズです。最近では防犯の携帯電話なども販売されており、携帯としてだけではなく、大音量でブザーがなったり、ブザーが鳴ると同時に親と警備会社に連絡にいくシステムが搭載された機種もあります。以下では、防犯のポイントやおすすめのグッズをまとめます。
防犯ブザーは「電池切れ」をこまめにチェック
最近では入学式の際に学校から防犯ブザーが配られる事もあります。しかし、習い事用のカバンも含めると1個では足りないことが多いですよね。防犯ブザーを購入する場合には注意しなければならないポイントがあります。
1番大切なのが、大きな音が出る物を買うこと。犯人を驚かせ、近くの人に危険を知らせるのですから音の大きさは大前提です。
2つ目に大切なのが、耐久性。ランドセルやバッグに防犯ブザーをつけていると、子どもがぶつけて大きな衝撃が加わることもあります。そもそも、防犯ブザーはいざというとき、遠くに投げるものです。投げた衝撃で壊れてしまうようでは、まったく役に立ちません。
最近ではかわいいデザインのブザーも売られていますが、デザインだけで選ぶのはやめましょう。
防犯ブザーで注意しておく必要があるのが、電池切れです。いざという時に音が鳴らないと意味がありません。1ヶ月に1度は電池切れの定期チェックをする事が望ましいでしょう。
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この記事をwww.amazon.co.jp で読む >声をかけられたら、ブザーを触る
どんなに良いブザーを持っていても、どこにあるんだっけ?とパニックになったら役に立ちません。そこで徹底しておきたいのが、「声をかけられたら、まずブザーをさわる」癖をつけさせること。
知らない人が声をかけてきた場合、まずは防犯ブザーを触りながらこんにちはなどと挨拶するように習慣をつけましょう。近所の人や、害のない人であれば普通に言葉を返してくれます。
もしそれが不審者であれば、立ち去ろうとするか警戒して逃げていくでしょう。
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この記事をwww.amazon.co.jp で読む >警戒するべきは雨の日
防犯で注意したいのは「雨の日」です。雨の日はどうしても傘をさします。小さい子であれば、傘を肩で担いでしまうため後ろが全く見えなくなります。
なるべく傘は立てて持つようにし、また後ろを振り返って警戒しておく事もたいせつです。場合によってはレインコートも選択肢に入れるといいでしょう。
「追いかけっこ」で防犯対策!
子どもが大人から逃げる場合に必要な間合いは新聞紙2枚分分(約180センチメートル)だと言われています。公園などでお父さん、お母さんと追いかけっこをしたり、捕まえようとするのを振りほどく練習をしておくとよいでしょう。
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この記事をwww.amazon.co.jp で読む >こまめに連絡をとろう
どれだけ気をつけていても、事件などに巻き込まれる可能性をゼロにすることはできません。そんな時に、できるだけ早くお子さんの異変に気づけるようにしておくことが肝心です。おすすめなのは、こまめに連絡をとっておくこと。そうすると、いつもと同じようなタイミングで連絡がないと、「何かあったのかな?」と素早く異変に気付くことができます。
こまめに連絡をとっていないと、たまに連絡をして返事が遅くても「まあ、そんなものかな?」と思ってしまいます。そのため、できるだけこまめに連絡をとり、お子さんにも可能な範囲で早めに返信してねとお願いすると良いでしょう。
お子さんが小さい場合は、この方法が難しいことがあるかもしれません。その場合は、GPSアプリなどを使用も検討しましょう。ただし、思春期になってくるとお子さんも自分のプライバシーを気にすることと思いますので、そこは話し合ったり様子を見たりして決めてくださいね。
まとめ:防犯対策で習い事をもっと楽しもう!
まとめになりますが、簡単な対策としては、帰り道に逃げ込める家や店舗がどこにあるのか、どれくらいあるのかを調べておく事も大切です。防犯は子どもだけで考える事はできません。しっかりと親が対策を立て、ときには周りの親を巻き込んで一緒に対策を立てておけば、安心して習い事に通わせることができるでしょう。