先輩ママたちの体験談も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
授業参観と学校公開の違いとは?
授業参観と学校公開はほぼ同じ意味合いで使われることが多いようですが、以下のような違いがあります。
授業参観:主に保護者を対象としており、決められた授業を参観する
学校公開:保護者のほか、地域の人や入学予定の親子なども学校内の様子をみられる。一般的には1〜2日間で◯校時から◯校時までと決まっている時間内ならいつでも自由に参観できる
公立小学校では、学校公開を保護者の参観日として行っているところが増えていますが、両方行っている学校もあります。一方で私立小学校は授業参観のみが多く、受験生向けには学校説明会や見学会という形で開催しているようです。
授業参観/学校公開日におけるポイント4つ
授業参観や学校公開で親が見るべきポイント4つ
- わが子の様子と学習態度
- 授業内容と進行
- 休み時間の過ごし方
- 友だちの親
わが子の様子と学習態度
やはり見るべきポイントとなるのは、わが子が学校でまじめに勉強しているのか!?ですよね。とはいえ、親が後ろで見ているとなれば、いつもと違った態度なのも当然といえば当然。
それでもよく見ていると、子どもらしくポロッと日頃の仕草がわかることも。たとえば、鉛筆をクルクル回していたり、窓の外ばかり見ていたり、他の子の様子をやたら気にしていたり……。
先生の話をきちんと聞けているか、学習内容についていけているか、先生の指示をスムーズに行えているか、授業への取り組み方を要チェックですね。
家庭で見せる子どもの姿とは違う発見がきっとあります。そんな子どもの様子と教室全体の雰囲気をたっぷり、しっかり見ておきましょう。
授業内容と進行
参観日を通じて、授業内容や進行の状況も把握しておきましょう。小学校では1年間で学ぶべきことが決められていますし、おおむね1学期の◯月までにここまで、といったように学習予定もたてられています。しかし各先生によって、けっこう進み方が違います。
指導法などで気になる点があっても、参観日当日に先生に疑問をぶつけるのではなく、ひとまず心に留めておきましょう。
懸念点がその後も解消されないようなら、参観日に気づいたことも含めて、面談などで「ちょっと気になったのですが」と、まずは相談する、話を聞いてみるというスタンスがよいのではないでしょうか。
また、問題の解き方や教え方を見ていると、家庭学習の参考にもなります。学校でどう教えているかも見ておきましょう。
休み時間の過ごし方
保護者としては勉強や授業ばかりが気になりますが、実は休み時間こそ、子どもとお友達の関係がよくわかります。休み時間は自由ですから、親としては子どもに声をかけたくなりますが、できればそのまま普段通りに過ごしている姿を見ておきましょう。
休み時間に子どもがひとりでいるのを見かけることもよくあります。
ひとりでいるのを見たら心配でしょうが、子どもとお友だちの関係は日々変化します。昨日は絶交していたのに、今日は遊んでいるなんていうのは日常茶飯事です。
どんなお友だちと遊んでいるのか、お友だちとの関係もわかりやすいのが休み時間です。ぜひ授業の合間の時間も見学してみましょう。
お友だちの親と挨拶をかわす
参観日や学校公開は、子どもから話を聞いているお友だちなどがわかるチャンスです。必要不可欠ではありませんが、もしタイミングがあれば、仲良くしている子の親とご挨拶をしておきましょう。特に連絡先交換などする必要はありませんが、「いつも仲良くしてもらっているみたいで」とひと声かけておくと安心です。
ちなみに、あえて他の親と交流せずに、パッと授業を見てサッと帰るというパターンもあります。
ママ・パパ同士のお付き合いというのは考え方もそれぞれなので、「うちはこのスタンス」とある程度のラインを自分の中で決めておくのもいいかもしれないですね。
授業参観/学校公開で「それはやめておこう!」ポイント3つ
授業参観/学校公開で「やってはいけない」ポイント3つ
- 親同士のおしゃべり
- わが子に話しかける
- 帰宅してから「見てきたことで子どもを叱る」
親同士のおしゃべり
ついついやってしまいがちですが、周囲の人だけでなく先生にも(あのお母さんたちはどうなの?)と不信感を抱かれる行動のひとつが、親のおしゃべりです。ささやくような小声であっても、教室の中では意外と聞こえるもの。廊下なら平気だろうと仲良しのママと話していると、隣の教室にまで丸聞こえ、なんてこともあります。
そもそも参観日は、子どもたちの様子を見るためという点を忘れないようにしましょう。
わが子に話しかける
これも「あるある」ですが、思わずわが子に声をかけてしまうのもNGです。特に後ろや端っこの席だと親もすぐ側に立っているものですから、「教科書の15ページ開きなさいってば」「赤鉛筆はどうしたの?」「ちゃんと聞きなさいよ」なんてコソっと話す姿もよく見かけます。
ほんのひと言のつもりでも、とにかく授業中なのですから親の口出しは厳禁です。
親がいるかを確認するかのように後ろを振り返る子も多いですね。
子どもが手をふってきたら、うなずいたり笑顔を見せたり、ほんのちょっと手を小さくふるくらいなら微笑ましいですが、おもむろに子どもの名前を呼んで声をかけるのは避けましょう。
帰宅してから「見てきたことで子どもを叱る」
さらに「あるあるあるある」なのが、帰宅後に今日見てきた様子を「ネタ」にして、子どもを叱ってしまうことです。「どうして先生の言うとおりにできないの」
「なんで回答合わせの時にちゃんと丸付けしてなかったのよ」
「体育の時、ずっとおしゃべりして怒られていたでしょ!ママ見ていたのよ」
と、アレコレ気になったことをえんえんと子どもに言い募ってしまうパターン。確かに叱りたくなるような場面はあるかもしれませんが、目に余るような行為ではない限りはなるべく怒るのはやめましょう。
それよりも、「貼り出されていた習字が上手だったね」とか、「一生懸命に走っていてかっこよかったよ」とか、参観日を振り返って、楽しく話し合うことがいちばん大事です。
もし、注意したいことがあるなら、日を改めて、「そういえば、ドリルの回答は自分で丸付けするみたいだけど、ちゃんとやってる?」と声がけしてみる方が良いのではないでしょうか。
こんなこともある!?知っておきたい参観日ポイントは2つ
授業参観に行ってみたら「えええ?」となったことがある人もいます。
え?親も参加するの?
低学年のクラスで時折あるのが、「ではお父さん、お母さん、見に来てくださったみなさんもご一緒にどうぞ!」と参観している人を巻き込み型の授業です。次男の時、寸劇みたいのを子どもがやっていたら、先生から『ではお母さんにも入ってもらいましょう!』と名指しされたことがあります。
あの時は焦ったな〜。
大きなカブをひっぱる絵本の話しで、他の数人のママたちと一緒に、うんとこしょ、どっこいしょ!って叫びましたとも。
体育でドッジボールをしていたら、保護者グループと子どもグループで対戦をすることに。
小学生の頃から一番キライなドッジボールを、まさか30歳すぎてやる羽目になるとは。そしてすぐに、ボールをぶつけられました。
笑顔で「やられちゃいました〜」って言いながらコートの外に出たけど、涙でるかと思ったくらい痛かった……。
掲示物チェックで初めて知る「そんなことやってたんだ」
教室や廊下には、さまざまなものが掲示されています。ぜひわが子の作品を見ておきましょう。グループ発表のポスターとか観察日記だとか、しっかり見るとなかなか興味深いですよ。そして、こんなことも実はよくあります↓
教室の後ろに貼ってあった模造紙の表。よくよく見ると、百人一首をひとつ覚えると赤いシールを貼るようになっていて、多い子は30枚くらいシールが貼ってあるではないですか。
うちの子のところを見るとシールはゼロ!
帰宅して子どもに聞いたら、やりたい子だけがやればいいんだよ〜っ、宿題じゃないもん、て。
でもほとんどの子が多かれ少なかれシールが貼ってあるのを見てしまった以上はスルーできず。
「ちょっと〜、宿題じゃなくてもやってみなよ〜、ママも一緒に覚えるからさ」と誘いました。学校に行ってみないとわからないことってあるのだなと思った経験です。
授業参観/公開授業での保護者の服装は?何を着ていく?
授業参観の服装で知っておきたい3つのポイント
- 「地域差・学校差が激しい!」
- 「思っている以上にラフな格好が多い!」
- 「だとしても悪目立ちだけは避けたい!」
授業参観や公開授業で「何を着ていくか」と悩むママやパパも多いはず。3つのポイントをつかんでおきましょう!
参観日コーデで要注意「地域差が激しい!」
長女の時は、中学受験率も非常に高く周辺に有名な私立・国立小学校もあるような、いわゆる文教地区の公立小学校。
かっちりスーツという人こそいなかったけど、シンプルなワンピースとかシャツにスカートとかで、まぁまぁオフィシャルな感じでした。ほとんどがネイビーやベージュ系。
その後引っ越したのですが、下の子の小学校公開授業に行ったら、パーカー姿の人や、普段着にエプロンつけたままの人もいて、かな〜り自由。
ジャケットにスカート姿のわたしはけっこう浮いていたかもしれない。
たとえば、某駅では西側の新しい開発エリアでは学校公開日もきちんとしたスタイルの保護者がほとんどなのに、東側はTシャツにジーンズみたいなママが大多数なんてこともあるらしい……。そんな狭いエリアでも、まるで違う雰囲気というのもあるのですね!
というわけで、参観日コーデは「フォーマル」と「ラフ」のどちらかに大幅に寄りすぎないのが無難な策です。
参観日コーデで要注意「思っている以上にラフな格好が多い!」
金土の2日間、2時間目から4時間目まで好きな時間帯に行ける学校公開でした。
お父さんもスーツ姿はあまりいなくて、ポロシャツにジーンズみたいな人も多かった。
お母さんはちょっとそこまで買い物程度のラフなスタイルが一番多い感じでした。お母さんがばっちり「おしゃれ」して「よそいき」の格好だと逆に目立つかもしれません。
しかし、一般的な公立小学校では、入学式レベルのフォーマルなスタイルだと逆に浮いてしまいます。ジャケットやスーツでも目立ったという話もありますから、基本的には「きれいめカジュアル」を選ぶと失敗がありません。
参観日コーデで要注意「だとしても悪目立ちだけは避けたい」
短パンにタンクトップのパパがいたのには驚いた。
確かに今はみんなカジュアルな格好ですが、さすがに子どもが勉強する場にそれはないだろうと思った。
キャミソール系で胸元もバッチリあいている、リゾートか!?くらいのワンピのママ。
「あまりに露出が激しい・びっくりするくらい派手・どう考えても若作りすぎる」のはどうかと思う。
不思議なことに毎回ひとりくらいは、そういう悪目立ちするファッションの人がいる。
真夏以外は年中、ロッカーみたいな革ジャンを羽織っているママがいて、その人のことをみんなあの革ジャンのママと呼んでいた。
あんまり目立っちゃうと服の印象で覚えられてしまうので、個人的にはそれは避けたいなぁという感じ。
まぁ御本人は気にしていないだろうし、正直、他のママが何を着ていようが大きなお世話だとは思うのですが、でもやっぱり見ちゃうんですよね〜。
とにかく周囲から(うわ、なんだこの人!)と引かれないように注意しましょう。
授業参観に来ない親・行かない親
さて、授業参観や学校公開に行かない親というのはどうなのでしょうか?
日程の問題とか、下の子が小さいとか、それぞれ事情がありますが、親の意思として「参観日に行かない」という人もいますね。中学や高校にもなると、たとえ参観日があっても行かないという人も多いですし、小学校も高学年になると参観日に来る親は減る傾向はあります。
いろいろな理由があるでしょうが、特にママ友関係にからんで帰りにお茶に誘われるのが面倒、噂話だらけのおしゃべりに加わるのが嫌だという人がいます。もし、ママ友関連だけが「授業参観に行かない理由」ならば、その辺りは割り切ってしまいましょう!
実際に授業参観でも、時間になって教室に入り、終わるとすぐにサーッと帰宅する保護者も少なくありません。
小学校低学年のうちは、やはり「見にきてくれた」と喜ぶ子どもの方が多いので、できれば顔を出してあげられるといいですね。ちょっとだけ教室をのぞいて、子どもと目があったら、それで帰宅しても問題ありません。
学校公開は「いつ・何を」見にいく?
学校公開の場合、1時間目から4時間目まで自由に参観できる学校もよくあります。1年生から6年生までの時間割や簡単な授業内容が示されたプリント類が配布されることも多いので、チェックしておきましょう。
わたしは2時間目の途中くらいに学校に行き、間の休み時間を見て、それで3時間の授業は始まりだけ見て帰るパターンが多いかな。
子どもの発表がある授業は、見にきて!と言われるので行きますね。
あとは、これまで見たことがないタブレット学習の時間とか、勉強が遅れているように感じている算数とか、時間割を見て気になる授業だけをピックアップして見る感じです。
授業参観/学校公開は「知らなかった子どもの一面」を見られるチャンス!
授業参観は、家庭では見ることができないお子さんの新たな一面を発見する絶好の機会です。授業中の姿勢や友達との関わり方、授業への取り組み方など、家庭とは違う環境での様子を見られます。
この記事で紹介したポイントを参考にしながら、授業参観を通してお子さんの新たな成長や個性を発見し、より深い理解と信頼関係を築いてくださいね。
ある時、うちの次男がひとりで校庭の隅っこで壁にもたれて遊んでいる友だちをぼーっと眺めていたことがあって。
なんだか胸が痛くなって、とても不安になったことがありました。