子どもが習い事を嫌がるときの親の対処法は?挑戦する力を育てるコツ
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「やってみたい!」と目を輝かせて始めた習い事。でも、まだ数回しか通っていないのに「行きたくない」「つまらない」と言い出されたら……。続けさせるべき?それとも、本人の意思を尊重してやめさせたほうがいい?
多くの親が一度はぶつかるこの悩み。実は「やめる・やめない」の判断に正解はありません。でも、子どもの“挑戦する力”を育てるには、親としての関わり方がとても大切です。
「やめさせる」「続けさせる」どちらの選択にも、メリットとデメリットがあります。正解がないからこそ、悩むのは当然です。
この記事では、そんな迷いの中で親ができること、声のかけ方、そして判断のヒントをお届けします。
子どもが習い事を嫌がるとき、親が確認すべきポイントと声かけの工夫

子どもが習い事を嫌がっている場合、まず心に浮かぶのは「まだ始めたばかりなのに」というモヤモヤ。
でも、すぐに「ダメ、続けなさい!」と言いたくなる気持ちをこらえて、一度立ち止まってみましょう。
親が考えるべきポイント3つ
- 「嫌がる」理由を具体的に聞き取る
- 一時的な「伸び悩み期」でないか見極める
- 過去の成功体験を思い出させて自信につなげる
では、ポイントを掘り下げていきましょう。
本当に「つまらない」だけ?理由を丁寧に聞き取ることが第一歩
子どもが態度に出す「習い事を嫌がる」背景には、いろんな気持ちが隠れていることがあります。- できなくて悔しい
- 先生や友達との相性が合わない
- 体力的にきつい
- 思っていたイメージと違った
「つまらない」のひと言だけで判断せず、「どんなところがつまらないの?」「どんなときにそう思うの?」と、子どもが感じていることを具体的に聞いてあげましょう。

次男がスイミングに通い始めて、2回目から「行きたくない」と言い出したことがあります。わたしは「やりたいって言って始めたばかりでしょ!」と呆れつつも、しかめっ面で黙り込む次男を引っ張るようにスクールに連れていきました。
実は、「ワッペンがついていないスイミングキャップ」(ワッペンは級をあらわす)をかぶるのがどうしても嫌だったらしい。気にしいの次男は、周りと違うのが気になったのかもしれません。
入会時にレベルにあったワッペンはもらえるのですが、手違いがあってまだ手元になかったのです。
次の回でワッペンをもらい、キャップにつけると「オレ、スイミングがんばる!」と、手のひらを返したように意欲満々になっていました。
そんなことで!?と大人が思うことでも、子どもにとっては嫌気がさす原因になります。
「やめたい」「つまらない」の裏にある感情をうまく引き出してあげて、根本にある具体的な理由がわかれば対処しやすくなります。
一時的な壁かも!?習い事は“伸び悩み期”がある
どんな習い事でも、ある程度続けていると「思うようにできない」時期がやってきます。早いケースだと、習い事を始めて1ヶ月程度、レッスン2〜3回目で嫌がる素振りを見せたり、行きたくないと訴えたりすることも。子どもも「伸び悩み」の壁にぶつかるのは自然なことです。
- 最初は楽しかったけれど、難しくなってきてついていけない
- まわりと比べてしまって自信をなくす
- 成長を実感できなくて面白くないと感じる
こうしたときこそ、親の励ましが大きな意味を持ちます。

「できないことがあるのは当たり前」「今は踏ん張りどきかもね」と伝えることで、「自分はダメだ」という気持ちから少しずつ抜け出せるかもしれません。
ついつい「なんですぐにそうなるのよ」「飽きっぽいからダメなのよ」と言いたくなりますが、グッとこらえて!まずは「そうだよね」と気持ちを受け止めてから、励ましてあげましょう。
実を言えば、「なんで、あんたってそうなのかねぇ」なんて愚痴まじりに、わざとらしいため息をついていたのがわたしです。今となって、あの時、違う言葉をかけていたらと思うことばかり。
同じような後悔をしてほしくないので、ここはお父さん・お母さん、おおらかな気持ちで頑張ってくださいね!
続けた先にある「できた!」の達成感

壁を乗り越えたときの「できた!」という達成感は、子どもにとってかけがえのない経験になります。
自信にもつながり、次のチャレンジへの土台になるのです。
だからこそ、習い事を嫌がる際は、「続けることで得られる喜び」も一緒に思い出してみましょう。
たとえば、「前は鉄棒も苦手だったけど、練習してできるようになったよね」と、これまでの成功体験を振り返るのもおすすめです。
できたことを褒められるのは、何度だって子どもは嬉しいものです。
習い事を通して得られる達成感は、子どもの大きな成長につながりますが、すべてのケースで「続けること」が正解とは限りません。
ときには、親の「がんばってほしい」という思いが、逆にプレッシャーになってしまうことも…。
無理に続けさせると逆効果になる場合も
どんな理由であれ「とにかく続けさせなきゃ」と無理強いしてしまうと、かえって逆効果になることも。イヤイヤ通い続けることで、自己肯定感が下がったり、習い事そのものを嫌いになったりしてしまう可能性があります。
「続ける=えらい」「やめる=ダメ」と思い込まず、子どもの心の状態を見ながら、柔軟に対応していきたいですね。
習い事をやめる選択が子どもを伸ばすことも|柔軟な判断で挑戦力を育てる

子どもが習い事を嫌がっているからといって、すぐに習い事をやめさせるのは、「甘やかしている」と感じる親も少なくないと思います。
でも、「やめる」ことも、実は子どもにとって大切な学びになるのです。
子ども自身の「合わない」感覚を尊重する

習い事にも相性があります。
大人だって、新しく始めた仕事や趣味が「なんだか違うな」と感じてやめることがありますよね。子どもも「やってみたら合わなかった」と感じることはあるのです。
- 動くのが好きな子にとっては、机に向かう習い事は退屈かもしれない
- 集団が苦手な子は、大勢の前で発表するような教室がストレスになるかもしれない
理由を聞いても「なんかイヤなの!」「なんとなくつまらない」と、あいまいな返答が続く場合には、シンプルに「合わないのだな」と考えた方がよいかもしれません。
「合わない」と感じたことを認めてあげることで、子どもが自分の気持ちを正直に伝えることに自信を持てるようになります。
他の習い事を試すチャンスととらえる

習い事をひとつやめたからといって、すべてが終わりではありません。むしろ、それをきっかけに「もっと合うもの」「本当に好きなこと」に出会えるかもしれないのです。
「やめた」からこそ、新しい可能性が広がることもあります。
「いやだ」「じゃ、やめよう」で終わりにするのではなく、「やってみたいこと」を見つける方向に舵を切るようにしてみませんか。
「やめた」経験から得られる学びもある
やめた経験は、決して無駄にはなりません。- 自分に合わないものを見極める目が育つ
- 新たなスタートを切る力がつく
- 「終わらせる」ことの責任を学ぶ
そう考えると、「やめる」ことも、子どもにとって立派な“挑戦”だと感じられます。
「すぐやめるクセ」にならないための親のフォロー

とはいえ「ちょっと嫌ならすぐやめる」クセがついてしまうのは避けたいところです。
だからこそ、「どうしてやめたいのか」を一緒に考えたり、「じゃあ、次は何に挑戦してみようか」と前向きな声かけを意識したりすることが大切です。
「やめること」ではなく、「やめたあと、どうするか」に焦点を当てて、親子で話し合えるといいですね。
続けさせるかどうか迷ったときの判断基準|子どもにとって何がプラスかを考える

最後に、どうしても迷ったときの判断のヒントをいくつか紹介します。
大切なのは、親の思いよりも「子どもにとっての意味」を軸に考えることです。
子どもの年齢や性格によっても対応は変わる
まだ小さいうちは、興味があちこちにいくのも自然なことです。好奇心を大切にしつつ、「とにかくやらせてみて、嫌ならやめさせよう」と割り切るのもひとつの考え方。反対に、小学校高学年であれば「やりきる経験」が自信になることもあるので、様子を見守りつつ続けられるよう励ましてみましょう。

元気いっぱいパワフルだけど飽きっぽい子もいれば、人見知りだけどコツコツ作業を続けるのが苦にならない子もいます。性格や特徴と、習い事の状況を照らし合わせながら、その時々によって判断しましょう。
迷ったら、夫婦でとことんわが子の性格について話し合ってみましょう。意外と夫婦で違う見解を持っていることもあります。
子どもを知っている第三者(友人や親族など)に状況を説明し、客観的な意見を聞くのも良い方法のひとつ。
さまざまな角度から子どもを見て、判断材料を増やし、柔軟に対応できるといいですね。
「本人の意思」と「理由の明確さ」を重視する
「友達がやめたから」「今日は疲れたから」など一時的な理由なら、少し様子を見てもいいかもしれません。はっきりと、なぜやめたいのかを訴えるようなら、その理由をきちんと聞いて認めてあげてもいいのではないでしょうか。子どもによっては、言葉ではなく態度や表情で“本音”を吐露している場合もあります。「毎回お腹が痛くなる」「眠れないほどつらい」といったサインがあるなら、見過ごさないようにしたいですね。
親の価値観だけで判断しない

「自分が子どものころ続けてよかったから」「わたしはやりたくてもできなかったから」そんな気持ちから、つい子どもに習い事を続けさせたくなることがあります。
でも、子どもは親とは別の人格。
赤ちゃんの頃から見てきたからこそ「この子のために」と思ってしまいますが、自分の気持ちと切り離して考えてみることも大事です。
自分が小学生だった時、本当はやりたくなかった習い事、どうしても嫌で行ったフリをして怒られたこと。子ども時代を思い出し、子ども視点で「どう思っているのかな」と想像してください。
子どもの“挑戦する心”をつぶさないように
「すぐあきらめる子になってほしくない」という気持ちの裏には、「がんばってほしい」という愛情があります。でも、それがプレッシャーにならないよう「あなたの気持ちを大事にしているよ」と伝えていきたいですね。
親の前向きな声かけや見守る姿勢があれば、子どもは「自分にはできる」「次も挑戦してみよう」と感じられるはず!
「子どもの習い事」よくある質問(FAQ)

Q1:子どもがすぐに「やめたい」と言いがちなタイプなのですが、習い事を続けるモチベーションを保つにはどうすればいいですか?
A:モチベーションを保つためには、「目に見える小さな成長」を一緒に喜ぶことが効果的
たとえば、「前より長くピアノを弾けるようになったね」「今日は大きな声で挨拶できたね」など、小さな変化に気づいて声をかけましょう。
また、習い事の目的を親子で再確認するのもおすすめです。
Q2:一度やめた習い事に、また興味を持ち始めた場合、再開させても大丈夫でしょうか?
A:もちろん再開してOKです。
「やめた」経験があるからこそ、次はどこが楽しいのか、どんな点が自分に合っていたのかを理解しやすくなります。
以前と同じ教室でなく、別の環境に変えるだけで気持ちが前向きになることもあります。
Q3:習い事を続けることで、将来的にどんな力が育つのでしょうか?
A:「継続する力」「困難を乗り越える力」「自己表現力」など多岐にわたる力がつく。
必ずしもプロをめざす必要はありませんが、小さな成功体験を積むことで自己肯定感が育ち、将来の選択肢を広げるきっかけになります。
習い事を続ける上で、まさに継続は力なりを感じることもあるでしょう。やめたくなった時に自分の気持を言語化することで、相手に納得してもらうコミュニケーション力もつきます。
耐えて乗り越える経験も、挫折する経験も、子どものうちにたくさん体験しておきたいことです。
Q4:親が「やめたほうがいいかも」と感じたとき、どう子どもに伝えたらいいですか?
A:子どもの気持ちをさりげなく聞いてみましょう。
「やめる?」とストレートに聞くよりも、「最近ちょっと疲れているみたいだね」「前より楽しくなさそうだけど、どう思っている?」など、気持ちに寄り添う言葉で切り出しましょう。
子どもが自分の思いを整理するきっかけになります。
どんな判断でも子どもの挑戦力は育てられる|大切なのは親の関わり方

子どもが「本当にやりたいこと」を見つけるのは、実はとても難しいことです。
だって、私たち大人だってそうですよね。今でも「自分が本当にやりたいことって何だろう」と迷うことがあるのですから。
だからこそ、いろんな習い事にチャレンジさせることには意味があります。
それは「やりたいこと」「好きなこと」に出会うための、大切な“きっかけ作り”。やってみなければ、本当に好きかどうかなんてわかりません。
でも、ときには「やめたい」と言うこともあるでしょう。そんなときこそ、親の関わり方が大切です。
無理に続けさせるのではなく、「やってみたこと」自体を前向きにとらえられるように。「やめる」という選択さえも、子どもにとっては次の挑戦へのステップになるかもしれません。
続けるか、やめるか。その判断に正解はありません。でも、どちらの選択でも子どもが「自分にはチャレンジする力がある」と感じられるように、親としてそっと背中を押してあげられるといいですね。
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親からすれば、習い事を始めて3ヶ月程度でも「なんかもう、つまらない」なんて言われると、やり始めたばかりじゃない!って思いますよね。
でも、3ヶ月目が「壁」になることも、よくあります。