なぜ子どもに習い事をさせるのか
子どもが習い事を始めるきっかけは、幼稚園や保育園、小学校に通いだしたタイミングが多いようです。お友達が上手に字を書けたり、泳ぐことができたり、英語がわかっていたりすると「自分の子も何かやらせてあげたいな・・」「できることを増やしてあげたいな・・」と思うのが親心です。体力づくりをさせたいと考えるなら、運動系の習い事で、水泳、体操、サッカー、野球など。勉強の力を伸ばすなら、塾や英語など。マナーを身につけさせたいなら、習字やクラシックバレエなど。習い事と言っても多くの種類があり、「どれが自分の子どもに向いているのか?」「どの習い事なら楽しく続けられるのか?」と悩みすぎてしまうのも子どもの成長を願ってのことですよね。
親として、「可能性を広げるような習い事をさせたい」と考えるのは当然のことです。子どもが自信を持って日常生活を送り、社会の荒波に負けないためにも、何か得意なことを見つけてあげたいですね。
好きなことを掘り下げてあげよう
子どもにも個性があるので、親がどんなに興味を持たせようとしても、反応が返ってこないこともあります。例えば、釣り好きなパパが「この魚はこういう名前で、この地方に住んでいて、こんな特徴があって・・」と、熱心に話しても子どもは上の空・・なんていうこともあります。しかし、親の言葉がすべて無駄になることはありません。なんとなく耳に残っていた言葉が少し大きくなってから、興味関心に結びつくきっかけになることもあります。そのためにも、子どもが小さいうちから、身の回りのさまざまなことに目を向けさせ、経験させるきっかけを作ってあげることが大切です。その中から没頭できるようなものを見つけられたら、とことん向き合わせてあげましょう。パパママからしたら意味のないようなことでも「子どもの行動を止めない」ということが何よりも重要です。子どもは大人が考えている以上に、賢く、考えながら行動し、自分自身の世界を持っています。幼児期に夢中になったことが、将来子どもの力になっていくのです。
「主体性」とは。主体性を身につける。
「主体性」とは、自分で何を行うべきか考え、判断し、行動することです。主体性がある人は、能動的かつ積極的に動くことができるため、自信がある傾向にあります。解決しなければならない問題に直面したときに、自分自身で思考し、対処できることは、生きていくうえで必要不可欠な能力といえるでしょう。この主体性、習い事で決められたスケジュールをこなすだけでは、なかなか身につけることができません。やるべきことが決まっている状態で、誰かに指示されることなく、率先して動く力は「自主性」といいます。つまり、自ら行動できることだけでなく、やるべきことを考えられることがポイントなのです。
主体性を身につけるためには、自分で考え、計画して実行するだけでなく、うまくいかなかったら、違う方法を探して、もう一度実行してみることが必要。試行錯誤することで、思考力がつき、うまくいく経験をすることで、習得していきます。
親としては、子どもを「正しい答え」に導くのではなく、「自分なりの解決策」にたどり着くよう働きかけてあげましょう。
子どもの主体性につながる?ロボット作りを経験してみよう。
理科の授業などで、ロボットを作ってみたことはありますか?授業では、みんなが足並みをそろえて、一緒のロボットを作るので、主体性を感じる人は少ないと思いますが、人気急上昇中の習い事に「ロボット教室」というものがあります。このロボット教室では、まさに主体性を培う経験ができるのです。まずは、ブロックを組み立てるところから始まり、ゴールは、自分が思い描いた通りに動くロボットを作りあげることです。この過程で、プログラミング(どう動くかコンピューターに指示を出すこと)という技術を使いますが、理数系が苦手かもという子でも、遊びながら科学、算数、コンピューターを学ぶことができるので好奇心や視野が広がる体験になるかもしれません。また、ロボットを作って終わりではなく、自分のアイディアをプラスして、オリジナルのロボットを作り出すことができます。
ロボット作りに正解はありません。「こんなロボットにしたい」「こんな動きをさせてみたい」という、子どもの主体性がアイディアとして形になっていきます。ロボットを作る過程でうまくいかないこともあると思いますが、完成した時には、感動と達成感で、ロボット作りに夢中になってしまいそうですね。
ノートやテキストの勉強だけではなく、実際に触れて動かして体験しながら、学ぶことができるのがロボット教室の魅力です。