サポート校って結局何してくれる?通信制高校との違い・役割分担を整理する

サポート校とは?通信制高校との違いを分かりやすく解説

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「通信制高校とサポート校の違いは?」
「サポート校って、結局どんなサポートをしてくれるの?費用に見合う?」

子どもの進路を考えるとき、多くの保護者が抱くこの疑問。通信制高校とサポート校、名前は似ていますが、実は役割がまったく違います。

この記事では、両者の違いを整理し、「うちの子には必要?」という判断ができるよう、具体的にお伝えします。

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サポート校は「学校」ではない?法律上の位置づけを知る

サポート校と通信制高校の違い

サポート校は法律上、学校ではなく「学習塾」や「予備校」と同じ民間の教育サービス施設です。

文部科学省によると、サポート校は学校教育法で定められた正式な学校ではありません。そのため、サポート校だけに通っても高校卒業資格は取得できないのです。

一方、通信制高校は学校教育法第1条に定められた正式な「高等学校」です。通信制高校に在籍し、所定の単位を取得すれば、全日制高校や定時制高校と同じ高校卒業資格を得られます。

サポート校と通信制高校の法的位置づけの違い

項目 通信制高校 サポート校
法的位置づけ 学校教育法第1条の学校 学校ではない
民間施設
卒業資格 高校卒業資格を取得できる 取得できない
文部科学省の管轄 あり なし
(民間事業)

この違いを理解しておくことは、進路選択の第一歩となります。

サポート校に通うだけでは高校卒業にはならないため、必ず通信制高校への入学が必要になります。

通信制高校とサポート校の違いは?それぞれが担う役割を解説

通信制高校とサポート校の役割とは

通信制高校は「卒業資格の付与」、サポート校は「学習・生活のサポート」という役割分担があります。

通信制高校の主な役割は、レポート課題の提供、スクーリング(面接授業)の実施、テストの実施と採点、そして単位認定と卒業資格の授与です。

通信制高校では自宅学習が中心となり、生徒は自分のペースで学習を進めます。加えて、定期的に学校に登校してスクーリングに参加し、レポートを提出し、テストに合格することで単位を取得していきます。

サポート校の役割は、通信制高校の学習を円滑に進めるためのサポートです。具体的には、レポート作成の指導、学習スケジュールの管理、進路相談やカウンセリング、そして居場所の提供といった役割を担います。

また、サポート校はプログラミング、ゲーム制作、音楽やアート、メイクアップや服飾デザイン、他にも資格取得といった「専門性のある実践的な学習」を特色としているところもあります。

進化している通信制高校

最近では、特に私立の通信制高校を中心に、通学も選べたり、対面授業や遠足などのイベントが充実していたりと、これまでの「通信制高校」のイメージとは少し違う学校も増えてきました。サポート校を併設している通信制高校もあります。

学校ごとに学び方や雰囲気は本当にさまざまです。公式サイトを見るだけでなく、学校説明会や見学会に足を運んで、実際の様子を比べながら、自分に合った学校を探してみてください。

役割分担の具体例

通信制高校とサポート校のそれぞれの役割について

たとえば、数学のレポート課題が出された場合を考えてみましょう。

  • 通信制高
    レポート課題を作成し、生徒に配布する。提出されたレポートを採点し、単位認定の判断をする
  • サポート校
    レポートの書き方をくわしく教える。わからない問題を一緒に考える。提出期限を管理し、期限内に提出できるようサポートする
つまり、通信制高校が「教育課程の提供者」であるのに対し、サポート校は「学習の伴走者」という役割分担になります。

サポート校がやってくれること・やってくれないこと

サポート校は何してくれるの?の画像

サポート校の内容は施設によって大きく異なりますが、基本的な内容から特色あるプログラムまで、具体的に見ていきましょう。

サポート校がやってくれること「基本編」

  • レポート課題の解説と添削指導
  • 定期的な登校日の設定と学習習慣のサポート
  • メンタル面のケアや個別カウンセリング
  • 進路指導や受験対策
  • 生徒同士の交流の場の提供
  • オンライン授業やメタバース空間での学習支援
近年では、オンラインでの授業参加やメタバース空間でのアバター交流など、いろいろな参加方法を提供するサポート校も増えています。

サポート校のオリジナルな学び・カリキュラムの実例

サポート校の中には、独自の教育プログラムを開発し、単なる学習支援を超えた価値を提供している施設もあります。

プロジェクト型学習・個別最適化されたカリキュラム

生徒一人ひとりの興味・関心を起点に「自分のテーマ」を設定したカリキュラムを取り入れているサポート校も多くあります。

単に教科を教えるのではなく、テーマ探究や自己表現を重視したプロジェクト型学習を導入し、生徒が主体的に学ぶ環境を整えています。

画一的な勉強になじみづらい子どもたちも、意欲的に学べるような工夫がされています。

クリエイティブ・デジタル分野への特化

通信制高校と連携しているサポート校の中には、デザインや動画制作、プログラミングといったクリエイティブ分野に力を入れているところもあります。

たとえば、プロも使うAdobe Creative Cloudなどの本格的なツールを使った短期集中講座を、単位取得のための学習と組み合わせて受けられるカリキュラムを用意している学校もあります。

プログラミングやAIなど、ITスキルを徹底的に学べるサポート校もあります。高校の勉強をしながら、卒業後すぐに仕事で使える実践的なスキルが身につけられるのが特徴です。

こうした分野に興味がある生徒にとっては、「好きなこと」「得意なこと」を伸ばせる環境があることで、「もっと学びたい」という意欲が自然と湧いてきます。

その結果、ほかの科目の勉強にも前向きに取り組めるようになるケースが多く見られます。

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段階的な進学・就職準備プログラム

1・2年次に中学内容の基礎固めと苦手科目克服を行い、3年次に総合型選抜・学校推薦型選抜対策やビジネススキルの学習・実習を行うなど、「基礎補習+進学・就職準備」を段階的に組んだプログラムを提供するサポート校もあります。

大学入試やビジネススキルに重点を置き、将来を見据えた実践的な学びを提供しています。

サポート校による不登校・発達障がいなどへの特化支援

サポート校の中には、不登校経験者や発達障がいのある生徒への支援に特化した体制を整えているところも多いです。

不登校ではないけれど「学校は嫌い」「集団が苦手」という子どもたちにも、それぞれの特性に合わせたカリキュラムを提供するサポート校があるので、検討してみるのもおすすめです。

発達特性に応じたオーダーメイドカリキュラム

トライ式高等学院などのサポート校では、生徒ごとに担任を配置し、生活スタイルや性格、学力に応じたオーダーメイドの学習計画を作成しています。

自己管理が苦手な生徒でも無理なく卒業をめざせるよう、学習と生活リズムの細かな調整・声掛けを行う点が特徴です。

多段階の通学形態とインクルーシブな環境

不登校経験や発達障がいなど多様な背景の生徒が混在することを前提に、「共生(インクルーシブ教育)」を掲げるサポート校もあります。

毎日通うクラス、柔軟な時間設定のクラス、家庭訪問型の完全個別クラスなど、登校の難易度に応じた複数クラスを用意し、通学不安への配慮を行っています。

基礎学力プログラムから進学・ビジネスまでを一貫提供することで、生徒の成長段階に合わせた支援が可能です。

専門性の高い教員体制とメンタルサポート

特別支援学校教諭免許状を持つ教員が常駐し、保護者も含めたメンタルサポートを行うサポート校があるほか、全職員が心療内科やカウンセリング分野の研修を受け、発達障害のある生徒支援にあたる体制を敷く施設も増えています。

専門知識を持った職員が対応することで、生徒一人ひとりの特性に合わせた細やかな支援が実現されています。

サポート校がやってくれないこと

  • 高校卒業資格の授与(通信制高校高校のみができる)
  • 通信制高校の代わりとなること
  • 出欠を公式に扱う
  • 成績や単位などの公式管理
特に注意したいのは、出欠についてです。出席扱いになるかどうか(つまりは高校卒業資格に結びつく重要点)を決めるのは、通信制高校側です。

成績などもそうですが、サポート校は学校としての「公式な記録」を扱うことはできません。通信制高校が、通う予定のサポート校とどのように連携するか、サポート校での学習等をどのように扱うか、確認しておくと安心です。

学費の公的支援について

サポート校は、学費の公的支援、いわゆる就学支援金の申請主体にはなれません。
サポート校については、就学支援金制度の対象ではございません。通信制高校の授業料については、就学支援金制度の対象となります。
引用:高校生等への修学支援/文部科学省
通信制高校は就学支援金の対象ですが、いわゆる「高校無償化」は、サポート校は対象ではないことも留意しておきましょう。

親が勘違いしやすい3つのポイント

サポート校について間違いやすいこと3つ

保護者の方がサポート校について誤解しやすいポイントを整理します。

①「サポート校に入れば卒業できる」という思い込み

サポート校に通うだけでは高校は卒業できません。

必ず通信制高校にも在籍し、そちらで単位を取得する必要があります。サポート校はあくまで学習支援の場であり、卒業資格を出せるのは通信制高校だけです。

②「サポート校は不登校の子だけが通う場所」という古いイメージ

かつてはそのようなイメージもありましたが、現在は状況が大きく変わっています。

通信制高校へ通う子の割合2025のグラフ
出典:日本財団ジャーナル

文部科学省の調査によると、通信制高校の在籍者数は年々増加しており、特に私立通信制に通う割合が高くなっています。

通信制高校やサポート校を選ぶ理由も多様化しています。

不登校経験がある生徒だけでなく、「プログラミングに集中したい」「プロスポーツ選手を目指している」「起業準備をしたい」「海外留学と両立したい」など、やりたいことに時間を使うための選択肢として通信制高校とサポート校を選ぶ生徒が増えています。

サポート校が増えている背景には、こうした多様なニーズの高まりがあります。

高卒資格に加えて、進学実績、専門スキル、資格取得、メンタルケアなど、「卒業資格プラスアルファ」を求める保護者や生徒が増えており、その付加価値を提供する場としてサポート校が選択されています。

また、不登校や発達障がいなど多様な背景を持つ生徒の増加により、自学自習だけでは対応しづらい層への支援ニーズも高まっています。

「いろいろな背景」における「いろいろな要望」があり、「いろいろな条件」のもとで勉強を進め、「いろいろな希望」を持っている子たち、それぞれのニーズにできるだけ柔軟に対応してくれるのがサポート校です。

③「費用は通信制高校だけ」「就学支援金がもらえる」と思っていませんか?

サポート校を利用する場合、通信制高校とは別に費用が発生します。サポート校は民間のサービスなので、通信制高校の学費には含まれていないのです。

【通信制高校・サポート校における費用の目安】
通信制高校の学費 20〜30万円程度/年
サポート校の費用 30〜100万円以上/年
合計:年間50〜130万円程度かかる

専門的なプログラムや手厚いサポート体制がある施設ほど、費用は高くなる傾向があります。

前述した通り、通信制高校は就学支援金の対象となりますが、サポート校は対象外ですから、その分の費用をしっかりと計画しておくことが大切です。

また、就学支援金は授業料等の支援であって、たとえば教科書代や施設設備費などは別途必要になります。

入学前に各費用を確認し、「年間でいくらかかるのか」「いつ納付か」「分割払いは可能か」をしっかり確認しておきましょう。

子どもに合うのはどっち?サポート校利用の判断基準

通信制高校とサポート校に向いている子の特徴

サポート校を活用すべきか、通信制高校のみにするか、判断に迷うところですね。ここでは、それぞれに向いている子どもの特徴をまとめました。

サポート校の利用が向いている子ども

  • ひとりで学習計画を立てるのが苦手
  • レポート作成でつまずきやすく、質問できる環境がほしい
  • 定期的に通う場所や人とのつながりがほしい
  • メンタル面でのサポートが必要
  • 生活リズムを整えたい
  • 発達特性に配慮した支援を受けたい
  • 専門スキルや資格取得など、プラスアルファの学びがほしい

通信制高校のみで大丈夫な可能性が高い子ども

  • 自己管理能力が高く、自分で学習計画を立てられる
  • わからないことを自分で調べて解決できる
  • オンラインでの質問対応で十分
  • 経済的な負担を抑えたい
  • すでに明確な目標があり、自分のペースで進められる
ただし、最初は「ひとりで大丈夫」と思っていても、実際に始めてみると想像以上に大変だったということもあります。途中からサポート校を利用し始めるケースもありますので、柔軟に考えておくとよいでしょう。

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子どもの「今」と「これから」に合った選択を

サポート校は通信制高校での学びを支える「伴走者」です。利用するかどうかは、子どもの学習スタイルや生活リズム、必要な支援、ご家庭の状況を総合的に考えて判断しましょう。

大切なのは、子どもが無理なく続けられる環境を選ぶこと。

プロジェクト型学習や専門スキルの習得、発達特性に応じた支援など、多様なプログラムが用意されています。焦らず子どもと一緒に情報を集め、実際に見学しながら、納得できる進路を選んでください。

子どもの可能性を信じて、前向きな一歩を踏み出しましょう。

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