ICT教育のメリットとデメリットは?課題解消法も解説

学校教育では、生徒や児童の一人ひとりにタブレットPCが用意され、授業で活用されるようになってきました。

今回はICT教育の導入背景や、メリットとデメリット、また課題解消法について紹介していきます。
参考:タブレット学習小学生

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ICT教育の導入背景とは?

ICT教育とは、情報通信技術(Information and Communication Technology)の略語。
ITにCommunicationのCが入ることで、ITを活用しながら先生と生徒が交流を持ちながら授業を行うことを言います。
電子黒板を使って授業をしたり、ExcelやPowerPointの資料を使いながら協働学習をしたりと、新しい教育が始まっています。

ICT以上行くの導入背景として、情報教育による情報活用能力の育成や、教育指導における情報通信技術の活用、また校務の情報化の3つがあげられます。
子どもたちが情報を正しい使えるようになるのはもちろんのこと、教員の業務効率化なども目指しています。

ICT教育のメリット

では、ICT教育を行うメリットはどのようなことがあるのでしょうか。
ここからはメリットを紹介していきます。

授業がわかりやすくなる

今までは教科書のみを活用していた授業に、電子黒板やタブレットPCが使用できるようになると、動画や音声での学習が増えるため、理解度があがります
子どもたちが楽しく学べるための教材開発も進められています。

個々の能力に合わせた学習が可能になる

クラス全体での授業から、一人ひとりの学習習熟度に合わせた授業ができるようになります。
例えばタブレットPCを使用したデジタルドリルでは、子どもたちが問題を解くと自動採点され、間違った問題のみ復習ができたり、学習記録が残り先生が確認できたりします。

リモート学習を行える

新型コロナウィルスの影響で、学校へ通えない時期がありましたが、その間にリモート授業を行えるようになりました
先生の授業がオンラインで視聴でき、課題の配布や、ノートの写真を撮って先生へ提出するなど、離れた場所でも授業を進められるようになり、新しい可能性が広がりました。
不登校や外国籍の児童生徒、特別な配慮が必要な子にも、教室以外の場所で授業を行えるようになったのは大きな進歩です。

教員の負担軽減

校務でも授業でも、教員の負担は大きいものですが、ICT活用を進めることで、教員の負担軽減につながりました
学校アンケートや出欠管理をアンケートフォームを利用したり、子どもたちの作品や課題をタブレットPCに保存しておけることで成績をつける際に役立っています。
参考:タブレット学習

ITリテラシーが向上する

タブレットPCを使用する頻度が増えることにより、やっていいこと・やってはいけないことのITリテラシーのスキルを身につける必要性が出てきました。
社会に出てからモラルを守れるように、学生時代にセキュリティやSNSトラブルなどの事例を紹介し、自分ごとに感じてもらうようにすると、徐々にITリテラシーが向上していきます
参考:ITリテラシーとは?

情報の蓄積

今までは先生が個々の情報として持っていた授業資料などを、タブレットPC内で先生同士が共有することにより、他の先生がどのような授業を行っているのかといった情報が蓄積できるようになります
この単元ではこのデジタル教材を使用する。といった情報が先生同士で共有できるようになると、授業準備の時間を削減できるようになります。

今までできなかったことができる

卒業式や6年生を送る会、授業参観などをリモートでも視聴できるようにするなど、今までは考えられなかったことが実現できるようになりました。
卒業式は親のみの参加が多いですが、親以外の家族も卒業式をオンラインで見れるようになるなど、大変喜ばれています。

ICT教育のデメリット

ICT教育のメリットをお伝えしてきましたが、やはりメリットだけではなくデメリットも存在します。
ここでは、ICT教育のデメリットを紹介していきます。

あまり考えなくなってしまう

タブレットPCで調べ学習をする機会が増えるため、わからないことは調べる力が身につきます。
それにともない、自分で考える機会が減ってしまい、不明点はすぐに調べればいいと思ってしまうようになります。
まずは自分で考えてみる、それでもわからなければ調べるという学習の流れを作る教育が必要になるでしょう。

書く力の低下

タブレットPCでの文字入力や資料作成ができるようになるということは、書く機会が減っているとも捉えられます。
ノートに書く学習と、デジタル教科書やタブレットPCを使う学習のバランスが大切になってくるでしょう。

インターネットのトラブル被害

ITリテラシーが低いうちや、先生からの指示以外の操作をしたことにより、インターネットのトラブル被害に巻き込まれる可能性があります。
先生がすべてを管理できるわけではないため、子どもたちがいかに不適切な情報にたどり着かないようにするかが課題です。
参考:ネットリテラシーとは?低いでは済まされない?

ICT教育の課題解決法

メリットとデメリットがわかったところで、ICT教育の課題はどのように解決すればよいのかを説明していきます。

ICT活用の目的を持つ

ただタブレットPCを使えるようになれば良いわけではなく、社会に出た時に有効的な活用ができるかを考えた活用をしていきましょう。

事例を集め効果的に活用する

各自治体ごと、学校ごとで、ICT活用が進んでいるところとそうでないところの差が大きいです。
先生同士の情報交換や、自治体ごと、国での事例紹介の場を増やし、新たな活用法を知る機会を作っていくと良いでしょう。

専門家の支援を活用する

「ICT支援員」や「GIGAスクールサポーター」と呼ばれる専門家は、ICTのプロとして学校へ派遣されています。授業支援や校務支援、機器やネットワークのトラブル対応などを行ってくれるため、何かあったときには相談するようにしましょう。

外部人材を活用する

「ICT活用教育アドバイザー」は、ICT導入計画の作り方や授業案、セキュリティについてなどの課題のアドバイスをしてくれます。無料で相談できるため活用すると、効果的な学習へ繋がります。

まとめ

今回はICT教育のメリットとデメリット・導入背景や課題解決法についてお伝えしました。
子どもたちと先生がより良い学校生活を送れるよう、また子どもたちが将来問題なくICTを活用できるよう、教育体制を整えていきたいものですね。

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