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プレゼンテーション能力はこれからの時代に生きる子ども達が今から身に付けておくべき重要なスキルです。でも「うちの子は人前で話すのが苦手だし」「発表の時間が嫌いみたい」と気になっている保護者の方も多いでしょう。
今回の記事では、子どものうちから身に付けたいプレゼンテーション力についてまとめています。実際に茨城県の公立小学校でプレゼンテーションに特化した授業を行っている薄井先生から直接お話を伺うこともできました。興味深い授業内容について、ぜひご覧ください。
そもそも、プレゼンテーション能力とは?
そもそも、「プレゼンテーション」とは何なのでしょうか?言葉の定義を確認すると、こうなっています。英語で「表現・提示・紹介」という意味。(中略)自らの意思を他者に伝達するために表現・提示すること。さらにプレゼンテーションについて、とてもわかりやすい例えが神奈川大学経済学部のサイトにありました。
(出典:コトバンク/朝日新聞出版発行「知恵蔵」)
すばらしいメッセージがあっても伝えられない場合は存在しないのと同じ
頭のなかで素晴らしい音楽が作れても、演奏も出来ず楽譜も書けなければ誰にも伝わらない
プレゼンテーションは大勢の人前でスピーチをするようなイメージがあるかもしれません。しかし、プレゼンテーションの対象はたくさんの人とは限りません。
ひとりの相手に対してでも、自分の意思や提案がきちんと伝わるように話す=プレゼンテーション能力は、もはや必須のヒューマンスキルと言えます。
新学習指導要領「生きる力」にもつながるプレゼンテーション能力
コエテコでも何度か取り上げている新学習指導要領では、子ども達の主体的・対話的で深い学びを推進しています。先生の話を聞き、黒板をノートに写すだけでなく、自ら考え、行動する授業へと変わりつつあります。実際に小学校の授業でも、テーマを決め、調べて発表する=プレゼンテーションの時間が増えています。
さらに、学習指導要領では新しい時代を生きる子どもに必要な力を、3つの柱としています。
引用:学習指導要領「生きる力」/文部科学省
プレゼンテーションの力は、実際の社会や生活で活用される技能のひとつです。また、プレゼン力を育てる課程で思考力・判断力・表現力を実践的に学ぶことができます。調べて発表する=プレゼンテーションを学校で体験することの重要性がわかりますね。
というわけでコエテコでは今回、プレゼンテーション力の重要性、小学校から学ぶメリットについて、古河市立諸川小学校教諭の薄井直之先生にお話を伺いました。
薄井先生は、公立小学校でプレゼンテーションに特化した授業を展開しています。ではさっそくオンラインで取材させて頂いた先生のお話を紹介いたします。
現役小学校教諭に聞く!プレゼンテーション授業の気になる教育効果
「プレゼン」というゴールがあると、学びが深まる
薄井先生:
私が小学校でプレゼンテーションの授業を実践している意図は、自分の考えを整理し、相手にわかりやすく伝える力がこれからの時代に必要であると考えるためです。相手に自分の考えを伝えて理解してもらい、行動してもらいたい場合、プレゼンテーションは有効な方法であり、重要なスキルになってきます。
その上で小学校の授業としては、対話的に学習を進める、学習意欲を高めることができる学びのひとつとして、プレゼンテーション授業が役立つと捉えています。
たとえば、あるテーマについて「プレゼンテーションをするよ」とゴールを設定しておくと、子ども達は「誰に」「何を」「どんな目的で」伝えたいのかを考えながら学ぶようになります。相手と目的が明確になると「何を調べるべきか」や、「どうすれば自分の考えを伝えられるか」を意識するのです。
調べたことを整理するとき、資料を作るとき、そしてプレゼンをするとき、子ども達はどうすれば効果的かを自ら考え探求します。結果的に、より深く対話的な学習につながります。
年間200回のスピーチ実践で児童に起こった変化
プレゼンテーション授業を最初に展開したのは、前任校である古河市立上大野小学校に在籍していた頃です。
小学校ではよくあるパターンですが、朝の会で日直の子ども達に簡単な発表をさせていました。しかし、普通にやってもあまり面白くならず、子ども達が乗ってこないという課題がありました。そこで大喜利みたいにテーマをくじ引きで引いて、テーマに絡めた話をすることで「みんなを笑わせてみて!」という実践をやってみたんですね。
そのときの児童の反応が良かったのと、学校がモデル校に指定され、タブレット端末が配布されたことで新しいチャレンジができるようになりました。タブレットがあるとスライドを使う、イラストで表現する、といった新しい手法を組み合わせられます。そこで毎朝、ひとり1~2分の短いプレゼンテーションをすることにしました。
テーマも「好きな食べ物」といったスタンダードなものから「10億円があたったらどうする?」「魔法を使えたら何をする?」とバリエーションを広げていくと、さまざまな子ども達の意見が出てきました。年間10回くらいのテーマで200回くらい行いましたので、子ども達は1年間で10回以上のプレゼンを体験し、190回ほど誰かのプレゼンを聞く経験を積み重ねたことになります。
プレゼンの準備は、休み時間や給食の後といったスキマ時間を利用して行いました。プレゼンをしたら、発表に対して他の児童が質問をし、回答します。さらに聞き手側の児童たちから、ここが良かったとか、わかりづらいといったフィードバックをし、私もプレゼンを聞いて具体的なアドバイスをしました。
プレゼンテーションの結果やみんなの反応に影響され、次はこうしよう、あれをやってみようと子どもは自ら深く掘り下げていくようになりました。
時にはウケると思って話したことがスルーされてしまうこともあります。そんな経験を重ねると、その場の雰囲気や反応を見て、臨機応変に話し方を変えたり、ジェスチャーを工夫したりするようにもなりました。こうした変化が徐々に見えてくるのも、プレゼンテーション授業のたいへん魅力的なところだと思います。
プレゼンテーション授業によって「聞く力」も伸びた
子ども達の成長は、聞く力から先に伸びていったように思います。
「頑張って発表しているんだから一生懸命聞かなくては」と子ども達が気づいたのです。よく聞くことで、プレゼン後の質疑応答もさらに活発になりました。「Aちゃんはもっとできるはず!」と厳しくも温かい励ましがあったり、「さっきのここがちょっとわかりづらかった、でも声が大きくてよかった」と具体的に指摘したり、相手の良いところを見つけ積極的に褒めるようにもなりました。
そうなると次の日発表する子は、さらに発表内容を練っていくわけです。相乗効果ですね。どんどんお互いのスキルを高め合うようになります。
続けていくうちに、たとえば話をするのが苦手だからその分スライドで説明するとか、絵が得意だから絵でとか、発表の経験をすることで自分の得意不得意をより強く認識し、得意分野を活かし、不得意なことは友だちに助けてもらったり教えてもらったりするようにもなりました。
発表するスキルだけでなく、聞く側としてのスキルも磨かれること、自分の得意不得意を認識すること、友だちに協力してもらい互いを高め合うこと、プレゼンテーション授業はさまざまな「学び」が実現できるのだと改めて実感しました。
あえて「漢字が苦手な子」にアドバイスを求めるのはなぜ?
子ども達は話し合いながら、協働し、コミュニケーションを深めていく
子ども達も工夫するようになり、スライドを上手に使う子にアドバイスを求めるとか、絵がうまい子に助けてもらう子も出てきました。私が驚いたのは、自分より何か上手な子に教えてもらうだけでなく、たとえば「このスライドでわかる? 読みやすい?」と、ちょっと漢字が苦手な子にも聞いていたことです。
誰でもわかるように、自分の意思が伝わるように、さまざまなタイプの子に意見を求め、それを反映し、とてもわかりやすいプレゼンをするようになりました。やがて子ども達は5W1Hを意識するようになり、最後のほうでは私が何かクラス連絡を話すと「先生、それはいつまでですか」「どんなふうに提出するんですか」と情報として抜け落ちている部分を指摘するようになったのです。
話を聞くときも、自分が何がわかって、何がわかっていないのかを意識するようになったんですね。何かを伝えようとする時も、これでわかってもらえるかを意識し、わかりづらいなら説明の方法を工夫する、調べてわかりやすい資料を用意するなど、自分からアクションを起こすようになったことは大きな成長だと思います。
さらなる挑戦!「魅力度最下位」の印象をプレゼンで変える
小学校でのプレゼンテーション大会で話す薄井先生
こうした短いプレゼンテーションの経験を積み上げながら、奈良女子大学附属中等教育学校の生徒さん達にも協力してもらい、本格的なプレゼンテーション体験に挑戦することになりました。
ご存知の方もおられるかもしれませんが、茨城県は当時、都道府県魅力度ランキングで最下位だったので……。そこで6年生に「もっと茨城の魅力をアピールしよう」と提案したんです。
学校内での実践との大きな違いは、聞き手が子ども達が知らない相手であり、今回のテーマである茨城についてもあまりよく知らないであろう相手が対象だという点です。小規模な小学校でしたので、どうしてもプレゼンの対象は先生・下級生・保護者に限定されていました。しかし、そもそも互いに知っている相手には、たとえ説明不足でも通じてしまうところがあります。
そこで、たとえば「もし茨城で有名なお菓子をネットで調べても、すでに有名なのに、それでも茨城の魅力が伝わっていないのだから、もっと違うことを考えてみないとね」などと、インターネットからの情報だけを頼りにしないようにアドバイスしました。それから「ここに住んでいる人にとっては当たり前のことでも、相手にとってはまったく知らないことはたくさんある。茨城を知らない人にもちゃんとわかるように伝えることが大事」とアドバイスしました。
小学校での児童数は少なく、子ども達にとって「人が少ない」ことは身近な問題でもありました。自分たちは素晴らしい地域だと思っているのになぜその魅力が伝わっていないのか、子ども達にとっても大きな壁であり、それを越えよう、茨城をアピールしようとプレゼンの内容・構成も非常に練っていましたね。
実際にプレゼンした後に、「今のアピールは、観光客を増やすのが目的? それとも住む人を増やしたいの?」といったようなつっこんだ質問もあり、私自身もハッとするような発見が多かったです。高校生のリアルな反応は、子ども達にとって大きな刺激と学びになったと思います。
この授業では、全く知らない人に対しても理解してもらえるプレゼンテーションを行う、貴重な経験になりました。
自分で考えて生きる時代、プレゼンテーション力はきっと役立つ
プレゼン力の大切さや楽しい授業の様子をたくさん語ってくださった薄井先生
プレゼンテーション力は、なるべく小学生のうちから体験して学んでいくことが大切ではないでしょうか。小学生なら、最初は楽しむ雰囲気で「自分の考えが言えればいいよ」からスタートできます。わかりやすいように説明する、納得してもらえるように理由を伝える、とステップアップしていくことで、話すことへの抵抗感がなくなっていきます。
この時の6年生ですが、彼らは今、高校1年生です。正直、あまり勉強が得意でない子もいました。でも、「高校受験の面接では無双でした!」「話すのは得意だから楽勝」なんて報告してくれて、本当に嬉しかったです。プレゼンテーションの力はこうして子ども達の将来に役立つこともわかりました。
自分で考えて生きていかなくてはいけない時代がやってきています。考えていることは伝えなくては理解し合えません。互いを尊重し、互いを知るために表現することは不可欠であり、その手段のひとつとしてプレゼンテーション能力は大きな力になります。子ども達には楽しく面白くプレゼンテーション力を少しずつ身に付けて欲しいと願っています。
iTeachers TV〜教育ICTの実践者たち|薄井先生のプレゼン授業の成果を見よう!
薄井先生の取り組みは、先生や生徒、教育関係者をゲストに招き、タブレットや電子黒板といったICT機器を活用した新しい学びをプレゼンテーション形式で紹介している「iTeachers TV」でも紹介されています。ぜひこちらもチェックしてくださいね。将来のために、いま始めたい
言葉にして伝えるコミュニケーションは、日本人は不得意とするところでしたが、薄井先生のお話にもあった通り、これからの時代には必ず必要となるスキルです。相手にわかりやすく自分の意見を伝えるのは、コミュニケーションの基本とも言えます。プレゼンテーション力は、自分を相手に認めてもらう、提案を受け入れてもらうといったように「自分の価値を高める、より生きやすくするためのスキル」でもあり、互いの関係を深める、つまり「豊かな人間関係を作り上げるためのスキル」でもあるのです。
しかし、プレゼンテーション力、ひいてはコミュニケーション能力は1日で身につくものではありません。
多くの人と出会い、関係を築き上げる社会生活を経験しながら、自分で学んでいくべきものです。しかしこれからは加えて、実践的にプレゼン力を培うことも必要です。学校の授業はもちろんですが、家庭内でもたくさん親子で話をすることで身につくこともあるでしょう。家にいる時間が多い今だからこそ、「わが家が10億円当たったら、どうしたいか」家族で議論してみても面白いかもしれませんね。
プログラミングスクールなら、プレゼン力もつく!
家族でひとつの話題について語り合うことは、手軽にできるプレゼン力のトレーニングとしておすすめです。とはいえ、家庭ではしっかりとしたカリキュラムにそって、話す力・聞く力を伸ばすのはなかなか難しいのも事実です。コエテコで取り上げているプログラミングやロボット教室では、制作したものやプログラミングについて発表する、プレゼンする時間をもうけているところも多くあります。薄井先生は「子ども達がそれぞれ協力し助け合ってプレゼン力を高めている」とおっしゃっていましたが、スクールや教室では学年が違うお友だちもいますし、他の人の発表を聞くことができるのも大きな魅力です。
学校でプレゼンテーションに特化した授業があれば一番よいのですが、機会に恵まれないのであれば、プレゼンに力をいれているスクールに通わせることを検討する価値はあるでしょう。
500人を前にプレゼンを体験する!SPSアワードとは?
総務省が推進する「若年層に対するプログラミング教育の普及推進」事業に2期連続で選定されたスタープログラミングスクールも、プレゼンテーションに力を入れている教室のひとつです。
圧巻は年に一度、東京大学の伊藤謝恩ホール等で開催されるSPSアワードです。2019年には500人の大観衆を前に、各チームがテーマにあわせたプレゼンを行いました。ただ作品を紹介するのではなく、制作に至った理由、課程、工夫した点などをわかりやすくまとめてプレゼンします。
大きなホールで大観衆と審査員を前にプレゼンテーションをするのは、なかなかできない体験です。
新型コロナウイルスの影響もあり2020年度は同様のスタイルでの発表会は中止となりましたが、スタープログラミングスクールでは毎回のレッスンでの発表会をオンライン形式にして保護者やおじいちゃんやおばあちゃんが自宅にいながら参加できるようにしたり、新しい形でコンテスト形式の発表も企画中とのこと。その取り組みも注目ですね。
今回はSPSアワードをご紹介しましたが、他にも併設する「パソコン市民講座」による「わくわくプレゼンテーション講座」では、プレゼンテーションの重要性や行うときのポイント、また関連ツールとして「Microsoft PowerPoint」の使い方など、より実践的なプレゼンテーションの教育にも力を入れています。ぜひ近くのお教室を探して体験をしてみてはいかがでしょうか。
2019年3月31日、東京大学伊藤国際学術研究センター伊藤謝恩ホールで、「SPSアワード2019」が開催されました。今回で3回目となる「SPSアワード2019」には、関東にある「STAR Programming SCHOOL」16教室でプログラミングを学ぶ500人以上の小中学生の中から教室の代表として選ばれた約200名が参加。今回は、アワード【午前の部】の様子をレポートします。
2024/11/06 11:42
プログラミングスキルはもちろん、企画書の作り方から学べる「スタープログラミングスクール」の強みは、パソコン市民講座も併設しており、幅広いICT活用を学べることです。 この記事ではスタープログラミングスクール/パソコン市民講座の国分寺マルイ教室を取材!子ども達がどのように学んでいるか、臨場感たっぷり、写真もたっぷりでお伝えします。
2024/11/06 11:43
スタープログラミングスクールはこちら!
GIGAスクール構想でも注目されるパソコンの基礎スキルからプログラミングまで幅広く学ぶことができ、プレゼンテーションスキルも磨けるスタープログラミングスクール(パソコン市民講座)は全国100教室以上!お住まいの近くにある教室がきっと見つかります。ぜひお気軽に足を運んでみてくださいね!【体験レッスン+口コミ投稿でAmazonギフトカードプレゼント】口コミ掲載数No.1!スタープログラミングスクールの口コミ・評判・料金をわかりやすく紹介。カリキュラムや特徴など、気になる情報が満載
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