フィンガーペインティングとは?子どものストレス発散や自己肯定感アップに!
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幼児教育や家庭での知育で注目されるフィンガーペインティング。
手のひらに直接絵の具をつけて遊ぶアート活動で、子どもの創造力を育み、情緒を安定させる効果も期待できると人気です。
しかし、「子どもによいとわかっていても、準備や片付けを考えると自宅でやるのはハードルが高い…」と感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、フィンガーペインティングが子どもに与える効果から、ご家庭で気軽に試せる方法、準備や片付けのコツ、注意点まで詳しく解説します。
子どもが夢中になる遊びを探している方や、おうち時間のレパートリーを増やしたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
フィンガーペインティングとは?指で描くアートの魅力

フィンガーペインティングは、その名の通り、手や指に直接絵の具をつけて絵を描くアート技法です。
1930年代に教育者のルース・フェゾン・ショウによって提唱され、日本では幼児画研究の第一人者である宮武辰夫氏が芸術的基礎教育の一環として紹介しました。
感覚的には、泥遊びや粘土遊びに近い、五感をフルに使う制作活動と考えるとイメージしやすいかもしれません。
日本の保育園や幼稚園、小学校でもカリキュラムに取り入れられることが多く、大きな紙にみんなで描いたり、プール開きのイベントとして楽しんだりしています。
参考:幼児教育おすすめ
フィンガーペインティングが子どもの成長にもたらす効果

近年、フィンガーペインティングはアートセラピーとしての効果も広く知られるようになりました。
ここでは、子どもの成長に期待できる主な効果をご紹介します。
五感を刺激しストレス発散になる
フィンガーペインティングでは「汚してもよい」という特別なルールのもと、全身をダイナミックに使って表現活動ができます。絵の具のひんやりとした感触や、ぬるっとした手触り、色が混ざり合う様子などを五感で直接感じることは、子どもの脳によい刺激を与えます。
普段はできない体験に、子どもの心は解放され、思いきり遊ぶことで日々のストレス発散につながるでしょう。
難しい道具を使わないため、小さな子どもでも思考を中断されることなく、夢中になって遊べる点も大きなメリットです。
自己肯定感を高めるきっかけに
フィンガーペインティングには、上手い・下手の概念がありません。描くこと自体を楽しむ活動であり、自分なりの表現を保護者の方に認めてもらう経験は、子どもの自己肯定感を育みます。
絵を描くのが少し苦手な子どもでも、指で描くだけで立派なアート作品が生まれるため、「自分にもできた!」と達成感や満足感を得やすいでしょう。
見守る大人は、色の選び方や手の動きなど、結果だけでなくプロセスそのものを褒めてあげることが大切です。
他者への理解と思いやりの心を育む
保育施設やワークショップなど集団で行うフィンガーペインティングは、他者への理解を深めるよい機会にもなります。友達と作品を見せ合ったり、一枚の大きな紙に共同で作品を制作したりする過程で、自分とは違う他者の表現や感性に触れられます。
「自分の表現が受け入れられる」という安心感は、「他者の表現も受け入れる」姿勢につながり、アートを通じた活動の中で自然と社会性や協調性が養われるでしょう。
フィンガーペインティングは何歳からできる?年齢別の楽しみ方

フィンガーペインティングを始める時期に明確な決まりはありませんが、一般的には誤飲の心配が少なくなる3歳頃からが目安とされています。
しかし、やり方を工夫すれば、もっと早い段階から楽しむことも可能です。
年齢ごとのおすすめの楽しみ方をご紹介します。
0~1歳頃 |
まだ何でも口に入れてしまう時期は、直接絵の具に触れない方法が安心です。後述する「ファスナー付き袋」を使った方法なら、手を汚さずに絵の具の感触を楽しめます。 |
2~3歳頃 |
口にものを入れることが減ってくるこの時期は、いよいよ絵の具に直接触れる体験にチャレンジ。最初は指先だけ、慣れてきたら手のひら全体へと、子どものペースに合わせて進めましょう。 |
4歳以上 |
ダイナミックな動きができるようになるこの時期は、大きな紙やビニールシートを使って全身で表現する遊びがおすすめです。お友達と一緒に共同制作するのも楽しいでしょう。 |
フィンガーペインティングの準備物リスト

ご家庭でフィンガーペインティングを楽しむために、まずは必要なものを揃えましょう。
必須のアイテムは以下です。
- 絵の具:フィンガーペインティング専用絵の具がおすすめ
- 描くもの:大きな画用紙、模造紙、またはビニールシートなど
- 服装:汚れてもよい服、またはスモックや防水エプロン
あると便利なアイテムは以下の通りです。
- 汚れ防止用シート:床に敷くブルーシートや新聞紙
- 手拭きタオル・ウェットティッシュ:すぐに手を拭けるように多めに用意
- バケツ:水を入れておき手や道具を洗う
フィンガーペインティングのやり方|汚れない方法からダイナミックな方法まで

準備が整ったら、さっそくフィンガーペインティングを始めてみましょう。
ここではご家庭でも試しやすい、代表的な方法を2つご紹介します。
【汚れない】ファスナー付き袋を使った手軽な方法
「いきなり絵の具で汚れるのはちょっと…」という方におすすめなのが、ファスナー付きの保存袋を使う方法です。まず、袋の大きさに合わせた画用紙に、好きな色の絵の具を数ヵ所に乗せます。
それをそのまま袋に入れ、しっかりとファスナーを閉じます。
子どもは袋の上から指で絵の具を押しつぶしたり、広げたりして遊びます。
色が混ざり合う様子を観察したり、指先で模様を描いたり、さまざまな楽しみ方ができます。
手が汚れないので、後片付けも簡単です。
初めてのフィンガーペインティングや、まだ小さい子どもにも最適な方法です。
【ダイナミックに】ビニールシートや画用紙で楽しむ方法
フィンガーペインティングの醍醐味を味わうなら、大きな紙やビニールシートを広げて、思いきり楽しむのがおすすめです。絵の具のぬるぬるとした感触や、紙やビニールのツルツルした触り心地を全身で体感できます。
紙のサイズを大きくすればするほど、腕全体を使ったり、歩き回ったりと、よりダイナミックな活動になります。
お風呂場やベランダ、お庭など、汚れてもよい場所で行いましょう。
最後にシャワーで絵の具を流せば、色が混じり合いながら消えていく様子も楽しめます。
絵の具はどうする?市販品と安全な手作りレシピ

フィンガーペインティングで使う絵の具は、安全性を第一に考えることが大切です。
市販の専用絵の具を使う方法と、ご家庭で手作りする方法があります。
安全なフィンガーペインティング用絵の具を選ぶ
市販されているフィンガーペインティング専用の絵の具は、子どもが誤って口に入れてしまうことを想定して、安全な材料で作られています。苦味成分が加えられているものもあり、誤飲防止の工夫がされています。
発色がよく、伸びもよいので、子どもが扱いやすいのも特徴です。
安心して活動に集中するためにも、特に小さなお子さまの場合は、専用の絵の具の用意をおすすめします。
口に入れても安心!お手製絵の具の作り方
ご家庭にある材料で、安全な絵の具を手作りすることもできます。基本的な材料は、小麦粉(または片栗粉)、水、そして食紅です。
まず、水と小麦粉を4:1の割合で混ぜ合わせ、弱火にかけながらゆっくりとかき混ぜ、とろみをつけます。
もしも、子どもに小麦アレルギーがある場合は、小麦粉の代わりに片栗粉やコーンスターチ、または洗濯のりを使用してください。
水のりの場合は、火にかけず水とのりを6:1程度の割合で混ぜます。
ペースト状になったら火からおろし、粗熱を取ります。
紙コップなどに小分けにし、食紅や水性絵の具で好きな色を付ければ、お手製絵の具の完成です。
水性絵の具を使用する場合は、子どもが口に入れないよう、必ず大人がそばで見守ってください。
ここに注意!フィンガーペインティングを親子で楽しむためのポイント

親子でフィンガーペインティングを心から楽しむために、事前に知っておきたい注意点やコツを確認しておきましょう。
事前の準備と汚れ対策が成功のカギ
「汚れても大丈夫」という環境を作ることが、子どもが活動に集中するための重要なポイントです。床には大きなブルーシートや新聞紙を敷き詰め、壁や家具にはビニールシートやタオルを被せておくと安心です。
子どもも大人も、汚れてもよい服や防水エプロンを着用しましょう。
また、絵の具の感触を嫌がる子どももいます。
すぐに手を拭けるように、濡れタオルなどを近くに用意しておくと、子どもの「拭きたい」気持ちにすぐ対応できます。
子どもの「やりたい」気持ちを尊重する声かけ
活動中は、子どもが心身ともに解放されるような声かけを意識しましょう。「きれいな色だね」「ぬるぬるして気持ちいいね」など、作品の出来栄えを評価するのではなく、子どもが感じていることや行動そのものに寄り添う言葉が、子どもの表現意欲を後押しします。
大人がつい「これは何を描いたの?」と意味を問い詰める必要はありません。
もし、子どもが絵の具に触れるのを嫌がる場合は、無理せず中断しましょう。
まずは袋の上から触る方法を試したり、スポンジや野菜スタンプなど、他の道具から始めてみるのもよいでしょう。
子どものペースに合わせて、アートに親しむ機会を作ることが大切です。
どうしても汚れが気になる場合は、地域のワークショップなどに参加してみるのもおすすめです。
創作の楽しさを次へ!イラストが学べるオンライン教室紹介

フィンガーペインティングを通じてアートや創作の楽しさに目覚めたお子さまの、次の一歩としてオンラインのイラスト教室も選択肢の一つです。
ここでは、イラストが学べるオンライン教室をご紹介します。
ATAM ACADEMY(アタムアカデミー)

スクール名 | ATAM ACADEMY(アタムアカデミー) |
コース |
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受講料 |
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学べる内容 | iPadを使ったデジタルイラスト
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サポート | 体験レッスンは紙と鉛筆可、親も同伴OK |
運営会社 | 株式会社アタム |
ATAM ACADEMYは、小学生を対象としたオンラインの絵画・イラスト教室です。
子どもの発想力を大切にしながら、社会的自立を促すことを目標としており、iPadのお絵かきアプリを使い、デジタルイラストやデザイン、キャラクター制作の技術を学べます。
授業はオンラインで行われ、講師とビデオ通話で直接コミュニケーションをとりながら進みます。
プロのイラストレーターや漫画家など、第一線で活躍するクリエイターから直接指導を受けられるのが大きな魅力です。
グループレッスンとパーソナルレッスンから、お子さまの性格や目標に合った形式を選べます。
フィンガーペインティングとはまた違ったデジタルでの創作活動に興味がある場合は、無料体験レッスンを試してみるのもよいでしょう。
まとめ:フィンガーペインティングで親子の時間を豊かに

フィンガーペインティングは、手や指に直接絵の具をつけて楽しむ、創造性あふれるアート活動です。
五感を刺激してストレスを発散したり、自己肯定感を育んだりする効果が期待でき、多くの幼児教育の現場で取り入れられています。
「準備や片付けが大変そう」と感じるかもしれませんが、ファスナー付きの袋を使ったり、事前に対策をしたりすれば、ご家庭でも気軽に楽しめます。
この記事を参考にして、フィンガーペインティングに挑戦し、親子のコミュニケーションを深める豊かな時間を過ごしてみてくださいね。
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