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27,000名以上の生徒の中から、予選大会を勝ち抜いた27名の出場者たち。教室の先生やご家族など大応援団で観覧席は埋まり、熱気あふれる大会となりました。
ヒューマンアカデミーの教室に関心のある方、プログラミングやロボット大会の様子を知りたい方、全国大会の模様をたくさんの写真と共に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ヒューマンアカデミージュニア ロボット教室全国大会とは
ヒューマンアカデミージュニアロボット教室全国大会は、
- アイデアコンテスト
- テクニカルコンテスト
アイデアコンテストは、コンテスト参加者たちが自身で製作したオリジナルのロボットで腕を競います。年齢・レベルごとに4つのコースがあります。
テクニカルコンテストは、自作のオリジナルロボットで、課題をクリアーしスピードと正確さを競います。今回は日清食品による協力のもと、カップヌードルを作るという楽しい課題に挑戦。小学校高学年から高校生まで精鋭12名がチャレンジしました。
それでは、大会の模様を見ていきましょう!
ヒューマンアカデミージュニア ロボット教室全国大会「テクニカルコンテスト」
テクニカルコンテストは、最上位コースであるアドバンスコースの生徒が参加するコンテスト。精密に調整されたロボットとプログラミングを駆使して競います。アドバンスコース
ロボット3要素(入力系・制御系・出力系)を組み合わせ、より高度なロボットを製作。ミドルコース修了生が対象。テクニカルコンテストには、小学校高学年から高校生まで12名が出場。
今回のテクニカルコンテストは、日清食品の協賛により、非常にユニークな課題となりました。
コンテストの課題は、麺や具材に見立てた数種類のパーツをロボットに取り込んで運び、カップにいれて「カップヌードル」を完成させること。
ルールは細かく決まっていますが、簡単に説明すると…
- 麺が1本でも容器に入っていないと得点にならない
- 各具材の全種類が容器に入るとボーナス得点がもらえる
- 時間は1分間、麺や具材の数で競う
という決まりです。
ミッション!カップヌードルを完成させよ!
実はテクニカルコンテスト、競技前の準備段階から「かなりの難題」であることがわかりました。
図の四角いところに「スクランブルエッグ」をはじめとした具材や「麺」を並べるのも、出場者本人が行うのですが……ロボットはそれぞれ動作が違うため、少しでも取りやすくするために、具材の並べ方にもこだわりがあるようです。麺パーツを1本ずつまっすぐに揃える子もいれば、ななめに置く子もいましたね。
どの子も、具材を思ったとおりに並べようと真剣勝負。うずくまり、ロボットと同じ高さの目線で、「1ミリのズレも許さない!」と意気込む様子に、見ている側までドキドキです。
麺と具材を置いたボックスの間には、障害物となるペットボトルが置かれています。そのため、ロボットのスタート位置も、大きなポイントになるようでした。
勝負を有利に運ぶには、なるべくボックス近くにロボットを寄せたいところ。しかし、寄せすぎるとロボットの一部がボックスや障害物に触れ、止まってしまったり、空回りしてしまったりします。
無事にロボットが発進しても、麺や具材をカップヌードルの容器に入れるのは、これまたひと苦労!
多くの麺を持ち上げ、「おお、うまくいきそう」と思ったら、麺が容器からこぼれてしまい……。カップヌードルが完成せず、「ああ〜」というため息が漏れる場面もありました。
どの選手も大変苦労していましたが、それだけに、全種類を容器に入れられた選手には、会場からは大きな拍手が湧き起こりました。
走行型ロボットの競争は、ライントレース(黒いラインに沿ってロボットを走行させ、ゴールまでのタイムを競う)形式で行われることが一般的です。しかしこの大会では、「カップヌードルを作る」課題の難易度が高く、スピード以上に正確な動きや「落とさない・こぼさない」工夫が勝敗のカギを握った模様です。
さぁ、最終結果は審査発表を待ちましょう。お次は、かわいい年中さんから中学生までが登場したアイデアコンテストです。
ヒューマンアカデミージュニア ロボット教室全国大会「アイデアコンテスト」
アイデアコンテストでは、教室で使用しているキットを用いて、オリジナルロボットの製作を競います。以下、4つのコース別に行われました。
①プレプライマリー/プライマリーコース
年中さんから小学校低学年が対象。スモールステップで無理なく楽しくロボットの世界に触れる。今回は年長さん3人の男の子が大会に挑む。
②ベーシックコース
小学生が対象。テキストを見ながらロボットを正確に製作し、構造や動きの仕組みを観察し、ロボットの改造にチャレンジする。今大会では5名が選出。
③ミドルコース
ベーシックコースからレベルアップし、「感じて考えて動く」自律的なロボットを作る。小学生3名が選ばれた。
④アドバンスコース
ロボット3要素(入力系・制御系・出力系)を組み合わせ、より高度なロボットを製作。ミドルコース修了生が対象。小学校高学年から中学生の4人が出場。
「なるほど!」とみんなが感心したロボット運輸
完成度が高く、わかりやすいプレゼンテーションも高い評価を得た「ロボット運輸」。製作者は、ベーシックコースの加藤さん(愛知県、鹿山教室)です。
トラックがバックで荷物を乗せる台に向かうと、コンベアから荷物が運ばれます。荷物が乗ると、トラックは今度は前方に進み、赤い屋根のおうちに到着します。
トラックに荷物が乗ると、その重みでTロッドの向きが変わり、スイッチがオンになってトラックが前進するアイデアが秀逸!
「ベーシックコースのキットにはモーターが1個しかないのですが、本作はうまく活用していますね」と審査員の大和先生も感心していました。
実力者揃いのアドバンスコース「楽しい対戦ゲーム!ダルマさんが転んだ」
平澤さん(愛知県、豊橋中野教室)の「ダルマさんが転んだ」はとてもユニークなアイデアが光った作品です。
右側にいる大きなロボットは「鬼」。スイッチを押している間はモーターが回転し、糸を巻き取ります。同時に、糸につながれている子どもたちのロボットが前に進みます。
そして、鬼ロボットは定期的に振り返ります。その時に、子どもたちが動いていたら「負け」になるわけです。
ゲームをうまく進め、子どもロボットが鬼の赤い部分にタッチしたら「勝ち」です。クリアした時に流れる音にも工夫があり、ロボットと対戦する楽しいゲームに仕上がっていました。
審査員の大和先生から「楽しめるものを作るって、楽しいよね」と語りかけられ、笑みがこぼれた平澤さん。たくさんの工夫と実際の動きが伝わる良い作品と評価されました!
高性能すぎる!チャレンジ精神を見せてくれた「◯✕ゲーム」
◯☓くんを製作したのは、中学生の西川さん(愛知県、上小田井教室)です。
小さい頃によく友だちと遊んだ「マルバツゲーム」をロボットと対決できるという、楽しいアイデアに期待がふくらみます。
ところが、ギアがうまく噛み合わない様子……。壇上で調整をしていましたが、いったん席に戻ることになりました。
審査員の高橋先生からは「この大会では、発表の段階でどうしてもロボットがうまく動かない場合、もう一度チャンスを作るようにしています。わたしたちも、ロボットが動かなくて苦労したことがたくさんありますから、気持ちは痛いほどわかります」と語りました。
また、審査員のひとり、大和先生からも「難易度の高いことをやるには、それだけのリスクが伴います。でも、難しい挑戦をすることによって大きく力も伸びる。西川さんはとても価値のある挑戦をしています」と熱い励ましがありました。
そして西川さんは、プログラムの微調整なども行った上で再登場し、ロボットがマルバツゲームの一手目を打つところをプレゼンテーション。予定したところまではプレゼンできなかったようですが、ロボットの高い性能はよく伝わってきました!
「完成させるかどうかは自分との戦いでもある。なんとか完成までさせて、後から動画でもいいから見せてほしい!あるいは来年また応募してほしい」と高橋先生。
ヒューマンアカデミーの全国大会では、状況を見て再チャレンジが推奨されるシーンが過去にもあったそうです。
大切なのは、挑戦すること。そしてあきらめずに目標を達成すること。
出場した参加者ひとりひとりが、長い時間の試行錯誤、トライアンドエラーの末にロボットを完成させ、何度も何度もプレゼンテーションを練習してきたことも伝わってきて、「挑戦者たち」の熱い想いにあふれた大会となりました。
驚愕!エキシビションのロボットたち
今大会は、初めてエキシビションも行われました。エキシビションには、教室の先生や修了生が出場。まずはこちらをご覧ください。
なんとビックリ!ギターロボです。製作者は大阪府の狭山池前教室修了生の花園さん、高校生です。花園さんは、過去に2年連続MVPを受賞しています。
本物のギターにオリジナルロボットを装着。モーターがピックとなって弦を弾いて音を奏でます。
「でも、ひとつ欠点があります」
と、花園さん。その欠点とは、メロディが弾けないこと。というわけで、花園さんが生歌を披露してくれました!会場は拍手喝采です。
花園さんには、通っていた教室の先生からサプライズメッセージが届いていました。
「入会当初は机ではなく、床の上に部品を広げては作品を作るので、見守るのが大変だった。でも、その集中力がすごかった」とのこと。さらには、彼が大会でMVPをとるまで、そして進路で悩んだ姿についても触れられており、観客席はしんと静まり返りました。
成長を見守ってきた教室の先生のあたたかい想いと、自分の道を切り拓いて力強く歩んでいる花園さんの姿は、後輩の皆さんたちにとって大きな励ましとなったのではないでしょうか。
花園さんは大会終了後に、後輩たちに向けてこんなエールを贈ってくれました。
「失敗しても、しゃーない!失敗をおそれずに、そして大会ではたとえうまくいかなくても落ち着いて、またセッティングし直せば大丈夫。だから、どんどん挑戦してほしいです」
花園さん、熱いメッセージをありがとうございました!
なおエキシビジョンでは、片岡先生の「ロボキオサウルス」も、佐々木先生の「着せ替え電車」も登場。さすがのオリジナリティと緻密に計算されたギミックで大いに観客をわかせてくれました。
「自分で作れる人になろう」高橋先生のことばが響く
大会では、高橋先生の特別講演とお楽しみ抽選会も行われました。
講演では、これまで高橋先生が携わってこられた、乾電池CM のエボルタ、組み立てロボットの「ロビ」やロボット電話「ロボホン」などの開発や展開プロセスの苦労についてユーモアをまじえて話してくださいました。
印象に残ったのは「自分で作れる人になると、いいことがいっぱいあります」という言葉です。
自分で工夫して、思い通りに作れるって楽しい。しかもそれは、自分の未来を自分で作っていけることにもつながる…そんな高橋先生のお話は、参加者全員の胸に深く刻み込まれたことでしょう。
こうして盛りだくさんの大会が終わり、いよいよ審査発表です。
そして表彰式がスタート!
テクニカルコンテスト
優勝 池田さん(愛知県、大高青山教室)「参加するのは7年目です。今まで見てくださった先生と、お父さんお母さんに感謝したいです」
アイデアコンテスト受賞者
プレプライマリー/プライマリーコース最優秀賞 さっかーくん 塩谷さん(愛知県、風かおる丘幼稚園教室)
「おとうさんとおかあさんに、がんばったよ!って言いたいです」
ベーシックコース
最優秀賞 うさぎとカメ 柿本さん(兵庫県、ブルメール舞多聞前教室)
「審査員の先生にデザインがかわいいと言われて嬉しかったです。カメの動きがうまくいってよかった!」
ミドルコース
最優秀賞 トレインロボ 加藤さん(滋賀県、彦根インター教室)
「ロボットを安定して動かせたのでよかったです。全国大会に出場する人たちの作品はみんなすごいなと思いました」
アドバンスコース
最優秀賞 ダルマさんが転んだ 平澤さん(愛知県、豊橋中野教室)
「家族や友だちに、『最優秀賞になったぜ、いえぇーい!』と伝えたいです!」
特別賞の受賞者
テクニカル特別賞- 勝又さん(愛知県、大高青山教室)
協賛社特別賞(テクニカルコンテスト)
- 鶏冠井さん(愛知県、豊橋中野教室)
- 高野さん(愛知県、鹿山教室)
協賛社特別賞(アイデアコンテスト)
- 中田さん(愛知県、鹿山教室)
- 藤橋さん(茨城県、古河駅前教室)
- 雪竹さん(埼玉県、浦和コルソ教室)
ヒューマン特別賞
- 伊藤さん(愛知県、東山公園教室)
- 内藤さん(山口県、山口湯田教室)
ユカイ工学賞
- 菊池さん(宮城県、仙台上杉教室)
RISE(ライズ)賞
- 辻󠄀尾さん(愛知県、大高青山教室)
栄光のMVP賞を獲得したのは…
見事、MVP賞を獲得したのは「ロボット運輸」の加藤さんです。
受賞コメントを求められて、ちょっとはにかむ笑顔が素敵でした!
「荷物がうまくトラックに乗らなくて、ベルトコンベアの角度を変えるなど苦労しました。MVPがとれて良かったです。自分の好きなロボットを作れることがとても楽しいです」
ご家族みんなが、喜びを分かち合っている光景も心あたたまるものでした。加藤さん、これからの活躍に期待しています!
審査員の皆さん
写真左から
【審査委員長】ロボットクリエイター 高橋智隆先生
【審査委員】ヴイストン株式会社代表取締役 大和信夫さん
【審査委員】ユカイ工学CEO 青木俊介さん
【審査委員】ヒューマンアカデミー株式会社代表取締役 今堀健治さん
【審査委員】ヒューマンアカデミー株式会社児童教育事業部事業部長(RISE兼任) 須藤冬暁さん
大会後の取材で、須藤さんは「知っているものを再現するロボットが多い中で、たとえばうさぎとカメのように時間をコントロールする新しい工夫が見られたのが印象に残りました。続けていけばきっと力が積み上がり、成果が出ます。多くの皆さんに、大会をめざしてほしい」と語ってくださいました。
ヒューマンアカデミーで大会に出る緊張と喜びを体験しよう!
朝10時から、夕方まで続いた今大会。
取材に訪れる道すがら、東大の緑豊かなキャンパスで記念撮影をしたり、親子で肩を寄せ合い「なんかすごいね!」と興奮したように話したりしている光景を見かけました。
観客席を見渡すと、お手製の応援うちわや、参加者の名前を書いたボードを手に、わが子や教室の生徒さんにエールを送る姿もたくさんありました。盛大ですが、アットホームでもあるのがヒューマンアカデミージュニア ロボット教室全国大会の特徴です。
審査委員長の高橋先生がお話していたように、自分でモノをつくることは自分で未来をつくることにもつながります。こんな大会をめざして、まずは一歩、踏み出してみませんか?
今回、審査員のおひとりである須藤さんも携わった「ヒューマンアカデミージュニア・一般社団法人未来創生STREAM教育総合研究所の共催による『クリエイティブロボティクスコンテスト2024』」の模様はこちらからどうぞ!
2024年6月16日、ヒューマンアカデミージュニアと一般社団法人未来創生STREAM教育総合研究所の共催で開かれた『クリエイティブロボティクスコンテスト2024』が開催されました。審査員や大勢の観客がうなり、笑い、驚き、感嘆した大会の様子をたくさんの写真とともに紹介します。
2024/11/06 10:16
カップヌードルですから!ヌードル抜きはありえないのです!