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小学校「教科担任制」のデメリットは?2025年の現状についても解説

小学校「教科担任制」のデメリットは?2025年の現状についても解説

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2022年度から全国の小学校で少しずつ導入が進んでいる「教科担任制」。従来のように1人の先生が全教科を教えるのではなく、教科ごとに専門の先生が授業を担当するスタイルです。

導入から数年が経ち、少しずつ形になってきました。一方で、「いい面もあるけど、やっぱり不安…」という声も聞こえてきます。この記事では、今の教科担任制がどうなっているのか、そして見えてきた課題や今後の展望について、保護者目線で一緒に見ていきたいと思います。

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教科担任制と学級担任制とは

■教科担任制とは
ひとりの教員が特定の科目を担当し、複数の学級で指導します。簡単にいえば現在の中学校のような仕組みですね。
■学級担任制
ひとりの教員(担任)がほとんどの教科を指導します。少し前まで、大半の小学校は学級担任制でした。現在も小学校低学年は基本的に学級担任制がほとんどですが、教科担任制が小3〜小4にも推進されている段階です。

小学校で教科担任制ってどういうこと?

教科担任制をわかりやすく解説します

具体的にどのような授業体制になるのかをまず探っていきましょう。「教科担任制」では、クラスに担任の先生がいなくなるわけではありません。

既に導入している小学校でもやり方は様々ですが、一般的には、算数や理科、英語といった教科を専門にうけもち、クラス担任は自分の教科の他に、いわゆる道徳とか総合といった時間を担当する方法が多いようです。小学校なので給食があると思いますが、たとえば給食とか朝の朝礼タイムなどは学級担任がクラスに入ります。

1日6時間の授業があるとして、そのうち半分程度が教科別の先生が授業を行い、残りは担任の先生が受け持っているようなイメージが一番近いかもしれません。

どうして教科担任制は導入されたの?

小学校の校舎の写真、教科担任制についての解説

小学校に教科担任制が導入された背景には、大きく3つの理由がありました。

教科の内容が難しくなってきていて、専門の先生が必要になってきた

高学年になると学習内容も複雑になってきます。特に理科の実験や英語の発音など、専門知識があったほうがより充実した授業ができます。

中学校の授業スタイルに慣れるための"準備期間"として

中学校は「教科担任制」です。6年間慣れ親しんだ「学級担任」から、急に環境が変わることで戸惑う「中1ギャップ」を和らげる効果が期待されています。

先生たちの負担を減らすため

全教科の教材研究に加え、学級経営や校務など、先生方の業務は多岐にわたります。教科を分担することで、ひとりあたりの負担軽減につながります。

教科担任制は、特に5・6年生では、理科や算数、外国語など、専門性が求められる教科から少しずつ始まっています。

教科担任制の現状「2025年はどうなってるの?」

教科担任制の現状について

2025年現在、学校によって取り入れ方はさまざまですが、大きく分けると次の3パターンが見られます。

  • 完全教科担任制:中学校のように、ほとんどすべての教科を別の先生が教える
  • 一部教科担任制:理科・外国語・体育・音楽など、特定の教科だけ専門の先生が担当
  • 交換授業型:同じ学年の担任同士で「この教科は得意だから代わるね」と教え合うスタイル

多くの学校では「一部教科担任制」が中心で、子どもたちに理解しやすい外国語や体育、音楽などから導入されるケースが多いようです。学校の規模や教員の専門性に合わせて、それぞれ工夫されています。

また、2025年度からは、これまで主に高学年を中心に導入されていましたが、小3・小4にも教科担任制を拡大する方向で進んでいます。

【メリット】見えてきた"教科担任制のいいところ"

教科担任制のメリットについてを解説しています

【教科担任制のメリット①】授業がよりわかりやすく、面白く

英語や理科は、より専門的な知識を持つスペシャリストが教えることで、授業が格段に面白くなる面があります。たとえば実験ひとつをとっても、理科に特化した先生だからこそできることもあるでしょう。

専門の先生が教えることで、授業の質がぐっと上がったという実感がある学校も多いようです。特に高学年の子たちは好奇心も旺盛で、より深く学べる喜びを感じている様子です。

また、複数の先生と関わることで、「この先生にはこんなところを認めてもらえた」など、多様な視点から自分の良さを発見できるチャンスも増えています。

【教科担任制のメリット②】先生たちの負担が減った

すべての教科をひとりで準備するのは、大変です。教科担任制によって、先生たちは担当教科に集中できるようになり、教材研究や準備の負担が軽くなるメリットがあります。

「以前より教材研究に時間をかけられるようになった」「複数クラスで同じ授業をするので、効率的になった」という先生方の声も。その分、丁寧な授業づくりや子どもたちとの時間も増えているようです。

【教科担任制のメリット③】中学校への"ギャップ"が少なくなった

「中学になって、毎時間先生が変わるのに慣れるのが大変だった…」という経験、ありませんか。教科担任制が導入された学校の子どもたちからは、「中学校に行っても授業の受け方がわかっていたので安心だった」という声が聞かれています。

今の小学生は、5〜6年生のうちに少しずつ"教科ごとに先生が変わる"ことに慣れていけるため、中1で戸惑うことが少なくなってきているようです。教科書や道具の準備の仕方、ノートの取り方など、小さな習慣も身についてきています。

【デメリット】広がる「教科担任制」でも課題はある…

教科担任制のデメリットについて解説します。

【教科担任制のデメリット①】担任の先生との時間が減ってしまう

「子どもの様子をいちばんわかってくれるのは担任の先生」という思いは、親として当然ですよね。

教科担任制になると、担任が子どもと接する時間が減ってしまうことも。「担任の先生が教室にいない時間が増えて、子どもたちの様子が見えにくくなった」という懸念の声もあります。クラスのまとまりや子どもたちの心のケアに影響が出ないよう、学校側も試行錯誤しているところです。

朝の会・帰りの会や学級活動の時間を大切にしたり、休み時間に意識的に教室に戻ったりと、担任の先生方も工夫されています。でも、やはり「担任がクラスにいる時間」の確保が大きな課題となっています。

【教科担任制のデメリット②】先生同士の連携がうまくいかないことも

授業を分担する分、情報共有の大切さはより大きくなります。「この単元でつまずいている子がいる」「今日は体調が優れない様子だった」など、子どもの様子を伝え合うことが大切ですが、日々の忙しさのなかで、全員が集まって話す時間を取るのはなかなか難しい面があります。

生徒の学習や生活の様子がきちんと共有されるかどうか、学校の体制によって差が出てしまうこともあります。連絡ノートや情報共有シートを活用する学校、休み時間に簡単なミーティングを設ける学校など、各校で対策が練られています。

【教科担任制のデメリット③】専門の先生が足りない

理科や外国語などは特に、「教えられる先生が限られている」という問題も。そもそも教科担任制云々以前に、教員の人数が足りない問題も抱えています。

「せっかく教科担任制を導入しても、専門性のある先生がいない」「結局は得意ではない教科も教えざるを得ない」現実もあります。教員研修の充実や人材確保が今後の課題となっています。

【教科担任制のデメリット④】デジタル活用との相性も課題に

GIGAスクール構想で1人1台の端末が整備された今、複数の先生が授業に関わると「デジタル教材をどう共有するか」「誰が成績をつけるのか」など、細かな調整が必要になります。

「担任と教科担任で評価の観点が違う」「子どものデジタルポートフォリオをどう共有するか」といった新たな課題も浮かび上がってきています。こうした点は、教科担任制とICT活用を両立させるための今後の検討課題と言われています。

これから教科担任制はどう進んでいく?

小学校の教科担任制はこれからどうなっていくのかを解説します。

「チームとして学年を見る」意識を強化

ひとりの先生がすべてを見るのではなく、学年の先生たち全員で子どもたちを見守る「チーム学年」という考え方が広がりつつあります。

担任だけでなく、教科担任も含めた複数の目で子どもたちの成長を見守ることで、多面的な支援が可能になります。「うちの子、担任の先生からは消極的と言われるけど、実は理科の先生からは積極的だと言われた」というような発見も増えてきています。

とはいえ、チーム制も、教員の数や、やり方によっては先生の負担が増える面もあり、今後も改善や工夫が必要とされています。

担任の時間を確保する工夫

時間割の組み方や業務分担を工夫して、担任が学級経営に十分な時間を確保できるようにすることも重要です。

たとえば、朝の時間や給食、掃除などの生活時間は担任が一緒に過ごすようにしたり、教科担任制を導入する教科数を調整したりと、各学校で試行錯誤が続いています。

教科を越えたつながり

小学校の教科担任制について、教科横断の学びができるかも鍵に。

理科で学んだことを算数で活かす、社会で調べたことを国語でまとめるなど、教科を横断した学びも大切です。教科担任同士が連携して、授業間のつながりを意識した取り組みも広がりつつあります。

こうした教科横断的な学びによって、子どもたちの理解も深まり、学ぶ意欲も高まります。

ICTをうまく活用

情報共有ツールやクラウドサービスを活用して、先生同士の連携をスムーズにする取り組みも始まっています。

子どものポートフォリオをデジタルで共有したり、チャットツールで素早く情報交換したりと、「忙しい先生たちでも連携できる環境づくり」が進められています。

ママ・パパたちは「教科担任制」どう思う?

住む地域が違う、小学生の子を持つ親に教科担任制について「知ってる?学校で行ってる?どんな感じ?」と簡単な質問を投げかけてみました。ごくごく限られた人数なのですが、戻ってきた回答の一部を紹介しますね。

高学年のみ教科担任制です。うちの子は担任の先生と合わない感じでクラス替え後からブツブツ言っていたのですが、体育と英語、理科を別の先生が教えるようになって良かったみたいです。

ひとりの先生よりは、複数の先生が子どもと関わる方がいろいろな見方ができるので、わたしは良い方法だと感じています(Aさん/子ども・小6)
小学校のうちはクラスの子どもを把握している担任の先生が基本的に教科を教える、これまでのように図工や音楽は専科の先生が教えるでいいと思う。

先生にとって教科担任制がやりやすいのなら、それはそれでいいけど、先生はあいかわらず多忙な様子だし、変えていく必要性があまり感じられない・・・(Wさん/子ども・小5)
次女は個性が強いタイプで、担任の先生が変わるたびに毎回、丁寧に子どもの状況をお伝えし、これまでも対応していただいてきました。

ただ教科担任制になると、そうした情報がその先生方にちゃんと伝わっているのかな?と不安です(Eさん/子ども・小5)
体育と外国語は別の先生がきて教えてくれているとは子どもから聞いています。それが教科担任制ということは、知らなかった。

教科担任制では、理科や英語、体育などに担任以外の先生がついていることが多い。

音楽や図工も専門の先生が教えているから、外国語はそんな感じだろうし、体育はなんで別の先生なのかな、担任が忙しいのかな、みたいに漠然と思っていました。

でもまぁ、中学は科目ごとの先生に教わるわけだし、小学校高学年なら、科目別の先生もいいのかな、くらいの印象(Tさん/子ども・小6)
教科担任制なんて話は聞いていないです。うちの学校ではやっていないと思う(Yさん/子ども・小4)

ライター・大橋

皆さん、けっこう、まちまちな意見ですね。

学校の制度や仕組みに関心を持って見ていこう!

教科担任制が始まって3年以上が過ぎましたね。学校によって、先生によって、うまくいっているところもあれば、まだ試行錯誤が続いているところもあります。

でも一番大切なのは、子どもたちが「学びやすい」と感じ、「安心」できているかどうか。新しい制度だからこそ、子どもたちにとって良いバランスを見つけながら、少しずつ形を整えていってほしいと思います。
 
世の中はものすごいスピードで変わっています。

学校が「これが今流行っているから」と飛びつく必要はないけれど、大きな流れから完全に取り残されてしまうのも心配です。先生たちの大変さも考えながら、「今」と「これから」を見据えて、変えるべきところは勇気を持って変えていく、そんな姿勢が求められているのかもしれません。
 
親である私たちも、子どもが毎日を過ごす学校の「制度の変化」に関心を向ける必要はあるのではないでしょうか。教科担任制も、そもそもは「子どもたちのため」という思いから始まったもの。学校と家庭がお互いの立場を理解し合いながら、子どもたちの成長を一緒に見守っていけたら、いいですね。

参考:
「令和の日本型学校教育」を担う質の高い教師の確保のための環境整備に関する総合的な方策について/文部科学省
小学校高学年における教科担任制に関する事例集~小学校教育の活性化に繋げるために~/文部科学省

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