この記事では、世界で活躍している高校生eSports選手やeSports専攻がある高校、高校生が参加できるeSportsの大会についてご紹介します。
世界では高校生eSports選手が活躍している
2019年7月28日、世界的にも人気のあるeSports「フォートナイト」の世界大会がアメリカのニューヨークで行われました。フォートナイトとはソロプレイやチームプレイも楽しめるeSportsで、バトルロイヤルモードやクリエイティブゲームなどさまざまな楽しみ方で遊べます。その大会のソロ部門において、16歳の少年が優勝しました。賞金は300万ドル(約3億3,000万円)であり、多くのeSportsプレーヤーから注目を集めました。優勝者のKyle Giersdorf氏は「賞金額のほとんどは貯金するけど、新しいデスクとトロフィー用の机はあるといいかも」と話しています。終始リラックスした様子でプレイしていた様子のKyle Giersdorf氏は、大会中にも笑顔を見せていたとのことです。
参考:BBC NEWS
eSportsは日本でもブームが来る?
オランダの調査会社Newzooによると、eSportsの世界全体の業界規模は2018年時点で約1000億円と言われています。しかし、日本のeSportsは、法整備の遅れ、認知度の低さなどを理由に、世界から後れをとっている状態です。ただ、2019年10月には国体史上初のeスポーツ大会「全国都道府県対抗eスポーツ選手権2019 IBARAKI」が開催されています。さらに近年ではプロeSportsチームのスポンサーの増加、異業種からの参入なども増えており、日本にeSportsが根付き始めていることが伺えます。
これらの背景から、今後日本でeSportsの大ブームが起こる可能性は高いです。
eSports専攻がある高校
eSportsの認知度が日本国内でも高まりをみせていることで、クラブ活動などでeSportsが導入されるようになりました。コミュニケーションをとることに苦手意識がある学生でも、eSportsを通じてコミュニティに参加しやすくなるなど、学校側もeSportsへの理解は深まっているようです。この段落では、eSports専攻を導入している高校について紹介します。バンタンゲームアカデミー高等部(eスポーツ専攻)
ゲーム学部の種類が豊富に用意されているのは、バンタンゲームアカデミー高等部です。プロゲーミングチーム「DeToNator」が監修を行ったカリキュラムを受けられることがメリットであり、現役のプロeSports選手から直接指導を受けられます。少人数制のクラスだから、講師に疑問点を質問しやすいですね。世界水準のスキルが身に付くよう、実践・実習にこだわったカリキュラムが組まれています。ゲーミングスキルだけではなく、eスポーツ専攻ではビジネススキルを学ぶこともできます。海外で実際に活躍するプロチームと強化合宿も行われ、試合で勝つためのスキルが習得できます。さらに、生徒がeSportsでプロデビューできるよう、サポートが手厚いこともバンタンゲームアカデミー高等部の魅力です。
ルネサンス高等学校・ルネサンス大阪高等学校
日本国内初となるeスポーツコースを開設した高校として有名なのは、ルネサンス高等学校です。梅田eスポーツキャンパスは、西日本最大級のeSports専用施設を備えていることが特徴です。施設内にはゲーミングPCを40台を完備し、プロeSports選手を目指す学生を力強くサポートする環境作りを行っています。施設の1階には「第1キャンパス」があり「第2キャンパス」は同ビルの7階に設けられています。常に最新の情報を授業に取り入れられるよう、多くのeSports関連企業とも連携をとっています。授業内ではゲームスキルだけではなく、英会話やメンタルコミュニケーション、ライティングなど幅広い知識を獲得できます。プロゲーマーを目指すだけではなく、雑誌・Webメディアのライターやゲーム会社やイベント会社への就職などへの道に進むことも可能です。
第一学院高等学校 銀座キャンパス(esports 銀座 school)
コナミグループが運営する「esports 銀座 school」と連携したことにより、eSportsスキルと学力を身に付けられるのは第一学院高等学校です。コミュニケーションスキルやセルフプロデュース能力を育みながら、プロeSports選手になるために必要なスキルを学べます。eSportsの舞台で活躍する講師陣を招き、プロeSports選手が実際に利用するテクニックなどを指導してもらえます。授業では、eスポーツ概論・動画編集・配信・ゲーム制作概論などを学び、将来的にゲームを動画配信する際にも役立つスキルを得ることも可能です。アイトラッキングを導入しており、初心者と上級者ではどのように視点の動かし方が異なるのかを客観的に理解できます。
ヒューマンキャンパス高等学校
ゲームのスキルだけではなくプロ講師からプログラミングも学べるのは、ヒューマンキャンパス高等学校です。プロe-Sportsリーグに参入しているチームと提携することで、より現場目線のスキルやメンタル、マナーなど幅広い知識を学べます。ヒューマンキャンパス高等学校では「ファンやスポンサーから応援される選手になる」ことを目指した指導も行っていることが特徴的です。スクウェア・エニックスやエッジワークスなどの大手企業を招いた特別セミナー「ゲームクリエイティブフェスタ」が催されることも、ヒューマンキャンパス高等学校の強みです。ゲームの裏側まで知ってみたいと考える生徒は、ぜひ参加してみましょう。プログラミングの知識を本格的に学べることで、プロゲーマーだけではなくクリエイターとしても求められる人材になれます。
高校生が参加できるeSportsの大会
高校生が参加できるeSportsの大会には、以下の2種類があります。- 全国高校eスポーツ選手権
- STAGE:0(ステージゼロ)全国高校対抗eスポーツ大会
また、高校生なら誰でも参加できるのは、STAGE:0全国高校対抗eスポーツ大会です。2回目となる大会では、5,555名もの高校生が大会に参加しました。「クラッシュ・ロワイヤル」・「フォートナイト」・「リーグ・オブ・レジェンド」の3部門から選んで参加できます。気軽に参加しやすい大会であるため、友人との思い出作りや力試しなどさまざまな楽しみ方ができるでしょう。
まとめ
高校生のなかで本格的にeSportsをプレーしたいと考える場合には、eSports専攻がある学校への入学やeSports大会への参戦を検討してみましょう。入学を迷っている場合には、オープンキャンパスなどを積極的に利用してみたいですね。高校生向けのeSportsの大会は、初心者でも参加しやすいことが特徴です。eSportsでスキルを磨きたいなら、上級者から学ぶことが近道であるといわれています。短期間で効率的にeSportsのスキルを学びたいなら、eSports専攻のある高校を選んでみても良いでしょう。