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コエテコセミナー2021レポート|大学入試テストに「情報」の出題教科化が決定!子ども向けプログラミング教育市場はどう変化する?


2021年1月14日(木)に「子ども向けプログラミング教室カンファレンス2021」と題されたコエテコセミナーが2日間開かれました。今回は、新型コロナウイルス対策として、オンライン開催となりました。

本セミナーでは「コエテコ」サービス責任者 沼田 直之がモデレーターを務めました。1日目となる14日の登壇者には、文部科学省の鹿野利春氏、株式会社 船井総合研究所の犬塚義人氏、プログラミング総合研究所の飯坂正樹氏にお話しいただきました。

本セミナーでは、大学入試に「情報」の出題教科化を受けたプログラミング教室市場の動向や、プログラミング能力検定などをご紹介いただきました。
本記事では、セミナーの様子をご紹介します。

今回のセミナーを開催した経緯

はじめに、今回の主催者となる「コエテコ」サービス責任者の沼田 直之から今回のセミナーを開催した経緯について説明がありました。
普段、多くのプログラミングスクール、教材メーカー、関連事業と情報共有する機会があります。そのなかで、スクールの方々に情報をお届けすることで、少しでもお役に立てるところがあるのではないかと思い、企画・開催させていただきました。今回のセミナーでは本日と明日の2日間、合計5組の登壇者により、大学入試「情報」科目化を受けてのプログラミング教育市場の動向やオンラインプログラミング教室を中心とした、リアルなスクール運営のノウハウをご講演いただきます。

(文部科学省)情報活用能力を育む教育について


最初のセッションは、文部科学省 教育課程調査官の鹿野氏です。
新学習指導要領における情報科のねらい」について、お話しいただきました。

(コエテコでは以前、鹿野氏の独占インタビューも行いました)

モバイル総合大学校が出している時代の変遷


時代の変遷は、20世紀後半から21世紀は自動化から自律化へと向かっていきます。
自律化の社会が来たときに「人間の役割がどう変化するのだろうか?」と、疑問視されているという話がありました。

学校で育成すべき資質と能力


中教審の答申では「今学校で教えていることは時代が変化したら通用しなくなるのではないか」「工知能の急速な進化が人間の職業を奪うのではないか」といった点に答えるような教育が必要だろうと記されています。
では、何をすれば良いのかというところが、今回の学習指導要領の大元となるそうです。
  • 知識・技能
  • 思考力・判断力・表現力
  • 学びに向かう力や人間性
以上のような要素を鍛えていくことが重要です。
そして、主体的・対話的で深い学びを大切にする方向性のなかで、情報科が目指すところが明確になります。


そして、身に付けるべきものは「教科横断的な言語能力であり問題解決能力である」とお話しいただきました。
今回そのなかに「情報活用能力」が入ったことが大きな変化です。

全ての教科において、情報活用能力を育成する方針だそうです。
プログラミングは、文部科学省のなかでは情報活用能力のなかの能力である位置づけになります。

情報活用能力の定義


小学校の学習指導要領より、情報活用能力は小・中・高校の全ての教科科目において「世の中の様々な事象を情報とその結びつきとして捉え、情報及び情報技術を適切かつ効果的に活用して、問題を発見・解決したり自分の考えを形成したりしていくために必要な資質・能力」が、今後必要になります。

そのなかでも、中核的な教科になるのが高校の「情報科」です。

情報科の目指すものとして「情報化した社会の構成員として必須となる素養である情報活用能力を確実に身に付ける教育の実現」が挙げられます。それを実現するための目標として「適切に使う」「知識を得る」などがあります。


情報科の学びとして、3つのステップがあることをご紹介いただきました。
  • 情報と情報技術を活用して問題を発見・解決する学習活動
  • 問題を発見・解決する方法を理解すること
  • 問題を発見・解決する広い意味での能力を身に付けること
これらの学びを、情報社会に主体的に参画するために活かしていくことが重要であるとのこと。
さらに、情報科の構造には、目標として「問題の発見・解決」があり、ツールとして「情報デザイン」「プログラミング」「データの活用」などがあります。


総合科学技術・イノベーション会議では、ライフタイムに渡って以下のような学びが必要であるとされています。
  • 小・中学校で関心向上
  • 高校でリテラシー
  • 大学入試で初級レベルの数理・データサイエンス・AIを習得
  • 社会人でリカレント教育
大学入試では、「情報Ⅰの採用の拡大」とされていますが、現在もステータスは検討中とのことです。

大学入試における「情報」科目に関する方針


大学入試は2020年度、大学入試センターからサンプル問題の提供が行われています。そして、2021年3月には大学入試センターが方針を出すと伺っているそうです。2021年4月以降からは、夏ごろまでには実施入試大網の予告が行われ「情報」に関する方針が発表されます。

それに従い、2021年前半からは各学校で新学習指導要領対応の教育課程作成され、2022年4月からは新学習指導要領が実施されます。2024年の後半より、ペーパーベース(マークシート式)で試験をすることを検討中とのことです。



準備と実施のタイムテーブルでは、情報Ⅰについては既に研修が始まっています。2021年には教科書採択し、2022年には授業開始となります。情報Ⅱは、1年遅れで進んでいく状況です。

高校において、情報Ⅰは全員が履修することになります。情報Ⅱは選択科目になり、希望の生徒が履修する形をとるそうです。文部科学省としては、研修用の教材や実践事例集を発表していきます。学会や企業(アシアル)などからも教材が出ており、2022年以降はさらに多くの学会や企業などからも出てくることを期待しましょう。

学習指導要領からみる小学校からのプログラミング学習の積み上げ


学習指導要領では、小学校から積み上げて学習することを基本としています。小学校では全員が体験としてプログラミングを行い、中学校ではプログラミングについての内容が倍増しているような状況です。それを踏まえての情報Ⅰであり、生徒の習得を見込んで先生も研修を進めているそうです。

特に「データ」については重要視しているとのことです。
情報Ⅰでは数学Ⅰと連携させたデータの活用、大量のデータを扱うときにはコンピュータが必要になり、情報Ⅱでは数学Bと連携させていきます。


小学校では、以下のような段階を踏んで指導を行っていく方針です。
  • 基本的な文字入力
  • 基本的な情報機器の操作能力
  • プログラミングの体験
例えば、3~4年生では基本的な科目・5年生では算数・6年生では理科 を押さえていく形になるそうです。
また「プログラミングに関する学習活動の分類」には以下の6種類があると、お話しいただきました
  • 学習指導要領に例示されている単元等で実施するもの
  • 学習指導要領に例示されていないが、学習指導要領に示される各教科等の内容を指導する中で実施するもの
  • 教育課程内で各教科等とは別に実施するもの
  • クラブ活動など、特定の児童を対象として、教育課程内で実施するもの
  • 学校を会場とするが、教育課程外のもの
  • 学校外でのプログラミングの学習機会
上記の2番目は、図工や音楽などの科目のなかで行われていくことが想定されます。


中学校では2進数などの情報の科学的な理解にくわえて、計測・制御のプログラミングなど幅広い内容を中学校の技術・家庭科の技術分野で学びます。チャットのような、ネットワークを活用した双方向性のあるコンテンツのプログラミングが中学生のうちに作れるようになる状態を目指すとのことです。

情報科の内容からみる高校生が学ぶ範囲


情報科の内容は,問題の発見・解決の具体的な方法を研修用教材で示されています。


ファイアウォールを技術的に詳しく説明することよりも「こんな形でどんな役目をするのか」ということを理解できるような内容が情報科の内容に組み込まれています。

ネットワークが学生にとっても身近なものだからこそ「情報」を安全に守るための防護壁となるファイアウォールを正しく理解することが重要とされています。


たとえば、コミュニケーションについては先生方の教材になるため、理論的な部分がわかりやすく掲載されています。


情報の構造化では、分岐・因果・階層の表現の例について詳しく解説されています。


デザインというなかには表現として出す人もいますが、例えばプロトタイプでは機能や論理のデザインが挙げられます。情報科で扱う情報デザインは、広く問題の発見・解決をするためのツールと捉えます。


上の図はプログラミングですが、例えばマイクロビットのような外部装置も教材として使用します。これはロボットでもその他の教材でも利用できますが、そういったところで中学校の計測や制御との接続に配慮しているとのことです。


リストを用いたプログラミングも、オンラインで行えるよう考えられています。
情報Ⅰでいうところの「プログラミング」として、シュミレーションも学んでいきます。


情報Ⅰでは、パソコンやスマートフォンなど、身近なものを含む小規模のネットワークを全員が設計できることを目指します。


中学校で学ぶ「データの活用」に関する内容は、上記のように載せています。


データの活用においては、回帰直線などの統計的なことを数学Ⅰと連携して学んでいきます。


情報Ⅱでは、データサイエンスならデータ解析をしてモデル化して予測、機械学習まで網羅します。人工知能は特性を知り扱えることに重点を置きます。

プログラミングは、簡単な情報システムを作れる程度を目指します。それらを活かし、発展的な探求・新たな価値を目指して何かを作るような活動も考えているとお話しいただきました。


専門教科情報科では、情報産業についても対応していることが特徴です。

GIGAスクール構想における全ての子ども達に学びが行き渡る取り組み


GIGAスクール構想の拡充では、高校でも端末は低所得世帯についての補助金を今回第三次補正で出される予定とのことです。各県で整備し、小・中においては1人1台のPC端末の実現、高校においてもそれを目指した方向へ向けて動きます。その結果、情報Ⅰ・Ⅱの環境が整うことが予想されます。

文部科学省への質問

中学校では、具体的にどんなプログラミング言語を使われるか決まっていますか

中・高のプログラミングは、学習指導要領では定めていません。高校では、言語は習得に時間のかからないもの、関数による構造化ができるものをと進めております。

中学生にネットワーク構築はハードルが高いと感じるのですが、全体のイメージは?

基本的に世の中の仕組みを理解すること・ネットワークを学ぶことは、国民にとって重要なことです。中学生の発達段階でできるような範囲で構築しているので、安心してほしいと思っています。

商業高校ではすでに情報Ⅰのようなことを学習していますが、商業高校の情報科では情報Ⅱが必修化する形になりますか?

商業高校では情報Ⅰと同等の成果が見込めるような科目を学ぶという形で、情報Ⅰを学んだことにする方法があります。商業高校でも情報Ⅱは選択科目です。

(船井総合研究所)大学入学共通テストに「情報」が導入されたことで受験産業に与える影響


次のセッションは、株式会社 船井総合研究所 保育教育支援部のマネージメントディレクターを担う犬塚義人氏。
今回は教科「情報」の導入が受験産業にどのような影響を与えるのかについてお話しいただきました。

(犬塚氏の過去記事はコエテコnoteで購読可能です!)

予想されるプログラミング教育関連の市場規模の動向


教科の「情報」が本格的に大学入試の科目になることが決定すると、教育関連市場を飛躍的に増加させる可能性が高いと予測されます。現在、民間のプログラミング市場は大体約150億円弱の非常に小さい市場規模ですが、大学入試テストに導入され条件が整った後には、2030年代においては1,000億円ほどの市場規模になると船井総合研究所では予想しています。

1,000億円市場は、現在の学習塾の市場規模の10分の1もしくは子ども英会話教育市場の市場規模に準ずるような規模です。


ただし、1,000億円の市場の裏には前提条件として、大学側の動き次第というところがあります。短期(~2025年)の状況では、ある程度の成長は見込めますが、大学側の動きが整って市場が動き出す2025年以降に爆発的に成長すると考えて良いでしょう。

「子ども向けの民間プログラミングスクール」の市場が10倍になるわけではありません。膨大な量の学習量がある「情報」で取り扱う内容と民間のプログラミング教室の内容というのは、一致する部分もありますが重ならない部分もあると話されました。

プログラミング教育関連の市場規模が拡大する理由


10倍以上の市場規模になるという理由の1つめとして、教科「情報」が仮に導入されることによって、大学の情報系の学部学科新設が急速に加速することが挙げられます。現状、情報系の大学という存在は一流大学では数少ないですが、外国語系の偏差値上位の大学は数多く存在します。今後デジタル庁が生まれ、産業革命が進んでいくなかで日本として情報系を強めていくのは当たり前の流れになることが予想されます。

現在は大学側の情報系の学部学科、データサイエンティストを育成するような学部学科は、工学部や社会学部などの分類のなかの扱いです。少子化が加速するなかで私立大学なども含め生き残り競争が行われるため、情報系の分野を強化することが重要です。就職まで人材を育成する必要があるなかで、情報系の学科新設は加速するでしょう。

なお、既に学部学科新設は動いていますが、過去5年で大学の学部学科で最も多かったのは「看護系」です。
世の中が「情報」を話題にしているのに、大学側が動けない最大の要因は受験勉強です。小学校から高校までの勉強過程のなかに情報関連のものがあまりにも少ない点が挙げられます。大学側が「情報」を強化しようとしても、入学後に1から学ばせるというケースになりやすかったことが要因です。その結果、大学で情報を学んでも、のちのち成果を出しづらいという背景もあります。

学習指導要領でも「情報」が入ることで、外国語のようにスキルや知識を持った学生達をいきなり獲得することが可能です。そして、大学側も高度な学習を推進することができるようになります。文部科学省が「情報」を積極的に推奨していくなかで、総合大学による「情報」学部学科新設ブームが到来するのは間違いないとされています。


大学の動向としては、在校生や卒業生の就職実績やソフト・システムの開発などの活躍によって情報系の学部学科のニーズが高まり、志願者数が増えると話されました。ここで初めて、民間の受験産業は大きく動くという状況になります。そこで「情報科」に入るための予備校・民間教育のニーズ、高校側の対応なども発生します。

大学のなかでも外国語大学など偏差値上位の大学があり、外国語に強い塾や予備校、英検などの資格マーケットも明確に存在します。従来日本では外国語は先行して動いていましたが、情報系は著しく弱いのが現状です。今後20~30年で「情報」は外国語に並ぶくらいの市場レベルになると予想されています。


民間のプログラミング教室が伸びないという理由は、プログラミングが全てではありません。現状、情報の取り扱う範囲というのは「現状の情報系国家資格」の方が近いといえます。そのため、状のプログラミング教室で教える範囲と大きな差があると話されました。

入試で判定する際には、共通テストの試験内容は知識を重視するしか採点方法がありません。しかし、二次試験においては実践的な試験を各大学が設定する可能性があります。その場合は、情報Ⅰ・Ⅱの学習内容を身に付けたうえで、さらに実践的な知識を学ぶことが重要とのことです。


民間のプログラミング教室で、情報Ⅰや情報Ⅱで扱うようなキーワードや概念を扱っているところは少ないことが現状です。中高生向けのキャンプ系のスクールも同様に、システムやゲーム、アニメーション制作はさまざまな教育をされていますが、情報Ⅰ・情報Ⅱで扱う内容を教えているのは資格学校に限られます


現行のプログラミング教育の領域は「そろばんや公文」と「算数・数学」、「子ども英会話」と「受験英語」の関係性に近いと話されました。しかし、そろばんや公文が得意な子が数学Ⅰ・Ⅱのレベルも高いかというと、当然イコールではありません。受験の英語と子どもの英会話の内容にも、ずれはあります。つまり、子ども英会話が上手でも、受験で点数を取れないケースもあります。

現状のプログラミング教室でプログラミングが大好きでも、入試で「情報」が得意になることもイコールではないでしょう。なお、市場規模が大きいのは「資格」と「合格」に直結する塾や予備校です。結果が明確になることで、マーケットは安定して成長しています。現状のプログラミングスクールも市場は伸びますが、今後爆発的に市場が伸びるのは、やはり「資格」や塾・予備校マーケットであるといわれています。

「情報」科目が採用されることで受験産業へ与える影響


幼児や小学生向けのスクールや習い事市場は、2025年までに話題やイメ―ジが先行するとのことです。小中学生向けの学習塾市場は、入試に役立つスタイルの塾領域や大学に入るための授業に注力され、これは予備校以外にも私立高校のなかで取り組むケースも考えられます。つまり、2025年まで基本的に伸びるのはスクール市場のみだと考えられるでしょう。

本格的に伸びていくのは2025年以降で、それ以降はどのマーケットも非常に楽しみな成長をみせてくれると話してくださいました。将来一流の大学に入るために、幼児期から情報を学ばせるということも予想されます。また、大学側が動くことで、私立中学の対応も始まるといわれています。高校側も対応を始めれば、小学生向けの市場の伸びも期待できます。

市場として一番伸びるのが予想されるのは「情報塾」です。世の中全体を見渡すと、現在30年に1度の教育改革を文部科学省が進めている状況です。第4次産業革命に突入し、世の中を変えていくという流れに入っています。そのため、入試で「情報」が採用されなかったとしても、大学側が積極的に採用していく可能性も否定できません。

船井総合研究所への質問

受験市場がミスリードすることにより、英語同様に情報も世界から遅れをとる可能性があるのか知りたい

仰るとおりで、境域の理想論と各民間企業の動向によっては、情報が世界から遅れをとる可能性はあります。業界が良い方向へ進むことを祈っています。

プログラミング以外の情報、課題発見などを民間でやることは可能か知りたい

文科省が「情報」について打ち出した考え方は、教育の理想としては一番良いメッセージを出されました。現場で運用できるか・民間教育市場でプログラミングが問題解決となった瞬間、生徒や保護者が「わからない」という状況になる問題点があります。民間で学生募集できるかと考えると、難易度が高いと感じております。

大学が情報を採用している動きがみえません。大学はどうすればモチベーションが上がりますか?

大学のコンサルティングもしているのですが、シンプルに「ITの重要性」を経営陣が理解できていないのが現状です。設備・教授・カリキュラムを準備する必要があります。IT企業の方々と協力して、学部・学科の開設の仕方を提供していきたいと思っているところです。

(プログラミング総合研究所)子どものやる気を伸ばす「プログラミング能力検定」のご紹介


1日目の最後は、プログラミング総合研究所の飯坂 正樹氏。
リリースされたばかりの「プログラミング能力検定」のご紹介をしていただきました。

(コエテコではリリース直後、いち早く詳細についてインタビューしています)

塾業者からみるプログラミング教育への取り組みと高まるニーズ


はじめに、塾業者から見るプログラミング教育の取り組みについて、ご説明いただきました。現在は国がプログラミング教育へ大きく舵取りをしており、小学校・高校・大学受験とプログラミング教育の「情報」科目の導入の流れがきています。その結果、保護者からもプログラミング教育に対するニーズが高まり「プログラミングに関する授業はないんですか?」といった質問が塾に対しても増えているのが現状です。

プログラミング教育が抱える現場での課題と背景


保護者からのお問合せが増える一方で、塾業者から見るプログラミング教育の課題には以下のような問題点があります。 
  • プログラミングスクールの生徒数が増えない
  • 生徒の学習意欲が続かない
その背景にある課題は、プログラミング学習の成果がわかりづらいこと。さらに、プログラミング学習の目標自体が曖昧で「将来にどう役立つのか」というビジョンが見えづらいことも挙げられます。

そこで、今回は明確な目標となりやすい「プログラミング能力検定」についてご案内いただきました。

プログラミング能力検定の概要


プログラミング能力検定は、プログラミングの基礎となる知識を測るための試験です。具体的には、順次処理、繰り返し、変数などのプログラミング概念の理解度を体型的に分析・評価する仕組みです。その結果、学習成果の証明とその後の効果的な学習に繋げられる設計だそうです。

2022年度より高校で必修化される「情報Ⅰ」のプログラミング領域に対応した内容であり、2024年度の大学入試共通テストから必修となる「情報」への対策試験となることを目指しています。

受験生にとってのメリットは、具体的には以下のような点が挙げられます
  • 2024年度の大学受験に向けて必要なプログラミングの基礎能力を養うことができる
  • プログラミング概念ごとの得意・不得意を客観的に測り、その後の効果的な学習に繋げられる
  • 合格者には「合格証書」が授与されるので、モチベーションアップを期待できる
特に「合格証書」は、小学生などの低年齢層のモチベーションを上げることを期待しています。


第1回のプログラミング能力検定は、2020年12月に開催されました。クローズドな形で募ったものの、全国1,200カ所の会場で実施されたそうです。小学校1年生から高校生まで幅広く受験し、想定を大きく上回る受験者を獲得しました。低いレベルの級では、小学校低学年でも合格しています。

プログラミング能力検定の受験レベル


プログラミング学習検定は、全6レベルで構成されています。現状はレベル1~4 をリリースしており、レベル5~6はこれから作っていく段階だそうです。レベル1~4はビジュアルプログラミングの出題、レベル5~6はテキストプログラミング出題です。

内容は、高校で必修化される「情報Ⅰ」のプログラミング領域に対応していることが特徴です。今後は「プログラミング能力検定」が2024年の大学入試対策に繋がっていくように設計したいと話されました。


試験の形式は、IBTを採用しています。検定を開催する会場は、インターネット回線とパソコンiPad、ブラウザ、ヘッドフォンがあれば検定を開催できます。プログラミングスクールであれば、既にある設備を利用すれば検定を開催できるので、準備の負荷が低いといえるでしょう。

プログラミング能力検定の問題例


問題には、選択式問題と実装式問題の2種類があります。選択式問題では、左側のペンギンの動画の動きをみて、動きを実現するためのプログラムを選ぶという問題です。プログラミングの概念を理解しているかを詳細に問われる問題だと考えて良いでしょう。実装式問題では、動画を見てそのプログラムを自分自身で組みます。選択式とは対照的な実装式では、プログラムを完成させる力が問われることがポイントです。

プログラミング能力検定における成績表と合格証書


「プログラミング能力検定」では、成績表のなかで苦手な領域について細かくアドバイスをもらえることがメリットです。

成績表には合否の情報・正答率だけではなく、苦手な領域に対しては今後どのように学習すればよいか、といったアドバイスも記載されています。それまで見えなかった苦手な領域が明確になることで、スクールや自主学習などで今後集中的に学んでいくことも可能です。


「プログラミング能力検定」に合格し、合格証書が手元に届くことでモチベーションもアップします。

また、団体会場になると、以下のようなメリットがあります。
  • 目標を明確に提示することでプログラミング学習の継続率が向上
  • 日々のプログラミング学習の成果を可視化することによるモチベーションアップ
5月までは受験料無料キャンペーン中であるため、生徒にもすすめやすいといえるでしょう。


第2回の検定は3月8~14日に実施予定で、受験料は無料です。申し込みを希望するスクールは、2月9日(火)までに団体会場の申請を行う必要があります。

プログラミング総合研究所への質問

どのレベルからでも検定は受けられますか?

はい。どのレベルからでも検定は受けられます。

検定の問題は毎回変わりますか?

はい。問題の内容は毎回変わります。

プログラミング能力検定の年代の割合は?

小・中・高の順番に多く受験されており、小学生が一番多くなっています。プログラミングスクールに通っているのが小学生が多いからだと考えられます。

検定に必要なレベルになるために対応したカリキュラムはありますか?

カリキュラムは持ち合わせていません。サンプル問題をご参照いただければと思います。ビジュアル問題は、スクラッチの主要なブロックを網羅する形で学習していれば、レベル4までは解けるかと思います。
編集
編集

※編集部より追記
セミナー後、プログラミング総合研究所さまよりカリキュラムについての補足をいただきました。

①認定会場への「過去問」のご提供
第2回検定に向けて、第1回検定の問題を過去問として提供しています。

②検定対策カリキュラムの開発
今後、Scratchを使った検定対策のカリキュラムの開発を行う予定です。

さいごに

大学入試に「情報」科目が追加されていく流れは、追い風にもなるでしょう。
プログラミングスクールにおいては、プログラミング能力検定を生徒に紹介するなどし、学習意欲を後押しすることが大切です。

大学入試に「情報」科目が追加されることで、生徒だけではなくプログラミングスクールや小・中学校にもさまざまな影響を与えることが予想されます。「情報」科目に関する新しい情報を早めにキャッチすることで、大学入試テスト対策にも繋げていくことができるのではないでしょうか。

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