保護者が悩む子どもの『やる気』、ご褒美を上手に活用して引き出す方法

保護者が悩む子どもの『やる気』、ご褒美を上手に活用して引き出す方法

子どもに「ご褒美」ってどうなの?

忙しいママにとって、子どもが自分から宿題をしたり、お手伝いをしてくれたりしたらとても助かりますよね。
ここでポイントなのは、子どもが行動へ移す『やる気』があるかということです。

『やる気』がないと、何度言ってもなかなか実行できなかったり、嫌々取り組んだり、更には「わかってる!」と言われ、けんかになってしまうケースもありえますね。

そこで、やる気を引き出すために『ご褒美』を活用するママも多くいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、『ご褒美』で『やる気』を引き出すのはいいのか?また、与えるタイミングなどでも悩むこともあると思います。

教育に関する悩み「子どものやる気」がトップに


教育に関する悩みランキングでは、1位が子どものやる気についてという結果からも、多くのママが子どもの『やる気』について悩んでいることがわかります。
(参考)教育に関する悩みランキング

子どものやる気を引き出すために、「お手伝いをしなさい」「勉強をしなさい」と言ってしまいがち。
しかし、親が「〇〇しなさい」と声かけをすることはむしろ逆効果なのです。

頭でわかっていても、子どもを信じて見守ることはとても難しいものです。
いつも子どもを見ているママだからこそ、子どもの普段の行動が気になり、ついつい口を出してしまいますよね。
しかし子どものためだと思い、言葉を飲み込みじっと耐えることも必要なのです。

「ご褒美」は子どものやる気を引き出す?

八千代市教育委員会が「学習意欲について 」児童生徒に実態調査を行ったところ、家庭学習に対するやる気は、小学2年生から中学3先生までの期間に減少する傾向があるとわかりました。

子どもに「やる気が出るのはどのような時か」という問いには、小学生も中学生も「ご褒美がもらえるとき」という回答が多く見られました。

この結果からもわかるように、やる気を引き出すために、子どもが喜ぶ『ご褒美』を用意するのは必要だと言えるでしょう。

(参考)学習意欲について  八千代市教育委員会


ご褒美をあげる適切なタイミング

ご褒美をあげるのはいいけれど、どのようなタイミングであげたらいいのか、効果的なタイミングはいつなのかと悩む方もいらっしゃいますよね。

簡潔にいうと、『子どもが自分でやりたいことを見つけ、設定した目標を達成するために取り組んだ結果に対してご褒美を与えること』が効果的です。

ここで気をつけたいのは『ご褒美をもらう』ことが目的にならないようにすることです。

たとえば、未就学児には、夕食準備のお手伝いをお願いするのはいかがでしょうか。
お皿やお箸を並べたり、洗濯物(タオルやハンカチなど簡単にできるもの)を畳んでもらったりします。

このようなお手伝いをお願いしてできたらシールを貼り、シールが何枚か集まったときにご褒美をあげると良いでしょう。

「これを手伝ったら何かくれる?」とならないように、できた時は褒めて感謝を伝えることで、子どもの『やる気』を引き出すことができます。


ポイントは「自主性」

子どもの学習意欲に関して言えば、「テストで○点をとったら~を買ってあげるよ」と親から目標を明確に提示し、結果を重視してしまいがちです。これは『モノで釣る』とい典型的な例えです。

子どもの知識を増やすという意味では、「この問題集をやりきったら」という自主的に行えるもののほうがよいでしょう。

結果的には、成績が上がることが目標ですが、「問題集をやりきったおかげで成績があがった」「勉強したらわかることが増えた」という過程を子どもが感じられるようにしましょう。

結果を重視すると『モノで釣る』ことになってしまうので、『がんばった過程』を重視することが大切です。


このように『ご褒美』をあげるタイミングは、子どもが自分で目標を設定し、達成するため主体的に取り組んだ過程を褒めるときです。その結果、『自分で主体的に取り組むことでよいこと(=ご褒美)』がもらえるという認識ができあがります。

あげるタイミングと動機付けを注意することで子供のやる気を上手に引き出してあげることができ、結果として主体性を身に着けさせることができるのです。

ご褒美は何がいいか?

ご褒美は何がいいのか特に決まったものはありません。その子にとって意欲がでるようなものがいいので、普段から子どもが何をされたらうれしいのかをよく見て、コミュニケーションをとっておくことが大切です。

たとえば、好きなおやつを買う、好きなおかずを作る、欲しい物を買う、おこづかいとして現金をあげるなどさまざまなものがあります。

しかし、形のある『モノ』だけではなく、子どもにとってはママからの「よく頑張ったね!」や「ありがとう!」の言葉がなによりもうれしいものです。
時にはママからの温かい言葉が、やる気をアップさせる最強のアイテムにもなります。

『ご褒美』をあげる場面や事柄によって内容を上手に使い分け、子どもが主体的に取り組めるよう工夫しましょう。

まとめ

子どもの『やる気』を引き出すために『ご褒美』を活用してもいいのか、と悩んでいるママも多くいらっしゃると思います。
大切なのは『ご褒美をもらう』ことが目的にならないように、結果重視ではなく子どもが主体的に取り組んだ過程も褒めてあげることです。

ご褒美を上手に活用し子どものやる気を引き出すことで、将来身に付けておきたい主体性を育んであげたいですね。
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