グローバルサイエンスキャンパス(GSC)とは?代表例と応募方法を解説
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志望校を迷っている場合にも、グローバルサイエンスキャンパスに参加することで将来へのビジョンが明確になるきっかけにもなります。この記事では、グローバルサイエンスキャンパスの特徴や参加するための方法についても紹介します。
グローバルサイエンスキャンパス(GCS)とは?
グローバルサイエンスキャンパスとは、大学が行っている研究開発や理科系の講義に科学をより深く学びたい高校生が参加できるプログラムを指します。このプログラムは、国際的に活躍できる科学技術を支える人材を育成することを目的に始められた取り組みです。グローバルサイエンスキャンパスは数回にわたって大学内で行われ、生徒同士で議論したり研究したりできます。なかには、メンタリング体制が充実しているグローバルサイエンスキャンパスもあり、研究活動を手厚くサポートしてくれる大学もあります。
グローバルサイエンスキャンパスでは高い意欲と能力を持った高校生の参加を求める大学が多く、選抜によって人数を絞り込む傾向があります。そのため、応募する際には明確な目的を持って、応募するようにしたいですね。大学のなかには、高校1年生からグローバルサイエンスキャンパスに参加できるプログラムを組んでいる場合もあります。
グローバルサイエンスキャンパス(GSC)の代表例
総合科学を学べる大学のなかには、グローバルサイエンスキャンパスを実施している大学が多くあります。参加を検討している場合には、早めに情報収集をして応募しておきたいですね。ここでは、2021年に実際に行われたグローバルサイエンスキャンパスの代表例に触れます。東京大学のグローバルサイエンスキャンパス

それでは、東京大学のグローバルサイエンスキャンパスの例をみてみましょう。2021年に東京大学で行われたグローバルサイエンスキャンパスは、7月22日~7月23日に催されました。対象者を高校生としており、参加費は無料です。遠方の場合には、一部の交通費を補助されます。
事前申し込みは2021年4月1日~6月9日までに、東京大学グローバルサイエンスキャンパス(UTokyoGSC)のウェブサイトより応募をします。第一段階では応募人数を50名程度とし、第二段階では受講生から17名程度が選抜されます。プログラムは、以下のような能力の向上を目指して行われます。
- 知識俯瞰能力(知識を俯瞰する力)
- 情報分析能力(情報を分析できる力)
- 課題解決能力(課題を解決する力)
- 研究検証能力(次の課題を抽出する力)
- 研究マネージメント能力(成果を具現化する力)
金沢大学のグローバルサイエンスキャンパス

金沢大学のグローバルサイエンスキャンパスではパソコンの貸与があるため、パソコンを所持していない高校生でも参加しやすいことが魅力です。プログラムには、以下のようなステージが用意されています。
- 第1ステージ:高校生40名を対象に8~11月に実施。総合科目、着想科目、言語科学を学ぶ
- 第2ステージ:希望者若干名を対象に1~11月に実施。実際に大学内の研究室に配属され、研究計画に沿った研究を行う
- 第3ステージ:希望者若干名を対象に1~11月に実施。 英語論文投稿、国際学会での発表を目指す
愛媛大学のグローバルサイエンスキャンパス

愛媛大学のグローバルサイエンスキャンパスでは、高校生の科学力と国際力を伸ばすことを目的として行われています。優れた意欲・能力を有する高校生を対象として、展開学習や発展学習などのプログラムを用意しています。1年以上継続した学習内容を学べるため、本格的に科学を学びたいと考える高校生から人気を得ています。
グローバルサイエンスキャンパスに応募するためには、受講生による研究報告及び内容説明の動画を見た後に応募するか、7月4日の研究室見学会に参加し、内容の説明を受けた後に応募する方法があります。具体的な日程や研究内容などは公表されていないため、応募を検討している場合には愛媛大学公式サイトからエントリーしてみましょう。
2022年度のグローバルサイエンスキャンパス事業の支援金とは
科学技術振興機構(JST)では、2022年の2月15日にJST理事長記者会見を開催し、そこで「グローバルサイエンスキャンパス」事業における概要などの説明を行いました。JST理数学習推進部では、2022年度のグローバルサイエンスキャンパス事業の支援金として1年度当たり3000万円を上限に、4件程度採択する予定と話しています。さらにその支援期間は最大5年間の予定で、2022年度の当該事業の支援金は1年度当たり1000万円を上限に、10件程度採択する予定とのことです。支援金の提供などから、今後もますますグローバルサイエンスキャンパス事業が広く展開されることが予想されます。
関連記事:JST、次世代科学技術系人材の育成事業を行う大学などを公募
グローバルサイエンスキャンパスに参加してみよう!
グローバルサイエンスキャンパスは、高校1年生の夏から参加できる大学もあります。将来は科学への道を歩みたいと考えているなら、高校入学と同時に情報収集してグローバルサイエンスキャンパスへの応募を検討したいですね。大学内で同志の高校生達と研究をするなかで、将来へのビジョンが明確になることもあるでしょう。Amazonギフトカードプレゼント中!
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