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読書好きの子どもになるためには?親が取り組める5つのヒントと本の選び方

 
音読協会提供

子どもには読書好きになって欲しい――。そんな願いを持つ幼児や小学生の親のために、読み聞かせの大切さを広めている 「一般社団法人音読協会」の本澤愛さんが、子どもが読書好きになるためのヒントを5つお伝えします。読書のメリットや本の選び方を年齢別に解説します。

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「伝える力がつく」「学力アップ」など読書のメリットは計り知れない!

音読協会提供

ここでは、読書の魅力をより深く知っていただくために、読書のメリットを4つまとめてみました。

①子どもの学力は読書の量できまる!

読書量と学力の関する多くの研究では、読書力が多い子どもの学力は高くなる傾向があるということが分かっています。読書量が多いと、語彙が豊富になり、学力の基礎となる読解力も高まります。豊かな語彙や読解力は、国語だけでなく、算数や英語などほかの全ての教科の内容を理解するのにも必要であり、学力を上げるには欠かせないものです。読書量を増やすための環境を上手く作ることが大切です。

 ②本を通して世界観が広がる

子どもは、「心から楽しい!」「面白い!」と感じたものから多くのものを自然と学び取っていくといわれています。子どもが自ら興味を持った本を手に取ることで、世の中にある様々な考え方や価値観など知ることができ、学校だけでは知りえない広い世界を学ぶことができます。多角的に物事を考える思考力を伸ばすことができるでしょう。読書をするかどうかで、人生の豊かさにも影響を与えます。

③考えを「伝える」が育つ

これからの時代を生きていく子どもたちには、主体的に情報をくみ取って、自分の頭で考え、さらに伝える力が必要になってきます。人に自分の考えを伝えるためには、まずは言葉を知らなければなりません。言葉の数が多いほど、相手に伝えたい内容を明確にわかりやすく伝えられるでしょう。

 ④疑似体験を通して感情をコントロールできるようになる 

本を読むことで、子どもの気持ちは落ち着いたり、あるいはやる気がみなぎったりと、さまざまな情動が起こります。読書をよくする子どもが一般的に落ち着いている傾向があるのは、客観的に自分を見つめたり、本の中の登場人物と自分を重ねて疑似体験したりすることによって様々な感情をコントロールするトレーニングをしているからです。

読書好きの子に育つ「習慣作り」のために親ができる5つのヒント

親は子どもが本好きになるための環境を用意し、読書好きになるためのサポート役になることが求められます。ここでは、子どもが読書好きになるために家庭でできる5つのヒントをお伝えします。

①幼少期から読み聞かせをたっぷりしよう

音読協会提供

幼いころからたくさんの読み聞かせをしてもらった子どもは、耳から聞いたものを頭でイメージする力が育ちます。のちに自分で本を読むようになったときにスムーズにイメージ化ができやすく、自然と読書好きになりやすい傾向があります。これまでの読み聞かせをあまりしてこなかった方も大丈夫!今からでも遅くはありません。今日から読み聞かせをたっぷりしてあげてください。

②本は惜しみなく買い与えよう

本にお金を使うのは最良の教育投資です。日頃から子どもと本屋に行く機会を増やして、できるだけ子どもに自由に本を選ばせ、買い与えるようにしてください。たくさんの本を買うと相当なお金がかかってしまいます。まずは図書館などを利用して、借りて読んだ本の中から子どもが気に入った本を購入するとよいでしょう。

③子ども専用の本棚を作ってあげよう

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子ども専用の本棚を作ってあげることで、本がより身近に感じられるようになります。立派な本棚はいりません。ラックやカラーボックスでも大丈夫。我が家は、0歳のころに子ども専用の本棚を作りましたが、小学生になると子どもが自分好みに本を並べて楽しんでいます。整理整頓をしながら本への関心や愛情も育っていくというメリットもあります。

 ④見えるところに本をそっと置いておこう

本は家の中でいつも子どもの目の入る場所にあるのがベスト。我が家の場合は、親が買った本をそっとリビングの机の上やラックに無造作に置いておくようにしてきました。ポイントは、本を無理やり読ませるのではなく、毎日遊ぶおもちゃと同じように「いつもそばにあるもの」という存在に意識を育てること。子どもは、気が向いたときに本を開いて眺めます。親しむ回数が増えれば、本が好きになるでしょう。

⑤親が本を読んでいる姿を子どもに見せよう

親が本を読んでいる姿を見せることで、子どもは本を読むことに興味を持ちます。子どもはほんとうに親の言動をよく見ていて、真似していきます。

読書好きになるための本の選び方を年齢別に紹介

では、具体的にどんな本を子どもに読ませたらいいのでしょうか?ここでは、永く読み継がれている名作絵本や12歳ごろまでにぜひ読んでみたい良書を年齢別に紹介します。

<全年齢>長く読み継がれている名作をたくさん読もう

良い本とは、何度も読んでも発見があるような本です。かわいいイラストや、表面的な関心をひく仕掛け本ではなく、子どもの内面を揺さぶるもの。どんな本が良いのかが判断がつかない場合は、国内外で永い間読み継がれているむかしばなしや民話を選ぶと良いでしょう。幼児~小学校低学年までは親による読み聞かせをメインにして、中学年以上になったら一人で読めるようになると良いですね。

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  • 「日本のむかしばなし」… 瀬田貞二 (著)、瀬川康男 ・梶山俊夫(絵)
  • 「こどもに聞かせる世界の民話」…矢崎源九郎
  • 「イギリスとアイルランドの昔話」… 石井桃子(編・訳)、J. D. バトン(絵)
  • 「世界のむかしばなし」… 瀬田貞二(訳)、太田大八(絵)

<0~2歳>日本語のリズムを楽しめる絵本

赤ちゃんの時期は日本語のリズムを楽しむ時期です。赤ちゃんは読み聞かせが大好きで、親の声と絵からさまざまなことを吸収します。ワンワンやニャーニャーなどの動物の鳴き声や乗り物が走る音などを表現すると、赤ちゃんの関心をひきつけるだけでなく、理解を助けることができます。1歳以降からは食べ物への関心も広がります。お気に入りの絵本ができたら、何度も繰り返して読んであげましょう。

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  • 「もこもこもこ」… 谷川俊太郎(著)、 元永定正(絵)
  • 「じゃあじゃあびりびり」… まつい のりこ
  • 「いないいないばあ」… 松谷みよ子(著)、瀬川康男(絵)
  • 「がたんごとんがたんごとん」… 安西水丸
  • 「フルーツめしあがれ」… 視覚デザイン研究所(著)、高原美和(絵)
  • 「くだもの」… 平山和子
  • 「おべんとうバス」… 真珠まりこ

<3~5歳>引き込まれるストーリー性のある絵本

幼児期は語彙が爆発的に増え、日本語の基礎ができる大事な時期です。美しい日本語で綴られ、引き込まれるようなストーリー性のある本は子どもを夢中にさせます。国内外を問わず、永く読み継がれている名作をたっぷりと親子で楽しみましょう。この時期に、文字への興味を持ち始める子もでてきます。一人で読むことは急ぐ必要がありませんが、読みたがる気持ちをやさしく見守ってあげてください。

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  •  「ぐりとぐら(こどものとも傑作集)」 … なかがわりえこ(著)、おおむらゆりこ(絵)
  • 「だるまちゃんとてんぐちゃん」… 加古里子
  • 「つるのおんがえし(はじめてのめいさくえほん)」… いもとようこ
  • 「でんしゃがはしる」… 山本忠敬
  • 「かいじゅうたちのいるところ」… モーリス・センダック (著)、 じんぐう てるお(訳)

<6~9歳>ファンタジーの世界へ 図鑑で知識欲を育てよう

小学校に入り、世界が一気に視野が広がる時期です。ファンタジーや冒険ものなど想像力を豊かにしてくれる本がお勧めです。一方で、ファンタージよりもノンフィクションや科学系の図鑑に惹かれ、「もっと知りたい!」と食い入るように読む子もいます。本のジャンルはなんであれ、子ども自身が面白い!と思えれば、一気に読書好きに成長していきます。図書館や書店に行く頻度を増やしましょう。

音読協会提供

  • 「注文の多い料理店(宮沢賢治童話集1)」 … 宮沢賢治(著)、太田 大八(絵)
  • 「オズのまほうつかい(子どものための世界文学の森)」 … ライマン・F・バウム(著)、新井 苑子(絵)、山主敏子(訳)
  • 「エルマーの冒険」 … ルース・スタイルス・ガネット(著)、 ルース・クリスマン・ガネット(絵)、 わたなべしげお (訳)、子どもの本研究会 (編)
  • 「マジックツリーハウス」 … メアリー・ポープ・オズボーン (著)、 食野雅子(翻訳)
  • 「ルドルフとイッパイアッテナ」 … 斉藤 洋(著)、杉浦範茂(絵)
  • 「サンタクロースっているんでしょうか?」 … 東逸子(絵)、中村妙子(訳)
  • 「昆虫(講談社の動く図鑑MOVEシリーズ)」 … 講談社 (編)、 養老孟司(監修)
  • 「花(小学館の図鑑NEOシリーズ)」 … 多田多恵子(著)、 大作晃一・亀田龍吉(その他)

<10~12歳>自分の人生を考えるためのヒントを与えてくれる本

これからの自分の生き方を模索し始める時期です。自分はどんな人間で、どんな人生を歩んでいきたいのかを考えるためのヒントを本から得られれば心強いものです。本を読めば悩む心が軽くなり、そっと後押ししてくれる人生の共になります。ショートエッセイなど複数の短編が1冊に盛り込まれた本にも挑戦したいですね。長編シリーズなどを読み始めたらもう一人前の読書人。後は静かに見守りましょう。

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  • 「きまぐれロボット」 … 星新一(著)、あらゐけいいち(絵)
  • 「銀河鉄道の夜(宮沢賢治童話集)」 … 宮沢賢治(著)、ヤスダスズヒト(絵)
  • 「小学5年生」 … 重松清
  • 「バッテリー」 … あさのあつこ(著)、佐藤真紀子(絵)
  • 「モモ」 … ミヒャエル・エンデ  (著・絵)、 大島かおり(訳)
  • 「神様のカルテ」 … 夏川草介
  • 「宇宙への秘密の鍵」 … ルーシー&スティーヴン・ホーキング(著)、 さくまゆみこ(訳)
  • 「二分間の冒険」 … 岡田淳 (著)、 太田大八(絵)

読書に関してよくある親の悩みや疑問を解消!

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iPadで電子書籍を読むのはいいの?

A. 幼児期から小学生の低学年のころは、電子書籍ではなくできるだけ紙の本で読むことをお勧めします。電子書籍の場合は一般的に値段も安くて求めやすいというメリットがありますが、電子の文字は紙の文字に比べるとやや読みにくく、集中力も途切れがちになるからです。

子どもがキャラクター本や図鑑しか選びません...どうすれば?

A. 本屋に行って子どもに本を選ばせるとキャラクターのものやクイズや図鑑ばかりを選んでしまうということはよくあること。その場合は、どもが欲しいというもの1冊、親が選んだ1冊の合計2冊を購入して、親が選んだ本と一緒に読んでみるとよいでしょう。我が家の息子は科学図鑑ばかりを読みたがる時期がありましたが、好きな科学系の読み物をいくつか読み聞かせしたりしてみると、自分でも面白がって読むようになりました。

漫画版や簡易版は読ませていいの?

A. 漫画形式の本は字だけの本に比べるとイラストが載っているため読みやすく、簡易版は短時間で読めるメリットがあります。ただし、文字から自分で自由に想像するイメージ力や原文の中に盛り込まれている豊かな表現を楽しむことができなくなってしまうデメリットもあります。子どもがどうしても欲しがる場合は読ませても良いですが、親の方から積極的に買い与える必要はないでしょう。

音読協会・本澤愛さんからのメッセージ

子どもが読書好きになるかどうかは親のちょっとした心がけと行動次第です。本がいつも身近にあるような環境づくりを親御さんが進んでしてあげてください。本のある生活は子どもに幸せを与え、その後の人生が豊かになっていきます。すべての子どもたちが読書好きになることを願っています!

コエテコが選ぶ!子どもにおすすめの習い事!

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