プログラミング教育市場の極秘情報も飛び出したコエテコ×船井総研セミナーレポート

プログラミング教育市場の極秘情報も飛び出したコエテコ×船井総研セミナーレポート
2019年6月17日(月)、コエテコ×船井総研セミナー「『プログラミング教育市場』の現状と展望」がシナジーカフェ GMO Yours(GMOインターネットグループ社内スペース)で行われました。

セッションには「コエテコ」サービス責任者 沼田 直之のほか、船井総合研究所 保育・教育支援部 マーケティングコンサルタント 北村 拓也氏、ヒューマンアカデミー株式会社 全日制教育事業部 児童教育営業本部 シニアマネージャー 神野 佳彦氏のお二方が登壇。

会場ではWeb非公開のトピックレポートが配布され、各省庁や教室運営者など幅広い業界から100名近い参加者が集まりました。

会場で配布されたトピックレポート。中高生向けスクールの拡大など、事業者が気になる情報がまとまっている



「コエテコ」ユーザー分析とリアルな口コミ

最初のセッションは「コエテコ」サービス責任者の沼田。コエテコ経由の体験授業申し込みを分析し、現在プログラミング教室に興味を持っているユーザーの傾向と業界の課題についてまとめました。


プライベートでは三児の父でもあるコエテコ責任者 沼田。「習い事の情報がネットで集められない」課題感からコエテコを立ち上げた


データによると、コエテコ経由の申し込みは深夜・早朝が多く、共働きの家庭がメインと推測されるそう。すでに習い事に2つ以上通っているケースも多く、プログラミング教室は3番目以降の選択肢になる事実が示されました。

参加者の注目を集めたのはユーザーの不満データ。「学習塾とスペースを共有しており、雰囲気が合わなかった」「準備不足でロボットが動かず、子どもががっかりしていた」などの口コミが公開され、メモをとる方が目立ちました。

「教室に掲示物等がなく、子どもの普段の様子が分からない」なども保護者からの不満点として挙がった



中には「駐車場がなく、送迎が不便」という声も。スクールに駐車スペースがない場合、近隣の駐車場を案内する気遣いが求められそうです。

競争が激化、ビジネスモデルの進化が急務

次のセッションは船井総合研究所 マーケティングコンサルタントの北村氏。市場規模や教室数、所在地、月謝などのデータを分析し、都心部を中心に競争が激化している現状と打開策を示しました。


船井総研 マーケティングコンサルタントの北村氏。教室数が増加し、難しい局面に入ったプログラミング教育市場について分かりやすく説明された


北村氏の分析によると、プログラミング教育の市場規模は拡大しているものの、それを上回る勢いで教室数が増えており激しい競争が発生しているとのこと。

他の習い事と比較して月謝が高額なのも影響し、体験授業やイベントには参加するものの教室へは入会しないケースが多い点を指摘しました。

1教室あたりの生徒数が微減している事実に険しい表情を浮かべる参加者も


今後の打開策としては、カリキュラムの整備はもちろん、現状の男女比8:2をどう改善していくかもポイントだそう。

子どもの将来にどうつながるか?を明確に打ち出すなど、ビジネスモデルの進化が求められると強調しました。

会場で配布されたトピックレポートをはじめ、セミナーではWeb非公開の情報が多く公開された

社外秘レベルの情報も!ヒューマンアカデミーのノウハウ

最後のセッションはヒューマンアカデミー株式会社 シニアマネージャーの神野氏。日本最大級の教室数を誇り、海外展開も意欲的に行う同社のマネジメントについて会場限定のマル秘データを踏まえて話してくださいました。


マクドナルドのマーケティングについて論文を書かれたこともあるというヒューマンアカデミー株式会社 神野氏。大規模展開を可能にしたノウハウの一部を特別に公開してくださった


どこを切り取っても社外秘レベルのものばかりで、ここでは書けませんが……エリア分析やFC(フランチャイズ)教室へのフォロー、生徒管理など、さすがと言わざるを得ないノウハウばかり。

コエテコでもヒューマンアカデミーの大会レポートは何度か書かせていただきましたが、学びの場を盛り上げるには緻密な分析が必要なのだなと感じさせるセッションでした。

神野氏のセッション後には質疑応答の時間が設けられ、参加者からの質問を募った


(ヒューマンアカデミー ロボット教室の大会レポート)

イベントレポート | 第8回ヒューマンアカデミーロボット教室全国大会

2018年8月25日(土)東京大学・安田講堂にて、第8回ヒューマンアカデミー ロボット教室 全国大会が開催されました。2017年から開始したこの大会、第8回目を迎える今回は国内外から632名のエントリーがあり、日本および中国・台湾の予選を通過した38名が全国大会で競い合いました。本記事ではイベントの様子をレポートします。

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ヒューマンアカデミーロボプロ全国大会レポート | MVPは小学6年生!

2018年10月27日(土)、ヒューマンアカデミー ロボプロ全国大会(第2回)が開催されました。ハイレベルなロボットが次々と登場した本大会。予想外の展開が連続し、終わりまで目が離せないイベントとなりました。

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会場には日商プログラミング検定、 CallTrackerのブースも

会場後方には日商プログラミング検定のブース、電話反響トラッキングサービス CallTracker(コールトラッカー)のブースが設けられました。

プログラミング教育の効果を明確化する上で資格試験は魅力的です。日商プログラミング検定のブースには休憩の合間に多くの参加者が立ち寄り、導入を検討していました。

日商プログラミング検定の公式ガイドブック。ENTRYの出題範囲はScratchで、プログラミング教室に通う子どもも受けやすい内容



日商プログラミング検定受験方法はこちら)

日商プログラミング検定とは? 意味ないのか難易度も解説

「日商プログラミング検定」がスタートしました。学習効果を成績化しにくいプログラミング学習において、到達度をはかるのにピッタリの資格と言えるでしょう。日商プログラミング検定の会場となるための手続きを分かりやすく解説しました。

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日商プログラミング検定教室に導入する方法はこちら)

「日商プログラミング検定」を教室に導入するには | 簡単3ステップ解説

2020年の小学校プログラミング教育必修化を前に、「日商簿記」などで有名な日商(日本商工会議所)が「日商プログラミング検定」をスタートしました。レベルは「ENTRY」「BASIC」「STANDARD」「EXPERT」の4つで、このうち「ENTRY」ではScratchに関する知識が問われます。今回はプログラミング検定の実施を検討する事業者向けに、導入方法をカンタン3ステップでご説明します。

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CallTracker(コールトラッカー)は、出稿している広告からの電話反響をトラッキングするサービス。どの広告から電話が来たのか分かり、電話が取れなかった際の機会損失も防げるそう。

講師が1人で教室を管理している時間帯に活躍してくれそうなサービスです。

アルコールあり!リラックスした懇親会


セッション後には懇親会が開かれました。

「普段競合である方とも、今日は同業者として情報交換を」という呼びかけのもと、アルコールや軽食を摂りつつリラックスした雰囲気で交流が行われます。

1時間と短い時間ではありましたが、会場のあちこちで名刺交換が行われ、普段は話す機会のない悩みをシェアする参加者も。懇親会は盛会のうちに終わりました。

さいごに

ポータルサイト、経営コンサルティング企業、大規模スクールという三つの視点からプログラミング教育市場を分析した今回のセミナー。参加された方からは「なかなかない機会で、勉強になった」と声が寄せられました。

今回ご予定が合わなかった方も、ぜひ船井総研・犬塚上席コンサルタントによる定期連載「プログラミング教育市場の未来予測」をご覧ください。


コエテコでは、今後もプログラミング教育に関わる方すべてに役立つ情報をお届けしていきます。教室掲載や取材のご相談など、ぜひお気軽にご相談くださいね。
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