プログラミング教育がわかる、プログラミング・ロボット教室がみつかる

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ヒューマンアカデミー「こどもプログラミング教室」の指導教材開発現場に潜入!その意外な実態をレポート

大井町駅前 ヒューマンアカデミーアフタースクール


論理的な思考力や問題解決能力を育む、と注目されているプログラミング教育。2020年から小学校の必修科目に決まったこともあってか、塾や教育機関がぞくぞくと子ども向けプログラミング教室をオープンしています。


しかし一方で、指導方法やカリキュラムの質や実態に関する情報は、あまり多くありません。本当にいろんなタイプのプログラミング教室がありますが、実際どのように指導のベースになる教材やカリキュラムが開発されているのか気になりますよね。


そんなカリキュラム開発    の現場を「ヒューマンアカデミーアフタースクール(2018年4月より「ひらくきっず」として運営)」で見られるということを聞きつけ、2017年6月に開講したばかりのヒューマンアカデミー「こどもプログラミング教室」の舞台裏、開発カリキュラムのトライアル現場に行ってきました。

1)アフタースクールの子どもたちとプログラミング

ヒューマンアカデミーアフタースクールの授業風景


「ヒューマンアカデミーアフタースクール(2018年4月より「ひらくきっず」として運営)」大井町教室のワンフロアにその現場がありました…。と、ものものしく訪ねたのですが、エレベーターのドアが開くとそこは子どもたちの元気な笑い声が!このアフタースクールは、学校が終わった子どもたちが放課後を過ごす、小学生のための学童保育施設のような学び場なのです。


子どもたちは、ここで友だちと一緒にいろんな遊びやワークショップを体験することができます。また別途授業料が必要ですが、ロボット教室や英語教室のような通学する習い事も用意されています。各スクールで習い事の設定が異なるそうですが、大井町教室ではちょうどロボット教室が行われていました。

 

このアフタースクールの中で、プログラミングに興味を持つ子どもたちが集まって「こどもプログラミング教室」のトライアル授業が行われていました。このトライアル授業で教材やカリキュラムの検証しながら各教室での指導内容を決定していくため、ここでの様子が開発のカギとなるのです。


2)ゲーム作りでプログラミングの基本を学ぶ

ヒューマンアカデミーアフタースクールの授業風景 パソコンに向かう生徒たち


3月からここでプログラミングを習い始め、ちょうど9か月目という小学生の3人が、教室開始時間とともに慣れた手つきでパソコンを立ち上げ、サインイン。さっそく、自作のゲームを披露してくれました。


「今は、ちょうどプログラミングによる基本的な動きを体感する段階です。ゲーム作りは想像力が必要ですし、何よりも興味を持ってくれます。子どもに分かりやすく、楽しく教えることができるので、指導に加えています」と、ヒューマンアカデミー「こどもプログラミング教室」で教材やカリキュラムの開発を担当する三浦正浩先生は言います。


ヒューマンアカデミーといえば、子どものためのロボット教室が大人気です。こちらはロボットの仕組みを考え、動かしています。そのロボット教室との違いを三浦先生に尋ねてみました。


「ロボット教室は文字通りロボットを動かす仕組み作りです。子どもたちは、ある程度ロボットの動きを予測しながら、仕組みを理解していきます。 一方、この『こどもプログラミング教室』は、動かす対象物から自分で想像して作らないといけません。またゲームやアニメーションの場合、ストーリー性も大事ですよね」と、発想力を働かせ、プログラムの仕組みをより深く理解した上で考えなければいけない点が違うとのことでした。


物を動かすだけでなく作る物から想像し、どういう状況にするかまで考える。その考え方を身につけるために、プログラミング教育が役に立つんですね。


とても難しそうですが、三浦先生は「だからここで、子どもたちの反応を確かめながら、一般の教室で実践する内容を固めていくことが有効なのです。子どもの目線を重視するヒューマンアカデミーならではのやり方が、プログラミング教育の質を高めていると言えます」と付け加えてくれました。



3)子どもの個性を見逃さないことも大切

ヒューマンアカデミーアフタースクールの授業風景 Scratchでゲームを作る生徒


さて、トライアルといっても90分の授業は本番と同じですから本格的です。興味深いのは、同じ指導を受けていても子ども達の世界観は様々で、仕上げるゲームには全く違う個性が表れていました。

 

 まず男の子のMくんは、マウスの操作でキャラクターを動かすゲームを作っていました。画面上に道があって、少しでもキャラクターが道を外れるとスタートに戻ってしまうゲームです。なかなかゴールできない手ごわいゲームですが、Mくんはこれをさらにカスタマイズ。

なんと最後には、障害物となる道を消してしまいました。これで、簡単にゴールできます。ゲームとしての面白さは謎?ではありますが、Mくんの「ゴールを邪魔するものは消す!」という着眼点に、なるほどと感心します。


ヒューマンアカデミーアフタースクールの授業風景 Scratchで作ったゲームで遊ぶ生徒たち


真ん中の席に座る女の子、Aちゃんは、得点取得型のゲーム開発に夢中。キーボードの連打で動くカニを打ち砕き、高得点をマークできる仕組みです。


ここでのプログラミングには「Scratch(スクラッチ)」という、子どもでも簡単に操作できる教育用のプログラミング言語を使用していますが、それにしてもオリジナルのキャラクターやスクリーンの背景の設定などを、手慣れた様子でパパっと変更するのです。デジタル世代の能力ってやっぱりすごい。



ヒューマンアカデミーアフタースクールの授業風景 Scratchでのゲーム制作を学ぶ生徒と先生

もうひとりの女の子、Kちゃんは、配置デザインや色にこだわるグラフィックデザイナータイプ。 画面の中に用意されたペイントのパレットを使い、綺麗な色の円を描いていきます。その画面を見て、先生は描いた円をプログラムで動かしてみることを勧めます。「ふ~ん?」と言いながら以前教わったことを応用し、先生と一緒に見事に円を動かしていました。


その動く円を見たAちゃんも、同じような円作りに挑戦し始めました。子どものやる気は、ちょっとした刺激で引き出されていくのですね。


4)プログラミングが言葉や文字化にする力に



ヒューマンアカデミーアフタースクールの授業風景 制作物の発表のために作文を書く生徒

90分授業最後の10分は、作ったゲームプログラムの発表と、専用の用紙に発表内容を書き込む作業が用意されていました。新しく覚えたことや、知ったことを振り返り、学びを子どもに定着させることが目的です。


操作は感覚的に行えたとしても、明確に言葉や文字で表現しなければ相手に伝えることはできません。言葉や文字化する能力は、物事を整理して考える力につながります。そしてみんなの前で発表することで、伝え方のテクニックも身に付きますよね。


このような能力は、今後の学力向上にも活かされるのではないでしょうか? 3人それぞれ、発表やまとめ方に違いはありますが、それも個性。ひとりひとり違う子どもたちが持つ無限の可能性を感じさせてくれる授業でした。


5)教育や指導のポイントは「子ども目線」


ヒューマンアカデミーアフタースクール 先生と生徒たち


子どもの発想は本当に自由で、大人が思いつかないような行動も起こします。ひとりひとりのこだわりに対応する先生は大変そうですが、子どもたちの可能性を引き出すためにいろいろなアドバイスをしていました。それは、子どもと直に接していなければ分からないことです。


三浦先生が仰っていたように教材やカリキュラムがこのような子どもの集まる現場から生まれてくることの大切さを実感したトライアル現場でした。


ヒューマンアカデミー「こどもプログラミング教室」の強みは、やはり定評のあるロボット教室で養ったノウハウが活かされている点が挙げられるでしょう。しかし、今回親の目線で見て新たに分かった強みは、ロボット教室とプログラミング教室の違いを踏まえて、教材やカリキュラム開発が行われているところだと思います。


逆に「プログラミングを学ぶこと」が、どんなことにつながっているかがしっかりと認識されていない教室では、あまり学習効果が期待できないとも考えられます。


実際、ロボットもプログラミングもごっちゃになって、子どもは自分の好きなことだけに集中し、習い事がただの遊びになっているところもあるような・・・。それも子どもと教室の相性なので、ダメと決めつけることはできないのですが、通わせる親としては、ある程度実態を把握しておいたほうがよさそうです。


 ヒューマンアカデミーの「こどもプログラミング教室」ですが、取材前は開発担当の大人があれこれ子どもに注文をつけながらトライアル授業を行っているようなイメージを持っていました。しかし実際に現場を訪れてみると、「大事なことはすべて子どもから教わった」という、教育指導の原点を大切にしている点が印象的でした。



<体験授業受付中>

今回ご紹介したヒューマンアカデミーの「こどもプログラミング教室」では、全国の教室で体験授業を実施しています。


体験授業では「Scratch(スクラッチ)」の基本操作と、キャラクターを動かしたり、音を出したりする簡単なプログラミングを学びます。その後、本番授業の一部体験として、Scratchを使った謎解きにチャレンジします。


マウス操作から始められる、初心者歓迎のプログラミング教室です。ご興味を持たれた方は是非体験授業にご参加ください。ご参加をお待ちしています!


ヒューマンアカデミー こどもプログラミング教室 授業風景

■こどもプログラミング教室概要


教育プログラミング言語の「Scratch(スクラッチ)」を使い「アニメーション」や「ゲーム」の制作、パソコン操作によるプログラミングの仕組みを学びます。操作・作成・改造・発表の1セットを3ヵ月。これを4サイクルで1年間のコースになります。


カリキュラムは全体で3年を予定しており、1年目はプログラミングで必要な「順次」「条件分岐」「反復」という3つの考え方があることを認知、2年目はそれらの組み合わせをどうするかを自分たちで考え、3年目はPCの機能を活かしたプログラミングを学び、全体を通してプログラミングの基礎を身につけられるようなカリキュラムとする予定です。



対象年齢:小学生中学年~

受講頻度:月2回×90分授業

入会金:10,000円(税抜き)

授業料:9,000円(税抜き) ※別途教材費が必要です。


http://kids.athuman.com/robo/programming/


(下図は1年目のカリキュラムイメージ)


ヒューマンアカデミー こどもプログラミング教室 カリキュラム

(取材・文・撮影/松井紀美子、 編集/コエテコ編集部)






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