小学生におすすめの英語教材は?選び方までわかりやすく解説

小学生におすすめの英語教材は?選び方までわかりやすく解説

2020年度に小学校で英語が必修化されました。英語が必修化されることで授業はどのように変わるのか?中学受験を考えている場合の対策は?どの英語教材を使えばいいの?と気になる点も多いと思います。今回は小学生におすすめの英語教材やその選び方についてわかりやすく解説します。

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小学生の英語学習状況の変化


2020年度から小学校で英語が必須になったことで、これまで以上に小学生が英語に触れる機会が増えました。英語必修化は、中学受験にも大きな変化を与える可能性があります。ここでは小学生の英語学習の現状や今後の変化について、わかりやすく解説します。

学習指導要領の改訂で英語学習が早まった

学校教育の基準をまとめた「学習指導要領」は約10年ごとに改訂されていますが、2020年度の改訂はとても大きなものになっています。主な変更点は3点あり、「プログラミング教育の導入」「道徳の教科化」そして「英語の必修化」です。 まず、3・4年生に「外国語活動」の授業が年間35コマ(1時間:45分)設定されました。これまで5年生から行われていた英語に触れる授業が2年間前倒しされたことになります。授業内容は「聞く」「話す」のコミュニケーションを中心とした、英語に慣れ親しむことが目的です。
5・6年生は年間70コマの授業が設定され、アルファベットの大文字や小文字を学ぶ文字指導、語順や文構造についての指導も加わるといった、より高度な内容となっています。そして、注目すべきは英語の「成績」がつくという点です。国語や算数と同じく、通知表にも外国語(英語)の項目が設けられています。

中学受験でも英語の勉強が必要になる

中学受験情報や模試を実施する「首都圏模試センター」は、2020年度の首都圏中学入試で「英語」を実施した学校は141校(私立140校、国立1校)あったと発表しました。 2014年度nの時点で15校だったことを考えると、6年間で120校以上も増えたことになります。今後、英語必修化により英語を受験科目に加える学校がますます増えることが予想されるでしょう。

早いうちから英語を学ばせたい親が増えている

玩具メーカー「バンダイ」は2019年に「子どもの習い事に関する意識調査」を実施しています。英会話を習っている子どもは何歳のころから学習を始めたかについて、約65%が未就学時にスタートし、英語の授業が始まる小学校3年生より前の段階では、80%を超えるという結果になりました。
5・6年生になると英語の成績がつくことや中学入試に英語を設定する学校が増えていることからも、早いうちから英語に親しむ機会を作りたいと考える親が増えていることがわかります。

小学生向けの英語教材の選び方は?


英語に親しみ、意欲的に学習に取り組むためには、どのような教材を選べばよいのでしょうか。英語は「聞く」「書く」「話す」の3つの力をつけるためには、それぞれに合った学習を行う必要があります。また、子どもの英語レベルに合わせることで取得も早くなるでしょう。
ここでは教材を選ぶときのポイントについて紹介します。

学習開始年齢と子どものレベルで選ぶ

英語もほかの教科やスポーツと同じで、子どもの年齢やレベルに合わせたところからスタートするとよいでしょう。あまりにも自分のレベルと離れていると、できないことで自信を失い、最悪の場合英語嫌いになってしまう場合があるので、子どもの興味やレベルを見極め、慎重に選びましょう。

楽しんで学べる教材を見つけよう

英語の学び始めは、英語は楽しいもので、どんどん使ってみたいと思えるようにすることが大切です。普段は意識していなくても、英語は日常の会話の中でかなりの頻度で登場しています。
動物や食べ物など身近なものが登場する絵本やカードなどを使えば、知っている言葉がたくさんあるので親しみやすいでしょう。また知っている言葉があれば、英語がわかるという自信を持ちやすくなります。

リスニング力アップにはCD付きのものを

英語を学ぶうえで、リスニング力は必要不可欠です。リスニング力をアップさせるには、英語をより多くの時間聴くことが必要となります。英語耳を育てるためにも、リスニングができるCDなど音声つきの教材を選ぶようにしましょう。
特に小さい子どもの場合は歌がおすすめです。日本語でもおなじみの歌を英語で聞くことで、意味が捉えやすく英語を楽しみながら声に出すことができます。

初めて英語を学ぶ低学年はアルファベット学習教材

英語を「書く」ためには、まずアルファベットを覚える必要があります。アルファベットの形をしっかり覚えるためには、書き順や文字位置を示す線が入った教材を使用するとよいでしょう。漢字の書き取りと同じように、何度も練習ができる教材を選ぶと定着しやすいです。

中学年には単語が学べるドリル

英語の必修化にともない、小学校で習得が必要となる語彙数は約600~700語となりましたです。2019年度時点において中学校で学ぶ単語数が1,200語であることからも、およそ半数を小学校の間に習うことがわかりますになります。
そこで、中学年の子どもには単語が学べるドリルをおすすめします。「Apple」などの身近なものの名前や「Hello」などのあいさつなど、言葉を使うシチュエーションのイラストつきの教材を使えば、イメージしやすいです。

高学年は文章を作ることや文法問題にチャレンジ

小学校5・6年生になると、これまでは中学校で学習していた程度の内容を学ぶことになるため、英語の語順や文法について理解する必要があります。動詞や副詞、be動詞の使い方などを学べるものを選ぶとよいでしょう。
また、単語は詰めて書く、単語間は空けて書くなど、英文を書くときのルールも定着させられるものがおすすめです。

小学生におすすめの英語教材


英語の需要はますます高まっています。英語を学習するのであれば、確実に力をつけることができる教材を選びたいですよね。
教材は、定番のテキストからカードタイプやタブレットなど様々な商品が販売されています。どれを選んだらいいのかかを迷ってしまうときは、英語を学ぶ目的や子どもの状態に合わせたものを選びましょう。

スマイルゼミ


「スマイルゼミ」は、幼児から中学生までを対象とする通信教育です。タブレットで学習します。タブレットの画面に表示された英文などに合わせて、ネイティブスピーカーによる音声が流れます。画面に表示された英単語を手本にしながらタブレットに書き込んで、語彙力を伸ばしていきます。問題を解いたら自動で丸つけされるので、達成感を得やすいです。
スマイルゼミはこちら

We Can! フォニックスワークブック 1

「We Can! フォニックスワークブック 1」は、小学校中学年から中学生を対象にしたテキストです。名詞から動詞まで130語学ぶことができ、マッチングゲームやしりとりなど、子どもが楽しみながら学習できる仕掛けが盛り込まれています。歌やや文章の読み上げなどが収録されたCD2枚と、54単語のピクチャーカードがついています。

くもん出版/CD付き英語カード

くもん出版の「CD付き英語カード」は「たべもの編」、「どうぶつ編」、「家の中のもの編」、「町の中のもの編」などのシリーズとなっています。カードの表面はイラスト、裏面は英語の単語のみが書かれているので、子どものレベルに合わせて使い分けることが可能です。
それぞれにCDが1枚ついているので、お手本の音声に合わせて発音するのはもちろん、リズムに合わせて単語を繰り返し口ずさむ歌「チャンツ」などもあります。

学研プラス/覚えておきたい英語の文CDつき

「覚えておきたい英語の文 CDつき」は、小学生向けの英語ドリルです。文の使い方が理解しやすいよう工夫されており、豊富な練習問題をこなすことで、「読む・聞く・書く」力を身につけることが可能です。
また、英語の文以外にも「覚えておきたい英単語480CDつき」や「アルファベット・ローマ字・フォニックスCDつき」バージョンもあり、初めて英語に触れる子どもから、もっと難しい内容を学びたいという子どもまで幅広く使用することできます。

Rakuten ABCmouse

「Rakuten ABCmouse」は、楽天が提供するオンラインの英語教材で、日本語を介すことなく英語だけで理解できる「英語脳」を育てることを目的としています。アメリカの教育機関が開発したカリキュラムを使用しています。デジタル絵本やゲーム、音楽やパズルなど、子どもが夢中になれる仕掛けが満載です。教材で使用する音声はネイティブスピーカーによるアメリカ英語のため、発音の仕方やイントネーションを確認しながら学習できます。ひとつのアカウントで3人まで登録ができるため、親子やきょうだいと一緒に使用できるため便利です。

旺文社/小学生のための英語練習帳1 アルファベット・英単語・会話

アルファベットと英検5級の基本単語や会話表現を学ぶことが可能です。最初にアルファベットの書き方を学び、基本単語や会話表現の練習と徐々にステップアップしていきます。たくさんのイラストがあり、子どもが飽きずに学習が続けられるような工夫がされています。

小学館/ドラえもん はじめての英語ドリル 1

小学館から発売されているドラえもんのはじめてシリーズの英語版です。英語の文字を書く、音を聞く、聞こえた音声をマネするといった、英語を学ぶうえで基本となる3つを繰り返し行うことができる内容になっています。
ドリルは3つのパートでできており、パート1ではアルファベットの形や読み方、パート2はアルファベットの文字と音のルールを学び、パート3では自分のことや日本のことを書き表すためのローマ字を学習できるため、レベルに合わせてステップアップ可能です。 ページのあちこちにドラえもんのキャラクターが登場して学習のポイントなどをガイドしてくれるので、楽しく学習を進めることができます。

ポピー Kids English

「ポピー Kids English」は、小学校の英語授業をスムーズに取り組めるよう、幼児の時期から準備ができる教材です。学習では絵や文字をタッチすると英語の音声が出る「ポピペン」を使用します。自分でタッチしたものを見ながら英語を聞くことで、文字や絵と英語の音が結びつきやすくなるでしょう。
小学校で学ぶ約600~700単語のうち小学校3・4年生で学ぶ単語と表現がすべて網羅されているため、語彙数のアップに効果的です。また、冊子教材のほかにも、音声ペン対応のカードゲームやシールなどの付録もあるので、家族や友達と遊ぶときにも活躍するでしょう。

Z会の通信教育 小学生コース

Z会の教材にも英語必修化に合わせたコースが設定されています。学習内容の特徴としては、英語スタート期にあたる3・4年生は「聞く」ことを重視したカリキュラムで、英語学習の土台作りができます。
5・6年生の教材は、自分のことを伝えたり他者のことを理解したりするためのツールとしての英語力を育むことが目的です。英文の構造ごと身につけられる教材構成で、「覚える」だけでなく「使える」英語を身につけることができます。

まとめ


英語の必修化により、より早い時期から子どもが英語に慣れ親しめる環境を整えてあげたいと願う保護者は増えています。ざまざまな教材がある中で、授業の内容を補いたいのか、あるいは受験対策をしたいのかによっても選び方は異なるでしょう。
また、子どものレベルに合わない教材で嫌々英語を学習するようでは、英語嫌いの原因となり本末転倒です。ぜひ子どものレベルや身につけたい力に合わせて教材選びをしましょう。

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