文科省、プログラミング教育への自治体ごとの取り組み状況調査の結果発表!ばらつきがある結果に
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その結果、7割以上の学校で実施済みではあるものの、都道府県ごとで実施状況にばらつきがあることが明らかになりました。
この記事では結果をわかりやすくまとめた上で、簡単なライターコメントも添えて現況を解説します。
文科省、プログラミング教育への取り組み状況調査を実施
令和元年11月1日 時点に文科省のプログラミング教育への取り組み状況調査が行われました。トップ > 教育 > 小学校、中学校、高等学校 > 教育の情報化の推進 > 教育の情報化に関する取組 > 情報教育の推進 > プログラミング教育 > 市町村教育委員会における小学校プログラミング教育に関する取組状況等調査
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/mext_00218.html >
この調査では、「各小学校等において、少なくとも各校1人以上の教員が、実践的な研修を受けたり、授業の実践や模擬授業を実施したりしていること」を最低限必要と考えられる指導体制の基礎が整えられている状況と定義して、令和元年度中の各自治体での準備状況・予定を調査しました。
調査概要
調査の概要は以下の通りです。■調査対象
小学校を設置する全市町村教育委員会(特別区、学校組合含む。悉皆調査)
■調査時点
令和元年11月1日
■調査項目
問1.教育委員会等主催の研修の実施状況・予定【選択】
問2.校内研修等の実施状況・予定【選択】
問3.授業や模擬授業の実施状況・予定【選択】
問4.問1~3全体を通した準備状況・予定【選択】
問5.その他、プログラミング教育を実施できる体制が整っている・整える予定である場合について【自由記述】
7割以上の教育委員会で実施済みだが、都道府県間でばらつきのある結果に
調査項目の「問4.問1~3全体を通した準備状況・予定 」では、各校1人以上の教員が実施済みと把握している自治体は約73.5%、年度末には各校1人以上の教員が実施予定と把握している自治体は約19.9%でした。約93%の教育委員会が指導体制の基礎をすでに整えていたり、令和元年度末までに準備予定であるという結果になりました。
その一方で、約7%の教育委員会において、最低限必要と考えられる指導体制の基礎が整っていなかったり、事前準備の実施予定がないという状況になりました。
また、同様の項目について、自治体単位ではなく都道府県単位での集計では、最高値は100%、最低値は約74%となり、都道府県間で実施状況にばらつきがある状況であることがわかりました。
文科省による準備不足の自治体への今後の対応
プログラミング教育への準備が不足しているとされる自治体に対して、文科省は以下のように今後の対応方針を示しています。①最低限必要と考えられる指導体制の基礎が整っていない自治体等へのヒアリング等を行い、より詳しい状況を調査
②必要に応じて、セミナー開催や教員研修用教材等の提供などの対応
③ プログラミング教育の指導体制の基礎が整っているとされる自治体についても、さらにプログラミング教育の充実に取り組めるように引き続き情報提供等を実施
まとめ
2020年4月から始まるプログラミング教育。本記事では2019年11月に行われた各自治体でのプログラミング教育への取り組み調査を取り上げました。
各自治体での事前準備は、9割以上の学校ではすでに実施済みであったり実施の見込みがあるものの、その実施状況には自治体・都道府県ごとに大きく差が出る結果となりました。
十分な準備を行うことが困難な自治体に対しては、文科省側が対応を行っていくと示しています。
4月までに多くの自治体で改善され、十分な準備を経てプログラミング教育が実施されると良いですね。
また、文科省の取り組みの1つに小学校を中心としたプログラミング教育ポータルというプログラミング教育の授業例や教材を調べることのできるサイトもあるようです。用途別に事例を検索できたり、コストやデバイスでソートしてプログラミング教材を調べることができるので、便利です。
コエテコでもプログラミング教育に関して、これからも様々な角度からコラムやインタビュー記事などで情報を発信していきます。
よろしければ、ぜひ読んでみてくださいね。
ライターコメント
今回は各自治体でのプログラミング教育に対する準備の取り組み調査の結果を紹介しました。自分は2年前に大学院生だったのですが、同時期に所属していた大学の附属小学校で非常勤講師として勤務していました。
その期間中に、大学の授業と連携して行われる小学校でのプログラミング教育の授業の様子を見学したことがあります。学生が小学校でプログラミングの授業を行うもので、私も授業を作る立場として参加させていただきました。
タブレットでビジュアルプログラミングのアプリを使って子どもたちがゲームを作るという授業内容で、自分たちが普段楽しんでいるゲームを作る立場になる体験を、子どもたちが生き生きと楽しんでいるようでした。また、プログラミング教材に触れるのが初めての子でも、授業の終盤ではコードを改造してオリジナル色を持たせたゲームを作成できているのが印象的でした。
ただ、その一方、プログラミング未経験の学生がプログラミングに初めて触れて予習をして授業を実施するとなると、普段の授業実践より何倍も不安や負担が大きいと実感しました。これを学生よりはるかに多忙な現場の先生が担うとなると、なおのこと負担が大きいことでしょう。
小学校のプログラミング教育は、各教科の中で行うもので、「プログラミング」という教科ではありません。そのため、実施の幅が広く、自治体などの研修で取り組んだ領域以外にも自分で調査を行う必要が出ることと思います。
そんなときに、記事中で紹介した「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」やコエテコで発信しているコラムなどが役に立つかと思いますので、ぜひご活用ください。
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