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「ネットの情報を有効に活用する」という点では日米中韓の高校生の間で大きな差があることが指摘されています。今回は「ニュース」に焦点をあてて、数値を示しながら詳しくご紹介していきましょう。
1.ニュース関連の情報はインターネットから?
スマートフォンが普及したことにより、いつでもどこでも簡単にニュースを見ることができるようになりました。高校生のスマートフォン普及率は9割を超えており、スマートフォンでのインターネットの利用率も同様に9割以上となっています。また、高校生のスマートフォンでのインターネットの利用内容については、
- コミュニケーション(メール、メッセンジャー、SNSなど):92.3%
- 動画視聴:82.7%
- 音楽視聴:81.7%
- ゲーム:71.4%
- 情報検索:71.0%
- 地図、ナビゲーション:51.8%
- ニュース:50.7%
注目したいのが「ニュース」を閲覧する割合が年々高くなってきているという点です。これは高校生に限ったことではなく、小学生・中学生でも同じような数値の伸びを示しています。小中高の全体の割合を見ても、インターネットでニュースを見る割合は平成26年が29.2%なのに対し、平成27年は33.1%、平成28年は40.4%にまで伸びています。
スマートフォンが普及するにつれて、今後もインターネットでニュースを見る学生の割合はさらに増えていくでしょう。
2.インターネットでニュースを見るデバイスは?
スマートフォン以外にもネットに接続できる機器はたくさんあります。10代のは主にどのデバイスを利用してニュースを閲覧しているのか、デバイスごとの詳しい数値を見ていきましょう。まず最も利用率の高い「携帯機器」です。
- スマートフォン:40.4%
- 格安スマートフォン:38.1%
- 機能限定スマートフォンや子供向けスマートフォン:22.5%
- 携帯電話の契約が切れたスマートフォン:15.2%
- 携帯電話:10.6%
次に、「パソコンやタブレット」を見てみます。
- ノートパソコン:17.3%
- デスクトップパソコン:18.2%
- タブレット:15.0%
- 学習用タブレット:7.7%
- 子供向けタブレット:12.5%
それ以外の機器で見てみると、携帯音楽プレーヤーが9.0%、携帯ゲーム機が1.1%、据え置き型ゲーム機が1.8%、インターネット接続テレビが19.3%となっています。
やはり、スマートフォンでのニュース閲覧率が最も高くなっているようです。普及率も9割を超えており、平日におけるスマートフォンのインターネットの利用時間は「2時間以上」と答えている高校生が76.7%、平均時間も200分を超えていることからもスマートフォンでの閲覧が高くなっているのも当然のことだと言えます。
3.日本と米・中・韓の高校生のインターネットニュース利用の違い
日本の高校生がインターネットでニュースを閲覧する割合が年々増えていることはわかりました。それでは、国によって違いはあるのでしょうか?独立行政法人 国立青少年教育振興機構が発表した「高校生の勉強と生活に関する意識調査報告書-日本・米国・中国・韓国の比較-」で、日本と米・中・韓の高校生におけるインターネットのニュース利用に関しての違いを見ていきます。
「インターネットでニュース関連の情報を見ること」については日米中韓のいずれの高校生も7割以上が「よくする」「時々する」と肯定的な回答をしています。つまりネットでニュースを見ることそのものは各国の高校生に大きな差はないということです。しかしそれはあくまで「見ること」であって「活用」とは違います。日本の高校生は米中韓の高校生と比べると、ネットの情報を日常的に「活用」することが少ないという結果が出ています。
「インターネットで学習の情報や資料を調べたり、収集したりすること」で見てみると、米国は75.2%なのに対し、日本は52.3%と低くなっています。
さらに、「学習ソフトやアプリを使って勉強すること」では、中国が72.7%、アメリカが64.3%なのに対し、日本の高校生は29.2%と全体に比べかなり低くなっています。
また、「講義や授業の動画を見ること」「練習問題や試験対策問題を解くこと」「質問サイトにわからないことを質問すること」などの項目で見ても、日本が最下位となっています。
このように、インターネットの情報を「見る」ことと「活用すること」とで日本と米中韓の高校生との間には大きな開きがあるというのは気になるデータです。日本の高校生の中にも、見るだけでなく活用することが広がっていくような教育が必要になってきているのではないでしょうか。
4.「作る」にはまだまだPCが有利
最近は技術の進歩が目まぐるしく、スマートフォン1台でも様々なものを作ることができるようになってきました。画像加工やショート動画編集などは、むしろスマホで完結させた方が早いくらいかもしれません。しかし、プログラミングを始めとして「作る」という行為はやはり高度で複雑なことが多いです。そういった活動をするためには、まだまだスマートフォンよりもPCの方が優位であると言わざるをえないでしょう。
これからIT・プログラミング教育を行いたいと思っている親御さんは、ぜひお子さんにPCを買い与えていただくのが良いかと思います。価格はスペックにもよりますが、一度買ってしまえば数年は使えるものなので、長期的に見れば大きな負担にはならないでしょう。
まとめ
スマートフォンの普及が拡大するなかで、若い世代の人々も日常的にネットで様々な情報に触れられるようになりました。しかし、世界と比べると日本の高校生の「ネットの活用」はかなり遅れているというのが現状です。これは単に学校での方針や教えのみならず、家庭での親御さんの指導も重要になってきているといえるのではないでしょうか。単にスマホを買い与えるだけでなく「ネットを有効に使った学習」、または様々なデバイスを利用した勉強方法などを家族で話し合い、理解を深めていくことが大切です。