国際バカロレアとはどんな教育プログラムなの?特徴と認定校を解説!
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グローバル化が進む現代社会では、世界で活躍できる人材の育成を目指す国際バカロレア(IB)への関心が高まっています。
「国際バカロレアって具体的にどんな教育なの?」「子どもにとって、どんなメリットがあるんだろう?」などの疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、国際バカロレアの基本情報から、プログラムの詳細、メリット・デメリットまで、わかりやすく解説します。
単に知識を詰め込むのではなく、生涯にわたって学び続ける力や、主体的な探究心を育むプログラムとして世界中から注目されているので、ぜひ参考にしてくださいね。
国際バカロレア(IB)とは?世界が注目する教育プログラムの基本

国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)とは、1968年にスイスのジュネーブで設立された非営利組織「国際バカロレア機構(IBO)」が提供する国際的な教育プログラムです。
多様な文化への理解と尊重を育み、探究心に富んだ人材の育成を目的としています。
特定の国の教育制度に縛られず、世界基準の質の高い教育を受けられるため、海外の大学進学に有利な資格として知られています。
日本でもその重要性は認識されており、文部科学省も普及を推進しています。
我が国では、「成長戦略2021」(令和3年6月閣議決定)において、国内における国際バカロレア認定校等を2022年度までに200校以上にすることを目標としています。引用:文部科学省IB教育推進コンソーシアム
国際バカロレアのプログラムを受けるためには、IBOから認定を受けた「IB認定校」に入学する必要があります。
令和5年3月に国際バカロレア(IB)認定校は200校を超えました。
国際バカロレアの4つのプログラム|年齢別のカリキュラム内容

国際バカロレアには、対象年齢に応じて4つの教育プログラムが用意されています。
プログラム名 |
年齢 |
---|---|
PYP(プライマリー・イヤーズ・プログラム) | 3~12歳 |
MYP(ミドル・イヤーズ・プログラム) | 11~16歳 |
DP(ディプロマ・プログラム) | 16~19歳 |
CP(キャリア関連プログラム) | 16~19歳 |
特に、16〜19歳を対象としたDP(ディプロマ・プログラム)は、国際的に認められる大学入学資格の「国際バカロレア資格(IBDP)」を取得できるのが大きな特徴です。
この資格は「世界共通の大学入学パスポート」とも称され、多くの国の大学で正規の入学資格や単位免除の条件として認められています。
資格取得には、2年間のカリキュラムを履修し、最終試験で45点満点中24点以上を取得する必要があります。
合格率は約7〜8割といわれています。
国際バカロレア認定校の種類と特徴

日本国内で国際バカロレアのプログラムを提供する認定校には、主に2つの種類があります。
- 一条校
- インターナショナルスクール
一条校とは、日本の学校教育法第一条に定められた「学校」のことで、一般的な小・中・高等学校が当てはまります。
一条校のIBコースでは、日本の高校卒業資格と国際バカロレア資格の両方を取得できるのが大きなメリットです。
また、一部の科目を日本語で履修できる「日本語DP(デュアルランゲージ・ディプロマ)」を導入している学校も多く、英語力に不安がある生徒でも挑戦しやすい環境が整っています。
一方、インターナショナルスクールは、主に日本在住の外国籍の子どもを対象とした教育施設で、授業は基本的にすべて英語で行われます。
国際バカロレアのメリット|グローバルな進路を拓く

国際バカロレアの教育には、多くのメリットがあります。
メリット1:海外大学・国内大学双方の進学に有利
IB資格でハイスコアを記録すれば、ハーバード大学やオックスフォード大学などの海外のトップ大学への進学の道が拓けます。また、近年では国内でも「IB入試」を導入する大学が増えており、一般入試とは異なる評価軸で受験できるため、進路の選択肢が大きく広がります。
メリット2:生涯役立つスキルが身につく
国際バカロレアの学習は、知識の暗記だけでなく、自ら課題を見つけて探究する「探究型学習」が中心です。このプロセスを通じて、物事を多角的にとらえる批判的思考力、自分の考えを論理的に伝えるコミュニケーション能力、主体的に学ぶ探究心など、変化の激しい社会で生き抜くための力が養われます。
国際バカロレアのデメリットと注意点

多くの魅力がある一方で、国際バカロレアを目指す際にはいくつかの注意点も理解する必要があります。
デメリット1:金銭的な負担が大きい
一般的な公立高校と比較して、IB認定校の学費は高額になる傾向があります。学校によっては、授業料の他に施設利用料や教材費、課外活動費などが必要になる場合もあるため、事前に総額を確認しておきましょう。
デメリット2:学習の負荷が高い
国際バカロレア、特にDPは非常に高度で課題の多いプログラムです。論文作成(EE)、プレゼンテーション(TOK)、課外活動(CAS)など、高いレベルの自己管理能力と学習意欲が求められるため、一部の生徒にとっては大きなストレスとなる可能性も考えられます。
デメリット3:通える学校が限られる
IB認定校の数は全国的に増えてきてはいるものの、まだ大都市圏に集中しているのが現状です。お住まいの地域によっては、通学が困難な場合もあるでしょう。
国際バカロレアはどんな人におすすめ?

国際バカロレアは次のような生徒におすすめの教育プログラムとなります。
まとめ:国際バカロレアで未来の選択肢を広げよう

国際バカロレアは、単に大学進学に有利な資格であるだけでなく、これからの時代に求められる思考力や探究心を育む先進的な教育プログラムです。
もちろん、学習負荷の高さや費用面など、乗り越えるべき課題もあります。
しかし、国際的な環境で主体的に学びたいと考える生徒にとって、IB教育は将来の可能性を大きく広げるきっかけとなるでしょう。
もし国際バカロレアに興味を持ったら、まずは各認定校のWebサイトを調べたり、学校説明会に参加したりして、情報収集から始めるのがおすすめです。
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