家族の面倒だけでも大変なのに、PTA、保護者会、交通指導、校庭開放や運動会のお手伝いなど学校行事が盛りだくさん。考えることが多すぎて叫び出したくなるときもあるのでは?
そんなご家庭の助け舟になってくれるのが、ベビーシッターマッチング。
乳幼児の世話を見てもらう人を選んで決めるサービスです。ここではベビーシッターと契約する際の注意点、スマホ対応のサービスをご紹介します。
ベビーシッターマッチングとは?
ベビーシッターマッチングは、インターネット時代に新しく生まれたビジネスの一つです。それ以前、ベビーシッターを必要とする人は、派遣する企業と契約する形になっていました。
しかし、どんな保護者にも好き嫌いはあり、とくに家に入って大切な乳幼児と二人きりになるベビーシッターの場合には保護者も神経質にならざるをえず、相性の悪さから長つづきしないケースもあるようです。
これに対して、ベビーシッターマッチングは、インターネット上に公開されたベビーシッターの情報を確認して、直接取引できるサービスで、保護者とキャラの合う人物を探しやすいと言われます。
ベビーシッターマッチングには、以下に述べるメリットとデメリットがあると言われます。
ベビーシッターマッチングのメリット
写真やビデオを見て選べる
ベビーシッターマッチングサイトを見ると、それぞれのベビーシッターの写真やビデオ、一口セールスポイントなどの情報が得られます。それらを見て、子どもを安心して任せられると思える相手を選べば、ベストマッチングを期待できます。
資格取得者、深夜勤務可能者など条件にぴたりと合う選べる
たいせつな子どもを見守ってもらうのですから、家庭それぞれにこだわりがあって当たり前です。「保育士や幼稚園教諭の資格がないと不安」「夜遅くなっても、大丈夫な人がいい」など。
ネットやスマホアプリに並んだ情報のなかから、こだわり条件を検索できるサービスもあります。
「こういう人に任せたい」を比較的容易に実現できるのがベビーシッターマッチングのいいところです。
比較低価格で契約できる
一概には言えませんが、専門職のベビーシッターを派遣する企業よりベビーシッターマッチングの方が低価格に設定されている場合が多いようです。金額はそれぞれの自己申告によるサイトが多く、個人差もありますが、1時間1,500円ぐらい(プラス交通費)からベビーシッターをたのめます。
「1度だけ」「1時間から」の短時間シッティングにも対応してもらえる業者が多いのもうれしいところです。
ベビーシッターマッチングのデメリット
サイトによってトラブル対応に差がある
事故はけっして起きてはいけません、が、念のために知っておきましょう。責任の所在がベビーシッター派遣とマッチングでは異なります。
派遣会社の場合は、契約の主体が企業になるので、トラブルのときには会社が補償する責任を負いますが、マッチングサービスでは個々のベビーシッターの責任となります。
企業が保険に入っていれば問題ありませんが、そうでない場合には、ベビーシッターが支払い能力がなく補償が行われないケースも起こってきます。
そんな問題が起きないように、契約時には保険加入の有無確認をオススメします。
ベビーシッターの急病の代役さがしが面倒
予定していたベビーシッターが、その朝40度の熱を出したら?交通トラブルで遅れたら?派遣サービスの場合は、代役をセッテイングしてもらいやすいですが、マッチングサービスは個人契約のために、また、最初から人をさがすことになります。
サイトによっては、代行のベビーシッターを紹介してもらえますが、ゼロから契約し直す点は変わりありません。
ベビーシッターマッチングを利用するときの注意点
2014年にベビーシッターを名乗る男性による事件が起き、厚生労働省では、マッチングサイトに関するガイドラインを作成するなど、業界のホワイト化につとめています。厚生労働省では、利用にあたって、つぎの事項の確認を推奨しています。
参考URL:ベビーシッターなどを利用される場合には、以下の点にご注意ください。(クリックすると開きます)
1.情報収集
事業者の情報を確認して、信頼できるか検討する。 公益社団法人全国保育サービス協会に加盟している会社のリストなどを確認してみるとよい。2.事前に面接を行う
Web情報だけにたよらない。かならずベビーシッター本人に会って信頼できる人物かどうか確認する。3.事業者名、氏名、住所、連絡先を確認する
基本情報を記載した書類をかならずもらいサイトの運営者の連絡方法も確認しておくこと。ベビーシッターの身分証明書のコピーももらうのも忘れずに。4.保育の場所の確認を
自宅以外であずかってもらう場合には、かならず足を運び保育にふさわしい場所かどうかを確認する。5.登録証の確認を
ベビーシッターがWeb上で保有を公表している資格に関しては、かならず登録証の提示を求める。6.保険加入を確認する
万一の事故が起こった場合にそなえて保険への加入を確認する。7.預けている途中でもチェックを
ベビーシッターに依頼している時間内にもときどきメールや電話で状況を確認する。8.緊急時の連絡方法を確認する
緊急事態が起きたときには、ベビーシッターからすぐに連絡が取れる体制をとっておく。9.報告は細かく受ける
ベビーシッターの業務が終了したときには、どんな遊びをしたか、子どものようすはどうだったか細かい報告を受けるようにする。10.不満点は率直に告げる
終了時に感じた疑問や不満は次回にくり返されないように、率直に告げ、改善をしてもらえるか確認する。問題のあるマッチングサービスやベビーシッターは全体のほんの一部かもしれません。しかし、たいせつな子どもの世話をしてもらう仕事、慎重の上にも慎重なくらいでちょうどいいかもしれません。
厚生労働省ではマッチングサイトのガイドライン適合状況一覧に関する情報も提供しています。こちらの情報もベビーシッターマッチングサービス選びにご利用ください。
ベビーシッターマッチングの料金相場
ベビーシッターマッチングサービスは、先にも書きましたように1時間1,500円〜依頼することができます。中には1時間あたり4,000円ほどかかるものもありますが、その分サービス内容が充実していたりしますので、必要に応じて選ぶようにしましょう。また、通常の利用料金の他に入会金や年会費が必要となる場合もあります。入会金は1万〜5万円くらいが相場で、年会費は5千円〜1万円くらいが相場となっています。
かかるお金が少ないに越したことはありませんが、一番大事なのはお子さんを安心して預けられるかどうかですよね。リーズナブルに使えるベビーシッターサービスを検討する際は、それで満足できるかどうかをしっかりと選ぶ必要があります。
もちろん、高いからといって完全に安心できるわけではありません。口コミや評判、サービス上の説明なども検討材料にしながら判断するのがおすすめです。
スマホで選べるベビーシッターマッチング3選
そうでなくていそがしい保護者にとって、ベビーマッチングサービスも手軽さがいちばん!ここでは、スマホからアクセスできるベビーシッターマッチングサービスを紹介します。
キッズライン|「今日すぐ呼べる」がキャッチフレーズ
キッズライン - ご予算や依頼内容に合わせてサポーターが選べる安心安全のベビーシッター
安全安心のベビーシッターサービス。全員面談と研修を経たベビーシッターで、病児保育等の急な依頼に対応できる方も登録しています。入会金不要で手続きもオンラインで簡単!すぐにご利用いただけます。
この記事をkidsline.me で読む >「今日すぐ呼べるベビーシッター」がキャッチフレーズのキッズラインは、女性支援事業なども行う株式会社キッズラインが運営するサービスです。
1時間1,000円からたのめる低料金のベビーシッターもラインアップされています。
APPストアの情報によると「国大最大級No.1シッターサービス」「98%が満足」「ベビーシッター登録数2,000人以上」などが特徴のようです。
専用アプリはAPPストアから無料でダウンロードできます。
キズナシッター|全員が国家資格取得者
ベビーシッター探すなら保育士・幼稚園教諭・看護師100%の【KIDSNAシッター】
入会費・年会費無料。業界初の保育士・幼稚園教諭・看護師100%!有資格者のみのベビーシッターサービス「KIDSNAシッター」。シッター全員と対面審査、保険も完備で安心安全。専用アプリでシッターと直接顔の見えるやりとりで一時保育や送迎を依頼できます。レビューも豊富。子育て・育児のプロに預けましょう。
この記事をsitter.kidsna.com で読む >業界ではじめて、全員が保育士・幼稚園・看護師免許のうちどれかの国家資格を保有!とアピールするのがキズナシッター。
保育園・幼稚園での勤務が10年、20年のベテランも多く登録しているようです。
こちらも専用アプリはAPPストアから無料でダウンロードできます。
CRADLE(クレイドル)|2002年スタートの老舗マッチングサービス
こちらは、専用アプリはありませんが、CromeやSafariからアクセスして利用できるマッチングサービスです。
2002年にスタートした老舗のベビーシッターマッチングサービス。
現在登録ベビーシッターは1,200人以上と、規模においては日本最大級を誇っています。
まとめ
猫の手も借りたいほどに忙しい現代の保護者にとって、ベビーシッターは心強い味方でしょう。でも一方で、事故のリスクを考えると、うかつにたのめないジレンマを感じる方も多いと思います。
さまざまなマッチングサービスがありますが、個人契約で行われる場合は人物本位!
面談してみて「この人なら信頼できそう」と第一印象を得たベビーシッターに、はじめは短時間から依頼していくのがベストではないでしょうか。
面談してみて、どこか不安!どこか気になる!と感じた場合は、無理にたのまない方が良いでしょう。
大切なお子さんを守るためには、保護者の心の健康も大切!必要に応じてベビーシッターに頼りながら、楽しい子育てライフを送りましょう。