大学受験でもタイピングのスキルが必要に!?
今の小学生が大学受験に挑む頃には、入試はCBT化すると言われています。CBTとは、コンピュータで行うテストです。入試のCBT化は2024年度の実施は見送られましたが、いずれ大学受験でも導入されるでしょう。パソコンで記述問題などに解答するとなれば、タイピングのスピードや正確さも重要になります。基礎的なPCスキルがないと入試の弱みにもなりかねません。
大学だけではありません。今やほとんどの企業でパソコンを使用しています。就職でもパソコンの基本スキルは必須です。
タッチタイピングが苦手な高校生・大学生が増えている
ところが昨今ではパソコンをあまり使ったことがない高校生や大学生が増えているのです。LINEリサーチによるオンライン授業に関する調査(2020年4月)では、高校生では72%がスマートフォンを使ってオンライン授業を受けています。大学生ではノートパソコンが75%と最多になるものの、スマートフォンも57%と過半数を超えており、併用している学生が多いことがわかります。つまり、どこでも簡単に利用出来るスマホですませてしまう学生が多く、そのためにフリック入力は得意でもキーボード入力は自己流という学生も目立ちます。

チアリーのパソコン市民講座を例に取り上げた「大学生のタイピング学習」神戸新聞の記事
神戸新聞の記事を抜粋すると、「スマホの文字入力の方が楽。パソコンはキーの場所も覚えていないし、ローマ字で変換すると頭を使う」と男子学生が卒論を前に苦労している様子がレポートされています。
タッチタイピングは小学生のうちに学ぶべき?
今後、GIGAスクール構想が進み子ども達もひとり1台パソコンやキーボードつきのタブレット端末を持つようになるでしょう。実際に文部科学省でも以下のように学びの推奨をしています。しかし残念ながら、授業時間の確保や指導法が定着していない面もあって、継続的にタイピング学習を実施している学校は多くありません。「キーボードなどによる文字の入力,電子ファイルの保存・整理,インターネットの閲覧や電子メールの送受信などの基本的な操作」の習得に取り組み小学校段階で「確実に身に付けさせる」ことが必要である。
「でも家でタイピングって教えられるの?」
「退屈なタイピングの練習は家庭では続きそうにない」
「タイピングの教室ってあるの?」
こんな悩みや疑問にスッキリ回答を見せてくれたのが、今回のインタビューに答えてくれたプログラミング教室で学ぶ子どもたちとお母さま、そして教室講師の皆さんです。
タッチタイピングを習得中の小学生に聞いてみた
まずコエテコ編集部が話を聞かせてもらったのはスタープログラミングスクール メラード大和田教室に通うふたりの小学生です。ひとりめの佐々木遥馬(ささき はるま)君は小学5年生。タイピングコンテストでは10分間で797文字を正確に入力し、優秀な成績をおさめています。
ちなみに、文部科学省では小学生は「10分間に200文字程度の文字入力ができること」を目標としていますが、実際の小学生の入力数平均値は、1分間に5字未満、10分間にすると50文字程度であり、そもそもの目標に届いていません。
しかし、佐々木君は文部科学省の目標値を大きく上回り、3倍以上の入力数です。派遣の事務職で600文字程度が目安となっていますから、佐々木君のタイピングスキルが高いことがわかりますね。
参考:
教育の情報科に関する手引き・令和元年12月/文部科学省
情報活用能力調査/文部科学省
パソコンの授業で先生がわからないところを教える小学5年生
佐々木遥馬(ささき はるま)君、小学校5年生
―佐々木くんは今、教室でどんなことを学んでいますか?
オンラインで取材に応じてくれた佐々木くん。背筋を伸ばして正しい姿勢です
タイピングとスクラッチを使ったプログラミング、それから速読に取り組んでいます。
—いろいろなことに取り組んでいるのですね。レッスンは楽しいですか?
タッチタイピングの練習風景。かなりレベルの高い文章入力をしています。
どのレッスンも楽しいです。プログラミングはおもしろいし、速読では視野(見える範囲)を広げるトレーニングをやっていて、少し読むのが速くなりました。
タイピングはホームポジションから学んだのですが、やっぱり最初のほうは難しかったです。でも練習するうちに慣れました。この間は教室でタイピングコンテストの予習をしてから、コンテスト本番に参加しました。
—コンテストはどうでしたか?
ちょっとだけ緊張した! でも今回はかなりできて、2段に昇段しました。
—素晴らしいですね。学校でも活躍できているのでは?
はい。パソコンの授業を受けるとき、学校の先生が分からないところがあったら手伝うこともあります。
—将来の夢はありますか?
うーん、いろいろあります。大工さんにも興味があるし、ゲーム制作やプログラマーにもなりたいな。これからもタイピングでもっと上をめざしたいのと、Excelも使いこなせるようになりたいです。
—いろいろな夢があって楽しみですね!
佐々木君のお母さまにも伺いました
お母さま:遥馬は小さい頃から工作やブロック、折り紙が好きで、ものづくりに興味がありました。機械も好きで電機量販店に行くとずっとパソコンに触れていましたね。聞いてみると興味があると答えたので、最初は無料の体験会などに参加していました。
遥馬はタイピングというか、最初はパソコンそのものにとても興味があったんですね。それでこちらの教室はパソコンの基礎から、いろいろと学べるので向いているかも、と思って、通うようになりました。タイピングも自分でどんどん進めていくようになり、今はプログラミングがとても楽しいみたいで、家でも自分でゲームを作っています。
好きなもの、興味があることなので、進んでいろいろ考えてやるようになりました。やはり子どもにとって「興味がある」ことは大きな意味を持つんだなと実感しています。
夢を叶えるためにタイピングを習い始めた小学3年生
次に紹介するのが近藤八知也(こんどう はちや)君です。近藤君は3年生でパソコン教室に通いはじめてまだそれほどたっていませんが、めきめき実力をつけて、プログラミングとタイピングを楽しく学んでいる最中です。近藤八知也(こんどう はちや)くん、小学校3年生です。スクラッチに夢中です!
—近藤くんはどのようなきっかけでパソコンに興味を持ったのですか?
ロボットを製作したり、映画を作ったりしたかったからです。今はタイピングとプログラミングをやっていて、特に好きなのはスクラッチ(プログラミング)!物語を作ったり、キャラを動かしたりできるからおもしろいです。でも、タイピングは難しい!
スクラッチはキャラを動かすのが楽しいそう
—やっぱりタイピングは難しいんですね。それでも頑張っていて、素晴らしいですね!
タイピングはちょっと面倒くさいルールが色々あるんやけど、自分の夢がかなうんやったら、がんばろう!と思って練習しています。
大好きなスクラッチでのゲーム制作も、やはりキーボード入力が基本です
—やりたいことがあるから頑張れているんだね。将来の夢はありますか?
えー!めちゃめちゃあるけど(笑)。学者にもなりたいし、ロボット製作にもチャレンジできたらうれしいです。
—いろいろなことに興味がある近藤くん、その好奇心でより高いレベルを目指してください!
近藤君のお母さまにも伺いました
お母さま:八知也は普段あまり学校のことを話さないのですが、プログラミングの授業についてはとても良く話すので驚きました。iPadやスマホで何かするのも好きで、それを知った私の母(八知也くんのおばあさま)が、子ども向けのプログラミングを教室でやってるよ、と教えてくれたんです。
私の母はもう10年以上、こちらのお教室にお世話になっていて、それならということで八知也も通わせることにしました。
教室に通うようになって、自分が大好きなことなので帰宅してからも机に向かい、復習するようになりました。週2日のペースで通っていますが、教室に行く日時を考えて予定をたてるとか、スケジューリングが自分でできるようになりました。
まだ始めたばかりですがタイピングも習っています。私自身、自己流で覚えたタイピングで今も仕事で苦労しています。作業の効率が悪いんですよね。ヘンなクセがつくと直しづらいので、教室で正しいタイピングを学んでおくのは将来のためになると思っています。
正しいタイピングスキルを小学生から学ぶメリット
続いて、教室の首藤先生にお話を伺いました。「パソコンをやりたい!」ことがきっかけで教室に
感染対策もしっかり、黙々とタイピング学習やプログラミングを行う生徒さんたち
私たちスタープログラミングスクールは、パソコン教室(パソコン市民講座)を併設しています。
現在、メラード大和田教室には小学校2年生から6年生まで30名以上の小学生のお子さんがプログラミングやパソコン、タイピングを学んでいます。お子さん自身がパソコンをやりたい、プログラミングをしたいと希望して教室に通い出した子が8割くらいでしょうか。あとは保護者の方がお子さんにパソコンのスキルが必要、できるようになってほしいということで体験させたことがきっかけで通っています。
教室ではタイピング学習はすべてのお子さんにとって大切な基本的スキルと位置付けています。ですからプログラミングやExcelを学ぶにしても、まずは下を見ないで正しい指で打てるように、並行してタイピング学習を進めています。
家でなく教室でタイピングを学ぶメリットは
動画をみながらタイピング練習、先生がそばで細かく指使いをチェック
タイピングは、しっかりした姿勢でどのキーをどの指で押すかが大事です。自宅だとどうしても自由にやってしまいますから、ホームポジションがなかなか身につきません。教室では、人さし指からはじまって、次は中指、とステップを踏んで学びます。ある程度打てるようになったお子さんはご自宅で練習しても、その姿勢でできます。最初が肝腎です、教室では先生が指使いや姿勢などを見守り、声がけをしますから、正しいホームポジションでタッチタイピングが着実にしっかり身につきます。
タッチタイピングを楽しく学べる教室の「魔法の箱」
タイピングのような基本の操作は単調になってくると飽きてしまうので、休憩をはさみながらやっています。教室では、こんな道具を使っているんですよ。これが子ども達に大人気の「キーボード隠し」の魔法の箱。おかげでどんどんタイピングスキルがアップ!
これだとキーボードを見えなくすることができますし、蓋をあげると少しだけキーボードが見えます。ちょっとチラ見しながらタイピング練習をしたり、慣れてきたら完全に見えない状態でやってみたり。
みんな真剣、集中して行っています!
タイピングでは、下を見ないで打つことが大事で、スピードは後からついてきます。
教室だと、たとえば隣のお兄ちゃんがこれを使ってタイピングの練習をしているのを見てマネをしたいとか、それから他の子たちとの競争も芽生えます。お友だちがいる教室で学ぶメリットのひとつだと思いますね。今日、話をしてくれた佐々木君ですが、通い始めた頃はアルファベットを指で押さえるところからスタートして、2年ほどで10分780文字になりました。他にも小3でスタートして、小6で同じようなタイピングレベルの子がいます。
基本は楽しく学ぼうです。ちょっとゲーム感覚で、誰かと競争したり、ボックスの仕掛けを使うことで、楽しみながら学んでほしいのです。大和田教室ではこんな感じですが、スタープログラミングスクールでは各教室でそれぞれ工夫しているんですよ。ぜひ、近くの教室で体験して頂きたいと思います。
小学生だからこそ学んでほしいタッチタイピング
大和田教室 首藤先生
小学生からタイピングを学ぶことをぜひおすすめしますね。教室では小学生向けに映像教材を使い、見ながらマネをして指を動かして覚えていきます。小学生は指が柔らかく、クセもついていません。まっさらな状態で正しい入力を学んでいくので、クセもつかず、早く正確な入力ができるようになり、上達も早いと思います。
ここでは、大人も子どももパソコンを学べます。プログラミングはもちろんですが、タイピングからExcelやWord、速読など、これから役立つスキルが身につきます。
とてもアットホームな教室なんですよ。先ほど見せたタッチタイピング用の黒い箱、実は教室に通っている方が「小学生が増えたね、下を見ないでタイピングができるように」と手作りして持ってきて下さったのです。本当に嬉しかったですね。子どもの学びを地域の方々が見守って下さっているんだなと感謝の気持ちで一杯です。
大人も子どもも学べる、さまざまなスキルを学べることは、この教室の大きな魅力だと思っています。
やっておいてよかった!きっと後から思うはず
近藤くんのおばあさまもそうですが、教室に長く通って、さまざまなことを楽しんで生涯の学びを実践していらっしゃる方もたくさんいます。地域に根ざし、地域に愛され、地域と共にあるアットホームな教室だからこそ、安心してお子さんを教室に通わせることができるのではないでしょうか。
「退屈なタイピングの練習は家庭では続きそうにない」
「タイピングの教室ってあるの?」
「小学生のうちからタイピングを覚えたほうがいいの?」
答えは、スタープログラミングスクール メラード大和田教室に通うお子さんたち、講師の首藤先生の言葉にありました。
大学受験や将来のためにも、小学生から正しいホームポジションで正確なタイピングスキルを身につけたいですね。今からタッチタイピングを学んでおけば、後からきっと「やっておいてよかった」と思えるのではないでしょうか。
スタープログラミングスクールはこちら!
GIGAスクール構想でも注目されるパソコンの基礎スキルからプログラミングまで幅広く学ぶことができ、プレゼンテーションスキルも磨けるスタープログラミングスクールは全国100教室以上!お住まいの近くにある教室がきっと見つかります。ぜひお気軽に足を運んでみてくださいね!また、コエテコではスタープログラミングスクールで行われている個別授業のようすや、指導にかける思いについても詳しく取材しています。気になる記事は以下のリンクからどうぞ。
■スタープログラミングスクール/パソコン市民講座で行われているプログラミング・タイピング・Officeソフトの授業のようす(協力:国分寺マルイ教室)
■スタープログラミングスクールが指導にかける思い(協力:中野マルイ教室)