親世代と何が違う?今の小学校で変わったことを解説!授業や学校生活から見える教育改革
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ひとり1台のタブレット、自分で調べて発表する授業、正式教科の英語。こうした学び方の変化は、AI時代を見据えた教育改革によるものです。一方で、運動会の形式や、連絡アプリの普及など、日常の学校生活にも変化が広がっています。
今回の教育トピックでは、現役ママたちに聞いたリアルな声も交えながら、変化の背景と「これからの時代に合わせて」家庭でできることをお伝えします。
親世代と今の小学校、授業はここまで変わった

小学校から、国語や算数、理科、社会といった教科がなくなったわけではありません。しかし、「何を学ぶか」だけでなく、「どう学ぶか」が大きく変わったことが、親世代との最も大きな違いです。
以前は先生の説明を聞き、教科書やノートを使って知識を身につける授業が中心でした。現在は、子どもたちが自ら調べ、考え、話し合い、発表する場面が増えています。
さらに、ひとり1台のタブレット端末が整備され、デジタル教材やオンライン資料を活用した授業も日常的になりました。まずは、親世代との違いを見てみましょう。
親世代と今の小学校を比較
| 項目 | 親世代 | 現在 |
|---|---|---|
| 授業の道具 | 教科書 ノート 黒板など |
ひとり1代のタブレット端末 電子黒板など |
| 学び方 | 先生の説明を聞くことが中心 | 調べる・話し合う・発表する学びも 積極的に活用 |
| 調べ学習 | 夏休みの自由研究などが中心 | 日常の授業でも取り入れられている |
| 発表 | 代表者が前に出て発表が多かった | グループ発表やプレゼンテーションが 日常的に |
| 英語 | 一部の学校で外国語活動 | 5・6年生では正式な教科に |
| プログラミング | なし | 各教科でプログラミング的思考を 取り入れている |
| ICT活用 | パソコン教室があり 専科(図工や音楽)のような授業が中心 |
ほぼ毎日の授業で活用する学校も多い |
「正解を覚える授業」から「考えて伝える授業」へ
変化を象徴するのが、「主体的・対話的で深い学び」です。難しく聞こえますが、簡単にいえば、先生が一方的に教えるだけではなく、子ども自身が考えたり、友だちと意見を交わしたりしながら学ぶ授業です。
たとえば、以下のような授業が増えています。
- 社会では資料を見比べながら課題を考える
- 国語では文章を読んで自分の考えを発表する
- 理科では実験結果から理由を話し合う
「覚えれば終わり」ではなく、知識をどう使うかまで学ぶことが重視されるようになっているのです。
教育が変わろうとしています。先生が一方的に授業をし、生徒は受け身で聞くだけ......というパッシブ(受動的)な学びではなく、生徒がみずから学ぶアクティブ(能動的)な授業に変わろうとしているのです。この記事ではアクティブラーニングについてくわしくご紹介します。
2025/11/12
タブレットは「目的」ではなく「道具」
「子どもたちがタブレットを開いてタッチしながら勉強しているのを目の当たりにすると、ほんと時代は変わったなぁと思った」今回、自分の小学生時代と比べて、今の学校や勉強で変わったなと思うことを小1から小5までの子を持つ親7人に聞いてみたところ、こんなことを話してくれたママがいました。
そして実際に7人とも「タブレット学習は自分たちの小学校時代にはなかったもの」であり、多少の差こそあれ「でもタブレットで何をやってるのかわからない」というのも共通していた意見です。
学校がめざしているのは、タブレットを使えるようにすることではありません。調べた情報を整理したり、発表資料を作成したり、あるいは学習の記録を残したり、タブレットは、学びを深めるための道具として活用しています。
もちろん、ノートに書く学習や漢字練習、計算などの基礎学力も、これまでと変わらず重視されています。
紙からデジタルに置き換わった、のではありません。タブレットは、「学びを支える道具」のひとつ。目的はタブレットを使うことではなく、子どもたちがデジタル機器を活用し、より深く学ぶことです。
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なぜここまで変わった?教育改革の背景

では、なぜ学校の授業はここまで変わったのでしょうか。
学校の授業がここまで変わった理由は、「先生の教え方」でも「タブレット導入」でもなく、社会そのものの変化にあります。
AIの進歩やデジタル化、グローバル化により、子どもが大人になる頃には今は存在しない仕事や働き方が当たり前になっているかもしれません。
これからは知識を覚えるだけでなく、自分で考え、課題を見つけ、人と協力して解決する力が求められます。時代を取り巻く環境の変化を受け、文部科学省は学習指導要領を改訂しました。
重視されるようになった3つの力

① 知識・技能
基礎的な読み書きや計算、各教科の知識など、学びの土台となる力です。② 思考力・判断力・表現力
情報を比較したり、自分なりの考えをまとめたり、それを相手に伝えたりする力です。③ 学びに向かう力・人間性
自ら学ぼうとする姿勢や、他者と協力して取り組む力などを指します。知識を土台にしながら、「考える」「伝える」「活用する」力まで育てようというのが、今の教育の考え方です。そのため、タブレット学習や探究学習、グループワークなども、こうした力を育てるための手段として取り入れられています。
小学生の親も知っておきたい!変化は大学入試までつながっている

小学生の親にとっては、中学はイメージしやすくても、高校や大学までの進路はまだ先のことと感じられ、なかなか実感しにくいものです。
しかし、小学校で始まる学びは、中学・高校を経て大学入試まで一本の道でつながっています。この流れを子どもが小学生のうちから意識しておくと、教育費の準備も含め、後になって慌てずにすみます。
義務教育は、大人になるまでに身につけたい力の土台です。その先の学びへとつながる中で、情報を集めて整理し、自分で考え、伝える力が少しずつ積み重ねられていきます。
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小学校から少しずつ積み重ねられる「情報活用力」

その代表的な例が、情報教育です。
「プログラミング教育」が話題になることも多く、「小学生のうちからプログラミングを覚えなければいけないの?」と心配する保護者もいます。
しかし、学校がめざしているのは、プログラマーを育てることではありません。
大切なのは、コンピュータやデジタル機器を活用しながら、情報活用能力を育てること。
情報活用能力とは?
- 必要な情報を探す
- 情報が正しいか考える
- 整理・分析する
- 相手に分かりやすく伝える
そのため、情報教育は小学校から高校まで段階的に行われています。
高校・大学入試でも「考える力」が重視されるように
教育改革は、小学校だけの話ではありません。2025年度の大学入学共通テストから、新たに「情報」が正式な試験科目となりました。実は中学受験や高校受験でも、資料やデータを読み取り、自分で考えて答えを導く問題が増えています。必要な公式や解き方を覚え、問題にあてはめて回答するだけでは「答えが出ない」問いです。
- 情報を読み取る
- 比較する
- 根拠を考える
- 論理的に説明する
つまり、小学校で取り入れられている「調べる」「話し合う」「発表する」といった学び方は、その場限りのものではなく、高校や大学入試、さらには社会で必要とされる力につながっているのです。
「知識・暗記がいらなくなった」は誤解
ここで誤解してはいけないのが、「今は暗記しなくていい時代になった」というわけではないことです。読み書きや計算、漢字、語句、公式などの基礎的な知識は、これまでと変わらず学習の土台です。その上で、「知識をどう使うか」まで求められるようになったのが、現在の教育です。「知識」に「思考力」「表現力」「情報活用力」が積み重ねられたと考えるとイメージしやすいでしょう。
ここまで見てきたのは、学び方や入試の中身といった「学びの変化」でした。一方で、小学校で変わったのは授業の内容だけではありません。毎日の学校生活そのものにも変化が起きています。
親世代と今の小学校、学校生活はここまで変わった

授業や学び方だけでなく、学校生活そのものも、親世代とは大きく変わっています。ただし、ここでの変化の理由は、これまで見てきた教育改革とは少し異なります。
新型コロナウイルス感染症への対応や猛暑対策、ICT化、安全性やプライバシーへの配慮など、社会全体の変化を受けて、学校生活も少しずつ変わってきました。
つまり、授業も学校生活も、それぞれ違う理由がありながら「今の時代に合わせて学校が形を変えている」という点では共通しているのです。
実際に小学生の保護者に話を聞くと、「昔とは全然違う!」という声がたくさん聞かれました。ここからは、そのリアルな声を紹介します。
運動会の場所取りがなくなってラク。でも少し寂しい
運動会は学年ごとの入れ替え制になって、場所取りもお弁当作りもなくなりました。ラクになった反面、家族みんなで応援する一大イベントだったので、ちょっと寂しい気もします(Nさん/子ども・小4と小2)スクール水着じゃなくてラッシュガード!?

子どもから『みんなラッシュガード着てるよ。自分だけ着てない、裸みたいで嫌だ!』と言われたんです。確かに3歳くらいの頃からプールに行くとラッシュガードを着用させていましたが、学校はスクール水着というイメージしかなくて。
ママ友に聞いたら、『日焼けとかあるし、普通にみんな着てるでしょ』と言われて、あわてて買いに行きました(Tさん/子ども・小3)
欠席もアプリで連絡!ありがたすぎる
欠席連絡も学校からのお知らせも全部アプリ。欠席の時は、お友だちに連絡帳を渡すか、忙しい時間帯に(親も先生も!)ひたすら学校に電話してつながるのを待って伝えるとか、うちの親が面倒だってブツブツ言っていました。壁に貼ったクラス連絡網を見ながら、電話をしていた母が「また、いない!留守電だよ!」とイライラしていたのも日常茶飯時。今はサクッとアプリだから、本当にラク。共働きにはたいへん助かります(Sさん/子ども・小5と高1)
持ち物も知らぬ間に変化が…
なんだか「おしゃれ」な裁縫セット

昔はキャラクターのついた箱に入った裁縫セットでしたよね。学校から配布された購入用のプリントを見ると、今はスポーツブランドやシンプルなバッグ型が多くて驚きました。
娘から、◯ちゃんは、ビーズやキラキラのついたバッグ型でアレが良かった、と言われて。ネットで見てみたらいろいろあって、時代は変わったなーと思いました(Mさん/子ども・小5)
なにしろ昔と「暑さ」が違う!
息子は1.5リットルの水筒を持って行っています。重そうですが、この暑さでは仕方ないですね。最近になって体育館に冷房がついたそうで(教室には当然エアコンは以前からある)、体育も暑さ指数みたいのが上がると体育館でやるか教室で動画を見るとかになっているらしい。私たちの頃とは暑さの質が違う感じ、環境変化も感じます(Yさん/子ども・小4)
なんか昔より質素?
筆箱の中身も、鉛筆4〜6本、消しゴム1個、赤鉛筆1本など細かく指定されていて、私が子どもの頃のシャーペン全盛期とはずいぶん違うなと感じます(Iさん/子ども・5歳と小2)持ち物の指定や暑さ対策も、時代に合わせて変化している一例です。どの変化も、記憶にある「昔の学校」とは違う光景かもしれません。しかし、それぞれの変化には、その時々の社会に合わせた理由があります。
では、こうした学び方や学校生活の変化を踏まえて、家庭で意識したいことを見ていきましょう。
これからの時代に家庭で意識したいこととは

ここまで、学び方の変化と学校生活の変化を見てきました。内容はそれぞれ違いますが、共通しているのは「今の時代や環境に合わせて、学校も少しずつ形を変えている」ということです。
だからこそ家庭で大切にしたいのは、「自分たちの頃と比較する」のではなく、「今の状況にどう対応するか」という視点です。
水着のスタイルや行事のやり方が変わったのと同じように、学び方や評価の仕組みも、今の子どもたちに合わせて変化しているだけと捉えると、必要以上に不安を感じずに済みます。
まずはこの視点を持った上で、学校が育てようとしている「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「学びに向かう力・人間性」という3つの力を、家庭でどう伸ばせるか、具体的に見ていきましょう。
「正解」を教えるより、「どう思う?」と聞いてみる(思考力・表現力を育てる)
忙しい毎日の中では、つい子どもに答えを教えてしまうこともあるでしょう。もちろん、それが必要な場面もあります。一方で、少し余裕があるときは、「どう思う?」と問いかけてみるだけでも、子どもにとっては考える練習になります。
「今日、学校で一番楽しかったことは?」
「どうしてそう思ったの?」
「もし自分だったらどうする?」
「他に方法はあるかな?」
問いかけの会話は、思考力や表現力を育てるきっかけになります。正解を当てることではなく、自分の考えを言葉にする経験を積み重ねることが大切です。
「調べてみよう」が学びにつながる(情報活用力・判断力を育てる)
子どもから質問されたとき、すぐに答えを教えるのではなく、「一緒に調べてみよう」と声をかけるのもおすすめです。図鑑を開いたり、インターネットで検索したり、ニュースを見たりする中で、「どうやって答えを見つけるか」を学ぶ経験になります。
もちろん、インターネットの情報をそのまま信じるのではなく、「本当にそうかな?」「ほかの情報も見てみよう」と話し合うことも大切です。
学校の授業でも重視される「情報活用能力」や「判断力」は、こうした家庭での小さなやり取りの積み重ねで育っていきます。
習い事は「流行」より「興味」を大切に(学びに向かう力・主体性を育てる)
小学生でいうと、スイミングなど「わたしも子どもの頃通っていた」という習い事もある一方で、さまざまな教室が増えていて「いったい何をやらせたらいいのか」と迷うこともありますね。友だちが通い始めたと聞くと、親が焦ったり、子ども自身も「みんな行ってるもん」と言い出したりすることもあるでしょう。
しかし、流行や周囲に合わせて選ぶと、子どもにとっては「やらされている」感覚になりやすく、肝心の主体性が育ちにくくなる点には注意が必要です。
もちろん、「将来のために」英語教室に通う、計算が苦手だからくもんに行かせるといった、苦手克服や先回りの視点も大切です。
ただ、それ以上に重視したいのは、子ども自身が興味を持ち、「もっとやってみたい」と思えること。その好奇心こそが、「学びに向かう力」の土台になります。
昔と比べず、今の状況に対応していこう

学校や勉強方法の変化は、便利になった、良くなったこともあれば、「私の小学校時代の方がよかったなぁ」と思うこともあるでしょう。
世の中は常に変化している上に、今は自分たちが思っている以上に早く、激しく変化する時代。
それこそ子どもは当たり前にChatGPTを使っている、SNSで連絡を取り合う、公園で遊ぶ約束はしないがオンラインでゲームをやる時間を決めて帰宅する。そんなことも、自分の小学校時代にはなかったことで、「こんなんで大丈夫なのかな」と首をかしげたくなることもたびたびです。
でも、親も立ち止まっているわけにはいきません。自分の時代と比較せず、「ほぅ、こういうふうになっているんだ」とまずは受け止めていきましょう。
もちろん、子どもを取り巻く環境なら何でも受け入れよう、というわけではありません。
新しい環境にただ眉をひそめるのではなく、「どうしてそうなっているんだろう?」と背景に目を向けてみる。そのうえで、「わが家ではどう考える?」と、親子で話し合ってみることが大切です。
子どもの話にじっくり耳を傾けながら、親の考えもちゃんと伝えていく。そんな積み重ねが、時代と並走しながら少し先まで見据える「よく見える目」を、親子で育んでくれるはずです。学校や教育が変わっても、そんな姿勢で向き合っていきたいですね。
よくある質問(FAQ)
Q. タブレットばかり使っていて、読み書きや計算は大丈夫?
A. 学習指導要領では、漢字や計算などの基礎的な知識・技能も引き続き重視されています。タブレットは学びを広げるための道具であり、紙の学習に置き換わったわけではありません。Q. プログラミングは家庭でも早く始めたほうがいいですか?
A. 必須ではありませんが、プログラミング的思考を育てることを意識するのは大切です。プログラミングそのものではなく、「順序立てて考える力」や「課題を解決する力」を育てることです。遊びや工作、日常生活の中でも十分に育むことができます。プログラミング教育が必修化されて数年が経ちましたが、子どもたちがどのようなことを学び、将来にどうつながるのか、気になっていませんか。プログラミング教育は単なる技術の習得ではなく、論理的思考力や創造力など、AI時代を生きるうえで欠かせない本質的な力を育む教育です。本記事では、プログラミング教育とは何か、その本当の目的や必修化の背景、そしてお子さんが身につける3つの具体的な力をわかりやすく解説します。
2025/10/02
Q. 学校によって取り組みが違うのはなぜですか?
A. 学習指導要領は全国共通ですが、ICT環境や地域の特色、学校の方針などによって授業の進め方には違いがあります。タブレットの活用頻度や学校行事の運営方法なども、自治体や学校によって異なります。Q. 昔の教育と今の教育は、どちらがいいのでしょうか?
A. どちらか一方が優れているということではありません。基礎的な知識を身につけることは今も昔も大切です。その上で、今は「知識をどう活用するか」まで重視されるようになったことが大きな違いです。これからの時代を生き抜く力を育もう
親世代から見ると、今の小学校は驚くほど変わったように感じるかもしれません。授業では、一人一台のタブレット端末を使い、自分で調べ、考え、話し合い、発表する機会が増えています。その背景には、AIやデジタル化が進む社会を見据えた教育改革があり、小学校から高校、大学入試まで一貫して「思考力」「判断力」「表現力」「情報活用能力」を育てようという流れがあります。
一方で、運動会や水泳の授業、学校との連絡方法など、学校生活にもさまざまな変化が見られます。理由は教育改革とは別ですが、こちらも「今の時代に合わせて学校が形を変えている」という点は共通しています。
学び方が変わっても、学校生活が変わっても、子どもの成長を支える本質は今も昔も変わりません。大切なのは、「昔と違うから不安」と比較するのではなく、「今の状況にどう対応するか」という視点を持つことです。
家庭でできることも、決して特別なことではありません。子どもの話に耳を傾け、一緒に考えたり調べたり、興味を持ったことを応援したりすること。「これからの時代を生きる力」は、今、これから、始めていけばよいのですから!
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