とにかくまず見ていただきたいのは、教室の雰囲気!
自由でのびのびとした雰囲気の中で、研ぎ澄まされた集中力を見せる子もいれば、笑い声を響かせながら隣の子と額をくっつけてモニターを見る子もいる。とても自由気まま。とてもおおらか。そして、とてもやさしくあたたかいのです。
子どもの思いを大切にしている教室を探している方、人間味あふれるプログラミングスクールがいいなと思っている方、そして「わが子には自らの意欲をもってテクノロジーを身につけてほしい」と願っている方、必見です!
さっそくアルスクール自由が丘校に潜入!
アルスクール自由が丘校は大きな窓に囲まれた明るい教室です。少し早めについた取材班が先生方のお話を聞いていると、階段を駆け上る音がして「こんにちは!」と元気な声と共にドアが開きました。
「さぁ、手を洗って」
と洗面台を指さす先生に向かって、男の子は少し首をかしげて大きなカメラを持つ取材陣を見つめています。
取材だよ、みんなの様子を見に来てくれたんだよ。
「ちなたつ?」と思わず問い返すと、「ここでは“先生”と呼びません。僕たちは教室で子どもたちと一緒に楽しむ仲間でもあるので、ニックネームなんです。わたしは、ちなたつ。自由が丘校の校長です。代表は、“むらっち”です」と“ちなたつ”が教えてくれました。
“むらっち”こと村野智浩代表は、「私たちは知識を教える先生ではありません。先生と生徒という上下関係もありません。私たちが教えるのは、創造する楽しさです。もちろん、作る楽しさに必要であれば知識も教えますが」と言いながら、またひとり入室してきた子の肩をぽんぽんしながら「どう、調子は?」なんて声をかけています。
静かだった教室が、子どもたちの登場と共にがらりと雰囲気が変わりました。
友だちと肩を組んでモニターを見ては大笑いしている子、誰かが作ったゲームを試しにプレイしている子、ひとり黙々とすでに集中モードに入って作業している子。
入会後、初めて教室に来たという1年生の男の子が、お母さんに背中を押されるようにして部屋に入ってきます。男の子は、“ちなたつ”に手を引かれて席につきました。
ちょっぴり不安そうな男の子に、膝をついて視線を合わせた“ちなたつ”が「大丈夫だよ、ここで、ちなたつと一緒にやろうね」と話しかけると、無言のまま、こくんとうなずいています。
年齢も異なる、10数人の子どもたち。ここはまるで放課後に三々五々、楽しみに集まってきた子どもたちの「集会場」のよう。スクールとか教室といった雰囲気がありません。
ところが、時間になり、“ちなたつ”が「よーし、では挨拶しましょう!」とよく通る声を響かせると、あんなににぎやかだった生徒さん達は一斉に静まり、スッとホワイトボードの方を見るではありませんか。
「皆さん、こんにちは!」
「こんにちは!」
ひと言の挨拶、それが授業開始のベルでした。
レッスンスタート!アルスクール授業の流れはこんな感じ
授業は基本的に次のような流れで進みます。授業の流れ
【ステップ1】テーマ学習 20分
【ステップ2】自由創作 60分
【ステップ3】振り返り 10分
“ちなたつ”は挨拶のあと、今日のテーマについてみんなに話し出しました。
「今日は、スプライト(Scratchのキャラクター)を動かします。スプライトは、右端に行くと止まっちゃうよね。次のステージに進めるにはどうしたらいいか、やってみよう」と、“ちなたつ”が話すと、代表の“むらっち”も「この辺がポイントだよね」と熱弁をふるいます。
説明は丁寧ですが、先生がまるっとお手本を見せるわけではありません。今日のテーマを提示し、「どうやったらできるか、いろいろ試してみよう」と語りかけ、子どもたちはそれぞれ1台ずつのノートパソコンに向かい、学習がスタートしました。
面白いことに、何人かの子ども達は棚にあるキッズ用のヘッドフォンを取り出して装着しています。集中したいのでしょうか?
かと思えば、どうやら仲良しらしい二人組はずっと喋りっぱなし、何が面白いのかクスクス笑っては時には髪の毛をかきむしるようにして「うひゃ〜!」「見てよ、ほら」と本当に楽しそう。
ヘッドフォンをして集中したい子も、お友達と盛り上がりながら考えたい子も、スタイルはそれぞれ。アルスクールは学びのスタイルも自由です。
テーマ学習が終わると、今度は習ったことを応用して自由に好きなものを作ります。“むらっち”が言うには「ここからが本番」だそう。
教室には、まったく動じない様子でキーボードを打つ子もいます。とある男の子は自分の世界に入り込んで、周りの声を気にせず、どんどんオリジナルゲーム製作を進めています。
ちなみにノートパソコンはタッチ操作もできるようになっているので、小学校低学年の子も難なく扱えます。試しているうちに「タイピングができたほうがもっといろいろなことができるな」と思って、自ら学ぶようになるそう。
教室にはキーボードと五十音がわかりやすく描かれたシートが何枚もあり、2〜3年生らしき子ども達はサッとシートを手にとると、キーボード入力に挑戦しています。すると、ここからちょっと遅れて“りさちゃん”こと、福場 梨紗先生が登場し、またまた教室はにぎやかになりました。
なにしろ、“りさちゃん”は大人気なのです。
「あっはっは〜!」と豪快に笑いながら、「なにコレ〜、おもしろすぎ〜」と手をたたいて喜び、それからひょいと「あのね、こうやって指をおくといいよ」とキーボード入力のコツをサラッと指摘。
と見ていたら……。
あれ?男の子がひとり、ノートパソコンを抱えてススーとトイレに入っていくではありませんか!?
取材班、見逃しませんでしたよ!トイレから出てきた男の子に突撃取材。
トイレにこもって、何をしていたの?
録音です。だって教室はうるさいでしょ?トイレは静かだから、スプライトが話すセリフを録音してました〜!
なるほど! 席に戻ると、キャラクターに声をプログラム。トイレから出てきた瞬間はおどけていたのに、プログラムを始めると真剣なまなざしでモニターに向かう姿が印象的でした。
ひとりの子が「今日は、アメはないの?」と言うと、“ちなたつ”が「あー、忘れてた、はいどうぞ」と何やら小さな箱をデスクに置きました。箱にはいろいろなアメちゃんがずっしり詰め込まれています。
「甘いモノ食べてね、脳みそバンバン動かしていこう」なんて、“むらっち”も話しています。よく見もせずに伸ばした手でアメをつかんで口に放り込む子もいれば、箱の中をごそごそかき回して「カルピス味がいいんだよね〜」と探している子もいます。
ひとりひとりの個性がそのまんまの色合いで出ているから、見ているだけでこちらも楽しくなってくるのです。
授業の最後はミニ発表会
授業の最後は立候補制で、今日作ったゲームなどを発表します。今日は5人の生徒さんが発表をし、90分の授業が終了しました。
教室はにぎやかです。先生の洋服をつまんで「ちなたつ!」と呼ぶ子も、「むらっち、わかりませーーん」と手を挙げる子も、りさちゃんによりかかって話しかけている子も、みんな先生が大好き。確かに先生と生徒という上下関係はありません。でも不思議なことに馴れ合いや過剰な甘えはないのです。
子どもたちは先生を信頼し、先生を敬う気持ちを持っていることが、きちんと見て取れるのです。こんな素敵な教室、行ってみたくありませんか?
教室開放も!マイクラのマルチプレイも!ポケモンイベントもあり!
さて、このアルスクールは「教室開放」も行っています。
なんと、授業のない日(曜日と時間が決まっている)に教室を開放し、生徒さん達が自由に過ごせるのだとか。
うちは、圧倒的に自由なんです。
とはいえ、カリキュラムがある以上はやはり大人の姿勢、ここを伸ばしてほしいという思いが入ってきます。
教室開放は、それすらもとっぱらって、子どもが本当に自由奔放にできる時間を持てるようにという目的で、児童館みたいに教室をオープンにしています。
それこそ、YouTubeを見ている子もいるし、プログラミングの続きをやる子もいるし、レゴで何か作ったり、ポケモンカードをやったり、ジェンガで遊んだりしていますよ。
さらには、子どもたちが大好きなポケモンカードのイベントも開催しています。こんなプログラミングスクールは、なかなかありません!
それではいよいよ、“ちなたつ”と“むらっち”に詳しく話を聞いてみましょう。
アルスクールについて“むらっち”(代表)と“ちなたつ”(校長先生)に伺いました!
アルスクール創設の背景とは
アルスクールは特色のある素敵なスクールですが、そもそもなぜプログラミング教室を開校したのでしょうか?
息子が生まれて、子どもが自分で考えて行動できる、自主自律型の学びの場を作りたいと思ったことがきっかけです。
息子たちはオルタナティブスクールで学んでいますが、そこで知り合った先生のひとりが認知科学の研究者で「こんな教室があったらいいですね」と話し合ったんです。
また、僕が卒業した武蔵高等学校は校則がなく、「勉強しようがしまいがあなたの責任ですよ」というスタンスでした。そのおかげで自主性が伸び、学力も結果的に伸びたという経験もしました。
こうした出会いや体験から、もっと自由で楽しい学びを子どもたちに届けたいと思い、アルスクールを創業しました。
アルスクールが大事にしていること
アルスクールでもっとも大切にしていることを教えてください。
アルスクールでは、子どもたちが自発的にプログラミングを好きになって学ぶ、探究型学習に全力を注いでいます。
自分が好きなものを創る。好きなものだから楽しいし、楽しいから自分から考えて学ぶし、学ぶうちにもっと面白くなっていく。そんなふうに、創作するプロセスを経験することによって、子どものチカラはいちばん伸びると思っています。
僕たちは、子ども達が創りたいモノに対して、もう半歩か一歩先の負荷を与えます。個別最適化した寄り添い方を通して、子ども達の力を引き出すことがアルスクールのこだわりです。
アルスクールのコース内容について
コース内容についても教えてください!
ジュニアコースとプログラミングコースは、本日見ていただいたようなレッスン内容になります。
エキスパートコースはモノづくりや、プログラミングのスペシャリストをめざすコースですね。
イノベーターコースはテクノロジーを「使いこなす」ことに重点を置いたカリキュラムで、プログラミング自体には取り組みません。
起業家やマーケッターの中には、自分自身がエンジニアになるのではなく、エンジニアと協働しながら価値を生み出す人も多数います。そうした将来を目指す人に向けて開設したのが、このイノベーターコースです。
このコースではチームでのコラボレーションを体験したり、AIや情報セキュリティについて学んだりします。
イノベーターコースでは、プログラミングやテクノロジーに習熟するには数学の知識が必要になることを伝えます。
このコースでの学びを通して、『算数や数学を勉強したほうがいいな』と子ども達が気づいてくれるといいなと思っています。
ちなみにイノベーターコースでは、僕も生徒のひとりとして加わっていますよ。子ども達と一緒になって学んでいます!
最後にご紹介するのはスペシャルコースです。
世の中には、「飛び抜けてできる子」がいます。そういう子は、こちらが用意したカリキュラムにはなかなか乗ってきません。そうした場合に、その子に適切なレベルの内容を個別に整備するのがこのコースです。
スペシャルコースでは、AO入試やプログラミング入試の対策として、ポートフォリオ作成のサポートもしますよ。
必要とあらば、どんなサポートも惜しまない。そんなむらっち代表の想いが感じられますね。
教室では、入会して最初の3ヶ月はまず僕らを信用してもらえるよう、関係づくりを重視しています。ここは安心な場所で、自由に創っていいんだと思ってもらえるように。
おとなが喜ぶものを作るとか、先生の顔色を見て作るというのではなく、ここは君が造りたいものを作る場所だよ、と、さまざまな形で示します。
アルスクールの想い
では最後に、アルスクールの「想い」「メッセージ」をお願いします。
アルスクールとして今後も継続的に取り組みたいのは、ジェンダーギャップの解消です。これまでも、りさちゃんが女子会を開催するなどギャップ解消に動いていますが、現時点では、やはり男子が多い傾向にあります。これをなんとか解消していきたいですね。
それから、自主・自律の学びをより多くの子どもたちに届けること。
僕はエンジニアでしたから、トップエンジニアを多く見てきました。彼らはプログラミングがとにかく楽しい、面白い、という気持ちを原動力にどんどん進んできた人たちなんです。
だからこそアルスクールでは、入口のハードルは極限まで低くして、とにかく楽しむことを大切にしたい。そのうえで、将来に必要な素養から逆算して、小学生のうちに身につけたい知識が得られるようなカリキュラムを設計しています。
僕らが目指すのは、プログラミング教育のみならず、日本の教育全体を変えることです。知識を暗記したり詰め込んだりしたりするのではなく、「楽しい」を原動力に子ども達が伸びていく環境が、僕たちの理想です。
アルスクール自由が丘校について
住所 | 〒152-0035 東京都目黒区自由が丘1-23-24 サンテラス自由が丘 102 |
コース |
|
対象 | 年中〜高校生 |
今回レポートした通り、アルスクールはワクワクがたっぷり詰まった教室です。
お子さまの「楽しい!」があふれる環境で、のびのびと過ごしながら将来へのチカラを養いませんか?
アルスクールでは無料体験を開催中。“むらっち”や“ちなたつ”、“りさちゃん”がみなさんをお待ちしています!
うわぁ、カメラすごいね。“ちなたつ”、今日は何かあるの?