習い事も塾も…教育費のムダを見直す!公立・私立小学校別の最新データから考える節約術
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文部科学省の最新調査によると、公立小学校でも年間約34万円、私立小学校なら約183万円もの教育費(学習費総額)がかかっています。
特に注目すべきは「学校外活動費(習い事や塾など)」が占める割合の高さです。この記事では、文部科学省の最新データをもとに教育費の現状を把握し、家計を圧迫せずに子どもの学びを充実させる具体的な見直し方法・節約術をお伝えします。
公立小学校でも年間平均「約34万円の教育費」内訳は?

文部科学省「令和5年度子どもの学習費調査」によると、公立小学校1年間にかかる教育費は約34万円、内訳は以下のとおりです。
- 学校教育費:約82,000円 (授業料、修学旅行費、学用品費など)
- 学校給食費:約38,000円
- 学校外活動費:約216,000円 (習い事、学習塾、通信教育など)
注目したいのが「学校外活動費」の216,000円です。学校外活動費とは、習い事や塾、通信教育やスポーツといった、学校以外の活動にかかる費用です。
習い事や塾などの費用が教育費全体の約64%を占めており、学校以外での教育費が家計を圧迫する主な要因となっています。
学校外活動費(習い事や塾)が教育費の核心
「学校外活動費」が教育費の大きな部分を占めていることがわかりました。つまり、教育費を見直すなら、まずはこの学校外活動費から手をつけることが最も効果的なのです。とはいえ、大切なのは子どもの「体験」と「経験」、そして「勉強」です。

習い事によって、新たな友情を育むこともあるでしょう。体験の中で得られる「経験」「スキル」「思い出」は、子どもにとって何よりの財産にもなります。
また、学習習慣をしっかり身につけるために、塾や通信教育を活用するのも良い方法のひとつです。実際問題として、親が子どもに勉強を教えるのは、親子喧嘩になったり教え方がわからなかったりで難しいのも事実です。
習い事や塾をやめることで「教育費が節約できる」と考えがちですが、それほど単純な話ではないことも理解しておきましょう。では、さっそく、教育費の見直しステップとポイントを見ていきましょう!
子どもの成長に合わせた教育費の見直し 3ステップと2つのポイント

小学校の6年間で、子どもは驚くほど成長します。
お子さんの成長に合わせて教育費を見直すことで、家計の負担を減らしながら、その時のお子さんに本当に必要な学びを提供できるようになります。

STEP1. 現状把握をする
まずは、月間、そして年間でどのくらい教育費がかかっているか、家計簿やアプリで整理してみましょう。習い事、教材費、塾代など、意外と「え、こんなにかかってた?」と驚くかもしれません。
でも、これが見直しのスタートライン。何にどれだけ使っているかがわかれば、次の判断がしやすくなります。
STEP2. 優先順位をつける
お子さんが今、本当に楽しんでいる習い事や成果が出ている勉強はどれでしょうか?「お友達がやっているから」「みんな塾に行っているから」ではなく、「うちの子が興味を持っているか」「成長につながっているか」を基準に考えてみてください。
親の想いと子どもの気持ち、両方を大切にしながら選んでいけるといいですね。
STEP3. 定期的に習い事や塾について見直しをする
半年に一度くらい、お子さんと一緒に「今の習い事、どう?」「勉強は楽しい?」と話し合ってみませんか?昨年夢中だったことが、今年はそうでもないということはよくあります。定期的に見直すことで、無駄な支出を避けられるだけでなく、お子さんにとって本当に価値のある学びを続けられます。

POINT1:お金をかけない「まなびと体験」も考えよう
高いお金をかけなくても、図書館の本や無料のアプリ、地域の体験教室など、工夫次第で十分な学習効果が得られることがたくさんあります。情報収集と少しの工夫で、家計への負担を大きく減らすことができます。
POINT2 :教育費は長距離走!将来を見据えてプランをたてる
今の教育費も大切ですが、将来の大学進学のための貯蓄も忘れずに。教育費は長期的なプランをきちんとたてることが大切です。教育費の見直し「判断基準」をチェック

習い事の見直しチェックポイント
習い事は子どもの可能性を広げる素晴らしい投資ですが、すべてを続ける必要はありません。見直しの判断基準をご紹介します。「今すぐ!」見直し対象となる習い事
- 子どもが嫌がっている、行きたがらない
- 送迎の負担が大きすぎる(週3回以上の送迎など)
- 半年以上続けても成果や成長が見えない
- 月謝が家計を圧迫している(月収の10%以上)
継続を推奨する習い事
- 子どもが楽しんでいる、積極的に取り組んでいる
- 将来に役立つスキル(例:英語、リズム感、協調性など)が期待できる
- 支払う月謝に対して得られるもの(効果や満足度)が高い
- 子どもの自信や社会性が育まれている
子どもが望む習い事ならやらせてあげたいと思うのが親心。それでも各家庭で出せる金額に上限がある以上は、客観的、そして定期的に習い事の見直しは必要です。
塾・通信教育の見直しポイント

見直すべき塾の特徴
- 通っているだけで安心している(目的が曖昧)
- 苦手科目の改善が見られない
- 成績が下がっているのに対策がされていない
上記にあてはまるようなら、見直しを行いましょう。
塾の費用は決して安くありません。納得の行く成果が出ていないのであれば、やめる・やめないだけでなく、塾と相談し改善の道を探るようにしたいですね。
継続・乗り換えの検討ポイント
- 自習室など、通塾以外のメリットが活用できているか
- 勉強の習慣や成績に良い変化があるか
- 放課後の過ごし方を整える意味で、費用に対する効果が見込めるか
学童保育が終わった後、放課後の過ごし方は親にとって悩みのタネのひとつです。
たとえば、週1回の塾で、それ以外の日も自習室を活用し宿題や予習復習をしているとします。受講費が多少高くても、共働き家庭としては安心ですから、コスパは良いと言えます。
一方で、ただ「塾に通っているから安心」というケースも少なくありません。
塾の費用と内容、目的の達成度などを全体的に確認し、「金額に見合った成果が得られているか」「家庭にとってメリットがあるか」を判断しましょう。
通信教材の活用度チェックと見直し基準
通信教育は比較的安価ですが、次のようなポイントで効果の有無を確認しましょう。- 教材の消化率が80%以上なら継続、50%以下なら見直し
- 毎日または週に数回、学習習慣が続いているか
- テストの点数や理解度に改善が見られるか
塾や通信教育の見直しタイミング
見直しに適したタイミング- テストや模試の結果が出たあと
- 新学年・新学期のタイミング(通知表の確認時など)
- 習い事や学習への意欲が落ちてきたと感じた時
成長段階に応じて、最適な教育サービスは変わります。スポーツ活動などが忙しく塾も休みがちであるなら、オンライン塾や家庭教師、個別指導を考えてもいいですね。
もし、スポーツに打ち込みたい!と強い熱意があるなら、家庭学習をしっかり行う約束をして、通塾を打ち切るのも選択肢のひとつです。
あるいは、通信教育をあっという間に終わらせているようなら、より難度の高い塾を検討してみてもいいかもしれません。
子どもの興味関心も、勉強のレベルも、毎年、あるいは半年でも変わります。その都度、親子で一緒に「今、何をしたいのか」「何をするべきか」を見直す時間を持ちましょう。
教育費の見直しは「成果」と「成長」で判断を

教育費の見直しは、出費を減らすことだけが目的ではありません。大切なのは、その費用が子どもの成長に見合った価値を持っているかどうかです。
- 習い事は「続けるべきか」を定期的に見直す
- 塾は「目的に合った指導が受けられているか」を評価
- 通信教育は「使いこなせているか」「成果が出ているか」がカギ
家計に無理のない範囲で、子どもにとって本当に価値ある教育にお金を使っていく。
これが、無駄のない教育費の使い方=教育費の最適化です。
意外な「隠れ教育費」も見直してみよう

見落としがちな教育関連費用も見直しの対象です。
隠れ教育費の例
- 習い事への交通費
- 教材・文房具費
- 発表会・コンクール参加費
- 友達とのおやつ・交際費
これらの「頻度と価値の見直し」を行うことで、年間数万円の節約効果が期待できます。
具体的にどんなことか、先輩ママたちの「隠れ教育費」の体験談を見ていきましょう。
ママたちの体験談「ちょっとした見直しで教育費を節約」
バレエ教室では、待ち時間にはママ同士でお茶をするのが恒例でした。
毎回600円程度だけど、毎月2400円、ん?1年で28,000円以上!?と思ったら、バカにできない出費だなと思い、用事を理由にさりげなく断るようにしました。
お金もそうだけど、他のママたちに気遣いながら話すので正直面倒なところもあったし、やめてよかったです(Nさん/子ども・小3)
息子が週2回、塾に通いだして、帰りに友だちと近くのコンビニでお菓子やジュースを買うようになりました。年間で2万円と言えども、6年間続けば12万円の節約→貯蓄に回せます。
『塾帰りの楽しみ』『みんな行くから』と言うので、毎回500円くらい渡すことに。
なんとなく渡していましたが、月4,000円って、考えてみたら「小学生のお小遣い」としては高すぎる。
で、わが家では、塾用にもたせているスマホに毎月1,000円だけチャージして、その中でやりくりする形にしました。
最初はブツブツ言っていたけど、そのうち、お菓子だけ時々買うとか、雨の日はそのまま帰るとか、大きい水筒にして飲み物は買わないなど、子どもなりに工夫するようになりました。
年間で3万円以上の節約になりました(Tさん/子ども・小5)
その12万円は、たとえば私立高校なら制服代にあてられます。大学進学で一人暮らしとなれば、家具や家電を揃える費用の備えになります。ノートパソコンを新たに購入する資金にもなります。
高校大学の学費は準備していても、それに伴う出費も考えておかなくてはなりません。
無駄なお金も塵も積もれば山となる、です。
教育費は「チリツモ」の無駄なお金を節約し、「コツコツ」と貯めていくのがコツですね。
月1,000円以下で始める!小学生のいろいろな「まなび」

教育費の節約は、子どもの好奇心や関心の対象をあきらめさせることではありません。
工夫しだいで、費用を抑えつつ、子どものまなびを大きく伸ばすことも可能です。
無料で使える学習ツール
お金をかけなくても質の高い学習は可能です。文部科学省公式サイトなど動画を活用
- NHK for School:小学生向け教育番組が見放題
- 子どもの学び応援サイト:学年別の学習コンテンツが充実
最近はとてもわかりやすい学習動画がたくさんアップされています。ただし、動画の内容はいろいろですから、まず親が探して、実際に見て確認しましょう。
図書館活用術
- 学習まんが:歴史、科学、伝記など楽しく学べる
- 参考書・問題集:最新版も無料で借りられる
- 自習室として:高学年なら自習室としての活用も
公共施設の無料イベント
- 科学館:実験教室や工作教室
- 博物館:特別展示や体験学習
- 公民館:地域の学習支援プログラム
「東京消防博物館」や「東京都水の博物館」は、入場無料です。探せば、お近くにも小さな博物館があるかも!
低価格学習サービス

学研ライブラリー(月額550円)
学研の最強王図鑑シリーズ、まんがで読む古典シリーズ、参考書・問題集が読み放題。子どもの知的好奇心を満たし、読解力を伸ばすのに向いています。スタディサプリ(無料〜2,000円前後)
小学生全学年対応で、動画授業やドリル演習が充実。小1〜小3は無料コースもあります。小学生向けの通信教育がタブレットを取り入れ始めています。 情報を視覚的にとらえやすいタブレット学習は、印象に残りやすく、紙よりも手軽で場所を選ばずに勉強できるため、大きな注目を集めています。 今回はコエテコ編集部おすすめの小学生向けタブレット学習教材ランキングについてまとめました。
2025/07/09
英語学習
YouTube英語ソング、図書館の英語絵本、英語カードゲーム、無料英語学習アプリの活用もおすすめです。英語を学ぶ際に、苦手意識を持ってしまうお子様も少なくありません。低年齢から英語に親しんでもらいたいなら、英語クイズがおすすめです。この記事では、英語クイズがもたらす学習効果や小学生向け英語クイズアプリを解説します。
2025/05/26
効果的な活用のポイント
組み合わせ学習(1)読み放題 + 実体験 → 本で学んだことを実験・観察で確認
(2)アプリ + 家庭学習 → デジタルとアナログのバランス
(3)見学 + 調べ学習 → 体験を深く理解するための追加学習
費用を最低限に抑えつつ、効果を最大限にするには、上記のようにいろいろな「学習」を組み合わせるといいですね。
親子のコミュニケーション
- 一緒に学ぶ時間を作る
- 子どもの興味を引き出す質問をする
- 学んだことを話し合う機会を持つ
賢い教育投資で子どもの未来を支える

子どもの可能性を伸ばしてあげたい気持ちは、どの親も同じですよね。でも教育費は家計の大きな負担になることも事実です。
大切なのは「高いお金をかける=良い教育」とは限らないこと。
子どもが楽しく取り組み、成長が見える習い事や学習こそが本当の価値です。
まずは家計と教育費を見直し、今のご家庭に合った教育スタイルを見つけることから始めませんか。そして長い目でみた「教育費のプラン」もたてると安心です。
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専門学校は2年ですが、状況によっては大学4年間に匹敵する学費がかかることも。短期留学や、高校・大学時に資格取得の講習を受けたいといったこともあります。
子どもの意思が明確になったときに「わかった!頑張って!」と背中を押せるように、将来を見据えて教育費を積み上げていきましょう!
・・・と、後から(もっと貯めておくべきだった)と焦りまくった経験のあるわたしの小さなアドバイスです。