鉛筆を正しく持つことで手や腕が疲れやすくなるのを防ぎ、集中力・運筆力アップを促します。しかしお子さんの手指の力が備わっていないうちに強要するのは返って逆効果となる場合もあるので、お子さんの様子を探りながら声をかけ、補助アイテムなどで無理なくサポートするのがポイントです。
この記事では、正しい鉛筆の持ち方や教えるタイミング、おすすめの補助アイテムなどを詳しく紹介します。
鉛筆デビューのタイミングは?
鉛筆は3歳前後から正しく持てるようになるといわれますが、一人ひとりに合ったタイミングで練習を始めるのが効果的です。具体的には「クレヨンで絵を描く際にふらつかない」「箸が持てるようになる」「手先を器用に使った遊びに夢中になる」 「文字に興味がある」といった姿が出てくると鉛筆を無理なく教えられるタイミングといえます。
鉛筆の正しい持ち方
鉛筆を正しく持つには指の位置や手首の角度を掴むのが大切です。- 親指・人差し指・中指の三指で軽く持つ
- 人差し指に鉛筆が沿うようにする
- 鉛筆の軸を用紙から約60度傾ける
- 前から見て外側に約20度傾ける
手首の関節を柔軟に使うためには、手を机にしっかりと固定する必要もあるので、机や椅子の高さを見直すのもいいでしょう。
参考:トンボのippo
鉛筆の持ち方の悪い例は?
正しい鉛筆の持ち方がわかったところで、続いては悪い例についても見ていきます。ただし、子どもの成長や発達は一人ひとり異なるもの。鉛筆デビューしたてのお子さんであれば、正しく持つというのは難しいでしょう。最初は悪い例のような持ち方でもあまり気にしすぎず、まずは鉛筆で書くことに親しむことから始めるのがおすすめです。
握りもち
親指と人差し指と中指の3本で持ったり、クレヨンを持つときのように手のひら全体で握ったり、握るようにしながら鉛筆を持つ持ち方です。支える場所があちこち動いてしまうため、書くときも安定しません。挟みもち
人差し指と中指で鉛筆を挟んで持つ持ち方です。親指・人差し指・中指の3指でつまむ正しい持ち方と違い、2本の指で挟んでいる状態であるため不安定で、文字もブレやすくなってしまいます。被せもち
本来鉛筆に触れるはずの親指の腹部分を、人差し指の上に被せる持ち方です。手と腕に余計な力が入ってしまうほか、筆記具を自在に動かすことが難しくなってしまいます。子どもの鉛筆の持ち方は直すべきか?
「正しい持ち方ができていないようだけれど、持ち方を直すべき?」お子さんの鉛筆の持ち方が気になり、このように考える保護者の方もいるでしょう。
結論から言うと、正しく鉛筆を持てることで、文字を綺麗に書けたり、疲れにくくなったりのメリットがあるのは事実なので、直せそうであれば、直したほうが良いと言えます。
しかし、すでにその持ち方が定着してしまっているお子さんや、お子さんの成長や発達度合いによっては、矯正が難しいケースもあります。正しいやり方を無理強いすると、そもそも鉛筆で書くことや勉強すること自体を苦痛に感じてしまうかもしれません。その場合には、無理せずにお子さんの持ち方を尊重したほうが良いでしょう。
鉛筆を正しく持つメリット
鉛筆を正しく持つことで鉛筆の稼働域が広がり、文字が綺麗に書けるようになります。自然と姿勢がよくなったり、小学生で指導される「とめ」「はね」「はらい」をコントロールできるようになったりといった点が作用しているためです。また筆圧のバランスが適正になることで疲れにくくなるので、集中力や手先の器用さを養うことにも繋がります。文字を書く際に力の入れすぎで手指が疲れてしまうお子さんもいますが、鉛筆を正しく持つことを意識すると改善されるでしょう。
参考:北星鉛筆株式会社
字が綺麗に書けるようになる
鉛筆を正しく持てるようになれば、きちんと鉛筆を支えられるので、字が綺麗に書けるようになります。読みやすい字でノートに書けると振り返りもしやすくなるため、学力向上にもつながりやすくなるでしょう。手や腕が疲れにくくなる
正しい持ち方は、手や腕の疲労軽減にもつながります。余計に力まず書けるため疲れにくくなり、結果勉強時の集中力も上がります。作文や漢字の書き取りといった文字を多く書かなければいけないときも、取り組みやすくなるはずです。
早く書けるようになる
鉛筆が正しく持てると、鉛筆の先を自在に動かせるため、そのぶん筆記スピードも向上します。早く書けると、書くことへの抵抗感を減らすことができるため、日々の学習にも役立つでしょう。正しい鉛筆の持ち方を教えるときの注意点
なるべく早い段階で鉛筆の持ち方を矯正したい方も多いかと思いますが、手指の力が無いお子さんに鉛筆の持ち方を強要するのは逆効果です。お子さんの運筆力を知りたいという方は、生活や遊びなどさまざまな角度からお子さんの発達段階を捉えるのがいいでしょう。
お子さんの絵をよく観察すると、2歳過ぎ頃に丸の先が閉じるようになったり指先を目で追うようになったりといった成長に気づくこともあります。また、手先を器用に使って小さな積み木やパズルを扱えるようになることもありますよね。
肩から手首にかけて徐々に発達が成熟していく様子をキャッチしてあげるというのも、鉛筆を正しく持つことへの第一歩になるのです。
正しい鉛筆の持ち方にするためには
正しく鉛筆を持てるようにするためには、以下の方法がおすすめです。矯正アイテムを利用する
鉛筆を正しく持つための矯正アイテムが、さまざまな文房具メーカーから出ています。動画や写真を見ながら、自分の力で1ステップずつ取り組むのも良いですが、矯正アイテムを利用することで指の位置を自然に定着させられて、正しい持ち方につながります。アイテムは鉛筆にかんたんに装着できるものがほとんど。カラフルなデザインのものも多いので、鉛筆で文字を書く練習を始めるお子さんにプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
手先を利用する遊びを増やす
指をうまく動かせなかったり、うまく力を入れられなかったりで鉛筆を上手に持てないというお子さんもいるでしょう。そこでおすすめなのが、お絵かきや積み木といった手先を利用する遊びを増やすことです。手先を利用する遊びを増やせば、指先も器用になって動かしやすくなるため、正しい鉛筆の持ち方をマスターしやすくなります。
鉛筆の持ち方指導に便利な矯正アイテム
ここでは鉛筆が持ちやすくなる便利な補助具などを紹介します。くもんこどもえんぴつ 2B
断面が丸みをおびた三角形で握りやすく、運筆力が弱い幼児でも正しい持ち方が身に付くように設計されている鉛筆です。通常の鉛筆と太さが異なるので専用のえんぴつ削りが必要です。
Yo-i もちかたくん
三角、六角、丸軸の好きな鉛筆につけて指の位置を覚えるための練習具で、右手用と左手用があります。セットで販売されている「ユビックス」とセットで使うと正しい角度で持つことができ、段階に合わせた使用方法が可能です。
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