未就学児のうちから、子どもに英語を学ばせたいと考えている保護者の方も少なくありません。幼少期から英語に触れさせる選択肢の一つとして「インターナショナルプリスクール」が挙げられますが、そもそもどんなところか具体的に分からないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では「インターナショナルプリスクールってどうなの?」と思っている方に向けて、インターナショナルプリスクールの概要から、メリット・デメリット、選び方まで徹底解説します。
「子どもに英語を学ばせたい」「インターナショナルプリスクールに興味がある」という人はぜひ最後までご覧ください。
インターナショナルプリスクールとは?
インターナショナルプリスクールとは、英語を使って保育を行う施設を指します。アメリカやイギリスでは、就学前の子どもが通うスクールを「プリスクール」と言いますが、日本では明確な定義はありません。各スクールで対象年齢やカリキュラムが大きく異なるため、実際に園に見学に行き、通っている子どもたちの様子を見たり、方針を聞いたりして見極める必要があります。
参考:プリスクールおすすめ
インターナショナルプリスクールと保育園・幼稚園の違い
インターナショナルプリスクールは、英語版保育園・幼稚園といったイメージを持っている人も多いかもしれませんね。しかし、厳密には自治体に認可されていないところがほとんどで、認可外の保育施設が多いのです。入学年齢はスクールごとに異なり、0歳から受け入れているところもあれば幼稚園と同じく3歳からのところもあります。
開園時間もさまざまで、平日5日間夕方まで預かってくれるところもあれば週2日で14時までのところもあり、生活スタイルや教育方針に合ったスクールを選ぶ必要があります。
参考:保育園児におすすめの習い事
保育園児におすすめの習い事10選 いつから始める?ママが悩む「送迎」や月謝事情も
元気にすくすく育っていく幼児期の子どもは、保育園児になると身近な人との関わりが増え、社会とのつながりを意識するようになります。子どもが関心を持つ分野の習い事を、送迎をどうするかも含めて検討している保護者もいることでしょう。ここでは、保育園児におすすめしたい10の習い事と、ネックとなる送迎の対処法などについて紹介します。
この記事をcoeteco.jp で読む >インターナショナルプリスクールとインターナショナルスクールの違い
インターナショナルプリスクールとインターナショナルスクールは同じものなの?と思う人もいるかもしれませんが、両者は対象が異なります。基本的にインターナショナルスクールは、留学生や海外経験のある帰国子女など、英語を母国語とする子どもを対象としています。一方で、インターナショナルプリスクールは、英語が母国語ではない日本人の子どもが対象です。
しかし近年では、日本人向けのインターナショナルプリスクールでも、インターナショナルスクールと名乗っていることも多くあります。そのため、名前だけでどのようなスクールか判断するのは難しくなってきていると言えるでしょう。
インターナショナルプリスクールのメリット・デメリット
ここからは、インターナショナルプリスクールに通うメリット・デメリットについて確認していきます。インターナショナルプリスクールに通うメリット
インターナショナルプリスクールに通うメリットは以下の通りです。- 国際感覚が身につく
- 早期英語学習ができる
- 英語を学ぶ時間が確保できる
- コミュニケーションスキルが向上しやすい
- 外国に対して興味を持ちやすい
さらにネイティブスピーカーの講師のもとで、正しい発音を幼少期から耳にすると、発音やスピーキングの面で習得がスムーズに進みやすくなるメリットもあります。
インターナショナルプリスクールに通うデメリット
インターナショナルプリスクールに通うデメリットは以下の通りです。- 学費が高額になる
- 卒業後に英語を忘れてしまう可能性がある
- 日本の文化やマナーを習得できない可能性がある
ただし2019年10月から実施された幼児教育無償化は、一定の条件を満たしていればインターナショナルプリスクールにも適用されます。対象であれば市区町村から補助を得られるため、気になっている園が対象かどうかしっかりと確認しておきましょう。
インターナショナルプリスクールを選ぶ際のポイント
ここからはインターナショナルプリスクールを選ぶうえで、確認してほしいポイントを解説します。入学後に後悔しないためにも、どのような点に着目して選んだら良いのか具体的に見ていきましょう。- 教育方針が一致しているか
- 講師の質が良いか
- 延長保育やスクールバスがあるか
- 卒業後のサポートがあるか
教育方針が一致しているか
まずはご家庭で教育方針を話し合い、その方針に合ったスクールを選びましょう。インターナショナルプリスクールは、スクールごとに方針やプログラムが大きく異なります。たとえば、オールイングリッシュで英語のみの保育をおこなうスクールもあれば、日本語も使うスクールもあり、どちらが良いかは各家庭によって異なるでしょう。
さらに、近年では英語学習だけでなくアートや音楽、サイエンス、リトミックなどさまざまなカリキュラムを用意しているスクールも増加してきています。
「スクールに求めること」や「子どもの何を伸ばしたいか」などをご家族で話し合い、すり合わせしておくことが大切です。
講師の質が良いか
インターナショナルプリスクールは子どもを長時間預けることになるため、講師の質も重要なポイントです。正しい発音やアクセントを学ばせたい場合は、英語を母国語とする講師が在籍しているスクールを選ぶと良いでしょう。英語を母国語とする講師は一人だけで、あとは日本人の講師という場合もあるため、割合もチェックすることをおすすめします。
さらに、子どもと講師の相性も重要なポイントです。ある程度候補のスクールを絞ったら、体験入学などで子どもへの接し方や講師との相性も確認しておきましょう。
子どもと講師の相性が良くないと、学習意欲低下や英語への苦手意識につながる可能性もあるため、注意が必要です。
延長保育やスクールバスがあるか
インターナショナルプリスクールの時間や場所、制度が生活スタイルに合っているかも重要なポイントです。共働きなどの家庭の事情で、18時ごろまで預けたい人もいるでしょう。その場合は、延長保育の最長預かり時間や料金も確認してください。スクールによっては、15時以降延長料金が発生するところもあれば、18時までかからないところもあります。
さらに、自宅から距離の離れたスクールの場合は、スクールバスでの送迎があると便利です。
小学校入学と共に保護者を悩ますのが「放課後の過ごし方」です。共働き家庭では多くの場合、学童を検討するでしょう。 最近はさまざまな特色ある民間学童が注目されています。今回の教育トピックでは民間学童にフォーカスし、人気の民間学童一覧表と共に、公立学童との違いや料金設定、カリキュラムなど多岐にわたって解説します。
この記事をcoeteco.jp で読む >卒業後のサポートがあるか
英語力を維持するためには、卒業後のサポートがあるインターナショナルプリスクールを選ぶと良いでしょう。英語は継続して使わないとすぐに忘れてしまい、培った英語力が無駄になってしまう可能性があります。小学生を対象にしたアフタースクールや、英語を使ったダンス・アート・プログラミングなどのクラスを設けているところもあります。スクールを決める際は卒園後のことも視野に入れて選ぶと良いでしょう。
インターナショナルプリスクールまとめ
当記事では、インターナショナルプリスクールに興味のある人に向けて「そもそもインターナショナルプリスクールとは?」という概念をはじめ、保育園・幼稚園との違いや、メリット・デメリット、選び方まで解説しました。インターナショナルプリスクールは、スクールによってカリキュラムや教育方針が大きく異なります。事前にしっかり情報収集してから、入学を検討してくださいね。