フィンランドが行っているプログラミング教育とは?世界の教育を解説!

フィンランドが行っているプログラミング教育とは?世界の教育を解説!
2020年から小学校でプログラミング教育が必修化します。

プログラミングを始め、ICT教育で日本は欧米やアジア諸国から遅れをとっていると言われます。海外ではどのような教育が行われているのでしょうか?

今回は福祉や教育の面で先進的と言われる、北欧の国・フィンランドのプログラミング教育をご紹介します。

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フィンランドについて

フィンランド共和国は北ヨーロッパにある共和制国家です。面積は33.8㎡、人口は553.1万人の小さな国です。

最近では、34歳の女性が首相になったことで注目を集めていました。

フィンランドで「世界最年少34歳の女性首相」が誕生...それでも"若さ"と"女性"が注目されないワケ|FNNプライムオンライン

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国の規模は小さいながらも、2019年の国連の発表によると2年連続で「幸福度」世界一となりました。

世界幸福度調査は毎年3月20日の「世界幸福デー」に発表されるもので、1人当たりの国内総生産(GDP)や社会支援、健康寿命、社会的自由、他者への寛容性などの世論調査を基に156カ国の順位が決定されます。

フィンランドは消費税率が24パーセントと日本よりかなり高めではありますが、子育てや医療など社会保障が手厚く、教育水準が高いことが幸福度に繋がっているようです。

フィンランドの教育水準

フィンランドの教育水準は世界でもトップレベルと言えます。

それを裏付けるのがOECD加盟国を対象に、2000年から3年起きに実施されているPISA調査という国際学力調査の結果です。
読解力や数学的知識、科学的知識、問題解決能力などの能力を順位付けするのですが、フィンランドはどの能力のおいても常に上位の成績を収めました。

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学力世界一と言われるフィンランドの教育は一体どのようなものでしょうか。
その始まりは、1800年代で、公教育の需要が高まり、国が惜しみなく投資し教育の不平等をなくしました。国の教育水準を高めることが、今後世界規模の課題を解決していくという考えとしたのです。

そして1990年代に、大きな教育改革をすることになりました。
1994年に当時29歳という若さながらも教育大臣を務めていたオリベッカ・ヘイノネンが新しい指導要領を作り、必要最低限のカリキュラム(ナショナルコアプログラム)に仕上げ、教育の自由化を進めていきました。その後、課題を解決しながらさらに改善し、それらが現在の教育の形となりました。

フィンランドの教育の内容は?

教育費の無償化

フィンランドでは、プレスクールから大学院まで教育費を国がまかないます。

フィンランドでは平等な教育を目指しているため、より良い教育を受けるためにお金を払っていくような私立学校などもありません。
家庭環境や親の収入などは一切関係なく、みんなが平等に教育を受けることができる仕組みとなっています。

教育に関わる交通費や教科書費も無料です。

給食費の無償化

フィンランドは世界で初めて給食費の無償化を実現させた国です。1943年から法律で定められました。就学前教育から高校生まで、無料で食べることができ、これも未来への投資と考えています。

教師、教育の質

フィンランドでは、教師という色がとても人気のある職業です。
給料がとりわけ高いというわけではありませんが、尊敬されています。

授業の構成や内容は教師の裁量に任せられていることもあり、教師の質が求められます。

フィンランドのプログラミング教育の歴史

フィンランドでは、プログラミング教育を2016年の夏から1〜9年生の義務教育内で取り入れています。

もともとフィンランドは情報社会で2010年時点で国民の94%がインターネットを利用していました。そして、インターネットに接続する権利を国民の権利とし、全国国民がインターネットに繋がることを可能にしました。

そんな情報社会のフィンランドでは、生活のなかでITが必要不可欠です。そのITの基礎的な知識を得る機会を平等に与えるため、義務教育のカリキュラムにプログラミングが導入されました。

フィンランドのプログラミング教育

フィンランドのプログラミング教育は1~9年生の義務教育期間に必修となっています。

1・2年生は、遊びを通じて論理的思考を育成します。3~6年生ではScrachなどのビジュアルプログラミングを使ってプログラミングをわかりやすく学びます。7~9年生では、プログラミング言語を学ぶという流れです。

フィンランドのプログラミング教育の効果

2016年から始まった義務教育でのプログラミング教育ですが、3年目ということもあり効果は今後に期待されます。

今後の社会において論理的思考力は全ての分野において必要とされます。自分が目指す課題をクリアするためには、どんなことをどんな手順でやるのが良いのか考える上で、低学年で行うアンプラグドプログラミングのような「パソコンを使わないプログラミング教育」も有効だと言えるでしょう。

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フィンランドは、生徒が主体的に学べる教育平等の機会を与えることにより、子どもたちの可能性を大きく広げています。
また、教育に力を入れることで、国自体も成長していくと考えているのでしょう。

まとめ

フィンランドの子どもの力を引き出す教育は今後の日本にも求められる教育のあり方だといえます。最先端を取り入れようとする柔軟性と行動力には、感銘を受ける方も多いのではないでしょうか。プログラミング教育の成果はまだ未知数なものの、今後が楽しみになりますね。

日本でも2020年からプログラミング教育が必修化されます。各国の事例を参考にしながら、日本の教育水準も上がることを期待したいところです。

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