世界のEdTech企業|インド、中国、アメリカの注目企業をまとめて紹介!
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EdTechとはEducation(教育)+Technology(テクノロジー)を合わせた造語で、その名の通り、テクノロジーで教育現場の課題を解決したり、新たな学びを産み出したりすることを言います。
EdTech業界は世界的に盛り上がりを見せており、中には時価総額10億米ドル以上の通称「ユニコーン企業」が9社あると言われています。
ここでは教育のあり方を一変させようとしている世界のEdTech企業を紹介します。
EdTechとは?
eラーニング、ICT教育、そして EdTech……と、教育関係のテクノロジーには用語がたくさんあります。何が違うの?と疑問に思う方も多いでしょう。それぞれをざっくり説明すると、
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EdTech
……テクノロジーを使い、教育現場に革新的な変化をもたらすこと。生徒への連絡ツールや自動採点システム、電子黒板など幅広い。 - ICT教育
……デジタル技術やツールを取り入れた教育スタイル。 - eラーニング
……パソコンやタブレットを利用して授業を受けること。
「EdTech企業」とは、インターネットやデジタル端末、そのほかツールを使った新たな学びを作り出し、提案・販売する会社と言えます。
「EdTech(エドテック)」とは「Education(教育)」と「Technology(テクノロジー)」を合わせた言葉です。学校にEdTechが導入されるメリットや具体例をわかりやすく解説しました。
2024/12/18 17:55
EdTechで解決が期待される課題
EdTechは、eラーニングをより多様化させて現代の教育にあわせて作られたものであり、教育分野におけるテクノロジーの概念を意味しています。EdTechで解決が期待される課題とは、具体的に以下の通りです。- 居住地域の違い、経済格差による教育格差の解消
- グローバル人材の育成
- 教師と生徒とのコミュニケーション促進
EdTech企業が追究する最新技術とは?
では、具体的にはどのような技術が注目されているのでしょうか?ここでは教育の未来を変える最新技術を紹介します。
オンライン学習
インターネットを介して教師と生徒がコミュニケーションしながら授業を進めるオンライン学習自体は従来も行われてきましたが、日常的な活用は一部にとどまっていました。ところが新型コロナウィルスの影響を受け、今までにないほど活用されています。利用者が広がるにつれ、「モチベーションを保ちにくい」「画面を眺め続けると疲れてしまう」「1:1ならよいが、多人数になると先生の負担が大きい」など実際の課題が見えてきました。
これからはいかに教師が生徒の状況を把握できるか、多人数を相手にしながら取りこぼしを防いでいくか……など学習の精度を上げていく新技術が求められています。
アダプティブラーニング
アダプティブラーニング(Adaptive Learning)とは生徒一人一人の学習状況をフィードバックしながら即時に教育内容をオーダーメイドに組み替えていく技術です。AIが練習問題の解答を分析し、つまずきのポイントを把握して次の問題を出すような例が代表的で、それぞれの生徒に合わせた学習が行えるのが魅力です。
バーチャルリアリティ
バーチャルリアリティ(Virtual Reality :仮想現実)はヘッドマウント(頭に装着する機械)を装着して3次元的な空間のなかで学習できる方法です。- 自宅にいながら同級生と集団学習が行える
……横を向いたら、いつもの同級生が学習している姿が見える - 自宅で行う自然体験学習
……マダガスカルの昆虫や鳥の生態観察を体験できる
LMS(Learning Management System)
LMS(Learning Management System:学習管理システム)は、上で紹介したアダプティブラーニングの背景にある技術です。生徒の学習状況を総合的に分析し、今後の方針を示していくのが中心的な役割です。教育目標の設定、カリキュラムの生成、生徒の学習進捗状況による学習方針の修正などの作業は、先生が一つ一つ行おうとすると大変時間がかかってしまいます。これらの作業をAIで支援し、ある程度自動的に行えるシステム開発が進められています。
世界のEdTech企業、時価総額10億円以上の企業とは?
日本ではまだ、爆発的な成長をとげたEdTech企業はないようです。しかし世界ではすでに「ユニコーン企業」と言われる時価総額10億円以上の企業が9社(5社が中国、3社がアメリカ、1社がインドに)あります。
ここでは、そのいくつかを紹介します。
Byju's(バイジュース):インド全土でeラーニングプラットフォームを提供
Byju'sは2011年に創業されたインド企業で、インド全土で低価格な動画コンテンツ、模擬テストなどを提供しています。成長の背景にあるのは人口13億人の広大な国家がいま急成長をとげている点。
また小学生が全員2けた×2けたのかけ算ができるほどに教育熱心な国民性にも成長の理由はありそうです。
iOS、Androidで視聴できるコンテンツを提供し、累計4000万ダウンロードを記録、展開都市は1700を超えているそうです。
Yuanfudao(猿輔導、イェンフーダオ):高給与・高レベルな教師により急成長
Yuanfudao(猿輔導) は小学校から高校までの生徒を対象にオンラインの授業を提供している中国企業です。インド以上に広大な国土を持ち、地域によって教師レベルの差が深刻な中国では、地方の富裕層が教育出費を惜しまない傾向があり企業成長の追い風となりました。
Yuanfudao(猿輔導) の大きな強みは年俸20万~50万人民元(1人民元は2020年4月現在約15円)と中国水準では異例な高給与により担保する教師の質と200人を超えるテクニカルチームによる強力なサポート。
2016年にはすでに1万6,741コースで、受講者は2,148万人に達しています。
iTutorGroup:オンライン英会話vipabcを世界135カ国で提供
iTutorGroupは語学教育に特化して世界最大の規模を誇る中国企業です。時価総額10億円以上、講師人口15,000人、レッスン回数毎年1,000万回以上といずれも世界最大。
オンライン英会話学習サービスvipabcを世界135カ国で提供しています。
自社開発のビデオ通話プラットフォームを持ちAIによりデータ分析により、それぞれの生徒にとって最適な教師、教材さらにはクラスメートまで自動マッチングしてくれる独自の技術を誇っています。
vipabcは日本でもサービスを開始し着々と成長しているようです。
Zuoyebang(作业帮、ズォイェバン)
Zuoyebang(作业帮) は2016年にアメリカで6,000万米ドルの資金調達を行い話題になった企業です。2014年に創業し、最初は検索サイトBaiduの傘下企業でした。
K-12といわれる小中高校生を対象としたオンライン教育を提供しており、問題を写真に撮って送ると回答が得られます。AIを駆使したサービスが急成長の要因となったと言われています。
Pluralsight(プルーラルサイト)
アメリカのEdTech企業を代表するのがプルーラルサイトです。アメリカのシリコンバレーなど世界のICTエンジニアのためのオンライン教育コンテンツを提供しています。
ICT分野では技術が急速に進化していきます。企業ごとに研修プログラムを構築しても瞬く間に陳腐化してしまい、企業の負担は大きくなります。
プルーラルサイトではこれらのICT企業の技術者教育を請け負うサービスを急成長の原動力としてきました。
1,500人の「それぞれの技術分野のエキスパート」が教材作成にあたっており、「フォーチュン500」にランクされた企業のうち300社がプルーラルサイトのサービスを使用しています。
またプルーラルサイトが認証する技術の評価スコアIQは転・就職にも役立つスタンダードになりつつあると定評があります。
まとめ|日本から超巨大EdTech企業は出現するか?
先端のAI技術、ネットワーク技術を使って教育活動を行うEdTechはすでに世界ではいくつもの巨大ビジネスを生み出してきました。日本の場合はまだ従来の通信教育大手や情報サービスの会社がEdTech、eラーニングのトップ企業に顔を並べEdTechによって巨大企業に成長した例は生まれていないようです。
しかし今後は旧来の教育メソッドをEdTechがすべて塗りかえていく時代かもしれません。
日本独自の世界に通用するEdTech企業が出現するのが待たれるところですね。
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