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「KIKKAKE 2022~ガールズプログラミングフェス~」は、プログラミング未経験やプログラミングに苦手意識を持つ女の子が、全国のプログラミングスクールが提供する様々な体験コンテンツを通して、プログラミングの楽しみや可能性を知り、プログラミングを始めるきっかけとしてもらう1か月間のイベントです。
https://coeteco.jp/kikkake >
「コエテコ」の調査によると、プログラミングスクールの体験に申し込むお子さんのうち、8割が男の子なのが現状とのこと。同じくアフレルにも「女の子向けの集客方法や教材作りがわからない」という声が多く寄せられていたそうで、女の子が楽しくプログラミングに触れる“きっかけ”づくりを提供すべく、このたびのフェスを実現させたといいます。
というわけで、今回レポートするのは、4歳から中学生までを対象とするプログラミングスクール・これからKIDS(キッズ)の体験イベント、「にゃんこスター アンゴラ村長と学ぶ! なわとび音ゲーを作ろう!」。
講師として登場するのは、『キングオブコント(2017年)』で準優勝を勝ち取った大人気お笑いコンビ・にゃんこスターという、超豪華イベントです。
なんでも本イベントでは、あの「縄跳びネタ」をScratchで再現しながらプログラミングが学べるそう。いったいどのような世界が繰り広げられるのでしょうか?密着レポート&インタビューしました!
これからKIDSとは|4歳〜中学生対象のプログラミングスクール
これからKIDSは、ITシステムベンダーである株式会社これからが運営する子ども向けプログラミングスクール。Webサイトの構築やアプリ開発など、実際に開発に携わっているプロのエンジニアが講師を務めており、少人数制・年齢混合で学べるのが魅力。コースはゲームクリエイトコース/ロボットコース/マインクラフトコース/Webサイト制作コース/動画制作コースの5つで、プログラミングの基礎はもちろん、興味・関心に応じて本格的な内容まで学べるのが特長。レッスンが終わるごとに詳細な報告書が送られてくるため、「わが子の成長を感じられる」と、保護者からも高評価となっている。
なお、にゃんこスターのアンゴラ村長は株式会社これからの社員でもあり、現在でも複業として同社で勤務している。
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https://coeteco.jp/brand/c-kids >
あの伝説のネタを間近で!つかみはバッチリ
イベントが行われたのは、これからKIDS四谷校。きれいな教室にちょっぴりソワソワしながら、子ども達が集まってきました。参加してくれた子の中には、にゃんこスターの大ファンだという子も。髪飾りやTシャツに散りばめられた☆マークに引き寄せられるように、にゃんこスターのお二人がやって来ました!
今回のイベントでは、Scratchを使ってアンゴラ村長に縄跳びを飛んでもらったり、踊ってもらったりするそう。まずは動きの確認……ということで、なんと生ネタ披露タイムがスタート!至近距離で繰り広げられるにゃんこスターワールドに、子ども達はワクワクが止まらないようすでした。
さて、ネタを見せていただいたところで、次は完成プログラムの確認。どうやら、リズムに合わせてさくらんぼを集める“音ゲー”を作るようです。
ちょっと難しそうですが、本当に90分でこのプログラムが完成するのでしょうか?プログラミングの部屋に移動しましょう!
まずは黒板でプログラミングの概念を学ぶ
ワークショップの部屋に移動した子ども達。さっそくプログラミング……と思いきや、まずは黒板で、プログラミングの基礎的な概念を学ぶようです。床には、「親指を立てる」「目を閉じて口をとんがらせる」などのパネルがいくつか並んでいる模様。これを組み合わせて、アンゴラ村長に“例のダンス”を踊ってもらいましょう。
アンゴラ村長
「パネルを組み合わせて、私に、この(ネタの)動きをさせてください!どれが必要になるかなあ?」
スーパー3助
「なんだかいろいろありますね!『キレキレダンス』なんてのもありますよ。これを貼ったら、どうなっちゃうんですか?」
さすがはプロのお笑い芸人、ここですかさず「キレキレダンス」を披露!まだ少しだけ緊張していた子ども達も、「これを貼ったらどうなるかな」といろいろなパネルを持って考えます。
アンゴラ村長
「みんな、いいね!じゃあ、ここで考えたことをもとに、Scratchでプログラミングしていきましょう!」
初心者の子ども達にも丁寧にイントロダクションするお二人。次はいよいよ、パソコンを使ってプログラミングに挑戦です。
講師と一緒にプログラミング!自分なりのアレンジも多彩
ここからは、一人一人のペースでプログラミングに取り組んでいきます。子ども達の手元には、「スクラッチの使い方」から分かりやすく説明した資料が配られました。興味津々で資料をめくる子ども達。制作タイムが始まると、真剣な面持ちでプログラミングに取り組み始めます。これからKIDSさんによると、アンゴラ村長は、普段から講師を務めておられるそう。少し詰まってしまった子を見つけると、すかさずフォローに入ります。
対する3助さんはプログラミング初心者とのこと。ご自身も頭をひねりながら、子ども達と同じ目線で、ひとつずつ学習していきます。「これは合ってるよね?」「なるほど、このブロックを動かすんだ」。ときには他の講師に助けを求めつつ、しっかりと子ども達をサポートされていました。
ベースのゲームが出来上がったら、残りの時間はアレンジタイムです!降ってくるさくらんぼをユニコーンに変更してみたり、背景をパリピな感じ(!)にしたり。
6年生のお姉さんは、「タイミングがぴったりだったら、『Excellent』って出るようにしたいな」と、より高度なプログラミングに挑んでいました。
時間いっぱいまで頑張った子ども達には、二人のサインが入った特別ステッカーをプレゼント!記念撮影もバッチリ行い、イベント終了となりました。
イベント後の特別インタビュー
最後に、コエテコでは、イベント終了後のお二人にお願いし、インタビューのお時間をいただくことに!イベントの感想や“複業芸人”のキャリアについて伺いました。とっつきやすいScratchなら、誰もが抵抗感なく学べる
—今日は、こんなにも生き生きとした子ども達の姿が見られて感激しました。というわけで、まずは率直に、講師を務められた感想をお願いします。スーパー3助:
いやあ、緊張しました!女の子向けのイベントですので、僕のような男性が講師として入ることで、怖がらせてしまうんじゃないかと不安だったんです。
でも実際には、みんなすごく積極的に質問をしてくれましたし、「先生!」なんて呼んでもらえて。めちゃくちゃ嬉しかったです(笑)。みんなニコニコしてくれてね。僕にも子どもがいたらこんな感じなんですかね。幸せだな〜。
—3助さんはプログラミング初心者なんですよね。
スーパー3助:
そうなんですよ。なので、子ども達と一緒に学ぶような気持ちでイベントに参加させてもらいました。
でも、去年から小学校ではプログラミング教育が必修化したんですよね。ということは、今の子ども達は全員、プログラミングを学んで大きくなるってことですか。恐ろしい時代だ!
—確かに、我々大人としてはプレッシャーですよね(笑)。アンゴラ村長さんは、もともとプログラミングの経験はあったのですか?
アンゴラ村長:
いえいえ。私も、大人になってから勉強し始めました。パズルみたいな感覚でプログラミングができるので、すごくとっつきやすいですよね。
実は、今回の講師を務めるにあたっても、“とっつきやすさ”はかなり重視しました。いきなりプログラミングに入るのではなく、まずは黒板で説明しながら、「キレキレダンス」を披露するとか。
最初に「プログラミングって面白いんだ」と思ってもらってから制作に移りたかったので、その思いがうまく表現できて、しかも、ちゃんとウケて、よかったです(笑)。
会社員×芸人の複業スタイル、多忙な時期は「1年くらい会社に来なかった」
—さて、ここからは、女性のキャリアをテーマに伺いたいと思います。アンゴラ村長さんは、通常の授業でも、これからKIDSの講師を務められているそうですね。会社員とお笑い芸人の“複業”スタイルを選んだきっかけは。親の言葉がきっかけです。大学4年生くらいのときに、「芸人になる」と言ったら、「別にいいけど、どこかの会社には就職して、働きながらやりなさい」と言われて。まあ、それも新しいし、いっか、と思って就職先を探したんです。
そしたら、株式会社これからさんに出会って。確か、募集要項に「ドヘンタイ募集」とか書かれていたんですよ(笑)。これはカマしてやろうと思って、面接で、開口一番「芸人になりたいんです」って。どういう反応が来るかな?と思ったら、「なるほど、いいね!」って感じで採用されました。
そんな会社なので、入社してしばらくは、バンドマンの上司のもと、女優業の社員とともに働いていたんですよ。
—すごい多様性ですね。そこから2017年の『キングオブコント』で準優勝されたわけですが、当時はかなり忙しくなったのでは?
そうですね、確かにすっごく忙しかったです。会社ではフレックス制で働いていたのですが、一番忙しかった時期には、1年くらい会社に来られませんでした。それでも在籍させてくれたこれからさんには感謝しかないです。
—本当に自由度が高い会社なんですね。これからKIDSの講師を務められるようになったいきさつは?
メンターには、役員の川村さんから誘っていただきました。私たちのネタって、お子さんから反響をいただくことが多かったんですよ。その持ち味を生かして、子ども達にプログラミングを教えてみないかと。私は私で、教育関係の仕事をしてみたいなと感じていたので、喜んでお引き受けしました。
というのも、私はリズム縄跳び教室の講師も務めているのですが、ちょっと気付いたことがあって。それは、「縄跳び教室って、ただ縄跳びの技術を教えているだけじゃないんだな」ってこと。本当の意義は、縄跳びを通して、「楽しく努力すればうまくいくんだ」という成功体験を得てもらうことなんだなと分かったんです。
この気付きをきっかけに、教育に携わってみたいな、子ども達の成長をもっと見てみたいな、と感じていたので、このような機会をいただけてすごく幸せです。その分、ちょっと忙しいときもあるんですけどね。
生活リズムが整うメリットと、本業を見失うデメリット
—確かに、複業というライフスタイルだと、スケジュールの管理が大変そうですね。ざっくりと、1週間の過ごし方を教えていただけますか。時期によっても変わるので、けっこう流動的なのですが……軸になるのはライブや収録と、SNS動画の撮影かな。土日にライブが入っている場合は、平日にネタの準備をしつつ、YouTubeやTikTok用の動画を撮影・編集しています。とくに今は、賞レースに向けて若手芸人が色めき立っている時期なので、少し落ち着かない面もありますね。
にゃんこスターの公式チャンネルです!
https://www.youtube.com/channel/UCxM4Ca1D8B_i4_ySjAxnv8w >
https://www.tiktok.com/@nyancostar_angora? >
—アンゴラ村長さんはライブやテレビにも出演されながら、ご自身でのSNS運用にも力を入れられているんですよね。双方の媒体で、雰囲気の違いなどありますか?
そうですね。テレビの場合は、だいたいの台本があって、その展開に従いつつも自由に発言することで自己演出する場なんですけど、SNSは、受け手によってあり方が決まっていくメディアだなと感じます。
—具体的には?
たとえば、TioTokだと、確か初めは韓国の方だったかな、一般のユーザーさんが“例のダンス”を真似してくださったんですよ。
それを知って、私の方は「本人です」と投稿してみたら、コメント欄が「カワイイ!」「カワイイ!」と盛り上がって。そういうリアクションが来るとは思っていなかったので、「えっ、私ってカワイイの!?」と少し戸惑いました(笑)。
でも、そうやってコミュニケーションを取りながら、フォロワーのみなさんに求められる方向に振り切ってみたら、なんだかさらにフォロワーが増えたりして。決められた枠の中で自己演出するテレビと比べて、SNSはフォロワーによってキャラクターが決まっていく媒体なんだなと実感した出来事でした。
—現代的なコミュニケーションですね。でも、これだけいろいろなことをしていると、頭がいっぱいになりませんか。
そうですね。本来の自分は、ひとつのことで頭がいっぱいになりがちな性格なので……。たとえば、収録に向けて気持ちを整えたいタイミングで、会社の仕事もしっかりこなさなければならない、となると、どっちが本業なんだっけ?と混乱してしまうときはあります。
とはいえ、会社でも働いていることで、平日の10時〜19時は何らかの仕事、という感じで、うまくルーティン化できている気もします。朝も決まった時間に起きる習慣がついているので、けっこう健康的かもしれません。ときどき、忙しくてちょっと眠たいときはあるんですけど(笑)。
新しいスタイルのキャリアも、実は基本の積み重ね
—マルチタレントなアンゴラ村長の今後のご活躍も楽しみです。最後に、現代を生きる女の子・女性に向けて、応援のメッセージをお願いいたします。なんだろうな……。自分の同世代の友達の中には、会社を辞めて、新しい事業を興す人も何人かいるんです。そういうキャリアって、はたから見ると「すごい決心をしたな」と思いがちなんだけど、実際に当事者の立場になると、基本的なことの積み重ねだったりするんです。
たとえば、自分のやりたいことを、家族や勤め先の人に分かってもらう。丁寧にコミュニケーションをして、理解を得た上で、必要な勉強をしていく。結局はそういうところに帰着するのかなと。働き方が徐々に変わりつつある現代ですが、周りと信頼関係を築きつつ、一歩一歩理想のキャリアを実現していけたらいいですよね。そんな感じで、みなさんのことを応援していますので、ぜひ頑張ってください。私も頑張ります!
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