NTTドコモが企画開発し、タカラトミーがおもちゃとして製造・販売している【e-Craftシリーズembot】の段ボールロボットを使ったプログラミング体験です。
オンラインでプログラミングやロボット製作を体験ってどんなことをするんだろう?
疑問を解決するには自ら体験するのが一番!というわけで、わたしもembotオンライン体験会に参加してみました。子どもと一緒にembotも製作しプログラミングで動かしてみたんですよ。今回の記事は以下の内容でお届けします。
- embotオンライン体験会の様子
- embot生みの親Master Nuって?
- embotコンテストについて
- 【体験談】embot組み立て記録
embotオンライン・ワークショップ開催
今回、わたしが視聴したオンライン体験会は「上級者向けembotワークショップ らんすうをマスターしよう」です。上級者向けなので、embotに触ったことがない人には少し難しい内容になっていますが、ビギナー向けのワークショップもあり、そちらも大人気だったようです。
教えてくれるのはembotの生みの親「ぬかだ先生」
額田一利(ぬかだ かずとし)先生は、なんとembotの生みの親なんです。額田さんは太陽光発電を使ったエネルギーマネージメントシステムを作ったり楽器のアプリを作ったりしてきたNTTドコモ屈指の研究者です。またの名を「Master Nu(マスター ヌー)」なんか、かっこいいですね。YouTubeでも活躍中なのだとか。ぜひチェックしてみましょう!オンライン体験会では、額田先生から直接、ひとりひとりが指導を受けたり、質問に答えてもらったりすることができるんです。
研究開発と聞くと白衣を着た人が難しい話をしそうなイメージですが、いえいえ!額田先生はとーっても面白くて優しい、そして何よりわかりやすい説明をしてくれる先生です。
embotオンライン体験会の内容は
さて、今回のオンライン体験会では次のようなことを行いました。ひとつずつレポートしますね!embot|①らんすうをまなぶ
いきなり「乱数」について始まったので、少々わたしは戸惑いました。乱数を小学生の子どもに理解させるのはとても大変そうです。先生はニコニコしながら「乱数ってさ、ランダムに出てくる数のことだよ。何が出てくるかわからないわけ」とまるで目の前にいるかのように、語りかけてきます。何が出てくるかわからない数字と聞いて、思い浮かぶものはある?と問いかけると、男の子が「人生ゲームのルーレット!」と答えました。回答がわかった子が手をあげると額田先生が名前を呼びます。額田先生はオンラインに慣れている様子で、参加した子ども達が混乱しないよう上手に進行していきます。
額田先生はカメラ位置のせいか見えづらい子には「顔が見たいよ〜、カメラ動かせるかなぁ?」と声かけをし、「うん?聞こえづらい?大丈夫かい?おーい」なんて呼びかけます。画面のこちらと向こうに分断されないようにする先生のさりげない気遣いが体験会をスムーズに進めていると感じました。
先生は「そうそう!ルーレットもそうだよね、いいね〜」カメラの向こうにいる男の子に答えたあとは、乱数についてさらに詳しく解説してくれました。たとえばスマホなどのゲームで「ガチャ」がありますが、なかなか欲しいものが出てきません。ガチャも乱数を使っていて「何がでてくるかわからない」仕組みだけど、実はプログラミングで乱数をコントロールすることができるのだと教えてくれました。
だから、欲しいものがなかなか出てこなくて、ついついやめられなくなっちゃうんだなぁ「なるほどなるほど」と感心するわたし。横で子どもが「課金したくなる気持ち、わかってほしーよな〜」とつぶやいていたようだけど気のせいだと思うことにしましたとも。
さてさて!今日は「乱数」の仕組みを応用してロボット製作をしていこうというわけです。
embot|②かんがえる
オンライン体験会はどうしても一方的になりがちで、そばで見ている親は「動画とあまり変わらないなぁ」なんて思うこともよくあります。でも今回のオンライン体験会では、額田先生が常に問いを投げかけ、みんなの表情を見ながら声をかけてくれるので、教室にいるような雰囲気がよかったですね。ただ先生の話を聞くのではなくオンラインで話し合いながら実際に作業するところがポイントです。
さあ、ここからはみんなで制作作業に入ります。まず先生は「設計図をつくることが大事」と話しました。どんなものを作ろうかな、それはどんな動きをするのかなとかんがえて、かんがえたことをわかりやすくまとめた設計図です。
みんな一生懸命考えています。額田先生が「ロボットの手が動いていると考えてしまいがちなんだけど、手ではなく動く部分をほかの〝何か〟としてアイデアを考えるといいよ〜とアドバイスをしてくれました。
するとさっそくひとりの子が「トリオプス! 生きた化石を作りたい」と発言。他にもルーレットを作りたいとか、それぞれ短い時間ながら考えついたことを設計図としてまとめました。
embot|③つくる!カスタマイズする
いよいよembotをカスタマイズします。embotの面白いところは、もともとのクマさん型ロボットを原形としていくらでも自分流に変化させられることです。額田先生カスタマイズの作品を見てみましょう。色をつけたり模様をつけるだけでとっても個性的なロボットに大変身です!
製作時間は45分に設定され、この間、作業をしながらオンライン体験会の参加者は先生になんでも相談できます。女の子のひとりが「ルーレットを作りたいけど、360度にするにはどうしたらいいんですか」と質問しました。そうなんです、embotの腕(?)はぐるっと360度まわるわけではないので、円形のルーレットにするにはどうしたらいいのかがわからないんですよね。
しかし!オンラインの良さは質問にすぐに先生が答えてくれること。しかも額田先生は図や表で説明してくれるからとてもわかりやすいのです。ぐるっと360度まわるルーレットを作りたいけれど、embotでは180度しかまわりません。
「180度でもさ、ルーレットって作れるんだよね」
「え?どうやって?」
女の子の疑問に、ぱぱぱぱぱっと、さすがMaster Nu! ひと筆書きみたいに絵をかいて画面上で教えてくれたんですね。これがとってもわかりやすくて、女の子も大きくうなずいていましたが、わたしも思わず「なるほどー」と声をあげていましたよ。
扇型でも少しの工夫で乱数を使用したルーレットが作れるんですね。1から10までの数字ルーレットのほかに、おみくじやジャンケンもできちゃう! こんな風にその場ですぐ図を書いて解説してくれるのは、本当にわかりやすくていいですね。子どもたちは、具体的なヒントをもらうと、さらにアイデアが広がります。
ほら〜こんなの簡単にできちゃうよ…あ、顔見えないか…
段ボールをカット中!
すごい!ルーレットできてます!
子ども達は、ガフガフうごくカブトエビや、釣りをするロボットなど本当に短い間に素敵なロボットを作っていました。全部見せたいけど、この後に説明するコンテストもあるから、文字だけで内緒にしておきましょう〜。
embot|④プログラミングをする
短い時間ながら、参加者それぞれ個性的なロボットができあがりつつあります。でもこれで終わりではありません。作ったロボットをプログラミングして動かさなくてはなりません。プログラミング画面を開きます
乱数のプログラミング中
プログラミングをする前にアプリを最新にして、アカウントを作成します。最初のセッティングはお父さん・お母さんがお手伝いしてあげましょう。今回はすでにembotを作ったりプログラミングしたり経験がある子たちなので、プログラミングもサクサク進んでいるようです。
乱数は「演算」からブロックを選びます。サーボモーターの角度は0から180度なので角度を指定します。上級者向けなので詳細は省略しますが、乱数として設定することでembotの腕はちょびっとしか動かないときもあれば、カキン〜と90度動くこともあるわけですね。どの角度に動くかはわからない=乱数だからです。
この仕組みを応用すれば、扇型に切った段ボールを10にわけて数字を書いたり、3つにわけてジャンケンマークを書けば、ゲームのようにできるというわけです。プログラミングの画面はイラスト・アイコン・ひらがなで表示されています。プログラムした機能のアイコンをスタートとエンドの間につなげていくだけでプログラミングが完成します。シンプルでとても簡単です。
同時にシンプルなだけに「より難しいもの」へもチャレンジしやすくなっています。たとえば、オンライン体験会ではある男の子がカブトエビを作っていました。大きな口の部分の開閉をするため、モーターを2つ使っています。2つのモーターが互い違いにならないよう、対照に動くようにするには、変数なども使わなくてはなりません。
参加者のみんなはちょっとわからなくなったり、どうしたらいいのかわからなくなると額田先生に聞いています。直接、先生の指導を受けながら自分のロボットを作っている感じです。
今回のオンライン体験会は上級者向けですから壮大なロボット制作とプログラミングを行っていますが、最初はもっとずっと簡単なものからスタートできますから安心してくださいね。そしていくらでも難しい動きに挑戦できるのもembotの良さです。
「賞品は何かおしえて!」embotアイデアコンテストの話題で盛り上がる!
ところで今回のオンライン体験会で、途中たいへん盛り上がった場面があります。質問はある?と聞いた先生に「先生、コンテストに応募してみようって話してるけど優勝したら何かもらえますか?」
という質問です!
「あのね〜お父さんが聞いてみたらって言うから!」とつぶやいた女の子、グッドジョブ!でしたよ(笑)
すると次々と質問が額田先生に襲いかかってきましたよ。
「先生〜!審査員賞の賞品が書いてないですよぅ」
みんなのエキサイトぶりにMaster Nuこと額田先生も思わず大笑い。そりゃそうです、せっかくコンテストに応募するなら、めざせ優勝!で、「何もらえるの?」ってとっても子どもらしい質問でした。
embotアイデアコンテスト2020
embotのオンラインワークショップは「embotアイデアコンテスト2020」開催記念のスペシャルイベントとして行われました。embotアイデアコンテストはただいま作品を募集中です!「プログラミングもやったことがないけどできるかな?」
と、心配している人も大丈夫です。embotを購入し、アプリをダウンロードすればとても詳しい組み立てマニュアルが載っていますしプログラミングも初心者が簡単にできるようになっています。またembotの公式サイトにもプログラミングの解説がたくさん掲載されていますし、embotの作り方や動かす方法の動画もアップされています。
コンテストは応募してからも何度でもプログラムを変更したり、修正したりできるんだって!とりあえず応募して、時間があったらどんどん進化させていけるのがいいね!
embotは簡単に組み立てられる?動かせる?
結論から言えば誰でも簡単に組み立てて動かせます!最初にアプリをダウンロードして、タブレットで「作り方」を見ながら作業します。写真つきの説明なのでとてもわかりやすかったですね。低学年のお子さんでも、そばでちょっと声がけしてあげれば作れます。ただ、上手に段ボールをくり抜くのには、お父さんお母さんがお手伝いしてあげるといいかも!と思いました。
まずは段ボールからembotをくり抜いていきます!かんたーん
おお!ロボットの顔がもうできちゃいましたよ
サクサク折ったり曲げたりするだけ どんどん進みます
モーターをいれました!embotの心臓部分が完成
電球がついた!なんかすごくウレシイのです(笑)
プログラミングもアイコンをつなげていくだけ簡単でした!
わが家の子どもは中学生ですから所要時間は30分たらずでした。生意気な中学生ですが「うわ、電気ついたし!」「お、動いた動いた、すげー」と大騒ぎです。対象年齢は6歳以上、コンテストは小学生向けですが中学生でも大人でも楽しめる工作キットになっています。しかも、ただの工作キットではなく、これをプログラミングで動かせるところがたまらないですね!
ひらめきとアイデアで広がるembotの世界へ!
embotはプログラミングで動かすデジタルな知育玩具です。とはいえ、段ボールを折ったり切ったり、そして自由に色をつけたり模様をつけたりするのは「アナログなものづくり」の世界なんですね。embot一番の魅力は、基本のクマちゃんロボット型からどんどんアイデアしだいでなんでも作れちゃうところです!
ロボット型のままだって、ビーズや羽根やモールに布なんかを貼れば、世界でひとつだけの「自分のロボット」になります。
購入したとき、初めて作るのはみんな同じのクマロボットです。クマロボットを作り動かすファーストステップで、プログラミングの基本を自然とマスターできるようになっています。
いろんなことができるのって最高です。なぜなら「作って終わり」じゃないからです。作ってプログラムして自分の思い通りに動かす楽しみ。さらにひらめきとアイデアで、まったく新しいものに進化させていく楽しみ。embotには「これで終わり」のゴールがありません。
だからいくらでも楽しめるし、泉のようにわいてくるアイデアをもとにして、どんどんわたしのembotワールドを作れます。
「自分で作り、自分でプログラミングする新しい世界」ぜひ、お子さんに体験させてあげてください。
9月6日(日)オンラインワークショップ参加はこちら!
この記事でくわしくお伝えしたembotオンラインワークショップは、2020年9月6日(日)にも開催予定!初心者大歓迎の「初級編」、アイデアコンテストへの応募をねらう「上級編」の2コースが開催されます。
それぞれの申し込みはこちらからどうぞ↓↓
【初級編】申し込みはこちら
●対象:小学3〜6年生のお子さま(およびその親御さま)●条件:
- インターネットに繋がるタブレット/スマートフォンを持っていること(タブレット推奨)
- 上記とは別に、オンラインイベントに参加できるPC/タブレットを持っていること
- embotを持っていなくても、プログラミング初心者でも大丈夫です!
●人数:5名
●参加方法:
- オンラインイベント参加用URLなどは別途ご連絡差し上げます。
- 当日までに、AppStoreもしくはGooglePlayで「embot」アプリをインストールしていただくとスムーズです。
【上級編】申し込みはこちら|Amazonギフト券5000円分もらえる!
この記事でもレポートした「上級編」は、「アイデアコンテストでiPad Proをもらっちゃうぞ!」とはりきるお子さんにピッタリ!「上級編」ではあるものの、とっても優しいMaster Nu(マスター・ヌー)がわかりやすく教えてくれるから、気軽に参加していただけます。
しかも、参加後に簡単なアンケート回答で……Amazonギフト券5000円分プレゼント!embot購入費用のもとが取れちゃう、特別キャンペーン実施中です。
作品のアイデアを練ったり、作品を作っていきながらembotの達人になっちゃいましょう!
●対象:小学3〜6年生のお子さま(およびその親御さま)
●条件:
- すでにembotを利用されている方
- (推奨)ダンボールを組み立ててブザー・ライト・サーボモータを動かすプログラミングをやったことがある方
- embotを動かすタブレット/スマートフォンとは別に、オンラインイベントに参加できるPC/タブレットを持っている方
●人数:5名
●参加方法:オンラインイベント参加用URLなどは別途ご連絡差し上げます。
embot アイデアコンテストへのエントリーはこちら!
オリジナルの金ピカembotやタカラトミーのおもちゃ15000円分、iPadProまでもらえる!embotアイデアコンテストへのエントリーはこちらからどうぞ。プログラミングロボット「embot(エムボット)」を使った小学生向けプログラミングコンテストについて、応募要項などをご案内します|embotアイデアコンテスト2022
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「おーい!聞こえてるかな?」「見える〜?」なんて感じで話しかけてくれる、とっても気さくな先生です!