高校生が短期留学をするメリット

短期留学は、「期間」「コスト」面で大きなメリットがあります。高校生が短期留学をするメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。

学校を休まずに海外体験できる

短期留学とは、3カ月以内の留学を指すのが一般的です。プログラムによっては1週間程度のものもあり、高校生の長期休暇を利用できます。

留学しても学校の出欠に影響しないのは、短期留学の大きなメリットといえるでしょう。

留学にかかるコストが安価

留学先やプログラム内容にもよりますが、短期留学は長期留学と比較してかかる費用が安価です。コスト面の負担が少ないのは、家庭にとってはうれしいポイントといえます。

留学にかかるコストには、以下のものがあります。

• 学費
• 居住費
• 生活費
• 交際費
• 交通費
• 食費
• 海外留学保険費
• 渡航費　など

半年以上の長期留学の場合、留学にかかる費用は100万円以上を見積もっておかなければなりません。一方数週間の短期留学なら、留学費用を100万円以内に抑えることは十分に可能です。

渡航のハードルが低い

短期留学は現地での滞在期間が短いため、入念な準備を必要としません。旅行感覚で気軽に渡航できるのは、短期留学ならではの魅力です。

長期留学の場合、ビザの取得や居住地の確保などが必要となります。現地に知人や頼れる人がいない場合、情報を集めるのさえ一苦労です。渡航後はしばらく日本の土を踏むことができず、孤独を感じても1人で耐えなければなりません。海外経験の少ない高校生にとっては、非常に大きな負担となることが予想されます。

「渡航してもすぐに帰ってくる」という安心感があるのは、高校生自身にとっても、家族にとっても無視できないメリットです。

高校生が短期留学をするデメリット

短期留学は意味がないといわれるのは、語学力を向上させるためには時間が少なすぎると考えられるためです。広告姓が短期留学を選択するデメリットについて見ていきましょう。

英語力の大幅なアップは期待できない

一般に、英語初心者が日常会話に困らない程度の英語力をつけるには半年以上の現地滞在が必要といわれています。数週間のみ滞在する短期留学では、渡航前後の英語力に大きな変化は見られないかもしれません。

ただし、「英語を使った」「日本語の聞こえない環境に身を置いた」という経験は、決してムダにはなりません。特に高校生は吸収力が高く、大人以上にたくさんのことを知ったり感じたりできます。

高校生での短期留学がグローバルな視点の獲得や本格的な英語学習へのきっかけにつながれば、短期間でも留学した甲斐があると思えるでしょう。

慣れたころに帰国しなければならない

留学中の英語力は少しずつ向上するわけではなく、一定のタイミングで爆発的に向上するといわれています。1～2週間の短期留学では、英語を口にすることに抵抗を感じにくくなったタイミングで帰国することとなるかもしれません。

留学初期は耳が英語に追いつかなかったりボキャブラリーが不足していたりして、英語が口から出てこないといわれます。英語力の向上を感じるのは、英語を話すための素地ができあがる1カ月を過ぎたあたりからという人がほとんど。積極的に英語を話せるようになれば、英語力は一気にアップしていきます。

「もっと英語で話したい！」と思えるころに帰国しなければならないのは、留学した人が最も残念に感じる点の1つです。

高校生の短期留学を成功させるためのポイント

高校生の短期留学を成功させるには、留学前の準備を徹底させることが大切です。短期留学に行く前に、やっておきたいことをご紹介します。

英語の基礎力を上げておく

短期留学に行く前に基礎的な英語力を身に付けておけば、ローカルとも積極的にコミュニケーションを取ることができます。現地の生活がスムーズになるのはもちろん、英語体験を増やせるのが魅力です。

また英語基礎力を磨いておけば現地のスクールで上位のクラスに入れます。レベルの高い学びを得られる分、英語力の向上が期待できるでしょう。

なお留学でどのくらいの英語力がついたかは、渡航前後にTOEICやTOEFLを受験すると分かります。短期留学の効果を適切に測れるよう、帰国前・帰国後には必ずテストを受けましょう。

日本人が少ない環境を選ぶ

限られた時間を有効に活用するなら、日本人がいない語学学校やマンツーマンプログラムを選択しましょう。日常から日本語を徹底的に排除することが、短期間での英語力向上につながるはずです。

周囲に日本人がいない環境なら、嫌でも英語を使うしかありません。頭の柔らかい高校生なら英語オンリーの環境に慣れるのも早く、短期留学でも英語力の向上を期待できます。

目的に合った留学プログラムを選ぶ

高校時代の短期留学を実りのあるものにするためには、「英語学習」以外の面にも目を向けることが大切です。留学の目的を適切に設定した上で、留学プログラムを選択しましょう。

留学地域

【人気の留学地】

• アメリカ
• カナダ
• イギリス　など

本格的な英語・米語を学べるアメリカ・カナダ・イギリスは、高校生の短期留学先として人気です。大学で長期留学を予定している人の中には、短期留学でその国との相性を測る人もいます。

このほか、マルタやフィリピンなども人気の高い留学先です。

留学形態

• 個人留学：完全なカスタムメイド型
• パッケージ留学：滞在や食事・学習がセットになったパッケージ型

個人留学は、個々のニーズや状況に合わせてコースやアクティビティを選べるのが魅力です。短期留学でも充実した時間を過ごせますが、留学費用は高額になります。

パッケージ留学は、グループ型の留学です。引率者が付くケースも多く、同じ年齢の仲間たちと現地で英語を学びます。食事や滞在先・渡航費も含まれているので、留学費用は比較的安価です。

高校生での短期留学体験は、将来に大きな影響を与える可能性があります。グローバルな世界を見る・触れるチャンスをムダにしないよう、目的や達成したいことに合わせて留学プログラムを選択してください。

高校生短期留学メリットデメリット まとめ

高校生の短期留学は、異文化体験できる・生きた英語に触れられるなどがメリットです。「短期であること」がデメリットとされますが、海外での生活体験は決してムダにはなりません。「短期留学は意味がない」などをデメリットとは考えず、気軽に挑戦してみるのがおすすめです。

近年は1週間程度の短期留学プランがさまざまあり、長期休暇を利用しての短期留学も十分に可能。現地が気に入った場合は、大学入学後に長期留学にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。