預け先が見つからない急な外出や、どうしても子どもひとりで「まるまる1日過ごさせなくてはならないとき」もあるでしょう。また学童を急に嫌がりだした夏休みや冬休み「とにかく明日は学童には行かない!」と泣かれて困った……なんていうケースもよくあることです。
近くに頼る身内がいない場合の小学生の留守番について、何歳からならOK?安全対策は?1日だけでも子どもを預かってくれるところは?などを先輩ママたちの体験談とあわせて紹介します。
預け先がない!学童を嫌がる!そんな時は
① ひとりで留守番をさせる
② お金をある程度はかけて、アウトソーシングで乗り切る
ズバリ結論から言えば、方法は2つです。
ひとつは、子どもひとりで留守番をさせる方法です。
まさか3歳の子どもをひとりで留守番というわけにもいきませんが、小学生であれば低学年でも「ひとりで留守番をさせた」という先輩ママたちはけっこういるんですよ。
もうひとつは、お金をかけて対応する方法です。ベビーシッターは何も小さな子どもたちのためだけではありません。7歳以上の子どもを対象にしたキッズシッターもあります。
また、1日だけの預かりをしている民間の学童や、ある程度予定がわかっているのであれば、デイキャンプのように丸一日子どもが遊べるイベントに参加させる方法もあります。
子どもひとりで留守番は何歳から?
下記はベネッセが行ったアンケート結果で「初めてお留守番をさせた年齢」です。お留守番といっても、ちょっと買い物の間だけということもあるので幼児も含まれていますが、この中でも一番多いのが小学校1年生です。
小学校3年生も多いのですが、これはそろそろ学童を嫌がったり、習い事などもあり放課後の数時間ならと留守番をさせることが増えてくるケースが多いのではないでしょうか。
とはいえ年齢はあくまでも目安、ひとりで留守番できるかどうかは子どもの性格にもよります。
兄弟姉妹がいれば安心かといえば、上の子が小5で下の子が小3くらいだと「かえって、ふたりでふざけたり、いたずらを考えたり、油断するせいか危険」「ひとりのほうがきちんとしている印象」という親の声もありました。
何歳になったから「留守番できるだろう」ではなく、小学校入学を機に子どもの様子を見ながら留守番の練習をさせる、約束事を一緒に決めるなど、時間に余裕があるときに準備しておくといいですね。
小学生をひとりで「まる1日」留守番させるとき
では、今回のテーマである「まる1日、大人が不在の場合」安全に、できれば楽しく子どもが過ごせる方法を探っていきましょう。
学校が終わってから保護者が帰宅するまでなら、3~4時間です。しかし夏休みのような長期休暇や祝日などは、朝から晩まで子どもがひとりで過ごすことになります。
ひとりでお昼ごはんを食べたり、夕暮れてくる頃など、ときおり急に不安になるお子さんもいます。安心して過ごせるように工夫したいですね。
小学1年~2年生の「ひとりで留守番」の方法
低学年の場合は、やはりできるだけ預け先を確保するか、大人の見守りがある状態が安心です。とはいえ、そうはいかない事情もあります。次のようなことに留意して留守番をさせましょう。① 親と連絡がつくようにする
低学年のお子さんなら、とにかく「いつでもママ・パパ、あるいは祖父母」といった身内に連絡ができる体制を整えるのが大前提です。値段も手頃で指定した相手としか通話ができないキッズ携帯なら低学年でも安心なので、留守番の頻度が高い場合には用意することも考えてみましょう。では、子どもに携帯をもたせていない場合にはどうしているのか、先輩ママたちのアイデアを紹介しましょう。
固定電話ですが、自分と夫の番号を「ママ・パパ」で登録し、電話がかかってきたら表示を見て、ママ・パパだったら電話に出る、それ以外は出ない、と約束しています。また、電話機のすぐそばに、大きく私の携帯番号を書き、赤文字で「ママとパパいがいのでんわには出ない!」と注意書きをして貼っています(Nさん)
固定電話の短縮ダイヤルに親の番号を登録しています。短縮ダイヤルには、わたし、パパ、クルマで1時間ほどのところに住む義母の連絡先です。普段の連絡でも「気にせず、用事があったら電話しなさい」と伝えてあり、また本当に何か困ったときはわけがわからなくなっているかもしれないので、なんでもいいから短縮ダイヤルを押すのだ、と教えています(Aさん)
タブレットにLINEをいれて、やり取りしています。電話だと、たいした用事でもないのに頻繁に「ゲームのコントローラーはどこ?」とか「冷蔵庫にあるゼリーって食べていいの?」と連絡してくるので、さすがに職場だと気まずいのですが、LINEならサッとチェックして返信もしやすいので、やはり便利です。気軽に子どもの様子を確認できるので安心ですね。ただし、LINEに限らずタブレットでアレコレやらないようにフィルターや制限をしっかりとかけ、数日おきに履歴や使ったアプリも必ずチェックしています(Uさん)
② 基本的には家の中で過ごす
外出となると戸締まり、鍵をなくさないようにするなど教えることも増えます。1日くらいなら、あえて外出はさせずにゲーム三昧になるのも覚悟の上で過ごさせるのも選択肢のひとつです。小学3年~6年生の「ひとりで留守番」
通常の学童も小学校4年生程度がひとつの目安で、高学年になると子どもひとりで留守番という家庭が多くなります。この年齢になれば、鍵の扱いもある程度は任せられるので、習い事へ行ったり公園へ遊びに行ったりもできるでしょう。また高学年では留守番をさせることが増えてくると、キッズ携帯やキッズスマホを子どもに持たせる家が多いようです。
① 禁止事項を明確にする
各家庭によって内容は違うでしょうが、留守番ルールを明確にして守らせるようにしましょう。友達と遊ぶときは、必ずキッズ携帯で「行き先・友達の名前・帰宅時間」を知らせること、わたしがOKしない場合や返信してこないときにはでかけてはいけないとしています(Eさん)
うちではまる1日留守番させる日が何日も続くということはありません。1日だけなら、どこにも行かないことにして、宿題や勉強を終えたらゲームばかりしていても良いことにしています。年に数回なのでいいかな、と思っていますが本当に5時間も6時間もゲームやってるみたいですけどね…(Aさん)
友達を家に呼ぶのも、友達の家に行くのも禁止。留守番では宿題などすべきことをしたらLINEで終わったことを私に連絡し、どこの公園で誰と何時まで遊ぶのかを確認します。
昼ごはんはおにぎりなど簡単なものを用意し、お菓子は多めに。キッチンは冷蔵庫以外に触れてはいけないと言ってあります。
小さい頃はペットボトルだと蓋がうまくあけられず、大きなパックのジュースだとドボドボととグラスからこぼしてそのまんま、みたいな失敗があったので、小型ペットボトルの蓋をいったんあけてゆるく締めて冷蔵庫へ入れるなどの工夫もしていましたよ(Mさん)
② 親との連絡もお約束
高学年になっても小学生です。困ったときには必ず親に連絡というのが鉄則。そのための連絡手段としては、高学年では多くの場合、キッズ携帯かキッズスマホをもたせているようです。本人はスマホを欲しがっていますが、うちではずっとキッズ携帯です。連絡手段としてはキッズ携帯で充分。
アプリや動画を見たりするのはリビングに置いてある家族用のタブレットのみ、留守番時もタブレットは使っていいのですが、必ず夜に履歴などをチェックしています(Yさん)
キッズスマホもあるのですが公園などでは鳴らしてもベンチに置いたリュックの中で気づかなかったり、ランドセルに入れっぱなしで外出時に持ち出すを忘れたりしがちなので、キッズ用のスマートウォッチを最近は利用しています。
範囲を決めて登録しておくとGPSで、その場所からはずれるとアラートが発信されるのも安心。あとアラームもけっこう便利で、夏休み中は習い事へ行く30分前にセットしたり、勉強時間になると鳴るようにして時間管理にも役立っています(Wさん)
③ 予定表やすることリストを作る
することがないと、「子どもって大人が想像できないようなことをやらかす」という声もちらほら。そのため、忙しく過ごせるように、するべきことや予定表を作っているご家庭も多いようです。宿題や勉強はドリルなら○ページから○ページまで、宿題ならプリント①の裏表、といったように具体的にやることを書いて終わったら線をひいて消すようにさせています。留守番の時間を学習に有効活用するのも1つの手段です。
他にも、洗濯物を畳む、家中のゴミ箱からゴミを集めて大きなゴミ袋にまとめておく、敷物にコロコロをかける、といったお手伝いリストも作り、必ず「2つのお手伝いをやること」「3つめからはボーナスで50円・100円」としています。とにかくなるべくダラダラしないよう、少しでも「やること」を作っておきます(Tさん)
オンライン家庭教師でしたら、ライブ配信型の授業形式のため、家にいながらリアルタイムで講師とお子さまが授業を行うことが可能です。
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小学校低学年と高学年では状況は違いますが、とはいえ子どもは子どもです。それなりに物事を理解しているようで、子どもは想定外のことをするものです。
火は絶対に使わせない
コンロはもちろん、たとえば電気ケトルや電子レンジもなるべく避けたいところです。特に低学年のうちは、電子レンジやトースターも心配です。お昼ごはんは、お弁当やおにぎり、サンドイッチなどを用意しておきましょう。お風呂の水は抜いておく
勝手にお風呂場で遊ぶことはないと思い込みがちですが、今回、小学生のお子さんを持つ保護者に取材した中で「親がいたから留守番じゃないんだけど、こんなことがあって焦った」体験談が寄せられました。「お気に入りのぬいぐるみを横に置いて過ごしていたらしいのですが、ジュースをこぼして汚してしまったんですね。それで、ぬいぐるみを洗おうとして、狭い洗面所ではなくお風呂がいいと思ったらしく、浴槽の蓋をあけて、ぬいぐるみをつけて洗おうとしていたようです。そのまま、ずるっと頭から浴槽に落ちてしまったんです」Oさん実はこの時、ママは外出、パパは別の部屋でオンラインで仕事をしていました。
子どもがお風呂場へ行った気配には気づかなかったのですが、ドアは少し開いていたので、バシャバシャと普段と違う水の音には気づいてパパが風呂場に向かうと、浴槽に半分ほど頭から身をつけている子どもがいてあわてて抱き上げたそうです。
落ち着いていれば、子どもでもそのまま頭をあげればいいだけのことですが、このように水の事故というのは「ありえなさそうな状況」で起こるもの。ひとりで留守番をさせるなら浴槽の水は抜いておくことです。
ベランダでは遊ばせない
最近はマンションでも広いベランダがあったり、ウッドデッキ風にしているところもありますが、子供だけで遊ぶのは普段から禁止にしましょう。小学校2~3年生でもベランダからの落下事故は実際にあります。ドアホンには出ない&声かけには答えない。
ドアホンが鳴っても出ないようにさせます。人がいると気づいていて、ドアごしに声をかけたり、「すみません!点検なので開けてください」などという悪質な方法で玄関を開けさせようとするケースもあります。
お子さんには「点検です。とか、警察からきました、と言っても絶対に開けないこと、すぐに親に電話すること」と具体例を出して説明してあげて下さい。
参考:留守番をする子どもの安全をまもるためにできること/公益社団法人日本小児科学会
やっぱり安心!民間学童やキッズシッターを利用する
ひとりで留守番させるのには不安が大きいときには、料金はかかっても「大人の見守り」を手配しましょう。子どもを預けるには、事前の予約が必要なところがほとんどですが、緊急時には対応してくれる場合もあります。日頃から預け先候補をいくつか調べておくとあわてずにすみますね。
民間学童
民間が経営する学童保育では、1日だけの預かりを行っているところも多くあります。また、夏休みなどではこの期間だけを契約することが可能な場合もあります。すでに休みが始まってからでも、問い合わせるとスケジュールにあわせて預かりを行ってくれる民間学童もあります。
直前であっても、空きがあれば対応してくれるケースもありますから、できれば事前にいくつか調べておきましょう。年に何回かは利用しそうな場合なら、先に登録などの手続きだけでもすませておくと安心です。
小学校入学と共に保護者を悩ますのが「放課後の過ごし方」です。共働き家庭では多くの場合、学童を検討するでしょう。 最近はさまざまな特色ある民間学童が注目されています。今回の教育トピックでは民間学童にフォーカスし、人気の民間学童一覧表と共に、公立学童との違いや料金設定、カリキュラムなど多岐にわたって解説します。
この記事をcoeteco.jp で読む >キッズシッター
7歳以上、小学生を対象としたシッターさんを頼むこともできます。公立学童のお迎えから残業が終わる時間帯まで、といった利用法が多いようですが、緊急事態で「どうしても、子どもひとりでは不安」というときには即日対応(3時間前までなど)サービスの利用ができる場合もあります。
シッターサービスは個人同士のマッチングアプリなどもありますが、自宅に来てもらい大切な子どもを見てもらうので、慎重に選ぶようにしたいですね。2015年には厚生労働省により「子どもの預かりサービスのマッチングサイトに係るガイドライン」が制定されたことにより、状況は改善しているようですが、いずれにしても運営母体をしっかり確認しましょう。
キッズシッターの他に家事代行サービスなどでも子どもの見守りをしているところもあります。ただし、キッズシッターは基本的に料金は安くありません。8時間も見てもらうとなると、かなりの高額になります。
FammWebデザインスクールであれば、シッター無料でWebデザインの学習をすることができます。
在宅ワークを目指す方におすすめのスクールとなっております。
自治体のサポート
主に小さなお子さんが対象ですが、低学年児童であればファミリーサポートやシニアのヘルプセンターなどで子どもの見守りをお願いできる場合もあります。地域によっては、自治体が運営する施設での1日預かりを行っている場合も。留守番が多い家庭や、あまりお金はかけられないが、ひとりで留守番をさせるのには不安が残る場合など、自治体の子育て支援サイト等をチェックしてみるといいですね。
おでかけイベントの活用
前もって予定がわかっているのであれば、子供だけで参加できるイベントに申込むのもひとつの方法です。特に長期休暇(夏休みや冬休み)では、イベントも多く開催されています。中には朝8時集合で、夕方18時解散といった「1日ツアー」などもあるので、タイミングさえあえば、子どもも楽しい時間を過ごせます。
小学生の「留守番」は約束を守らせること・連絡手段の確保が重要
小学生といっても、まだまだ子どもです。低学年のときは親も最新の注意を払って留守番をさせますが、実は今回、意外と多かったのが「慣れてきた頃こそ油断大敵」という体験談です。「小2の途中から学童をやめて留守番をさせていたので、小6の夏休みはすっかり安心していました。ところがコンビニで購入したお弁当を家のレンジであたためようとしてワット数と時間を間違え、中で蓋がはねて火花が散ったらしいのです。子どもが泣きながら電話をしてきたので本当に焦りました」Nさん
「留守番に慣れきったのか、私に内緒で友達を呼んでいたらしい。相手の家から、こういう時期に大人もいない家に子どもが集まるのはどうか、と連絡をもらい初めて知った。怒り心頭でしたが、親の方も最初の頃のように約束を守っているかなど細かく確認しなくなっていたのがいけなかった、なかば放置していたのと同じと深く反省」Sさん
「シフト勤務なので、小1から時々留守番をさせていたのですが、うっかりしていてキッズスマホの充電をし忘れたんです。固定電話もあるのですが、使ったことがないから、子どもって電話をかけられないんですよ!そもそも、親の番号もわからないわけですし。電話はつながらない、家に電話しても出ない、って、まぁそれは固定電話には出るなと言っているから当然なのですが、連絡がつかないとあれこれ想像してしまい怖くなって職場を早退しました」Iさん子どもひとりの留守番には想定外の出来事があるもの、と心構えをしておいたほうがよさそうです。そして、想定外のことにも対応できるように、最大限の準備をしておきたいものです。
初めての留守番だけでなく、2回目でも3回目でも、高学年になっても、その都度、おうちのルールや約束を確認し、必ず守らせること。なんらかの手段で必ず親と連絡がとれるようにしておくこと。この2つは子どものお留守番対策の大原則です。